ユーロ08:クロアチア対ドイツ

いよいよ、個人的に一番楽しみにしていた試合が来ました。
ラキティッチ、スタメンです。この試合、シャルケ組3人いる中でただ一人のスタメン・・・。

クロアチアは4-4-1-1で。ユーロの前にビリッチは他のシステムも試したりしていたみたいですが、やっぱりこのチームにはこれが一番しっくりくるような気がします。(たとえエドゥアルドがいなくても)

スタメンは右からプラニッチ、シムニッチ、R・コヴァチ、チョルルカ
中盤はラキティッチ、ニコ・コヴァチ、モドリッチ、スルナ
ニコ・クラニチャール
オリッチ

ドイツはあまり代わり映えしないスタメン。
KickerのPodcastではアルネが出るかもという感じだったのですが、結局、ヤンゼン、メルテザッカー、メッツェルダー、ラーム。
中盤はポドルスキー、バラック、フリンクス、フリッツ。
FWはクローゼとゴメスです。

以下、クロアチア目線での結果表示があります。

さて、クロアチアファンとしては、今日は完勝といっていいのではないかと思います。ドイツも内容が悪すぎでしたけど。
クロアチアはウェンブリーでのイングランド戦をちょっと彷彿とさせる試合でした。
あの時は、試合後にガーディアンのPodcastで、『イングランドはどうしてクロアチアみたいにボールをキープして、パスを回すことができないのか』と、さんざん議論がなされたものでした。
雨がちょっと降っていたみたいですが、クロアチア選手のボール扱いのスキルの高さはこういうときに発揮されますよね。(予選のマケドニア戦みたいに、ドロドロ状態のグラウンドだとだめみたいですけど)

ドイツはフリンクスの調子がいまいちなので、セットプレーで全く強みを発揮できないというところが痛いかなあ。
あと、親善試合のセルビア戦と同じような位置でバラックのFKもあり、あのときは決めましたが、今回はクロアチアのGK・プレティコサーがうまくパンチングではじいております。

ヤンゼンは完全に狙われていたと思います。てか、スルナのサイドがヤンゼンかよって時点で、個人的には勝ったな・・・と思いましたもん。
ヤンゼンはチョルルカにも抜かれていて、全くどうしたものかって感じでした。ヴェスターマンつかえよおおお。(←シャルケファンの叫び)

注目のラキティッチは初めてのユーロでも落ち着いてプレーしていたので、見ていてうれしくなってしまいました。ほんとにきみはすごいよ。相手がドイツで、ほとんどブンデスで対戦したことがあるというのは、ラキティッチにとって非常にやりやすかったのではないでしょうか。

クロアチアは24分、ニコ、プラニッチ、ラキティッチと細かくパスをつなぎ、ラキティッチがパスしたあと前に出たので、ドイツ側のDFがふたり彼につられ、プラニッチが比較的フリーでファーにクロスを入れます。それを、スルナがスライディングしながら決めて先制。



おれのスルナたん、キタワーーーーー!!!と思わず小躍り。
(よかった、パブリックビューイングとかに行かなくて。思わず歓声をあげてドイツ人にぼこぼこにされるところでした)

クロアチアはきれいに崩しましたねえ。
ヤンゼン、あれはそうとうたたかれるでしょうねえ。まあ、ドイツはスルナ対策がちゃんとできてないところが問題なわけであって。

今日のニコはオーストリア戦に比べるとかなりよかったと思います。守備面でもよくチェイスしていたし、目立たないところでもかなり貢献していました。
42分、チョルルカがヤンゼンをかわして、オリッチへパス。さらにオリッチからニコへパスが渡り、ニコがシュートするもレーマンの正面。この大会、ニコにもゴールを決めてほしいなあ。

後半になって、ヤンゼンとオドンコールが交代。ヤンゼンもだけど、フリッツのサイドもなあ。なんだか、フリッツいたの?って感じです。

61分、ラキティッチが右サイドからクロスを入れ、それがポドルスキーにあたり、コースが変わってポストへ。
それをレーマンがきっちり押さえることができず、ポストにあたって跳ね返ったところを、オリッチに決められてしまいます。
うは、2点目かー。
私はオリッチもすごく好きなのですが、こういうチャンスをさらっと決めるのがオリッチらしいプレーだなあって感じです。
このプレーの一番最初の起点になったのは、オドンコールがボールを取られたあたりからなんですよね・・・。

65分、ドイツはマリオ・ゴメスに替えてシュバインシュタイガー。
ちょっと、はっ?という交代でした。いや、シュバインシュタイガーはいいのですが、クラニィもここで入れろよ。

71分にオリッチが下がって、ペトリッチが入ってきたところで、ちょっとだけ流れがドイツにいっちゃったかもしれません。オリッチに比べると、ペトリッチだと前からのプレッシャーがかからなくなるので、押し込まれる度合が高くなる気がします。
でもオリッチは働き者なので、スタミナ全開でいくと、途中交代はどうしても規定路線かなあと。

