第10節 カールスルーエ対シャルケ

昨日は早朝にカールスルーエから帰ってきました。
20時からの試合の後、深夜1時半のICEに乗ってケルンに翌朝6時着。電車で眠れるかと思ったけど、何度となく目が覚めてしまいました。同じようなスケジュールで帰宅するシャルカーのグループもちらほら。

ICEの時間までどうやって時間をつぶそうかと思っていたら、運悪く(運良く?)トラムを乗り間違え、知らない駅で降りて、泣きながら戻りのトラムを待ち(これがなかなか来ない)、さらにトラムを乗り継ぎ、ようやく中央駅にもどってきたときはすでに1時間前でした・・・。(もうカールスルーエの街はいやじゃー。いろんなものがハイテクすぎてわかりにくい)

Karlsruher SC – FC Schalke 04 0:3 (0:2)

【Tore】
0:1 Bordon (15., Rechtsschuss, Vorarbeit Kuranyi)
0:2 Kuranyi (19., Kopfball, Engelaar)
0:3 Farfan (67., Kopfball, Kuranyi)

【Karlsruher SC】
M. Miller – A. Görlitz, Sebastian, Franz, Eichner – Mutzel (59. Stoll), Porcello – Freis, da Silva, Iashvili (77. Carnell) – Kennedy (71. Timm)

【FC Schalke 04】
Neuer – Rafinha, Westermann, Bordon, Kobiashvili – Jones, Engelaar (74. F. Ernst) – Rakitic – Farfan (69. Asamoah), Halil Altintop (80. A. Streit) – Kuranyi

【Gelb-Rote Karten】
Franz (56.)

 
試合前はかなり激しく雨が降っていましたが、試合開始後、しばらくするとやみました。
防寒していったし、わりと暖かかったので寒さは感じなかったけど、それでも袖口から体温と外気の差で、手を振るたびに湯気がでるくらいでした。



カールスルーエのスタジアムはメインとバック以外屋根がなく、雨ざらしになりますが、私は風がなければそれほど雨は気にならないほう。
あと、Nordkurveのレインジャケットが安かった(15ユーロ)割にきっちり雨は防ぐし、温かいしで、すぐれものでしたー。

試合はほんとにカールスルーエまで行ってよかった!と思う内容でした。
最後にこんなに希望の持てる試合を見せてくれてありがとう。
(つか、フォーラムの論調もいきなりありがとう、ルッテン!に変わっているのがおかしいぞ)

公式の各選手コメントでハイコが、今シーズンのベストゲームだったと言っています。

もちろん、途中、がんがんに攻め込まれたり、ノイアーが戻れずにひやっとする場面があったり、危険な場面をハイコが連続でクリアしてしのいだり、なんてこともあったけど、シャルケの内容が1試合、1試合、目に見えてよくなっているのを見ると、ほんとにうれしいです。

『Besser als gestern und schlechter als morgen』ですね。
(これをケヴィンの声で聞くとちょっとぞくぞくしますよー。kickerのPodcast 10月24日分で聞けます)

シャルケのシステムはビーレフェルト戦と同じ。FWがハリル、ケヴィン、ファルファンで、トップ下にラキティッチ。
今回はエルンストがはずれ、エンゲラールがスタメンです。

エンゲラールが入った時に、このポジションで一番危ういのはエルンストかもしれないと思っていたのですが、ダブルボランチでラキティッチを前に置いたこの形がものすごくうまく行っているので、しばらくはエルンストか、時にエンゲラールがはずれることが多くなりそうな気がする。

ジョーンズははずせないでしょう。守備においては献身的で体を張るのは知っていたけど、彼がこんなに攻撃のセンスがあって、スキルの高い人だったと、私はよくわかってなかったみたいです。ルッテンによって、彼のいい面がどんどん引き出されている気がする。



あと、クラニィが、とにかくものすごくいい。調子の悪い時はボールタッチの回数自体も少なくなるけど、今はゴールだけじゃなく、いろんなところで起点になっています。
3得点中、1ゴール、2アシストとすべてに絡んでいるんだもん。
ゴールはFKからの得点でしたが、遠いサイド、ヘディングでボールがゴールに吸い込まれていくまでの軌跡がはっきりと見えて、それからすぐにうわーっと歓声があがり、となりのおっちゃんと抱き合って喜び・・・という一連の過程がなんだかスローモーションで映画を見ているようでした。
ラキティッチやジョーンズとのダイレクトパスでのコンビネーションを見ていると、あー、きっとケヴィンは、プレーすること自体が楽しいんだろうなあと感じて、すごくうれしくなります。
代表での使われた方はいつもイライラすることが多かったけど、彼もまたルッテンによって、本来彼のもっているボールタッチのセンスがどんどん引き出されている(トップフォームに戻りつつある)ように思えます。

