ベラルーシ戦とその後

えーと、YouTubeで日本のアニメをドイツ語で見るということにはまってしまいまして、2-3日、そんなことにばかり時間を使っております・・・。いやー、ドイツ語の勉強になるし(←言い訳)

遠い昔のような気がするベラルーシ戦。(そうでもないか)
実は大部分の感想がのもんさんと一緒なので、まあ試合についてはそちらを参考にしていただければと思いまする。

GK問題について。
レーマン、最高!なんてこれっぽっちも思っていませんが、いまさら論争しても・・・というのが正直なところ。連日、代表ニュースでは、必ずレーマンの失点シーンが流れます。
ドイツもイングランドもマスコミは不安をあおるのが好きだなー。(日本は逆にでかい大会の前に楽観的なことばかり書きすぎの傾向があるけど)

ユーロはレーマンでいいです。なにをいまさら、遅いよ、腹くくれ、って感じ。
他のキーパーがだめだからというわけではもちろんないです。ハノーファーの試合は縁があって2度ほどスタジアムで見たことがありますが、エンケはほんとに安定した良いキーパーでした。わりと好き。
(アドラーについては、ノイアーの方が上だと思っているので別にいいですw)

とはいっても、GKなんて単体で考えてもしょうがないというのが正直なところ。
それぞれDF陣とのコンビネーションで考えるべきだろうし、もっというと、GKのフィードから始まる攻撃陣とのコンビネーションもあるだろうと思います。
ノイアーもU-21の試合で見るときは、シャルケで見るノイアーより不安なときがあるのは、一緒にプレーするDF陣と意識が統一されているかどうかというとこじゃないかなあ。

さらに、いきなりエンケやアドラー(または落選しちゃったティモ)を起用して、彼らがミスしたら、DF陣はレーマンのときより動揺するって・・・。

ベラルーシ戦についてはレーマンだけの問題ではなく、メッツェルダーの守備について論じなくていいのか?って感じでした。ベラルーシの7番ブリガに2度やられちゃいましたが、2点目をあげる前にも、彼はシュートを打っていて、その時、シュートを打つのがうまい選手だなあと思いました。
やっぱり、あれはGKというより、DFがもっとこの選手を注意しておかないといけないんじゃないかなあ。

それと、最初にかわされて起点を作られたジョーンズ(その後倒れこんだりしてましたけど)は、もうちょっとがんばって止めないといけないプレーでした。あんな位置で取られるのはまずい。
そういう意味ではジョーンズが落ちたのは残念だけどなんとなく理解できます。シャルケではもっとできる選手なのに、この試合では多少、パフォーマンスに不満が残りました。(まあ、一度の試合で答えをだしたわけではないでしょうけど)

ヘルメスの落選はまあしょうがないか。
ケルンではノヴァコビッチという最高のコンビがいるので、ゴールだけでなく、アシストもうまいのですが(そういう意味ではちょっとポドルスキーに似ているのかも。ケルンというクラブの特徴なんでしょうか?)、この試合は結果を出さないといけないと考えすぎたのか、周りが見えてないときがありました。
代表チームにはポドルスキーがいるので、正直、ヘルメスは必要ないでしょう。
来期、レヴァークーゼンでうまくやっていけるのか、ちょっと心配だったりもします。

あと、マリン。

グラートバッハのスポーツディレクターであるツィーゲも批判してますが、まあ、連れていく気がないのなら最初から呼ぶなと、私も思いました。(『Ziege kritisiert Bundestrainer』 at Spiegel)
試してみたいんなら、ユーロが終わってからにしてほしかった。これじゃあ、ただの話題作りだったのか?としか思えない。
しかも、ベラルーシ戦では新しく入ってきた選手の中で、一番わくわくさせてもらっただけに、よけいに納得できないなあ・・・。

ベラルーシ戦は試合後にレーマンとフレブが談笑しているシーンがよかったです。
フレブ、アーセナルに残りそうですね。(その方がいいよ!)

