2010/11 BL第2節 シャルケ対ハノーファー

ミルコ・スロムカが監督に就任してからのハノーファーってなんだか苦手だなあ。昨シーズンも裏を取られまくって4対2で負けてます。
彼は非常に頭のいい監督で、シャルケのことを良く知っているうえに、研究熱心な人です。DFラインからマティップと内田の間に落とすようなロングボールを入れてきたときは、ちっ、スロムカめ・・・と思ったり。
(ま、スロムカのことは好きなので直接対戦以外の時は勝ってほしかったりしますが)

久々にスロムカの隣にオレのネストル・エル・マエストロを見た時はPCの前で大騒ぎをしてしまいました。(右の人ね)
やっぱりかっこええやん!



さて、シャルケが開幕連敗スタートというのは1987/88シーズン以来のことです。その時の相手もHSVとハノーファーで、初戦アウェイ、2節ホームも一緒。
で、コワいことにそのシーズン、シャルケは降格しています。(ひー。微妙に現実味があってどきどきしています)

ディフェンスラインに問題があるのはあきらかなんですが(メッツェルダーの顔とかもう見たくない)、中盤にもやっぱり責任はあるよなあと思います。
責任・・・というか、なぜこの布陣なのか?というか。

ジョーンズは怪我から復帰してだいぶたち、調子は上がってきていると思いますが、本来の彼のカバーエリアからするとまだまだ全然だと思うし、コンビを組んでいたラキティッチはこのポジションよりもっと前でプレーさせないと良さが全く出ない気がします。守備も決してうまい選手ではない。
クルーゲが、練習試合では得点はしたものの、あまり出来はよくなかったらしいので、選択肢に加えられなかったのかもしれません。
ただ、パパドプロスや、またはシャルケIIのファーレンホルストを最終ラインにいれて、マティップを前に出した方がまだ安定したような気も・・・。

バウミーはケルンとの練習試合でも言われたりしていましたが、Zweikampf(一対一)に弱すぎ。
ドリブルは確かに彼の持ち味だけど、ハノーファーの選手ががつがつ来ていたので、もう少し考えてボールを動かすべきじゃないでしょうか。ちょっと頑固に自分のプレーに固執するきらいがあるのが気になります。

でもやっぱり一番の頭痛の種はディフェンス。
メッツェはいうまでもなく、マティップは守備が軽いよ・・・。センターバックでは見たくない。
内田は攻撃面では多少がんばっていると思うけど、守備はもう少しアグレッシブに行かないと。ていうか、このチームには今のところ、鹿島みたいにカバーしてくれる強いディフェンスがいないのだから、きみがいかないとダメなんだよー。
あと、後半に入るとパフォーマンスが落ちるのは気になるところ。

サーぺイ(ドイツ語的に読むとザルパイですが、その響きはイヤなので。汗)は、加入していきなりのスタメンでしたが、まあ、左サイドの守備は多少安定したかなという気はします。そうは言っても失点にもからんでますからねえ。
あと、攻撃面でのアイデアが乏しいのは、帯に短したすきに長しといったところ。

パンダーとホークラントの復帰はいつなんだー。とほほ。

 

FC Schalke 04 – Hannover 96 : 1-2 (0-1)

【Tore】
0:1 Rausch (31., Linksschuss, Abdellaoue)
0:2 Abdellaoue (49., Linksschuss)
1:2 Jones (83., Kopfball, Rakitic)

【FC Schalke 04】
Neuer – Uchida (62. Hao), Matip, Metzelder, Sarpei – Jones (90. + 1 Papadopoulos), Rakitic – Farfan, Baumjohann (79. Jendrisek) – Raul, Edu

【Hannover 96】
Fromlowitz – Cherundolo, Haggui, Pogatetz, C. Schulz – Schmiedebach, Pinto – Stoppelkamp (71. Sofian Chahed), Rausch (85. Stindl) – Ya Konan, Abdellaoue (79. Djakpa)

