ラングニックがシャルケに戻ってきた

17日にテニエスの記事を書いてしばらくしてから、シャルケ公式ではすでに新監督が発表されていました。

ラルフ・ラングニックは4月1日のザンクト・パウリ戦からチームの指揮を執ります。契約は2014年6月30日まで。

簡単に経歴を述べますと、ラングニックはシャルケでは2004年9月から2005年12月まで監督をしていました。2004/2005シーズンはシャルケをリーグでは2位に、DFBポカールでも準優勝に導きます。
05/06 CL・グループステージでのミラン戦はホーム、アウェイとも素晴らしいサッカーで、取られたら取り返すという激闘を演じ、シャルケとラングニックの名前をサッカーファンの間に知らしめました。

2005年12月、第16節のマインツ戦の前に、当時のマネージャーであったルディ・アサウアーに突然解任されました。
その年、シャルケはDFBポカールではフランクフルトに6-0で敗れ、CLも健闘はしたものの結果はグループステージで敗退。ただリーグの順位はその時点で4位であり、解任されるような成績ではありませんでした。
シャルケがラングニックをクビにしようと準備しているという報道が流れ、それを受けたラングニックの側からも今シーズン限りで辞めると言ったことが、アサウアーの逆鱗に触れて突然の解任・・・というように理解しておりますが、合ってますかね?
もちろん、アサウアーとラングニックの間にはそれまでにも確執があったと思われます。
シャルケのファンはラングニックがいなくなることを悲しみ、いつか再びシャルケに戻ってきてくれるといいなと思っていたのではないでしょうか。

シャルケを解任されたあと、しばらく彼のニュースを聞かないなと思っていたら、いつの間にかホッフェンハイムの監督に就任していました。
彼が就任した時のホッフェンハイムはレギオナル・リーガ(その当時は3部相当)のクラブで、ラングニックほどの監督が3部だなんて・・・と思ったものですが、ラングニックが就任した06/07シーズンにはレギオナル・リーガで2位となり昇格。翌年07/08シーズンにはツヴァイテ(2部)でも2位となり、あっという間にブンデスリーガ1部へとチームを昇格させます。
昇格した初年度の08/09シーズンは7位、09/10シーズンは11位。そして今シーズンは前半戦折り返し時点で9位と、昇格チームとしては大健闘を見せていたのですが、ホッフェンハイム会長のホップが、彼に黙ってルイス・グスタヴォをバイエルンに移籍させてしまったことに怒り、ウインターブレイクの間に自ら退団しました。

その後はちらっとリバプールだとか、ヴォルフスブルクとかの噂が出たんですが、よくまあヨソに決まらなかったと、ほんとにラッキー(というか、テニエスをほめるべきなのか・・・)だと思っています。
教授というニックネームもある戦術理論派で、現・湘南の監督である反町くんもラングニックの影響を強く受けたと、彼の発言だったか、コラムだったかで読んだことがあります。

2004/2005って、ちょうど私がブンデスをちょこちょこ見始めた年で、シャルケの試合で強烈に覚えているのは、第31節のレバークーゼン戦と、後付けで見たCLのミラン戦2試合だけですが、アグレッシブで攻撃的なサッカーは非常に魅力的でした。
ドイツのシャルカーはあの年のシャルケがすごく好きだったという人が多いみたいですね。
日本ではきっときっとmehmetloveさんがラングニックへの愛を語ってくれると思います♪
(ブンデスを見始めた頃、ドイツ語もわからず右往左往していた私は、mehmetloveさんからいろいろとドイツサッカーについて教えていただきました。それは本当にありがたかったので、私もわかる範囲ですが、ドイツサッカーについて、当ブログを訪ねてくださる方の手助けができたらなーと思っております)


(ホッフェンハイムの時の写真だけど、笑顔が素敵なので)

それ以外のシャルケの人事について。
アシスタント・コーチだったホラーバッハとロイトハルトがシャルケとの契約を解除され、チームを去ることになりました。う、ホラーバッハの顔は好きだったのに・・・。おそらくまたマガトと一緒に仕事をするのではないかとみられています。(『Bernd Hollerbach verlässt die Königsblauen』『Vertrag aufgelöst: Leuthard verlässt den FC Schalke 04』

ちなみにマガトはヴォルフスブルクの監督に就任しました。はやっ。(『ヴォルフスブルク公式』
いきなりですが、29節にはシャルケ対ヴォルフスブルクがあります。なんだかねー。笑っちゃいます。

 

ラングニックがシャルケに戻ってきた」への2件のフィードバック

  1. どこソースか覚えてないんですが、2005年にラングニックが解任された理由って、リーガ15節?のホーム試合後に場内を一周したことがルディ・アサウアーの逆鱗に触れたと見たことがあります(場内を一周した理由も、解任の噂が立っていたためのようです)。
    あと、再就任前の噂ではバイエルンの名前もあがっていて、「それだけはやめてくれ」と思ったものですが、まあよかったです。

    タイガースにしてもシャルケにしても、まず20何年ぶりの日本一と50年強ぶりのドイッチュマイスターにならないと「古豪脱却」とは言えないと思うんで、頑張って欲しいものです。

  2. >El Marinoさん、
    あー、そんな話もあるんですか。
    ま、アサウアーだったら、どんな理由でも納得しちゃいますが。
    バイエルンも噂に出てたんですか。シャルケに決まってくれてホッとしました。

    ま、来年くらいにはマイスターになってほしいですね(と毎年言ってる気がするw)

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