2012/13 2.Liga 第3節 ブラウンシュヴァイク対パダボーン

ごぶさたをしております。
8月は前半は来年度の予算作成に追われ、後半はその疲れで夏バテするという1か月でした。夏休みがないのがほんとにつらい。今年は特に・・・。
シャルケに関してはとりあえず開幕戦を迎えたら本気を出す(たぶん)ので、またおつきあいください。

ぐだぐだしている間についにツヴァイテは3節まで来てしまいました。あ、ポカールもあったわね。
パダボーンについては開幕のヘルタ戦、ホーム開幕のボーフム戦、そして金曜日は首位決戦となったブラウンシュヴァイク戦をネット観戦。
残念ながらブラウンシュヴァイクには完敗だったのですが、シーズン前は残留争い候補と思っていたのに、なんだかもしかして昇格レースにからむかも?くらいにチーム状態がいいです。

タイトルは3節となっていますが、とりあえずここまでの3試合を振り返ってみます。
開幕のヘルタ戦はアウェイゲーム。ヘルタは戦力だけを見ると本当にツヴァイテにはもったいないくらい豪華で、序盤はかなり怖い場面もあったのですが、徐々にパダボーンは試合をコントロールし始めました。
ヘルタでトップを張っていたのは昨年までマインツでプレーしていたアラギ。前線で孤立することが多く、攻撃が単発で終わってしまいます。
一方のパダボーンは43分にイルマツ(やはりマインツからのレンタルです)がゴールを決めて先制するのですが、カウンターからの攻撃にもかかわらず、ゴールの時点でエリア内に味方が3人もいて、攻撃の厚みを感じさせました。Skyのコメンテーターもその点にはずいぶん感心したらしく、何度もエリア内に他に3人もいたとコメントしていました。
後半に入り、ヘルタの豪華な交替カードが功を奏し、ロニーと最後はアラギの得点で追いつかれてしまったので最終的には引き分けでしたが、チーム全体でクレバーにプレーするパダボーンは今年も健在という感じでした。

写真はゴールを決めたイルマツ。今年のパダボーンはアウェイユニもかっこいいのよね。

スタンドには長期出場停止処分中のコビの姿も。

ヘルタにはクルーゲもいるのですが、主審のアイテキンの謎ジャッジでイエローをもらったりして途中で交代しました。
今年はツヴァイテ全体で『ストップ、ヘルタ!』な年なので、ヘルタ所属のクルーゲを応援するのは心理的に少しきびしいものがあります・・・。

第2節はホームでボーフムと対戦。
試合についてはreisさんがレポートを書いてくれているのでそちらをリンク。

ボーフムのファンの方には残念かと思いますが、両チームの仕上がり自体にはかなりの差がありました。その差がパダボーンの4-0勝利という結果に如実に表れている試合でした。
この試合、ドルトムントから移籍してきたマリオ・ヴランチッチが2得点。彼は1対1でも決してボールを失わないし、1点目の自分でねばってボールをキープした後に決めたゴールも、彼の2点目となったGKとDFの動きをよく見た軽いループシュートも最高でした。マリオもBVBの前は、17歳のときからマインツに所属しておりました。パダボーン的にはイルマツ、ヴランチッチとマインツ様、ありがとうな年です。
メハもFKを直接決めて、たぶん今、ツヴァイテではトップレベルなプレースキッカーだと思う・・・。
もちろん初戦に続きゴールを決めたイルマツも。
あと、reisさんも書かれていますがブリュックナーの突破はあいかわらず相手にとって脅威だと思います。あれで決定率がもう少しあがってくれたら最高の選手なんですが、ゴール前で挙動不審になるのよね(汗)。
この試合はCBのファイスタンメル、ヴランチッチ、メハと3人の選手がKickerのベスト11に選ばれました。(関係ないけど、ファイスタンメルと一緒にCBに選ばれているFSVフランクフルトのホイバッハはイケメンなのよねえ。ツヴァイテは実はイケメンの宝庫でもあります)

あ、あとボーフム側ですが、川崎から移籍してきた田坂はすごくいい感じだと思いました。
開幕戦のディナモ・ドレスデンとの対戦も見たのですが、チーム内で全く違和感がなくプレーし、シュートも積極的に狙っていました。リーグに慣れてくればかなり活躍できるんじゃないかな。

