2015年7月の記録:来ないバス

【2015年7月 オーストリア Vol.3】

ヴォルフスベルクからクラーゲンフルトへは直通の電車路線がありません。ただしバスが出ているので、一緒に旅をする友人が日本からオンラインで予約をしてくれていました。
バスの時間は朝9時半。時間があるので、ヴォルフスベルクの街を少しだけ散歩します。
建物や景色が美しく、サッカーがなければなかなか来る機会のないところですが、本当にいいところでした。(写真、クリックすると拡大します)

散歩から帰り、ホテルをチェックアウトして、15分前には駅前のバス停に到着。ちゃんと表示にクラーゲンフルト行きと書いてあるのを確認して待ちます。日影がないのでジリジリと照りつける太陽。海抜が高いオーストリアの日差しは、日本よりも容赦ない気がします。
9時半、9時40分、9時50分、あれ、バスが来ない…。

路線バスはロータリー内の他の停留所表示のところに来たりしているのですが、私たちのところには一台も来ません。
さすがに30分以上待って来ないと不安になります。オンラインで予約したから来るはずなのに。まさか急に運行中止とかじゃないよね?
1時間近く待っていましたが、バスが来ないので、友人が他の停留所に止まっていたバスの運転手に聞きに行ってくれました。

「クラーゲンフルトに行きたいと言ったら、ブライブルクまで電車で行って、そこからバスに乗れば行けるって」
「フ、フライブルクうう!?」
「いやいや、ブライブルク」
ヴォルフスベルクだとかブライブルクだとか、ドイツの地名と似たような名前の多いところです(汗)
地図で見ると、一度南へ下がり、それから再び上がるような感じです。しかし聞いた事のない地名。そこまで行ってもしそこでもバスが来なかったら。不安は募るばかりです。

しかしここで待っていても解決しません。オンラインで次のバスの時刻表が表示されていても、来るかどうかもう疑心暗鬼…。こうなったら少しでも近くへ行った方がいいよね、ということで、とりあえず11時半の電車に乗ってブライブルクまで行ってみる事にしました。(こういう時、意外とワクワクして楽しんでしまうクセがあります)

思いもかけない電車の旅。途中には美しいヒマワリ畑も。素晴らしい。旅って最高(汗)

ブライブルク駅の一つ手前で電車を降りると、駅の外にバスが止まっていました。数名の人たちが電車から降りて同じ方向へ向かったので迷う事はありませんでした。チケットはヴォルフスベルクで電車に乗る前にクラーゲンフルトまでを買っていたので、そのまま乗車。あー、あんなに心配したのはいったいなんだったんだろう。
この辺りに住んでいる人の足になっているのか、バスは各駅に止まり、ゆっくりとクラーゲンフルトに向かいます。それにしてもヴォルフスベルクでバスが来なかったのはなぜだったんでしょう。他の場所に止まっていたのを見落としてしまったのか。いまだに謎です。そしてチケット代は戻ってこず…。

1時間ちょっとで、見慣れたクラーゲンフルト中央駅が見えてきたときは、さすがにホッとしました。
ここからは再び電車。といっても20分くらいです。本数もけっこうあります。目的地のフェルデン・アム・ヴェータゼー駅に着いたときはさすがに疲労困憊でした。移動に時間がかかりすぎるよ、オーストリア。
私のホテルにまずタクシーで向かい、そこで荷物を置いてチェックインをし、同じタクシーで友人のホテルまで向かいます。
タクシーの女性がちょっと怖くて、待っててくれる?とお願いしたら、5分だけだよ!と言われ、実際、5分過ぎたら発車しそうになったそうです。友人があわてて止めたけど。観光地のタクシー、こわいよー(笑)

街中ではこんな標識がお出迎え。ようやくシャルケのキャンプ地に来たよ。(続く)