2011/12 BL第3節:マインツ対シャルケ

真面目に試合のことを書くのは今シーズン初めてですかね(汗)
以前は放送そのものがなかったので、試合の様子を書かなきゃと思っていたのですが、今はどうせみんな見てるからいいよね?とついさぼりがちです。

今季のメンバーが微妙に定まらないことや、試合結果に波があることからなかなか評価しづらいというのもありますが、マインツ戦は今シーズンのシャルケがちょっと見えてきた気もするかな。

1. Bundesliga, 2011/12, 3. Spieltag
1. FSV Mainz 05 – FC Schalke 04 : 2:4 (2:0)

【Torschützen】
1:0 Ivanschitz (7., Rechtsschuss, Stieber)
2:0 Soto (12., Linksschuss, Allagui)
2:1 Huntelaar (57., Rechtsschuss, Raul)
2:2 Höwedes (64., Kopfball, Farfan)
2:3 Matip (81., Kopfball, Raul)
2:4 Fuchs (90., direkter Freistoß, Linksschuss)

【1. FSV Mainz 05】
H. Müller (4,5) – Caligiuri (3), Svensson (3,5), Noveski (4), Fathi (5) – Polanski (3), Soto (3) (78. Sliskovic) – Risse (3,5) (46. Choupo-Moting (3,5)), Ivanschitz (3), Stieber (3) (61. Kirchhoff) – Allagui (4)

【FC Schalke 04】
Fährmann (4,5) – Höger (4,5), Höwedes (3), Matip (2,5), Fuchs (3) – Papadopoulos (3) – Moravek (5,5) (46. Farfan (1,5)), Holtby (3), Jurado (5,5) (46. Draxler (3)) – Raul (2) – Huntelaar (3,5) (86. Marica)

 
前半に関して言うと、ラングニックのしたいサッカーの一部をトゥヘルのマインツにやられたという感じの内容でした。
前からガツガツと相手選手を追いこみ、攻撃の時は縦へ速くボールを動かすサッカーは、ラングニックがシャルケを最初に指揮したころのサッカーを連想させるものがありました。

シャルケはもともとなぜか、ああいうガツガツとした当たりには弱い方です。
マインツの各選手は、去年までのチームメイトだったフクスやホルトビーにひと泡吹かせてやろうという意気込みが強く、どんどん激しく当たってきます。
さらに序盤でシャルケはいくつかファールをおかし、それによって自らのリズムを少し失った感じもありました。

7分にはFKからシュティーバーのクロスをイヴァンシッツが右足で決めてマインツ先制。
シャルケのセットプレーでの守り方はちょっと微妙でした。
そもそもゴール前、マインツの選手の方が一人多いので、イヴァンシッツがマークをはずして余るのは当たり前かと。

さらに4分後にはアラギのシュートをフェールマンが前に弾き、素早く反応したソトが詰めてマインツが2点目を上げます。
マインツはやりたいことがぴたりとはまっている印象でした。

マインツが4-2-3-1で、トップの下にいたイヴァンシッツが非常に効果的だったのと対照的に、シャルケの4-1-4-1ではホルトビーとアンカーの位置にいたパパちゃんとの位置取りが非常にまずく、さらには左のフラド、右のモラヴェク、そしてラウールとそれぞれ連携がとれずに窮屈にプレーしている印象でした。

あと、マインツはロングボールに走りこませて、効果的にシャルケのDFラインを下げてくるので、どうしてもシャルケの選手は低い位置でプレーする時間帯が多く、それをカバーできるほどの前への推進力をフラドもモラヴェクも示すことができませんでした。

後半に入り、ラングニックはモラヴェクに替えてファルファン、フラドに替えてドラクスラーを入れます。

ファルファンは入ってすぐの46分にはもう違いを見せていました。低い位置からのスローインを取った時点で最終ライン付近にいたファルファンは、ボールを入れるときにはすでに全力で前に走って受け、高い位置で攻撃にからんでいました。

