2018年8月の記録 : オスナブリュック対1860ミュンヘン

ドイツ3部第3節:VfLオスナブリュック対1860ミュンヘン。旅行中にミッドウィーク開催の試合があると、観戦に行けるかもとついプランに入れてしまいます。特に1860ミュンヘンに対して、パダボーンサポとしては計り知れない恩義を感じているため、試合があるのならなんとか応援にも参加したい。

一方、オスナブリュックもパダボーンとは因縁のあるチームです。ただし1860とは逆方向であまり喜ばしくない因縁ですが。一昨シーズン、パダボーンの降格が決まったのは、最終節のオスナブリュックでした。さらに2009年、パダボーンが3部から昇格するときに、入替戦で対戦しました。勝ったパダボーンは2部へ昇格し、オスナブリュックは3部へ降格となりました。パダボーンよりも、オスナブリュックのサポにとっては忘れることのできない悔しい相手のはず。

オスナブリュックのスタジアムはシュタディオン・アン・デア・ブレーマー・ブリュッケと呼ばれています。以前は地元の電話会社が命名権を持っていたので、オスナテル・アレナという名称でしたが、2017/18シーズンからはブレーマー・ブリュッケに戻りました。電車で街を通り過ぎるときにスタジアムが見えるので、勝手に駅から近いと思っていたら、徒歩で30分近くかかりました。街の中心地からは反対方向になります。

こんな感じの木の橋を渡り、駅の反対側へ出ます。突き当りの壁にはオスナブリュックのウルトラスによるグラフィティがでかでかと描かれていました。

ここからはGoogleマップに従って、住宅街を通り抜けてスタジアムを目指します。途中、前を歩いていた人たちが右の工場っぽい敷地内に入っていったので、ついて行くべきか迷ったのですが、川崎フロンターレと武蔵小杉の罠にかかってはいけないと、わかりやすいルートをとりました。後で地図をよく見ると、そっちの方が近道だったかもしれない……。

スタジアムの外観。レジェンドの写真が飾られ、とても雰囲気のあるスタジアムです。

オンラインショップでチケットを買うときに、ちゃんと位置はチェックして1860ミュンヘン近くを買ったつもりだったのに、入ってみたら、オスナブリュックのゴール裏に一番近いバックスタンドの席でした。どうしてこうも方角音痴なの……。あまりにゴール裏に近すぎるので、ビールが飛んできたらどうしよう(←シャルケ脳)と悩んでいたら、やや中寄りにいたおじさんが『替わってあげよう』と、席を譲ってくれました。なぜ考えていたことがわかったのか謎ですが、助かりました。ありがとう!

ああ、だがしかし。ホームとアウェイ席のわかりにくさで、間違えてチケットを買ったのは私だけではありませんでした。

1860ミュンヘンが先制した瞬間に、思わず立ち上がってガッツポーズをするサポが目の前に。

先制ゴールを決めたグリマルディの存在感はすごかったです。かつてオスナブリュックに所属していたので、かなりブーイングを浴びていました。あとメルダースもいるだけで迫力ありました。

試合はオスナブリュックが比較的押し気味に試合を進めていたのに、1860はセットプレーからあっさりとグリマルディがゴール。さらに再びセットプレーからジモン・ロレンツがゴールを決めて2-0としたときは、このままの結果で試合が終わるかと思いました。オスナブリュックはとにかくひたすらクロスを入れては、跳ね返されるの連続でした。それでも、1860のペースが落ちた77分に、ファロナ・プリドのゴールで2-1となります。

中立で見てもホームに不利なジャッジが多く、周りのサポはかなりストレスがたまっていました。さらに81分にはシラーが一発レッドで退場となり、オスナブリュックは10人になってしまいます。それだけにアディショナルタイムに、アルヴァレスの直接FKで追いついたときのスタジアムの爆発と言ったら。あまりの歓声の大きさに耳がキーンとして、一瞬、鼓膜が破れたかと怖くなったほどでした。

VfL Osnabrück 2-2(0-1) 1860 München

【Torschützen】
0:1 Grimaldi (35., Rechtsschuss, Steinhart)
0:2 Si. Lorenz (47., Linksschuss, Grimaldi)
1:2 Farrona Pulido (77., Linksschuss, Alvarez)
2:2 Alvarez (90. + 3, direkter Freistoß, Rechtsschuss)

【VfL Osnabrück】
N.-J. Körber (3,5) – Susac (3,5) (55. Alvarez (3)) , Schiller (4) , Trapp (3) – Blacha (3,5) (75. Danneberg), U. Taffertshofer (2,5) – Renneke (3) (84. Dercho), Engel (2,5) – Ouahim (3) , Farrona Pulido (2,5) – Heider (3)

【1860 München】
Bonmann (2) – H. Paul (3) , F. Weber (2,5) , Si. Lorenz (2) , Steinhart (3) – Wein (3,5) , Moll (3,5) – Lex (4,5) (46. Bekiroglu (3,5)), Karger (4) – Grimaldi (2) (71. Willsch) , Mölders (3,5) (86. Mauersberger)

【Rote Karten】
Osnabrück:Schiller(81., Notbremse, Bekiroglu)

 

オスナブリュックはこの後も好調を維持し、3部の首位をキープしています。試合を見る限りではちょっと意外な快進撃です。1860は勝ちきれなくて残念でしたが、少しずつ力をつけて、早くドイツ2部に戻ってきてほしいものです。