2017/18 パダボーンがツヴァイテ昇格

シーズン終了まで3試合を残して、パダボーンが二部への昇格を決めました。(写真は2月のエアフルト戦)

4節で首位に立ってから、2位以下に落ちたことはなく、第35節まで23勝5敗7分、得点83失点30、得失点差+53と、ほぼ圧勝に近い成績でした。特に得点83は、2010/11シーズンに昇格したブラウンシュヴァイクの81得点を抜き、三部リーグの新記録を更新しました。

冬の間のピッチコンディションが悪くなる間だけ、勝ちきれない試合が続きましたが、ここ3試合は5-0(対アーレン)、6-0(対イエナ)、5-0(対オスナブリュック)と、他の三部のチームとはレベルが違うように思える試合を展開してきました。

第35節はホームでウンターハヒンクと。

開始早々3分にミヘルがゴールを決めて、まずパダボーンがリードします。さらに27分にはリッターがエリア内で倒されてPK獲得。これをションラウが決めて2-0。31分にもミヘルがこの日2点目のゴールをあげて、前半で3-0と勝負を決めてしまいました。

試合後は観客が一気にピッチに降りて……なんてことはなく、昇格を祝うステージの準備ができてからファンに解放。そういうお行儀のよいところ、パダボーンらしくて嫌いじゃないです。まあ街の人には、昇格の決まる試合だけじゃなく、もう少し普段からスタジアムに足を運んでほしいと思ったりはしますが。

昇格の立役者はなんといってもバウムガルト監督でしょう。昨シーズンは34節にパダボーンの監督に就任し、それ以降は負けなし。残念ながら自力での残留には手が届きませんでしたが、今シーズンに入ってからも、9節でマグデブルクに1-0と敗れるまで、就任以来15試合の(カップ戦も含めると20試合)不敗記録を作りました。いつも試合中は謎の麦ワラを口にくわえていますが、このたび麦ワラではなく、木製のコーヒーマドラーであることが判明。昇格後のパーティでは、選手たちも同じように口にくわえていて面白かったです。

とにかく勝負強い。基本はカウンターに強みを発揮するチームですが、ゴール前での崩しでも、真ん中からはリッターが受けてアクセントをつけ、サイドからはジミーことアントヴィ=アヴェイが、ゴール前のミヘルやティーツに的確にクロスを出します。ヴァセイやリッターの精度の高いフリーキックやコーナーキックも武器の一つ。

最終ラインは中盤からCBにコンバートされたションラウと、キャプテンのシュトローディク。右サイドバックのベーダーもタイミングのよい上がりで、地味ながら欠かせない選手です。左サイドバックはヘルツェンブルフかコリンズ。ここだけは最後までなかなか人が定まりませんでした。もしかすると来季に向けての補強ポイントかもしれません。

個人的にこのチームで一番好きなのは、ディフェンシブMFのロビン・クラウセ。2月にパダボーンに行った時に、迷いなく彼のユニフォームを買いました。『Kampfschwein』を自認するファイターです。

もちろん監督の力だけで昇格できたわけではなく、彼の志向するサッカーをこなせる選手を集めてきた、スポーツディレクターのクレシェの手腕にも注目すべきでしょう。昨年3月、レヴァークーゼンから戻ってきたクレシェは、まずバウムガルトを監督に抜擢します。パダボーン以前はレギオナルリーガのベルリナーAKを率いていましたが、上位リーグでの監督としての実力は未知数で、サッカー界でも全く知られていない存在でした。

シーズンオフには20人の選手がチームを去り、19人の若い選手たちと契約しました。クレシェによるチーム改革はかなり思い切ったものでしたが、当初は2年から3年のスパンで二部への昇格を目指すつもりだったと思います。若い選手でしっかりとチームのベースを作るという目論見は、思いもかけず早々に結果をもたらしました。

レギオナルリーガからスルベニーと無名のアントヴィ=アジェイ。GKのツィンゲルレもフリートランスファーで連れてきました。さらにレヴァークーゼンからはベーダー、BVB IIからはヴァセイと、どの選手も驚くほどチームにはまりました。

三部は今シーズンからドイツTelekomが放映権を獲得したので、日本から試合が見られないことを危惧していましたが、WDR局が思いもよらず、かなりの試合をストリームで放送してくれたので、例年になくパダボーンの試合を見ることができました。来季二部になったらどうやって試合を見ればいいのか、頭が痛いです。DAZNさん、二部の放送をどうかお願い。

昇格は決めたものの、まだ3試合が残っています。しかも対戦相手は、カールスルーエ、ヴィースバーデン、フォルトゥナ・ケルンと厳しいところばかり。しっかり三連勝して、このまま三部のマイスターにもなって欲しいです。

Zweite Liga, wir sind wieder da! パダボーン、本当に昇格おめでとう!

 

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