10 10 2014

2014/15 BL第5節: バイエルン対パーダーボルン

Published by at 12:26 AM under 1.Bundesliga,SC Paderborn 07

まさかのパダボーン首位で迎えた第5節バイエルン戦。なんだか冗談なのでは?と言いたくなる状況です。

バイエルンにとってはCLやミッドウィークが重なる過密スケジュールでしたが、メンバーをあえて落とさなかったことに対し、試合後にブライテンライター監督は「我々にとって名誉なことである」と発言しました。
シーズンが始まる前に各チームの人件費の内訳が報道され、パダボーンの今期の総人件費がラームひとり分にしか過ぎないということは少しだけ話題になりました。この試合、パダボーンの選手にしてみればやってやるぜという気持ちが大きかったと思います。

パダボーンは4-4-1-1。ツートップというよりカチュンガがトップにひとり残る感じで、その下にゲームメイカーとしてストッペルカンプがいる布陣でしたが、実際には最初のうちはカチュンガの方が下がり気味にプレーしていました。
守備に多少難のあるヴランチッチを控えに回し、ツィークラーとルップのダブルボランチ。本当はバカロルツがいれば心強かったのですが、残念なことに風邪でこの試合は欠場していました。
これまでのボランチひとりからふたりにしたのは、中盤をやや厚めにしてバイエルンの攻撃に備えたのだと思いますが、失点後にはブライテンライターは意外とあっさりとこのフォーメーションを変更します。

右SBはハインロートがスタメン出場。22歳にはバイエルンはかなり荷が重かったかもしれないです。
試合後の記者会見でもハインロートに関する質問が出ていましたが、監督は「ミヒャエルは14ヶ月前はレギオナルリーガで550人くらいの観衆の前でプレーしていた。今日の対面はマリオ・ゲッツェだった。よくやっていたよ。後半から交代したのはもう少しスピードのあるコチを入れて切り替えを早くしたかったからで、コチは2度ほどチャンスも作った」とコメントしています。
後半からコチを入れてヴェマーをハインロートの位置に下げてディフェンスをケアさせ、押し込まれてた右サイドはコチの突破とキープ力で押し上げを計る。これはある程度は機能したと思います。

4失点もしていますが、守備が大きく破綻しての失点ではなかったと思います。4点とも相手が卓越していたと言うしかない。3点目の失点だけは少し不運だったかと思いますが、それでも押し込んだゲッツェの抜け目なさをほめるべきでしょう。
このレベルの選手たちが最初の10分から20分に本気で攻撃を仕掛けてきたら、普通ならもっとパニックに陥るところですが、むしろよく冷静に持ちこたえたと感心したくらいです。

最初の失点は8分。映像で見るとCBの間にきれいにゲッツェとミュラーのふたりが入っているのがわかります。DFの枚数が足りないところに加え、ワンツーでゲッツェがフリーになって先制を許しましたが、敵ながらワールドクラスの崩しだと思いました。

この失点の後、ツィークラーが最終ラインに下がり5バック気味の5-4-1になったことで、中盤のルップの負担が大きくなり、徐々に押し込まれ始めます。そして14分にはレバンドフスキに追加点をあげられてしまいます。
5バックはベンチからの指示だったとは思いますが(プレシーズンでも試していました)、結果的には苦しい展開になったので、後半戦でバイエルンとあたる時はもう少し高い位置でサッカーをしたいものです。

昨シーズンのシャルケとの試合でもあったと思いますが、怒濤の15分をすぎるとギアをフルスロットルからやや落とし、ペースをコントロールし始めるのがバイエルンというチームの印象。ただしパダボーンが引き気味だったせいもあり、2点を取った後もどんどん押し込んできます。

中盤が空いたことで、中と後ろの守備にヴェマーが追われていた右サイドに比べ、ブリュックナーとウアリの左サイドは前への意識もあり、22分にはカウンターからウアリがシュートまで持ち込みます。これがきっかけでようやくこの辺りから一方的なハーフコートサッカーから脱しました。(15分くらいから22分くらいまで見ていて辛かったです)
とは言うものの、前半はこのあともほとんど我慢の展開のまま終了。時間がものすごく長く感じました。

後半に入り、コチを入れたことで少しパダボーン側も展開できるようになりました。もちろんバイエルンがペースを緩めたというのもあります。さらに62分にウアリに替えてヴランチッチを入れたことでボールが動き始め、コチの惜しいシュートなどが生まれました。
見ている側ももしかしたら得点することができるかも?という期待にかわります。
さらに75分、ルップに替わってドゥクシュ。押せ押せな雰囲気になってきたのですが、試合巧者のバイエルンは一瞬の隙を見逃さず、78分にゴール前の混戦からゲッツェに3点目、さらに85分にロッベンのクロスをミュラーがニアに入って4点目を決められてしまいました。
残念ながら見事なくらいの完敗でした。

1. Bundesliga, 2014/15, 5. Spieltag
Bayern München – SC Paderborn 07 : 4-0 (2-0)

Torschützen
1:0 M. Götze (8., Rechtsschuss, T. Müller)
2:0 Lewandowski (14., Rechtsschuss, Lahm)
3:0 M. Götze (78., Rechtsschuss, T. Müller)
4:0 T. Müller (85., Rechtsschuss, Robben)

Bayern München
Neuer (3) – Rode (2,5), J. Boateng (3)(46. Rafinha (3,5)), Dante (3), Alaba (3) – Lahm (2,5), Xabi Alonso (2)(80. Höjbjerg) – Robben (2), M. Götze (2) – T. Müller (2), Lewandowski (2,5)(76. Juan Bernat)

SC Paderborn 07
L. Kruse (4,5) – Heinloth (5)(46. Koc (3)), Strohdiek (4,5), Hünemeier (4), Brückner (5) – Ziegler (4,5) – Wemmer (5), Rupp (4,5)(76. Ducksch), Ouali (5)(62. Vrancic) – Stoppelkamp (3) – Kachunga (4)

試合後のプレスカンファレンスは映像が埋め込みできなかったので下にリンクします。
ブライテンライターさんが対戦相手のことを賞賛するのはもちろんですが、自分たちの選手のことも、解決策を求めてみんな努力したとほめております。彼の記者会見やインタビューを見るたびに、モチベーションをあげるのが本当にうまい監督だなあといつも感心します。

また記者会見の中で「敗戦は問題ではない。ここまで選手たちは非常によくやっている。褒美に水曜日はオクトーバーフェストに連れて行くとしよう」と発言しているのですが、単なるジョークではなく、翌日、本当に選手たちをつれてオクトーバーフェストの会場に現れた時は、なんて男前なんだ!ともう何度目かわからない惚れ直しをしました。




映像の中、お金がないのでこのあと飛行機ではなくバスで帰るというナレーションがちょっと泣けます…。
それでもバイエルンと対戦してみて、トップリーグにあがるというのは、2部では知ることのできない貴重な経験を山のように得られることなんだなあとつくづく思いました。これからのパダボーンの冒険がさらに楽しみです。

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