ファルファンが前に出るのが早いので、彼に並走するようにホルトビーが上がり、明らかにチーム全体の位置取りが高くなりました。前半はかなり低い位置まで降りてきて、結果的に後ろでプレーすることの多かったホルトビーとは別人のようです。(試合の後半途中からはパパちゃんと共にボランチの位置でバランスを取っていましたが)

57分にはホルトビーがDFの股を通したパスをラウールが受けてフンテラールにパスを出し、それをフンちゃんが決めて1点返します。

さらに64分、CKからファルファンのボールをファーに飛び込んだベニーがヘディングで同点に。ベニーは全くマークがついていませんでした。
この頃からマインツの選手はかなり疲れているなという印象を受けました。前半からフクスやホルトビーに対する対抗意識でアドレナリンが出ていたために、早めに疲れたのかもしれません。

81分、ゴール前の混乱からマティップが頭で押し込んでついにシャルケ逆転。
後半に入って、ファルファン、ラウール、ヘーガー、さらにホルトビーのポジショニングとパスが非常に上手くいっていたのですが、この逆転してからのファルファンとラウールの時間の使い方を考えたパス交換はさすがだなあと感心しました。

90分にはフクスのFKからダメ押しの4点目。
マインツの壁の作り方、ちょっとまずかったですよね。端にマリカとドラクスラーが入っていて、そこにフクスが蹴ってきたのであっさりとスペースを作られた感じでした。
フクスも古巣相手に複雑だったのか全く喜びを見せませんでしたが、試合後はラングニックにかなりどやされていましたよね。そんな気持ちでプレーしちゃダメだと怒られたのかな?

前半を見ただけでは負けるかな・・・と気持ちも沈んだのですが、後半持ち直して逆転したのはホントに嬉しいです。
実はラングニックはホッヘンハイム時代も含めてトゥヘルと5回対戦しているのですが、勝ったのはこれが初めて。苦手にしている相手だったのです。
この調子でミッドウィークのヨーロッパリーグもなんとか勝ち抜いてほしいですねー。

(今日はブログを書く前に、速くて当たりの強いサッカーだけではブンデスでは通用しても、欧州では勝てないという事にも思いをはせたのですが、それはまた機会があれば検証してみたいと思います。ラングニックがフラドやモラヴェクを我慢強く使っているのは、そのあたりに答えがあるのではないかと勝手に想像・・・)

 

2011/12 BL第3節:マインツ対シャルケ」への4件のフィードバック

  1. 試合開始2時間前までは雨が降っていたマインツ。気温は約20度でした。
    ところが雨がやむと気温がどんどん上がり、30度以上に!
    おまけにゲストブロックとピッチは直射日光を浴び、かなりハードな環境でした。
    そのなかで試合をひっくり返した選手たち!
    たいしたもんじゃ!
    前半のあまりのふがいなさに、あ~今回もこれかぁと、みんな思ったはず。

    >ラングニックのしたいサッカーの一部をトゥヘルのマインツにやられたという感じの内容
    そのとおりだと思います。つーか、あのメンバーでそれができるのかかなり疑問。

    >ああいうガツガツとした当たりには弱い方
    メンバーが変わっても、監督が変わっても弱点はいつも同じなんだよねぇ・・・。
    若い子達は教科書どおりをするのに精一杯で、応用が全くきかないし。

    し・か・し!ファルファンがいるだけでこんなに違うものなのねと、改めて思いました。
    ユリアンといっしょに両サイドが(特に右)とたんに元気になりました。

    この調子でヘルシンキ戦はがんばってほしいよう!
    でないとまたイタリアに抜かされるよー!

