Everybody dies, but not everybody lives

Kicker紙面にノイシュテッターのインタビューがでていたので、斜め読みしつつ抜粋してみました。

(以下、Kickerインタビューより)

ぼくはとてもオープンな人間だし、自分が生きている短い時間の中でたくさんの経験をしようとしている。それよりも短い時間の中でサッカー選手をすることが許されている。だからぼくは自分を新しい成長段階へ持っていこうと決心したんだ。例えばシャルケへの移籍だ。グラートバッハではぼくはすべてがわかっていて、何もかもがおそらく今までと同じように続いて行くみたいだった。

(スタメンから新しいクラブへのリスクという)心配は正直言ってなかった。3年前、マインツからグラートバッハに移籍した時はもっと心配をしていた。

グラートバッハでうまくいくのにしばらく時間がかかったのは、自分の人生にどんなチャンスがあるか、ちゃんと気がつかなかったからだ。ある時は一生懸命にトレーニングをし、ある時はひどいトレーニングをしていた。でもいつも満足していた。
ぼくは自分に対して正直じゃなかったんだ。ちゃんと練習していると自分に言い聞かせていたけど、そうではなかった。それを知るのに1年かかったんだ。

(ひとりで気づいたわけではなく)ぼくの両親と彼女は冷たい口調で、ぼくの生活と態度はプロのサッカー選手なら変えなければならないと言った。でも両親の言うことはそれが正しい場合、若ければいつも絶対に聞こえない。しだいにぼくはプロとして十分でないことに気がついた。ピッチの中でも外でも、それを認めたよ。

父、ピーターと僕は全く違うタイプだ。父はプロでいる間、長くロシアの影響を受けている。そこでは乳酸値テストもないし、ハートレートモニターもない。全てが全力疾走で、同調できないヤツは蹴り出されるんだ。しかしぼくも最初は自分の才能のみを頼りにしていた。

(最近、BMGの監督・ファブレが、ノイシュテッターの試合における知性にもかかわらず、彼はまだかなり過小評価されていると発言したことについて)
そのような言葉はもちろん自尊心をくすぐるね。でもぼくはみんなが言ったり書いたりすることに全く注意を払わないんだ。大切なのは自分の監督とチームメイトがぼくをどう思っているかということ。

シャルケではやや深い位置でプレーしているけど、(ボルシア時代と)役割は似ている。DFの負担を軽くしたり、攻撃的なプレーの起点になることをやろうとしている。
アウクスブルク戦で2-0となった状況が典型的だ。
ぼくがボールを競ってダイレクトにファルファンへと渡し、彼は2度のコンタクトで、さらにジョーンズのゴールへ結びつけた。組織された守備から良いカウンターに転じるのは現代サッカーだと思う。ステフェンスはファブレと同じようにアイデアをもっている。

いつも状況をできるだけすばやく読むように心がけている。敵はどこにいるのか、味方は? これがあのときのシーンで、ぼくが見たのはこうだ。ボールをファルファンに渡した時、目の前はフリーだった。というのもFCAのボランチがパスをしようとしたので、ぼくはすでにサイドバックの選手に仕掛けていたんだ。それで敵はオープンになっていた。

こういう分析は後からビデオで見たのではなく、その瞬間にはすでに景色として表示されているんだ。これがうまく行くときもあるし、ダメなときもある。基本的にはボールを奪った後、次のプレーを続けるためにできる限り最初のタッチを確実にし、プレーを早くすすめること。これはチャビやシャビ・アロンソ、ブスケツのような素晴らしい守備的ミッドフィルダーが実践している。
大げさなことはしないし、ドリブルもほとんどやらない。そこが自分の手本になっている。

将来のキャリアプランにについては今はない。
1,2年の間にどうというとは真剣に考えていない。自分の現在の仕事に集中している。
代表について?ドイツ代表にはとても若くて良い選手がたくさんいる。ぼくはシャルケに集中するよ。

