2011/12 第5節 ヴォルフスブルク対シャルケ

うーん、すごくつまらない。
負けたからというのももちろんあるけど、それ以上にサッカーとして楽しくない。先週のグラートバッハとの試合がサッカーとしても面白かっただけに。シャルケがサッカーをやろうとしても、相手がやりたがらなかったらそりゃ楽しくないよね。
以前はどう戦ってもつまらない試合になる対戦相手はフランクフルトだったけど、いまやヴォルフスブルクがその地位を継承した感じです・・・。

 

1. Bundesliga, 2011/12, 5. Spieltag
VfL Wolfsburg – FC Schalke 04 – 2:1 (1:1)

【Torschützen】
0:1 Raul (13., Linksschuss, Farfan)
1:1 Mandzukic (33., Kopfball, Jönsson)
2:1 Mandzukic (82., Rechtsschuss, M. Schäfer)

【VfL Wolfsburg】
Hitz (3,5) – Hasebe (3,5), Madlung (3), Kyrgiakos (4), M. Schäfer (4) – Träsch (4), Josué (3) – Ochs (4) (70. Polak), Mandzukic (2) (85. Chris), Jönsson (3) (90. +1 Koo) – Lakic (4)

【FC Schalke 04】
Fährmann (4) – Höger (4), Höwedes (3,5), Matip (3), Fuchs (5) – Papadopoulos (3,5), Holtby (3) (80. Jurado) – Farfan (2,5), Raul (2), Draxler (5) (57. Marica (4)) – Huntelaar (4,5) (80. Baumjohann)

 
基本的に他のチームのことはどうでもいい方なので、普段はあまりいろいろ言ったりしないのですが、マガトは昨年までシャルケの監督をしていて、その間は客観的に見ることができなかっただけに、対戦相手として見るとなるほどな・・・と思うものがありました。特にセカンドハーフの陣取り合戦のような潰しあいは、要は彼のやり方は体力勝負で勝つということなのね、と感じたり。
昨シーズン、マガトがVfLに戻った時は残留争いの真っ只中であり、今回の試合も調子の上がらない中での対戦というチーム状態ではありますが、やっぱりそれを差し引いてもあまりサッカースタイルのない監督なのだなと言うのも実感しました。
VfLはほんとに実力のある選手がそれぞれのポジションにいて、単独でも力があるのでなんとかやっていけると思いますが、チームとして見た時になんともちぐはぐ感が否めない。
これは昨シーズン、マガト時代のシャルケにも言えたことで、こういうサッカーをやりたいからこういう選手を取ってきたのだという部分が見えにくいということなんでしょう。

だからチームとしてダメとか言っているわけではないです、もちろん。別に美しく勝つことがいいサッカーだとも思ってないし。
ただ見ててあんまり楽しくはないだろうなあとちょっと思っただけで・・・。

シャルケの選手は多少、代表帰りでお疲れだったかもしれません。ファルファンにもいつものキレはなかったような気がしますし、フクスも低調でした。
とはいうものの、13分、ファルファンが足の甲で浮かせたボールをラウールがダイレクトで軽く決めたのはさすが。
このとき、ヴォフルスブルクの守備は4人がファルファンに気を取られていて、後ろから入ってきたラウールを全く見ていませんでしたね。シャルケの守備も酷いと思うけど、このときのVfLもけっこう酷い。

シャルケの守備に関して言うと、ベニーもマティップもよく集中していて、二アにボールをいれられてもベニーがしっかり前に入ってカバーしたりしていました。
ただ両サイドから崩されるパターンが多かったなあ。特にドラクスラー&フクスの側。
審判のアイテキンが試合をコントロールできなかったというのもシャルケ側にとって大きかったかも。アイテキンはどうも権威を見せようとするあまりいつもナーバスになって、ファールの基準がぶれがち。もうちょっと修行をつめっ!って感じ。
オクスが足裏を見せてホルトビーを削った時も、アイテキンはまるで取り上げませんでしたよね。(ちなみにフランクルフト上がりの選手は荒いので個人的にあまり好きではないのだ)

注目のプッキはこの日はベンチ入りしたのですが、結局出場はしませんでした。
まあトレーニングに合流したばかりですし、選手の名前も全員覚えていないくらいなので、チームとして彼に期待をかけ過ぎるのは酷かもしれません。バイエルン戦ではちょっと見てみたいけど。

さて、いよいよヨーロッパリーグのグループステージが始まりますが、フェールマンが着地した時に右足首の靱帯を痛めたようなのがほんとに痛い。サブはウンちゃんかショバーかというところですが、DFラインとの連携がますます不安定になりそうでちょっと心配です・・・。

 

2011/12 第5節 ヴォルフスブルク対シャルケ」への8件のフィードバック

  1. ほんとにヴォルフスブルクでは勝てないですねぇ。
    引き分けでオッケーだったのに、ほんとにもう。

    >その間は客観的に見ることができなかっただけに、対戦相手として見るとなるほど
    これが俗に言うマガト色なんでしょうね。当人は勝てりゃいいさって感じ。
    すごーく現実的。
    2位になったシーズンも、つまんない試合してるって私達あちこちで言われましたよねぇ。

    昨シーズンは左サイドバックが問題だったのに、今シーズンは両サイドが問題です。
    ま、この件に関してはついに私もうっしー復活に一票です。
    ヘーガーはまだ若いので、コンスタントさに欠けるかと。
    彼にはうっしーに無いフンちゃん好みのパワークロスとか、当たりの強さとかがあるのですが、ジェフとのコンビがかなり悲しい状態。ディフェンスのポジショニングも理想的とは言えないし。
    試合終了後、ファンブロックに向かう途中、うっしーに切実に何かを訴えていたジェフがなんともいえませんでした(うっしーがそれを理解してたかどうかは別だけど、笑)

