デイリーメイル紙のラングニック記事

デイリーメイル紙の記事がちょっと面白かったのでご紹介。

なぜシャルケの記事にディケンズなんだ、しかもドイツ・バージョンのマンシティってなんだよ!とかなりタイトルに突っ込みをいれたくなりますが(記事コメント欄にもお怒りの言葉が。かつてニューカッスルに例えられたことがありますが、そっちの方がまだ納得・・・)、内容自体は興味深いです。
ところでHow the Dickensのディケンズは本当のところは小説家のディケンズとは関わりはないそうです。WhatやHowを強調する慣用句らしい。なのでタイトルはいったいシャルケはどうやったんだ?、って感じでしょうか。もちろん記者さんはディケンズを連想させるように書いているのですが。

冒頭にディケンズの『ハード・タイムズ』第2章からの引用文があります。

 

‘Thomas Gradgrind, sir. A man of realities. A man of fact and calculations. A man who proceeds upon the principle that two and two are four, and nothing over.’
Charles Dickens, Hard Times.

 
訳はちょっとわからないので一部だけですが、こんな感じ。
『現実の男、事実と計算の男。2と2は4という原則に沿って進める男』 これはもちろんラングニックを指しています。

記事は、ラングニックが1970年代にブライトンで学生としてディケンズを読んだとコメントしたこと、またディケンズの『ハード・タイムズ』という小説が架空の町”Coketown”(炭鉱町)を舞台にしていることに着想を得ているみたいです。

 

ラングニックは素晴らしい英語で説明した。『ブライトンの近くに1年ほど住んでいました。そこには私の人生で最も素晴らしいことがいくつかありました。私はホームステイをしていましたが、未だにその家族とは連絡を取り合っています。1週間に2度ロンドンに行き、ファースト・ディビジョンの試合を見ました』

『だいたいアーセナルかトッテナムの試合を見ていました。しかしブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFCはその頃ファースト・ディビションにいたので、Goldstoneグラウンドにも行きました。ほんとに私にとって素晴らしい年でした』

『私はシュツットガルト大学で英語とスポーツ科学を勉強していました。そしてサセックス大学の留学生でした。ディケンズ?ええ彼の作品を読むのは大変です。本は分厚く1000ページありました。私にとっては困難な時(ハードタイムズ)でした』

 
また、ラングニックは地元のサウスウィックFCでプレーもしていたようです。そこでは2試合目にして肋骨を2本骨折。さすがに荒いわね、イングランドw

インテルとの試合とマンチェスター・ユナイテッドとの試合展望についてはこんな風に述べています。

 

『もちろんあれは特別な夜で、クラブの歴史で初めてCLのセミファイナルに進みました。私にとってもCLでのセミファイナルは初めてです。タイトルホルダーにホームとアウェイで2度とも勝つなんてどんなに特別なことか』

『私たちには素晴らしい若手がいます。ふたりの守備的MF(マティップとパパちゃんはどちらも19歳)、彼らはスナイデルとサネッティと対峙しました。でも、経験豊かな選手もいます、ラウールやメッツェルダーです。この組み合わせはとても良いと思います』

『ベネディクト・ヘヴェデスも若いですが、彼はこれからも私たちにとって必要な選手の一人です』

『マンチェスター・ユナイテッドが優位であることはもちろんわかっています。しかし、インテルもそうでした。マンチェスター・ユナイテッドをホームで負かすのは特に難しいというのは知っています。火曜の夜の試合も見ました。特に前線はインテルよりもっとテンポとパワーを持っていると思います』

 
ところで記事冒頭のディケンズの引用で、『Two and two are Four』という言葉から仙台の戦術君を連想して、ちょっとうるっときました。
Two plus twoじゃなく、Two and twoというところがミソ。まさに2+2=4、2×2=4ですよね。方法は違っても最後には必ずゴールが待っている!