    最後に・・・。
    ラウールに笑顔が戻りました。ここしばらくの大騒ぎもこれで解決です。
    試合後ファンフロックの前で重たいファルファンを持ち上げる!大技?を披露してくれました。
    二人ともハッピーで、むっちゃ可愛かったです。

  2. この試合の前半は・・見てて痛すぎな試合でしたね・・・・
    マドリーみたいですね・・・こういうチームに弱いとこ・・爆・・
    DF陣とボランチがちゃんとしてないから起きるみたいですね・・・・
    マドリーもそうでした・・CLで・リヨンやレバークーゼンのばーーんと出だしが強いチームにぼろ負けするとこ・・・爆

    最後に・・ラウールが・・久々に笑顔が・みれただけで・・・よかったです・・・
    監督に対しては・・私は??のまんま・・・

    しょーちゃん・・・ラウール・・そんな力技・・魅せてくれたんですね・・・・
    ほんまに・・勝利が嬉しいかったのね・・・
    お願いだから・・適材適所でお願いした・・

    FWより・・CBとボランチいるでしょうと思います・・

    マインツは・・思い出のスタジアム・・私が・・初めてライブでラウールの本気の試合をみたとこだから・・

    よけいに・・勝ててよかったです・・・
    あのときも・・勝利したとたん・・ぴょぴょんはねながら・・みんなとだきだきして・・可愛いかったです・・・
    遠くても・・笑顔がみえるくらいの笑顔でした・・

    帰り道も思い出すたびに・・うふふふです・・・
    きっと・・この試合のあとも・・みんなるんるんと帰っていったんでしょうね・・・歌いながら・・ネネ・・

    まずは・・・ELのプレーオフがんばってほいし・・・

    3点以上をとり・・得点をとられちゃいけない・・この試合の采配では・・ちゃんとお願いしますて・・感じです・・

  3. 二試合連続逆転勝利!
    去年とは違いますね。
    けど前半は見てると勝てる気がしませんでしたね。
    この調子でEL予選もがんばって欲しいです。

    ファルファンの復帰やフンテラールの好調(?)は大変うれしいです。
    特にファルファンはいるだけで全然違いますね。
    マティプは点を取りましたがそれでもクルーゲに出て欲しいです! 笑

  4. >しょーちゃん、
    そうだったんですね。映像で見てもお天気いいなあと思っていたけど、そんなに暑かったとは。
    選手たちよくがんばりましたね。
    前半だけ見てるととてもひっくり返すとは思えなかったもん。

    メンバー的にはもう少し彼の望むような選手が足りないでしょうねえ。
    ただファルファンはほんとにすごかった。
    彼とユリアンが入ったら、チームががらりと変わったのは驚きました。
    すごい選手だわ・・・。

    ヘルシンキ戦はあまり悲観はしてないのですが、勝負はどうしても運にも左右されますので、日本からちゃんと祈っておきます・・・。

    >ラウールに笑顔が戻りました。
    あー、よかった。それを聞くだけでほんとに嬉しい。それにしても重たいファルファンを持ち上げて怪我なんかをしなくてよかったです(笑)
     
    >冷たい母さま、
    ほんとに前半は、あららららら・・・という試合でしたねえ。

    >DF陣とボランチ
    いや、ほんとにそこなんですよねえ。ボランチが機能してないのでDFもつられてしまうし。(といって、そこをうまく機能しないように攻撃してきたマインツがさすがなんですが)

    マドリー、レバークーゼン、シャルケ・・・うーん、みんな強い当たりに弱いかも(笑)
    個人的にもガツガツくるチーム、苦手です。だからシャルケを応援しているのか!?

    >適材適所で
    そうですねえ。

    ELがんばってほしいですね。
     
    >あしゅさん、
    逆転勝利ってところがいいですよねー。
    前半だけ見るとほんとに勝てる気はしなかったけど、うまくハーフタイムで立て直しましたよね。

    ファルファンの復帰、とても嬉しいです。
    フンちゃんも気分が乗ってくるとどんどん活躍してくれると信じています。FWはどんな形でも点が取れると自信もでてきますからね。

    マティップはこの日は点をとったので、大目に見てあげてー。

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