 
長くなりますが、試合の感想など。

開始6分にマティップが足の間を抜かれて、ゴールに迫られるところを内田がカバー。
マティップと内田の間にロングパスを落とされるとかなりコワい。

10分、ラキティッチのCKから、ファルファンのゴール!・・・は認められず。
おそらく、CKのボールが空中でエンドラインを割ったということでしょう。なんだかなー。いいゴールだったのに。
バウミーはハノーファーのキャプテン、チェルンドロのマークにかなり苦しんでいるよう。

19分、FKはエドゥが蹴って、壁に当たってコーナーへ。
エドゥは後半にもFKを蹴りたがっていましたが、壁にあてるイメージしかないんだけど。

22分、ファルファンのパスをラウールが軽くながしてバウミーが入ってくる形はよかった。
このあたりは内田もかなりがんばっていて、空中でヘッドで勝ったり、中へ早いボールを入れてみたり、それほど悪くはなかった気がします。クロスが上も横もDFを抜けないことがあるのは、調整していかないといけないと思いますが。

31分、ハノーファーのアブデラウエからラウシュが、すれ違いざまにパスを受けてからシュートにもちこみ先制します。
敵ながら美しい・・・。てか、マティップ、その守備はないよ。軽すぎる。

36分、CKからのボールはメッツェルダーが頭で合わせますが、このときエドゥとかぶるんですよねえ。エドゥはラウールともかぶるし、なんか微妙。
あとメッツェはセットプレーで必ず前に行きますが、戻りが遅すぎてげんなりします。

37分にも右サイドからチャンスを作られ、ストッペルカンプのシュートははずしてくれからいいようなものの。

38分、内田のロングパスからラウールへ。うまくトラップできていればよかったのに惜しかったー。
そのすぐ後、GK、フロムロヴィッツからのロングフィードを、サーぺイがトラップをミスって奪われ、素早くパスを回されてシュートに持ち込まれます。ポストに当たってあわやのところをまぬがれましたが。

このあたり、2、3点さらに失点していてもおかしくなかった。
すぐの39分にはエリア内でラウールが頭で落として、自ら前に抜けようとするところをハッギに倒されますが、PKはなし。

後半に入り、49分、マティップのクリアが相手に渡り、アブデラウエに追加点を許します。
51分、内田が一対一でやられ、そこから展開を許してしまいます。ドイツではZweikampfで勝てないと評価されないからねえ・・・。
案の定というか、すぐの62分にハオと交代。おじぎをしてピッチを出る内田はほんとにいい子なんですが。

ああ、スタンドにオラフ・トーンの姿が。ハーフタイムにはトーンとともにクラウス・フィッシャーの姿も見られました。

後半に入ってからはハノーファーがかなり引き気味になり、シャルケはボールを持たされていますが、なかなか決定的なシュートチャンスまで行きません。おしかったのはハオのクロスをエドゥが頭で合わせて、フロムロヴィッツが押さえたくらいかな?

ようやく82分、ラキティッチのFKからジョーンズが頭であわせて1点返しました。一瞬、ハノーファーのオウンゴールかと思ったー。先シーズン、オウンゴールの変な記録(1試合3オウンゴール)を作りましたよね?

85分にもオフサイドでしたが、マティップとハオの間を抜かれそうになります。マティップはあのボールを止められで、通してしまうっていうのは致命的ですね・・・。

この時間でもラウールはよく走っていると思いました。ボールがほとんどいかないから気の毒な面があります。試合中もかなり下がってボールにさわりに来たりしていましたね・・・。

次週は代表ウィークで一週お休みして、次の試合はホッフェンハイム戦です。
お休みの間にコンビネーションを立て直したいところですが、代表選手もけっこういるので、なかなか難しいかもしれません。
はあ、なんだか私も元気のない一週間を過ごしそうです。

 

2010/11 BL第2節 シャルケ対ハノーファー」への2件のフィードバック

  1. 試合後のNordkurveは、ちょっと異様な雰囲気でした。
    みんな怒るよりは、戸惑いと不安感がごちゃまぜになった感じ。
    ど、どうするんだよ~!2試合とも負けちゃったぜ?って。

