2015年7月の記録:ようやくトレーニング見学

【2015年7月 オーストリア Vol.4】

7月のキャンプ話、『来ないバス』の続きです。

自転車を借りて(結局ほとんど乗らなかった)、ホテルに停め、この日はトレーニング後に予定もあったので、歩いてトレーニング場へ向かいます。
友人のホテルからは車だと5分、歩いて10分くらいです。この日のトレーニングは16時半。

練習場に向かう途中で、後ろからユースの子たちが自転車でやってきては挨拶をします。
怪我人もあるので、今回のキャンプにはユースからもたくさんの選手が参加しています。
ガバナーズカップで日本にも来たことのあるGKのシルダー、ヘンドリク、コゼラー、あとはシュレーター、ピック、ケーラー、ゲーター。
それ以外にはトップチームですが、プラッテやフリードリッヒなども若手仲間です。みんなとても仲良しでした。

この写真だと左からヘンドリク、シルダー、プラッテ、コゼラー、ケーラー、シュレーターだと思います(ちょっと自信ない…)

2013年の時はヴェータゼー(ヴェーター湖)の対岸にあるクラーゲンフルトという街でした。クラーゲンフルトは大学もあり、カジュアルで親しみやすい場所ですが、今回のフェルデンはカジノのある有名なリゾート地で、小金持ちの集まるスノッブな感じのする街です。同じ場所で以前にチェルシーがキャンプを行っており、その時は完全非公開だったとか。おそらく場所の選択には前任者のディ・マティオが関わっていると思いますが、もしかしてキャンプも非公開にするつもりだったのかなあ、なんて疑ったりします。

この日は最初に青と白のマーカーをおいて、パス練習やシュート練習。シュート自体もただ蹴るだけではなく、枠にいかなければ組んでいるチーム全員で罰走など、ただ漫然と練習するのではない工夫をしていました。
ヘヴェデスが別メニューでトレーニングに参加している姿も。

その後はチームに分かれてサッカーバレー。
若者グループ以外は疲れているのか、最初のうちはややテンションが低かったのですが、やっているうちにだんだんみんなが本気になっていく過程がちょっとおもしろかったです。
監督は楽しいという気持ちを取り戻すことをキャンプの目標の一つと考えていたと思いますが、そういう意味では自然に競争して熱中していくメニュー作りはうまいなあと思いました。

こちらテンション低めのサッカーバレー組。

そして、わー、楽しかったねで終わらないのが今年のキャンプ。バレー後にはかなりのスピードでグラウンドを周回するランニングが待っていました。昨日試合だったというのに鍛えられるなあ…。

練習後には念願のブライテンライター監督にサインをいただき、一緒に写真を撮ってもらう事も出来ました。
サインはiPhoneケースの裏に。
友人の話だと出した時ちょっとびっくりしていたよとのことでしたが、もう舞い上がっていたので全く覚えてない…。私はよく自分の携帯品にサインをしてもらったりするのですが、その方が普段持ち歩けるから楽しいです。
監督はパダボーン時代はスタジアムでしか見た事がないので、間近でお会いできてとにかく嬉しかったです。

トレーニング後は、前回のキャンプでもおなじみの友人たちと食事に。
キャンプ地のあるフェルデンから一度クラーゲンフルトまで移動し、さらにそこから山の中のレストランへ。山道をぐるぐると車で蛇行したときはさすがに朝からの疲れもあって、気持ちが悪くなりました。
到着したのはこんな感じのレストラン。

オーストリアではその農場で作ったものだけをメニューとして出す伝統的なお店があり、ここもその一つです。食べ物はもちろん、飲み物も自家製だそうです。

いろいろな種類のハム、サラミ、野菜、チーズに自家製のパン。とにかく美味しかったです。行けるものならもう一度行きたい…。

食事が終わったときはもうすっかり遅い時間となり、ホテルまで送ってもらう事に。
この日は昼に到着して荷物をホテルの部屋に突っ込んだまま、鍵も持たずに出てきてしまったので、途中でもし玄関が閉まっていたらどうしよう…ということが気になり、どきどきしました(こういうところで妙に心配性)。夜の11時をすぎても玄関は開いていました。受付にはもう誰もいなかったのですが、ロビーには客がウロウロ。鍵は部屋番号ごとに壁のキーボックスにかけてあり、好きに持って行ってという状態で、さすがにセキュリティ的にどうなのかと思いちょっと怖かったです…。
とりあえず長い一日に終わりを告げてぐったり就寝。