ありがとうなんて言うわけがない

2020年までの契約終了を待たずにハイデルが辞任しました。彼の古巣であるマインツとの対戦の後、正式に発表が行われました。試合の最中からハイデルが辞めるニュースがTwitterでも飛び交っており、なんで試合の邪魔をするかなあとムカムカしました。


ハイデルはマインツ時代から嫌いでした。決定的にイヤになったのは、トゥヘルへの対応です。当時マインツを去りたいと希望したトゥヘルに対し、ハイデルは非常に強い態度に出ました。契約を盾に取り、満了するまでトゥヘルは出さないと言って飼い殺し、自由にさせませんでした。例えば契約延長を拒む選手を干すということは、ざらにあるかもしれません。しかし、当時、この経緯を追って記事を読むたびに、ハイデルのことをあまりに大人げのない人だと感じたものでした。

それから数年して、ハイデルがシャルケに来ることが決まり、いやいやながら受け入れざるを得なくなりました。

その後はシャルケのためだからと、文句を言いたくなるのを(これでも)我慢しました。それなのに、最後には無責任に仕事を放り出して辞任とは。あきれてしまいます。あきれついでに、これまでにたまっていた彼への鬱憤を吐き出してみようと思います。それくらいしてもいいよね?

まず、ブライテンライターさんのクビの仕方から気に入りませんでした。話し合いを避け、本人がわざわざ自分はどうなるのかと聞くまで放置しました。契約延長を望んでいたコラシナツともすぐに話し合いをせずに、彼の態度を硬化させ、フリートランスファーで移籍させてしまいました。コミュニケーションをなんだと思っているのでしょう。

個人的にものすごく腹が立ったのは、ハイデンハイムで活躍したライペルツの件です。ハイデルは、オプションでライペルツを30万ユーロと安く買い戻し、すぐに150万ユーロという5倍の金額でインゴルシュタットに売りつけました。シャルケでのプレーをちらつかせてユースを呼び戻し、「プレーさせるとは言ってない」と他へ売ったことには嫌悪感しかありません。ライペルツのハイデンハイムでの活躍は、シャルケでのチャンスを勝ち取ってもおかしくないほどだったのに。

あと、確かにトップチームには力不足だったかもしれませんが、フリードリッヒやプラッテ、アイハンなど、シャルケユース育ちの選手を洗いざらい出してしまったこと。

ザネの移籍は彼の実力とペップの勧誘などもあったので、仕方ないと思っていますが、ケーラーの移籍はもう少し遅らせることができたのではないでしょうか。PSGからのオファーに抗えなかったって、ちょっとは抗えよ。しかもテデスコ監督がケーラー移籍の噂に懸念を表していたにも関わらずです。同じように、ナウドも監督の希望とは別に、さっさとモナコへ出してしまいました。

ユースについてはさらに言いたいことがあります。実績のあるユース責任者のオリヴァー・ルーナートは、ハイデルと方針が合わず、辞めてしまいました。ルーナートの辞任は「個人的な理由」とありますが、地元紙は、背後にハイデルとの確執があったことを報道しています。ユースのスカウトから始まり、10年に渡ってシャルケのユース部門を支えてきたルーナートが去ったことは、輝かしい業績を上げてきたシャルケ・ユースに翳りを落とすことになります。

ユースチームをトップと同じ場所で育成するためのBerger Feldプロジェクトは、すでに2015年のヘルト時代に着手していますが、ハイデルはまるで自分の発案のように語りました。記事を読むたびに、ずいぶん厚顔な人だなあと思ったものでした。

ノイシュテッターが「選手として人間としてリスペクトしてくれるクラブがいい」と、クラブを去ることを発表したときも、ハイデルは彼へのオファーは出したが返事がなかったと強弁しました。

同じことはマックス・マイヤーのときにも起こりました。

もちろんマックスと彼の代理人にも問題があることは事実ですが、一方で、ハイデルはハード・ネゴシエーションしかできないという欠点があらわになりました。これだけの評価はしてやっている。オファーは出した。嫌なら辞めろ。ハイデルはそれ以外の交渉手段を持たないのです。

自分に対してメディアのリスペクトがないとは言っても、ではハイデルが他人にリスペクトを払ったことがあったでしょうか。中心にいるのは自分だけです。移籍にしても、実際に監督の希望する選手を連れてきたというより、俺の連れて来た選手はすごいだろという自己主張が見え隠れする気がします。3年間で154Mユーロと、歴代の誰よりも予算を与えられたハイデルは、3年間で2度もチームを残留争いに巻き込んでいます。身近にいる監督やスタッフ、選手とのコミュニケーションの取り方、ソーシャル・スキルの低さ、目先の金にすぐ転ぶ長期的視点のなさ。

もちろんシャルケの一番の問題がスポーツディレクターではないことはわかっています。ハイデルだけに責任を押し付けるつもりもないです。

だからと言って、シャルケに来てくれてありがとう。……なんて言うわけがないだろ。バイバイ、ハイデル。二度と目の前に現れないでくれ。

(追記:ヘヴェデスとガイスについては、ハイデルよりも監督との問題かなと思っているので、ここでは取り上げませんでした)

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください