Sports Illustratedでのラファエル記事

Sports Illustratedのサイトでラファエル・ホーニッヒシュタインが今回のインテル戦について書いています。
彼らしく冷静な視線が興味深いです。インテルについてもばっさり。
マガト時代、ラファエルの記事ではほとんどシャルケの戦術的なことに言及することはなかったのですが、ラングニックが戻ってきたらちょっとは書いてくれるようになったのね。嬉しい。

 Schalke stunned Inter by exploiting its defensive weakness – SI.com

 

各地で今回の試合をほめたたえる報道がなされていますが、エキサイトしている周りに比べ、ラファエルの目には試合後のシャルケの選手たちは状況をうまく理解できていないように見えたようです。

 

試合終了の笛が鳴ってもシャルケの選手はそれぞれ結果にどうしていいかわからずにいた。喜んで飛びはねたり、過剰に抱き合うこともなく、ほとんど歓声もなかった。みな呆然として、非現実的な状況を理解できないようで、『素晴らしいサッカーのおとぎ話』(南ドイツ新聞)が熱をおびた夢以外の何かにかわるかもしれないという恐れから、喜びすぎることを用心していた。

今回のシャルケのシステムについて。

 

ラングニックは4-4-2でファルファンを右に、バウムヨハンを左に、プレーメイカーのフラドをパパドプロスと組ませ真ん中へ持ってきた。
マガトの時代にはリザーブチームへ追いやれれていた24歳のバウムヨハンにとって、これが初めてのCLであり、また29歳のエドゥもこのレベルでの試合で最初からプレーするのは初めてだった。

独断的なファンハールが自分のやり方にしがみつくあまり、ミュンヘンにおいて残念な結果を迎えたのとは違い、ラングニックは自分の戦略に微調整を加えた。

『後半はバウムヨハンをディフェンスの前でプレーするように動かした。これは重要なことで、なぜなら私たちはあまりに多くのチャンスを与えていたし、大きなスペースがあいていた。監督としてもう少しバランスを取りたかった。だがゲームは8-4だとか10-5だとかで終わっていたかもしれなかった』

ホーニッヒシュタインはインテルについてはこう言っています。かなり辛口w

 

戦術的にいうと、レオナルドのばか正直さ(あるいは理想主義、と言う方がポジティブな見方であれば)は、ワールドカップの時のマラドーナのチームのようであった。
レオナルドのチームは攻撃と守備がほとんど独立していた。古典的でハイリスクでまったくもって受け入れがたいアプローチだ。
『彼らが前へと向かう時すごいのはわかったが、彼らの後ろには大きな隙間が生じていた』とラングニック。

それからレオナルド時代になってのフィジカルコンディションの貧弱さ。もちろん10人でプレーすることは簡単ではないが、インテルの中盤は後半はほとんど形を保てなかった。

そしてラファエルの記事で一番共感した文章はこれかな。

『シャルケの勝利は、個人の弱点は集団での努力と知力で打ち勝つことができるということを示した。たとえこのレベルにおいても』

CLのように技術力の高い選手がたくさんいる舞台でも、チームでうまく戦えば勝てるということを示したということですねえ。
ラファエルは、『これは励みになるメッセージだし、チャンピオンズリーグは予測可能だと片づけてしまう者たちにタイムリーにくぎを刺した』という言葉で締めくくっています。

わーい、ラファエルに褒められた。へへへ。
月曜日にはガーディアンのFootball Weekly Podcastにもゲストで来ないかなー、ラファエル。もっと褒めてほしいー。(←ふわふわしてはいけないと言いつつ、一番現実に戻れてない人w)