今日、10月3日は『Tag der Deutschen Einheit』(ドイツ統一記念日)で、祝日です。
先ほどARDではハンブルクで行われた統一式典の様子を放送していました。(統一記念式典は毎年違う都市で行われているようです)
1990年の東西統一から18年。ドイツの法律では18歳が成人とみなされるので、18年目の今年は節目の年と考えられているようです。
先日、学校の課外授業でボンの歴史博物館へ行きました。東西の歴史や現在に到るまでのさまざまな展示物がかなり興味深い博物館なのですが、今のドイツの若者はさすがに壁の存在については知っていても、第二次世界大戦後にドイツを占領していた国について知らない人が多いそうです。
ためしにドイツを占領していた4カ国の旗を、その場にいた若者に見せて、どこの国だと思う?とガイドさんが質問すると、『イギリス、フランス、アメリカ・・・・うーんとどこかの大国』と答えてました。
どこかの大国とは『ソ連』
なかにはフラッグを見て『トルコ』と答える子もいるそうです。(ソ連のフラッグ、トルコのフラッグ)
第二次世界大戦以降、世界はあまりに劇的に変化を続けているので、どの国でも歴史教育というのは、非常に難かしい部分があるのかもしれません・・・。
今日は8時からARDで『善き人のためのソナタ』(原題『Das Leben der Anderen』)を放送。
私も劇場で1回、wowowで1回見たのですが、かなり好きな映画です。
Bildに主演のウルリッヒ・ミューエの特集があります。
ミューエは、昨年の7月に胃がんで亡くなったのですが、この映画が日本で公開されたのが2007年の2月、そして3月にアカデミー賞で外国語映画賞を受賞したときに、テレビで受賞の様子を見かけたのが、私にとっては最後でした。(亡くなった時はかなりショックでした)
よく知られていますが、彼は東ドイツでの役者時代にシュタージ(秘密警察)の監視下に置かれており、当時の奥さんが行動を監視し、密告していたと言われています。(妻は否定)
Bildでもそのことについて触れています。
ミューエは東ドイツの影の部分を象徴する存在でもあり、俳優としても素晴らしい才能を持っていたので、亡くなったことがほんとに惜しまれます。
『善き人のためのソナタ』、ほんとにいい映画なので、機会があったらぜひ見てみてください。お勧めです。
善き人のためのソナタ
>自分は、kameさんが紹介していて、興味を持ったのでDVD借りて見ました。
良いですよねー、お涙頂戴・・・な演出もなく、淡々と過ぎていくから、見る側にも消化する時間がありますし。
>alenaさん、
私、この映画についてはしょっちゅう宣伝してますよね(笑)
ミューエがすごく淡々と演じていて、最後のシーンは表情だけでかなり泣かされました。
最近、映画を見てないので、また少し見に行きたくなりました。