78分、ポドルスキーの得点はさすが。今大会、絶好調ですね。
ただ、1点返されたあとも、クロアチアはあまりばたばたすることがなかったのは、成長したのか、ドイツがほんとにひどかったのか・・・。
それにしても、最後の最後までミスが多かったですよね、ドイツ。

そしてロスタイムでのシュバインシュタイガーの一発退場。あーあ。
この先の展望を考えるとなんだか暗澹としてきそうなドイツの内容でした。
まあ、選手の個人技だのみのサッカーしているようじゃ、やっぱりきびしいでしょ、レヴ。

試合後、ちょっとだけラキティッチが映った時に、ドイツのユニを裏返しに来てました。誰と交換したんだろ。クラニィかなあ、やっぱり。ちなみに写真でビリッチが抱きついている選手はラキティッチです。ビリッチ、ほんとにリアクションがいいです。

さて、ドイツはこのままグループ2位になると、いきなりポルトガルと対戦することになるんですよね。クロアチアはすでに準々決勝進出が確定していて、対戦相手はグループAの2位となので、トルコかチェコになります。
次の試合は16日ですが、同時間にキックオフなので、どちらかひとつしか見られない。クロアチアを優先するか、ドイツを見るか迷うなあ・・・。

 

ユーロ08:クロアチア対ドイツ」への4件のフィードバック

  1. プラニッチのサイドから、ドイツのラーム&フリッツにやられると思ってたんですけど・・・

    思ったよりも、そこを衝かれなかったのも勝因かな。。

    ニコは、2回ほどあった決定的なチャンスの1点でも決めて欲しかったです。

    解説&実況が、モドリッチ、モドリッチと言うので、ちょっと不愉快です。
    他にも良い選手いるのに。

    得点されても、オーストリア戦と違って、バタバタしなかったのは、良かったですよね。

  2. >alenaさん、
    私も穴があるとしたらプラニッチのサイドだと思っていたんですけど、ほんとにゲームの最初だけで、あとはほとんどつかれなかったですよね。
    むしろ、プラニッチが終始高い位置にいることができて、そのことに驚きました。後半、オドンコールがサイドバックに回った時など、完全に押し込んでいたし。R・コヴァチもプラニッチのあがったところをケアしてました。
    あと、フリッツがラキティッチとプラニッチの両方をケアしようとして、結局どっちつかずな守備をしていたのも気になりました。
    まあ、ビリッチの戦術があたったということかしら。

    記者会見でビリッチがヴコイェヴィッチを使うようなことをにおわせていたのですが、ふたを開けてみたら、ニコ、モドリッチ、ラキティッチ、スルナともにそろい踏みだったのでちょっと驚きました。
    そのあたり、最後までドイツはうまく選手のマークをしきれなかったのかもしれないですね。

    モドリッチは急にメディアが注目している理由がよくわからない。素晴らしい選手で大好きではありますが、W杯でも日本戦に出てたじゃん(ちょっとだけ)。
    W杯のときはむしろニコとスルナが注目されていたかなー。

    ラキティッチにももちろんがんばってほしいのですが、個人的にはこの大会、ニコにすごく期待をしています。

  3. プラニッチ、地味な選手だと思ってましたが、がしがし頑張ってますね。
    おかげでバランスも悪くなく、クロアチアはピッチ全体を上手く使えたなあという印象です。
    そして何よりチームとしてのまとまりを感じます。
    チームになってるかどうかが、この大会は大きなキーになってますね。

    モドリッチは私もW杯の時から気になってましたけど、
    今回これだけ取り上げられるのは「クライフの再来」という
    分かりやすいキャッチーなコピーが付いちゃったからでしょう。
    もうメディアの使いやすい選手リストに入っちゃいましたから、
    後はどんどんウザい扱いが増えるばかりでしょうね。ああ~。

    かめさんの練習時の写真などを見ても、
    ラキは体がだいぶ絞れたような気がしますね。
    前はもうちょっとぽちゃ、としてた感じがするんですけど。
    デコも顔がほっそり、背中もすっきりで、
    この大会に合わせて体を作ってきたなあという印象です。

  4. >のもんさん、
    プラニッチがなんだかすごくよかったのには驚いてしまいました。
    実はチョルルカも親善試合のオランダ戦で不安なところがあったのですが、ふたりとも不安を感じさせないプレーができていて、ちょっとびっくり。
    ほんとにうまくチームになっているんだな、って感じがしますね。

    モドリッチは『クライフの再来』ってつけられちゃったんですか。
    キャッチフレーズはきらいなんですよねー。みんながそういう目線でしか選手を見なくなって、型にはめるじゃないですか。ほんと、ウザい扱いが増えるのはなんだかな・・・。

    ラキは、怪我から復帰した時点で、かなり体が絞れていました。たぶん、今、コンディションも最高にいいんじゃないかと思います。こういう好調な時には怪我だけは気をつけろって感じです。

    デコもすっきりしましたよね。
    やっぱりプロ選手として大成しようとしたら、自己管理ができないときびしいですよねえ・・・(と、だれかのことを思いつつ)

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