最後に、私のRaphael Honigsteinが、ドイツチームの何が最大の懸念かという点について意見を述べているので、一部だけ触れておきます。

レーマンのホラーショーは、いまのところそれで彼をベンチへと追いやろうというほどの声の広がりは見せてはいない。また、ハノーファーの頼りになる、でもちょっとさえないエンケや、レヴァークーゼンの才能ある、でもちょっと荒削りなアドラーも、そういうみんなの後押しを楽しんではいない。

しかし、レーマンの時ならぬミスは、レヴの特質についての疑問のひとつをくわしく解明することとなった。クリンスマンはビッグネームであっても容赦なくナタを振るったが、レヴはそれとは違い、選手の選択に関して、より保守的でリスクを好まないということを証明しつつある。エミレーツではほとんど観戦する側だったレーマンが、2008年のユーロでベンチスタートでないことは保証された。

この決定はもちろん、まだ正しいのかもしれない。レーマンはワールドカップ以来、代表でプレーするときは自信に満ちているようにみえるからだ。
本当の問題は、あるメッセージが残りの代表選手に届けられたことだ。
クリンスマンの下での厳格な『パフォーマンス重視』の後で、今や、フェラーの甘やかしの時代に戻りつつあり、みんなが自分のポジションが安泰である気になったようだ。

このあと、ラファエルはメッツェルダーに対するレヴのゆるぎない信頼についても、疑問を投げかけています。
試合の後、あんまりニュースサイトめぐりはしてないのですが、ラファエルの記事によると、ビルトはメルテザッカーとメッツェルダーのコンビについて、『die Brüder Schnarch und Schleich』(活気なく、もぞもぞと這いまわる兄弟)と呼んだとか。
また、ベルリンのDer Tagesspiegel紙は『影響力のあるポジションに、少し信頼と希望をもちすぎではないか』と書いたそうです。やっぱりあのパフォーマンスは誰が見ても不安だったんですね・・・。

さて、明日のセルビア戦はどんな布陣でくるんでしょうか。
ハイコはもちろんスタメンですよね? ゴール&ゆりかごパフォ、マジで期待しておりますぞ。

 

ベラルーシ戦とその後」への4件のフィードバック

  1. マリンの件では私も文句が言いたいです。
    ユーロでドイツを応援する気が大幅にダウンしました。

  2. >reisさん、
    お気持ちわかります。
    私もかなりがっかりしました。
    というか、呼ばれてまさか落とされるとは思ってもみませんでした。

    しかもベラルーシ戦のマリンは、周りを使う意識も、自分で仕掛けて通用するかためしてみようという意識もあり、当確線上にいた選手の中では一番冷静だったように感じました。
    ユーロでも見てみたかったです・・・。

    なんだかんだいって、代わり映えしないメンバーになりましたよね。

  3. うは、リンクありがとうございます。
    かなりキツい書き方をしたのでどうかなと思ったんですが、
    まあそれが今の正直なところで(苦笑)

    なんかここへきて、落ち着いちゃった感がありますね。
    競争させていた時はいい感じだったのに。
    マリンみたいなフレッシュな選手がいるとチームの空気も変わると思ったんですが。
    なんだかメッツェルダーへの信頼が強すぎることは、
    かえって他の選手のモチベーションに影響するような気がするんですよね。
    GKに関してはホント「腹くくれ」って感じです。
    動かせるポジションとそうではないポジションはきっちり区別してほしいです。

  4. >のもんさん、
    そんなにキツい書き方だとは思わなかったけどなー。的確だなあと思ったんですけど。

    それにしても、ほんとに落ち着いてしまいましたねえ。
    やっぱり、メディアのプレッシャーの影響を受けるのかな。いかにも無難にまとめてきたって感じです。
    ワールドカップのときと違い、期待度が高いっていうのもねえ。

    意外とつまずきそうな気がして、私は非常に不安です。

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