ヨジップ・クゼの話

朝一番で目にしたニュースがヨジップ・クゼの訃報でした。
彼が白血病を患って闘病生活だったことも全く知りませんでした。昨年、ACLで名古屋が天津泰達と対戦したときに指揮を執る姿をTVで見ていたので、あまりにも急なできごとがにわかに信じられず、今日は一日、クゼがジェフに来た時のことをいろいろ思い起こしたりしていました。

2007年シーズン終了と同時にアマル・オシムと唐井GMが首になり、そのころ日本代表だった羽生、山岸、勇人、水本、水野がジェフから移籍しました。
その1年前には阿部勇樹。さらにGMだった祖母井さんがいなくなっていたので、サポとしてはチームから誰もいなくなってしまうとものすごく絶望的な気分になっていた時でした。

ヨジップ・クゼの監督就任が発表されたのは2008年の1月に入ったころだと思います。
当時ルワンダ代表の監督だったのを退任してまでジェフに来てくれたときは、個人的にはとてもうれしく、成田空港まで迎えに行きました。(いや、嬉しくというより、ここで彼に逃げられてはクラブが大変なことになると必死な気持ちだったと思います)

成田空港で出迎えたサポは私と友人のふたりのみ。
写真は記者に取材されているクゼです。通訳は間瀬さんで、その隣に昼田GMがいます。
クゼが首からかけているマフラーは私の私物を、ジェフに来てくれてありがとうと手渡したものです。その後もずっと持っていてくれたかなあ・・・。



余談ですが、この日の取材はかなり多く、クゼって期待されてるの?と思ったら、同じ日に実は水野がセルティック入団に向けて成田を発つことになっていて、それも兼ねた取材陣でした・・・(水野のお見送りもしっかりできた)

その後、クゼがサッカー誌に語ったインタビューで、ジェフと契約する前、主力が流出したということはまったく知らされていなかったということを読み、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
クゼというと11試合で勝ち点2というネガティブなイメージで語るジェフサポも多いと思いますが、本当にあんなにも戦力的にきつい状況の中で、なんとか若手を使おうとしていたことは忘れられません。

白血病での闘病期間もきっとお辛かったと思います。エピソードに満ちた波乱万丈の人生だったクゼさん、どうぞ安らかに。
そしてジェフでの思い出をありがとうございました・・・。