ラスト・歌舞伎座

4月28日は歌舞伎座・後名残公演の千秋楽でした。残りあと2日で現在の歌舞伎座とはお別れになります。

私は一足早く18日の日曜日に見納めに行ってきました。



この日は残り13日目。なんだかあっという間に日にちがたってしまい、もうさよならだなんてほんとに信じられません。



歌舞伎が好きなおばに歌舞伎座へ連れて行ってもらうようになって、かれこれ10年以上になります。
いまだに演目もよく覚えられない、いつまでたっても新米歌舞伎ウォッチャーですが、歌舞伎座の音響がすごく好きで、今でもこの建物を取り壊すことが残念で仕方ありません。建物の床や天井がここで演じられた音をちゃんと記憶していて、それが役者さんの演技や踊りに呼応して音を出しているはずですもの。(←ライアル・ワトソンの影響だw)
新しい建物になると、また空気を造り上げるのに時間がかかるのかなあという気がします。(サッカーの話ですが、ジェフが臨海からフクアリに移ってきたとき、新しいハコに空気は持ってこられないんだなあって感じました。シーズンを重ねるごとにだんだんよくなってきましたけど)

この日は第一部を見てきました。
三津五郎さんがちょっとだけだったので、もっと三津五郎さん充をしたいよーと思ったけど、まあ、これだけ豪華に役者さんがそろったらしょうがないか。大阪である團菊祭に行きたかったわー。

演目はこんな感じ。
『御名残木挽闇争』
『熊谷陣屋』
『連獅子』

中村親子の『連獅子』がすごくよかったのですが、勘三郎さんと勘太郎が余裕で髪振り乱しているところ、七之助が必死になって回しているのがすごくおかしかったです。
でも、こういう、親子で舞台というのも歌舞伎の楽しみですよねえ。初演で見たときに小さかったあの子がいまはこんなに大きく・・・みたいな楽しさ。
歌舞伎座がお休みの間も、歌舞伎を求めてあちこちに見に行きたいと思います。

こちらは歌舞伎座の中庭にある稲荷神社。歌舞伎座を見守っていてくださいとお参りしてきました。



中庭から見上げた歌舞伎座の壁。ほんとにおしゃれで粋で猥雑な場所でした。さよなら、歌舞伎座。戻ってくる日を首を長くして待ってるよ。



 

ラスト・歌舞伎座」への2件のフィードバック

  1. こんにちは。
    今日、歌舞伎座の前を通ったら、ものすごい数の人が集まっていて通り抜けるのが大変でした。
    今日は閉場式が行われていたのですね。
    今日集まっていた人は単に興味本位で来ている人から、本当に名残惜しむ人まで様々だと思います。
    私は歌舞伎を見たことはないのですが、通勤でこの前を通ってたこともあり、この建物は
    馴染み深いです。私も3年後に完成する建物にも当分の間は違和感を感じることでしょう。

  2. reisさん、こんにちは。
    最後の日はすごい人だったみたいですね。
    歌舞伎に縁がなくとも、あの建物というのはほんとに存在感があって、名残惜しいと思います。
    3年後、たぶん違和感は感じるでしょうね。
    それくらいあの不思議な建物は街にとけこんでいましたからねえ・・・。

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