親善試合・オーストリア対ドイツ

なにげに面白かったんですけど、この試合。
なによりもオーストリアのパフォーマンスがすごくよくて、見てて楽しかったです。解説の信藤さんが途中で『ヤング・リーズ』になぞらえていたけど、確かにリンツは悪ガキっぽくて、ちょっとアラン・スミスっぽい。あー、だめだ。こういう気の強そうな選手はかなり好きです。

注目のヴェスターマンは右SB。写真、競っているのはイヴァンシュイッツ。
どっちもできるとはおもうけど、シャルケではCBか左SBなので、いきなりの初代表で不慣れな位置っていうのがちょっとなー。
まあ、失点こそなかったものの、オーストリアに決定的な場面を作らせたり(28分)してたので、採点5は仕方ないか。

ひいき目を除いても、攻撃面ではそれほど悪くなかったと思うんですけど。
ヒッツの先制点につながった最初のクロスだって、ヴェスターマンからだったし。
守備が微妙なのはデフォなので(汗)、大目に見てやってください。
途中、M・フリードリッヒが退いて、ヒルバートが入って来た後は、メルテザッカーと共にCBやっていました。右SBにはヒルバート。

しかし、前半のドイツはひどかったですね。守備の連携ってものもなくて、オーストリアに翻弄されまくり。
ただ、ウィーンのスタジアム、すごくいい雰囲気でした。あの声援に後押しされて、ユーロはそこそこがんばるんじゃないのかなあ、オーストリア。

後半7分、ヒツルスペルガーの先制点は彼らしいゴールでした。
ヴェスターマンのクロスをオーストリアDFがクリアし、そのボールをワントラップしたあと、左足でシュート。GKのマニンガーはくやしそうでしたねー。
まあ、押してたからなあ、オーストリア。

その直後、ハルニクのシュートをレーマンがキャッチしそこねたところで、つめていたリンツがシュート。エリア内で後ろからチャージされて倒されますが、特にPKもなく。
これはホームなんだし、PKでもよかったなー。全体にジャッジがオーストリアに辛かったような気がするんだけど。

ドイツは63分、シュバインシュタイガー、ヒッツ、バラックとつないで最後はクローゼ。うーん、うますぎる。
思いっきりオフサイドじゃね?って感じのスローが流れていましたが。(まあ見事なオフサイドだったけどw)

さらに82分、マリオ・ゴメスのヘッドで3点目。
終始、オーストリアが押している展開だったけど、この勝負強さと試合運びのうまさはさすがドイツと言わざるをえません。

83分にジョーンズがヒッツに替わって登場。こうやって召集した選手をきちんと試合に出して行くところが、レブの優れたところかなあという気もします。

試合はそのまま0-3でドイツが勝利。ユーロでは同じグループなだけにオーストリアも1点くらい取っておきたかったでしょうけど・・・。
ただ解説の言う通り、まだまだ伸びしろがある気がするので、オーストリアはここからユーロまでの短い間で、どれだけチームの完成度を高めて行くか興味深いですね。