・・・と、1節、2節はたいへん楽しい結果だったパダボーンですが、1位ブラウンシュヴァイク、2位パダボーンで迎えた3節はちょっとナイーブなところを見せて敗戦してしまいました。
ブラウンシュヴァイクはラフプレーが多く、特にヴランチッチとイルマツは肘を入れられたり、頭を叩かれたり、散々な目に合っておりました。主審がうまくゲームをコントロールできなかったこともあり、後半からは試合が荒れて散漫になってきたのが残念でした。

一番痛かったのがクレシェと並んで中盤の要となるデメの負傷。
ボールを蹴ろうとしたところに、相手チームのクンベラに足を出されて倒れ、いったんはピッチに戻ったのですがすぐに交替しました。
欠場して初めてわかるデメの大切さ。ううう。
デメはまだ20歳のイタリア系ドイツ人の選手で、パスセンスが素晴らしく、カードコレクターではありますが相手に対してもきびしくいく選手なので、いなくなるとあっという間に芯が抜けたようになってしまうのよね・・・。

試合自体は33分にブリュックナーのパスをセンターにいたイルマツがきっちり決めてパダボーンが先制。
それまでほとんどチャンスがないところを、一度のチャンスでしっかり決めてしまうところが今季のパダボーンの特徴。イルマツは決定力ありますね。
ブラウンシュヴァイクもなぜ首位にいるの?と不思議になるくらい内容はよくないのですが、62分にCKからドガンに決められて追いつかれます。
さらに、67分に右からセンターにパスを通され、クルプケが決めて2-1とリードされてしまいました。これはパス出された時点でノーチャンスでしたねえ・・・。ベルテルスはすぐにツィークラーと交代させられてしまいましたが、もしかして懲罰交替?

負けてしまって大変悔しいのですが、個人的には面白い試合でした。
ブラウンシュヴァイクは割と昔風のドイツサッカーというイメージで、マンツーマンとツヴァイカンプが特徴のチームでしたが、ホームでの勢いも借りてどんどんプレッシャーをかけてきたときに、パダボーンのようなパスを中心にモダンなサッカーをするチームが押し込まれてナーバスになるところが大変興味深かったです。
しかし私の好きなチームはガツガツくるチームに対してナイーブさを露呈してしまうチームが多いな(汗)。

ちなみにこの試合は兄弟対決だったようで、マリオ・ヴランチッチのお兄さん・ダミールが途中出場し、兄弟がピッチで対戦という興味深い状況になりました。

2節と3節の間にあったDFBポカールでも3部でご近所のビーレフェルトホームで敗退してしまったパダボーン。
サッカーの内容は素晴らしいと思うので、気持ちを入れ替えて次節につなげてほしいです。(しかし、デメっちの怪我が心配だ・・・)

2012/13 2.Liga 第3節 ブラウンシュヴァイク対パダボーン」への2件のフィードバック

  1. これまでの3試合でももそうですが、ツヴァイテはまだ古くさいサッカーをするチームがあったりとか戦術面や選手のまとまりの面でばらつきがあって、ある意味では個性のあるクラブが多いですよね。
    パダボーンが相手の特徴に応じてどのような戦い方をしていくのか注目していくと観戦する側としても面白そうですね。ブラウンシュヴァイク戦は全く見ていないのですが、なるほど確かにパダボーンはラフプレーを気にせずフィジカルの強さを前面に押し出してくるような相手は苦手なのかもしれませんね。
    あと、それほど選手の層は厚くないと思いますので怪我人は出してほしくないです。デメの怪我も大事にいたらなければよいのですが。

  2. >reisさん、
    一部よりも個性がはっきりしているので面白いですよね。
    そのあたりはJ2なんかと通じるものがあるのかも。経済的に厳しいのでなんとか工夫して勝たないといけないとか、そういう事情もあるでしょうし。

    パダボーンは自分たちのサッカーをさせてもらえないチームと対戦した時にどう戦うのか、そこはすごく興味ありますね。
    ヘルタやボーフムは前に出てくる分、確かに対戦しやすいでしょうし。そうでないチームとの試合ですよね。
    怪我は本当に怖いです。

    それなりに補強はしているので、中盤は意外といけそうかなとも思うのですが、DFと前の選手が怪我したときがね・・・。

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