(以上、Kicker No.74より一部抜粋)

タイトルの『Everybody dies, but not everybody lives』というのは、彼の右上腕部に彫ってあるタトゥーの言葉だそうです。(Kickerではドイツ語に訳されていましたが、実際には英語でこの言葉がはいっているらしい)
日本語にするのは難しいのですが、人は誰もがみんな死ぬけれども、生きているのは全員ではない、ということ。(う、社畜には耳が痛いw)
彼にとって生きているってどういうことなんでしょうねえ。ちょっと刹那的な感じのする野心家ですよね。
あ、あとピッチを俯瞰して見られる能力のあるところも、かなり好きなタイプの選手です。(ふふふ、そして今年のユニはもうノイシュテッターを買ってしまったぞ)

Everybody dies, but not everybody lives」への4件のフィードバック

  1. こちらでは、お久しぶりです(笑)
    この記事、いいですよね!
    例のCL特別版立ち読みのついでに私も買っちゃいました。
    パパの記事とアザとブシュケンスの記事もあったしね。
    ま、それはおいといて・・・。
    ローマン君のように地味に確実にお仕事をしてくれる選手が大好きです!
    おまけにイケメンだし(笑)
    彼のおかげかジョーンズがどんどん前に出るので、時々心配になりますが、
    それくらい任せて大丈夫だってことでしょうね。
    MFはアフェライが入って激戦に拍車がかかってますが、スタメンに残ってほしいと思います。
    いったい誰がはじけ飛ばされちゃうのかなぁ・・・。

  2. >しょーちゃん、
    シャルケの選手って当たり障りのない内容のインタビューが多い気がするんだけど、これはほんとに読みごたえがあっていいインタビューでした。
    この号のKickerはパパちゃん、アザ&ブシュケンス、さらにフクスもあったし、これだけ日本でもシャルカーにむけに特別に売ってくれって感じ(笑)

    ローマン君はほんとにいいお仕事しますよねえ。
    久々にプレーにはまる選手に出会った感じです!(おまけにイケメンだw)
    武士道的な、ストイックなプレーぶりもたまりません。
    ジョーンズはかなり安心して上がっていちゃってますよね。たまにはローマンのゴールも見たいぞ。

    アフェライも来て、中盤は本当に競争が激化してきました。嬉しいような、だれがどうなるんだろうという心配のような複雑な親心です・・・。

  3. こんにちは。
    最近たまにtwitterでからませてもらってるcocorioです。
    このインタビュー全文読みたいなー(ドイツ語よめませんが)と思ったのでここで読めて嬉しい!翻訳ありがとうございます。
    ノイシュテッターの人間味も垣間見えるし、自分のプレーについての考えもよく分かるしほんといいインタビューですね。
    この選手をフリーで取れたなんてほんとにいい補強!
    試合をこなしていくうちに周りとの連携も深まるだろうし、CLのような大きい舞台を経験してどんどん成長していってほしいですね。
    (そして私もちょっと影を感じる見た目が好きw)

  4. >cocorioさん、こんばんは。
    コメントありがとうございますー。
    インタビュー、実はKickerのWebにも掲載されたんですよー。

    http://www.kicker.de/news/fussball/bundesliga/vereine/574677/artikel_neustaedter_ich-musste-mein-leben-aendern.html
     
    やや長めのインタビューがWebに載るのはわりと珍しいです。
    載っても、発言を一部まとめた記事になったりすることが多いのに。
    Kickerさんもきっとこれは面白いと思ったのでしょう♪
     
    ほんとにボルシアさんには悪いけど、フリーで来てもらったこともあるけどすごく良い補強だったと思います。まあでも、フリーで出ていく気もするけど(T_T)
    CLの舞台でもきっといろいろ学んでいくんでしょうねえ、この子は。
     
    >ちょっと影を感じる見た目
    ああ、確かに。
    明るいおバカも個人的には大好きだけど、こういう影のあるたたずまいはたまりませんなー。

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