2016年8月の記録:工事現場のスタジアムへ

スタジアム訪問の記録を忘れないうちに残しておこう、と思いつつ1年が過ぎてしまいました。今更ですが、2016年の夏にアウエのシュパーカッセ・エルツゲビルゲ・シュタディオンを訪問した時のことをまとめてみます。

アウエにもかつて石原卓選手が所属したことがあり、いつか日本人選手が再びアウエでプレーすることになり、スタジアムに行きたいと思うファンが現れるかもしれない。(いや可能性はかなり低いけど。汗) その時にはスタジアム訪問の参考になればいいなと思います。

ドイツ2部の試合を見るたびに、アウエのスタジアムはなかなか異様な光景だなあといつも思います。リーグ戦を休まないで、試合を続けながらスタジアムを改築しているため、まるで工事現場でサッカーをしているように見えます。

バックスタンドがようやく1年がかりで完成したので、今年はメインスタンド側を壊して立て直しているところです。私が行った1年前はちょうどバックスタンドの工事に着手したばかりでした。

アウエのホームゲームを見に行ってみたいと長年思ってはいたのですが、遠いのでなかなかチャンスがありませんでした。ただドレスデンまで来たら(「スローターハウス5を訪ねて」)、アウエも地図上ではすぐ近くです。2部のスケジュールが出た頃から、これはホーム開幕戦なら行けそうだと密かに計画を立てていました。

アウエ、ドレスデン、ライプツィヒの位置関係はこんな感じです。前に「エルツ山地のアウエの話」でも書きましたが、アウエはチェコまで続くエルツ山地のふもとに位置しています。

ドレスデンからはケムニッツを通ってアウエに向かいます。ライプツィヒから行く場合は、ツヴィッカウを通ってアウエに抜けるルートになります。今回は途中ケムニッツで乗り換えをしました。

ドイツは平地が多いので、電車に乗っていてもあまり山を意識することはありませんが、アウエに向かう電車は徐々に高度を上げ、山の中を通過します。途中駅ではビールの醸造所もいくつか見かけました。

約2時間でアウエに到着。駅といっても吹きさらしのホームが1本あるだけです。

ケムニッツ中央駅のような、もう少し立派なものを想像していただけにちょっと驚きました。しかも駅は工事中で、町に出る通路もドロドロの坂道です。矢印マークの看板がかろうじてこの先に駅があることを示していました。スーツケースを引きずりながら坂を下りてみたものの、近くにタクシーもなく、ホテルまで7分程度の道をGoogleマップをたよりになんとかたどり着きます。

ホテルに荷物を置いて、落ち着いたら周りを散策。

アウエはとても小さな町でした。メインストリートが1本あり、その周りに少しお店があります。もしかしたら離れたところにアルトシュタットがあるのかもしれないですが、歩いたり地図を見た限りでは見つけることができませんでした。

駅のそばにある川はツヴィッカウまで続いています。

スタジアムへのバスは駅から5分程度歩いた小さなバスロータリーから乗車します。路線バスを利用しますが、どのバスに乗っていいのか判断がつきません。地元のおばさんにスタジアムへのバスを聞くと、彼女もよくわからないらしく、一緒に調べてくれました。その結果、5分前に出発してしまったことが判明。次のバスは1時間後です。(とほほ)

スタジアムまで歩いて行けますが、雨が降ってきたのでおとなしくバスを待つことにしました。地図で見ると歩いても20分ちょっとですが、スタジアムは山の中なので、上り勾配の往路はバスの方が無難かも。帰りは一本道を下るだけなので、バスを待つより歩く方が早いです。電車でも1駅ですが、こちらも本数がないので、時刻表を事前に調べておく必要があります。

バスに揺られること10分弱。バス停を下りて道路を渡るともうスタジアムへの入り口です。

私の席はメインスタンドだったので、うっかりこの写真の右手から入場してしまったのですが、工事中のためショップのある側へ通り抜けることができませんでした。なんとしても買い物がしたかったので、タトゥーだらけの係りのお姉さんにお願いして、出してもらいました。バーコードでチケットデータを読んだ後だと、一度解除してもらうという手間がかかります。係りのお姉さんが優しくてよかった。(教訓:すぐにスタジアムに入らず、まず周りを歩いてみよう)

改めて正面入り口側に回ります。冒頭の写真にもある「Kumpelverein」の壁画もすぐ近くです。

オフィシャルショップはホーム開幕なのでかなりの混み具合。買いたかったブレスレットは、レジのガラスケースに他のアクセサリーと一緒に並んでいました。今思うとKette(チェーン)なんて言葉は3バックや4バックなどでしょっちゅう目にしているのに、とっさには出てこなくて、身振り手振りでなんとか説明。さらにレジの人が試しにトライしてくれたクレジットカードも結局は使えず、気がつくと後ろにずらっと行列が。ご、ごめん。

再入場し、お腹がすいたのでスタジアムグルメを物色してみます。フィッシュバーガーに心惹かれ、うっかり注文。かつてHSVのスタジアムで食べたシーフードサンドの美味しさを想像していたのですが、そうだった、ここはハンブルクと違って山の中だった……。

ということで、酢漬けのニシン?がパンにぐにゃりと挟まったものを手に途方に暮れます。コーラでなんとか流し込みますが、おとなしくヴルストにしておけばよかった。涙。

目の前ではザントハウゼンの選手がウォーミングアップを始めていました。アウエ対ザントハウゼンは、2部でもかなり地味で人気のないカードだと思います……。

そういえば近くで見たスクタ=パスは全身バネのような選手で、身体能力が高く、これは監督なら使ってみたいと刺激を受ける選手だなあと思いました。ただボーフム時代にさんざんシュートをはずしているのを知っているので、なかなか期待にそぐわない選手というイメージもあります。この日もチャンスはつくるものの、シュートを大きくはずしてくれるので、アウエ的にはかなり助かりました。

選手入場はこんな感じです。工事現場に人がぞろぞろ……に見えますが、「Steiger Lied」と共に入場してくると、かつての鉱山労働者を連想し、妙に趣きが。今は正面側のビルの工事も完了して、立派な入口ができています。

試合はアドラーとケプケのゴールでアウエが2-0と勝利。ザントハウゼンはいいところがほとんどなく、このあとのシーズンで、アウエが残留争いに巻き込まれ、ザントハウゼンが躍進するとは、この時点では思いもよりませんでした。

試合後にGKのメネルさんがこちらに向かってきたのでなんだろうと思っていたら……。

お子さんを迎えに来たのでした。抱きかかえてピッチの方へ。なんともアットホームなスタジアムです。

試合後には、アウエを好きになるきっかけとなった、頭上でのつるはしポーズを見ることができて大満足。できれば目の前で見たい!またチームを離れたスポーツディレクターのツィフェルトさんへ感謝の横断幕も出ていました。彼は今はケムニッツの強化部で仕事をしています。

試合終了後ひたすら下り坂の一本道を街まで歩いて戻ります。サポの後ろについて行けば、駅の近くまでは迷わなかったのですが、人がいなくなるとやはりよくわからない道に迷い込んでしまい、再びGoogleマップのお世話に。とほほ。

ようやくホテルにたどり着き、併設されているレストランでビールを一杯。ここで醸造されているビールはとにかく美味しくて、ビールのためにアウエにもう一度行きたいくらいです。(「2016年をビールで振り返る」)

初めてのアウエへの遠征はこれで終了。翌日はベルリンの空港まで再び列車の旅です。

 

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