サンチェス・インタビュー

ちょっと前になりますが、ヴィセンテ・サンチェスのインタビューがRivierSportに掲載されていたので、さくっとまとめてみます。

知っているドイツ語は?と聞かれ、”...Entschuldigung, bitte, Schalke, Tor”とランダムにあげてくれたのですが、偶然にも『すみません、どうか、シャルケさん、ゴールお願いします』という配列になっていたのが軽く受けました。

『夢がかなった』  

Q :『オラ!ヴィセンテ・サンチェス。ドイツ語は話せるようになった?』

A :『ありがとう、大丈夫、すみません、どうぞ、シャルケ、ゴール』

Q :『それで、ロッカールームではうまく理解できている?』

A :『サッカーに関しては、たとえその国の言葉がうまく使えなくても、なんとなく理解できるものなんだ。もちろん、最初はチームメイトでスペイン語がわかる、ふたりのウルグアイ人とケヴィン・クラニィに助けを求めたよ。それからアザモアがすごく手を差し伸べてくれて、チームになじむのはほんとに簡単だった』

Q :『グロスミュラーやヴァレラがこの時期に一緒のチームにいるということは重要だった?』

A :『すごく重要だったよ。彼らは、ぼくが最初から快適にできるようにすごく助けてくれた。ただ、ダリオ・ロドリゲスが帰ってしまったことがすごく残念だった』

Q :『最初の半年が過ぎてシャルケにどんな印象を受けた?』

A :『チームからはすごく良い印象を受けたよ。スタジアムと多くのファンと、チームをとりまくプロフェッショナルな環境、それはぼくが以前には知らなかったことだった。トルーカではホームゲームはたくさん観客がきたけど、ここはそれにも増してなにもかもが大きい。たとえば、アウェイゲームにはファンはそれほど来なかったけど、シャルケではどこにでも来る。トレーニングにはいつも多くの人が見に来るし、メキシコではそんなことはなかった』

Q :『さて、今シーズンを自分で評価するとどんな感じかな?』

A :『ぼくたちはいい流れで終えることができたと思う。みんな優勝はしたかっただろうけど、三位という結果は悪くないと思う。ぼくは個人的に幸せだった。なぜならヨーロッパの大きなクラブに行くというぼくの夢がかなったからね。シャルケはいい選手がたくさんいるから、ぼくはすぐにプレーできるとは思ってなかったけど、だんだんと試してくれたからね』

Q :『メキシコリーグとブンデスリーガの違いはなんだろう?』

A :『ここの方がハードで、レフリーは流すから、切り替えなければいけなかった。さらにプレーの仕方(演技?)もちょっとだけ変えなければいけなかった。ボールを受ける選手をマークをする人間がすぐにいるので、ぼくはより少ないターンでボールを受けることをしなければいけなくなった』

Q :『チャンピオンズリーグで初めてプレーをしたね。シャルケでプレーした短い時間の中で、バルセロナとの対戦は最もハイライトなでき事だったのでは?』

A :『もちろん。素晴らしい経験だったよ。CLは世界的に有名でウルグアイやメキシコでもみんなが話題にするよ。シャルケで、バルセロナと対戦できて格別だった。来シーズンもどんどん出たいと思うよ』

Q :『1月に来たときに、デポルティボ・トルーカで経験したように、シャルケでも優勝したいと言っていたけど、半年たって、まだそう思っている?』

A :『もちろん!それがぼくたちの目標だから。クオリティはあるし、いまは上位でプレーしているし、にもかかわらず一位にはまだ遠い。でもぼくが思うにバイエルンミュンヘンに負けずにやり返すことはできるよ』

Q :『シーズン終了まで6試合を残して、監督が交代したことは理解できた?』

A :『実のところ、理解できなかった。なぜならぼくらはすごく成功していたからね。でも選手としてチームの決定を受け入れたよ。Buyo(ビュスケンス)はスペインが好きで、ぼくらの言葉もちょっとわかったから、少しなら話をしたりすることができた。それはぼくにとってよかったし、彼はユーリ・ムルダーと一緒にうまくやっていた』

Q :『どうしてトルコとの親善試合をキャンセルしたの?』

A :『チームは召集したがったけど、ぼくは少しメキシコで片づけなければいけない用事があったので、辞退をお願いしたんだ。ウルグアイでぼくの兄妹と一緒にちょっとだけ休暇を過ごすよ』

Q :『家では親戚と一緒に住んでいるようだけど、まだ独身だよね。ひとりでゲルゼンキルヘンでどうしているの?』

A :『試合がたくさんあったので、本当に自由な時間が少なかった。休みの日には、だいたい家にいるか、散歩をしているかだった。言葉の壁が大きくて、まだあまりよく理解できないんだ。近くで勉強できる場所を見つけないと、もうちょっと長くかかりそうだよ』

 
言葉の壁・・・わかります。
男性、女性と、ドイツ語のように名詞に性のあるスペイン語圏の人でも、クラスメートを見ていると、ドイツ語を理解するのにものすごく苦労しています。彼らは特にChの発音が難しいようで、最初のうちは、イッヒ(Ich)がイッチになってしまいます。



サンチェスは冬の移籍時期にシャルケにやってきて、今シーズンはリーグ14試合、1ゴール、1アシスト。本来の力を発揮できるほど、出場機会があたえられたとは言えない気がします。
それでもCLのバルセロナ戦だとか、片鱗は見せてくれましたよね。

来シーズンはどんなプレーを見せてくれるのかなー。

追記ですが、ワールドカップ予選、対ベネズエラ戦(6/14)、対ペルー戦(6/17)に、ウルグアイ代表として召集されたようです。

怪我しないように(汗)、がんばれー。