    そんで、だれもがこの月末の移籍市場が終わるまでに、なんとかしてほしいと願っております。
    どのフォーラムもTransfermarktのページが、すごいスピードで増えてますよね(笑)
    二人は決まりそうですが、必要以上の出費になりそうなCB。
    ボルドンを残しておけば・・・と、みんなが文句を言ってますが・・・。
    21番がこんなにひどいとは、さすがのマガトも予想がつかなかったらしい。

    さて試合。
    こんな試合でも、私はハンブルク戦よりはマシだったと思います。
    あ、DFは別ね。
    エドゥーは本当に一生懸命で、右から左まで走り回るし、ブラジル人らしくなく手を抜かないし、本当にいい選手なんですが、残念ながらラウールのパートナーにはテクニック不足・・・。
    ラウールはいい場面をいくつか見ました。
    前も言ったように、必要なのは彼のフィーリングがわかるパートナー。
    新しいFWが相手のDFを散らしてくれれば、彼に対するマークも少しは減るでしょう。
    バウミー、この試合は彼にとって大事な試合だったはずなのに・・・。

    あ、そんで内田君。
    シャルカー内も賛否両論ですが、否定的な考えを持ってる人はラフィーニャと比較してるからかも。
    ただ、気になったのは前に出てて、敵にボールを取られたとき、戻りがすごく遅い。
    手を抜いて後ろから走ってるのを見て、ちょっとな~と思いました。
    足は速いんだし、ガッツで追いつく気はないのかしら?

    そうそう、ハンス(笑)
    サーパイなんて苗字よりも、渋いハンスが呼び名になりそう。
    彼のおかげで左サイドは何とかなりそうですね。
    でも彼、右もできるらしいですね・・・。

    ネストル!相変わらずかっこえーじゃないですか!
    ハノーファーでもファンクラブができてるのかしら?

    最後に、富田平君がゴール裏で、ボールボーイの補佐をしていました。
    ボールボーイの子は抽選かなんかで当たった子なんですが、ボーとしてて、
    ボール出しが遅くてマヌに怒鳴られてました。
    お疲れ様。

  2. しょーちゃん、

    異様な雰囲気・・・コワいなあ。でも想像がつきます、なんとなく。
    不安感はものすごくありますね。
    どうみても、選手個々のレベルで負けてたし。
     
    なんとかしてほしいとは思うけど、なんか失敗しそうな気もしたり>移籍市場・・・って、何もかもにネガティブになりすぎてますね、私。
    と言って、取らないでいたら下位低迷が現実なものになってしまいます。はあ、どうするんだよー。
    ほんと、CBはなんとかしてほしい。ヤバすぎてみてられないです。
    ボルドンが残っていれば・・・ああ。
     
    試合はエドゥーは本当にしょーちゃんの言うとおり一生懸命がんばっているんだけど、やっぱり適任ではないよなあと思うことがしばしば。
    ラウールのパートナーにはちょっときびしい。
    新しいFW、入るのかしら。
     
    バウミーはヤバいですよね。

    私が新しく来るかもしれない選手たちにちょっと否定的なのは、これによってボーダーラインの選手が確実に出られなくなるぞって気がして、ついネガティブになっちゃうですよね。バウミーもそう。
    もちろん彼がもっとがんばらないといけないのは確かなんですけど。
    そういうのとは別にバウミーを偏愛してるし!
    あー、ほんともう少し頑張ってほしい、バウミー。
    もうチャンスはないのかなあ・・・。
     
    内田君は確かに戻りがちょっと甘いですよね。
    それはすごく気になりました。がんがんいかないと手を抜いていると思われてもしょうがないんだけど。
     
    ハンス、なんて素敵な。これからはハンスと呼ぼう。
    だって、サーパイならまだしも、ザルとかいいたくないだもん、DFの選手に(笑)
    ハンスは右も左もできるって私も読みました。すごく貴重な選手になりそうですよね。

    それにしてもネストルはやっぱりかっこよかった!
    ハノーファーにファンクラブができていたら入りたいくらいだわ。
     
    そうそう、富田君は試合でもスタメンで出ているみたいですね!
    がんばってほしいなー。機会があったら試合を見てみたいー。

コメントは受け付けていません。