あ、あとラキティッチについても言わなくちゃ。

この日は前回と違って、中でプレーする時間が多かったのですが、ボールを奪取したり、1対1で勝ったりと、細かな部分でもすごく向上していました。それにプラスして、彼の持ち味であるパスのセンスがいかんなく発揮されるチームメイトとのコンビネーション。
もうねえ、父ちゃん嬉しくって涙がでらあ。
スタメンで出られなくても、練習を見に行くと、彼がいつも高いモラルをもってトレーニングに取り組んでいるのがわかるので、そのうちに復活してくれると思ってはいたけど。もうわくわくがとまりません。

(やばい、いまやかなりルッテン礼賛状態だー)

フランツのレッドカード退場の場面は、ちょうど目の前を警備員が通ったので、見逃してしまいました。
意外とがつがつくるチーム相手でも今期はいけるかもしれない、というのをこの試合を見て思いました。ボールをダイレクトで回していくので、相手が来る前にボールが体から離れているんですよね。パスによって不要なコンタクトを避ける方向に持っていくのがオランダ人監督らしいというか。

試合後のクラニィへのコール。(YouTubeにアップしていたのですが、DFLからの依頼により動画が削除されました。くそー)

いつも見ているはずなのに、このときのケヴィンがとにかくかっこよかったです・・・。
あいさつに来て、メイン側へ戻っていく選手の後ろ姿をいつまでも見てました。思い出すと涙がでてくるので、このへんで。

シャルケ、愛してる!

 

第10節 カールスルーエ対シャルケ」への4件のフィードバック

  1. ファンたちのクラニィコールが聞けて、とても嬉しかったです。
    ありがとうございました。

    ケヴィンの元気そうな姿にホッとしてます。
    ・・・本当にありがとうございました。

  2. >Moritz.Bさん、
    試合中にもなんどかコールが起こっていました。
    あれを聞くと、ケヴィンも、みんなにものすごく後押しされているなって感じるんじゃないでしょうか。
    ファンの力ってすごいなあと改めて思います。

    ケヴィン、ほんとに元気でしたよ!
    ひとつひとつのプレーがすべて自信に満ちていました。彼はこれからもっとよくなると思います!

  3. kameさん

    しばしの別れの前にいい試合が見れてよかったですね。

    ほんっとに、全てが理想的にいったゲームでした。
    マヌが前半ちょっと…という意見もあるけど,雨降ってたし,ピッチぬれててタマ足早いし,
    今は少ないクラシックなFlutlichtで目測を誤る事があったかもしれんけど,大事なとこはちゃ〜んと止めてたんだから、文句は無し!(思いっきりマヌに甘い私)

    ほんとに”kreativ”(前日談の)で、いろんなかたちでボールが出るので,見ていて楽しかったです。
    みんなの考えてる事がうまく一致してるというか,とくに、エンゲラールとラキティッチが、うまくボールをまわしていったからだと。
    あと、ケヴィン。彼,テクニックに関して色々と言われて来たのに,とんでもない!この日のプレーには目を見張るものがありました。
    TVでみると試合中も、楽しんでるなーってのがわかりました。

    さて、例のフランツですが、彼はシャルカーなので(ユース出身というわけではなく単なるファン)少し割り引いて見てしまう私。
    よそでやってくれるなら別にいいんですが,ウチとの試合で派手にやってくれるとなぁ。
    ファルファンの肩に異常がなくてよかった。
    kameさんも、すでにビデオを見られてると思いますが,ありゃアメフトのタックルですよ。
    スポーツの種類間違ってる! かわいそうな椅子!犠牲になってしまって….。
    でもルッテンは彼を擁護してるし,コビとハリルはKSCのロッカールームまで彼を慰めにいったらしい。
    ここでも新たなお友達関係を発見。

    なにはともあれ、この試合をはずみに勝ち進んでほしいです。

  4. >しょーちゃん、
    ほんとにいい試合だったし、いい雰囲気でした。こんな試合を見ちゃうと、もっともっと見たいと思っちゃいます(涙)

    マヌは失点しなかったから、ぜーんぜん問題なしだと思います!(←めちゃくちゃ甘い。笑)
    ほんとに雨でプレーしにくかったと思うし。

    >いろんなかたちでボールが出る
    そうでしたねー。アイデアは持っていてもそれがプレーに結び付かないケースの方が多いはずなのに、選手が互いに、どうボールを出していけば、つながっていくか、理解してましたね。
    エンゲラールとラキティッチ、双方ともにパスのセンスがある選手だから、彼らの能力がうまく生かされる形でチームが組織化されているのがうれしい。

    ケヴィンは確かにずっとボール扱いがよくなかった時期もあったけど、本来のこの人はすごいんだーというのを最近、再認識しているところです。

    フランツ、シャルケファンなんですか(笑)
    椅子を蹴飛ばすところはしっかり見ました。ほんと椅子がかわいそー。

    新たなお友達関係、楽しいなあ。
    これからもそういう話を教えてください!
    試合はなんとか見ることができても、試合後に、どの選手が誰と話をしているとか、そういうエピソード部分が観察できなくなっちゃうのがすごくさみしいわー。

    シャルケTVが日本でも見られるようになるといいのに・・・。

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