    そうそう、アイテキン(怒!)
    審判のせいで負けたとは言いませんけど、あの偏りにはちょっと。
    むこうは審判が無視するのでどんどん当たりが強くなるし、こっちはちょっとした事で笛を吹かれただけに、ものすごくやりにくかったと思います。ホルトビーの怒りのインタも理解できます。

    気を切り替えて、木曜はELなわけですが、フェールマンの負傷はきついですね。
    順からいうとラースだけど、だ、大丈夫かなぁ。限りなく心配。
    そのあとはバイヤン戦。胃が痛くなりそう。
    もうちょっといい感じで迎えたかったよ。

  2. 長谷部選手がマガト監督について『選手とのコミュニケーションを全然取らない。何を考えているんだか、まったくわからない。口が悪いし、怒るし、けなされる。本当に居心地を悪くしてくれる。でもだからこそ、新しいものを見つけられる。危機感も与えてくれる。だから、彼から得られるものは大きいんだと思う。』とコメントしていました。
    長谷部選手だからこそ前向きに?捉えていますが、中には監督を理解(信頼)できず、どうすればいいのかわからない選手もいるでしょうね。

    代表組に疲れがあった分、ラウールが攻守ともに頑張ってくれていたのに・・・
    トルコへの放出報道があったフラード。移籍せず、出場機会もあってよかったと思っていたのに、力んでしまったのでしょうか?いきなりのイエロー&失点、なんだかとても気の毒でした。
    私自身かなり公平&冷静さを欠いていますが、ドラクスラーとの交代がマリカでなくフラードで、ファルファンとのコンビネーションが合っていないヘーガーに代えて内田選手ではないかと・・・
    引き分けで勝ち点1のはずだったのに、この試合の敗因は采配ミスだと思いました。
    チームメイトが『なんで試合に出ないんだ?監督と話せよ』と言っているそうですが、監督はやはり自身が獲得した選手の方がいいのでしょうか?

    練習見学でのプッキの人気っぷり!ついこのあいだ敵チームで得点されたのに、シャルカーもそれだけ期待しているってことですね。
    ヨーロッパリーグに出場できないのは残念ですが、その分リーグ戦に集中して頑張ってほしいです。

  3. >しょーちゃん、
    ヴォルフスブルクのホームはほんとに苦手にしてますよねえ。
    相性もあるのかしら。

    >2位になったシーズンも、つまんない試合してる
    あー、やっぱり。
    結果だけ求めるんだったらうってつけの監督なんでしょうけど。
     
    サイドバックについてはラングニックが一番近くで見てるので、彼の考えでやればいいと思います。
    個人的にはヘーガーも自分の適正ポジションでないところをやらされて気の毒かな。アーヘン時代のように中盤で使ってあげればもっと彼の攻撃性を生かせるのに。

    アイテキンは前に見た時もすごく安定を欠いていて、審判としての力量がまだなさすぎる。 
    ホルトビーが怒るのも当然ですよね・・・。

    >フェールマンの負傷はきついですね。
    ですねー。いきなりアウェイなだけに。ほんとに今から心配でドキドキしてます。
     
    >みっきーさん、

    >チームメイトが『なんで試合に出ないんだ?監督と話せよ』と言っているそう>ですが、監督はやはり自身が獲得した選手の方がいいのでしょうか?

    マガトはコミュニケーションをとらないからそのままでよかったかもしれないけど、ラングニックはコミュニケーションをとる監督なので、いつまでも受け身のままじゃなく、自らコミュニケーションを取りにいかないと何も変わらないと思いますよ。
    それが海外でプレーするってことじゃないのかな?
    自分で殻を破ることを監督も期待しているんだと思いますけど。

    あと、基本的に監督は自分が獲得した選手にはこだわります。
    それはラングニックにかかわらず、どこの監督もそうです。
    誰を使っても同じ結果を出せるような天才監督なんてのは幻想にすぎない。
    だから、少しでも自分のサッカーを理解し、同じ絵を描ける選手でないといけないんじゃないかな。

    プッキはすごい人気ですよね。対戦相手で得点されたからよけいにファンも実力がわかっているのかも。
    見た目もスター性ありますもんねえ。

  4. お久し振りです。

    この試合は見ていません。だって日曜日の夜12時半からって、もう若くなくて、翌日仕事のある身には辛すぎる。内田君が出てれば、仕方なく見るけど(苦笑)。

    今思い返しても、マガトは不思議な監督でした。体力勝負のサッカーがやりたいのなら、なぜラウルはまだしも、フラドや内田君を取ってきたのか?フラドは上手い選手だけど、トップ下以外は向いてないし、フラドと分かりあえる選手が揃っていないと本領を発揮出来ない。そもそもドイツのガチンコサッカーには向いていないと、ずっと思っていました。何をしたかったのか、本当に謎です。

    ラングニックはコンパクトに守って、縦に速い(スタンダードな?)サッカーがやりたいのでしょうか。
    毎試合見ている訳ではありませんが、ボランチのところがもうちょっとよければなあ、と思っちゃいます。
    は守備が物足りないし、人を使うのも、そんなに上手くない。パパちゃんは奪ってからが物足りない。
    その点、クルーゲも決して傑出した選手ではなかったけど(傑出してたら、去年のシャルケはあんなに苦しんでませんよね)、攻守のバランスはまだ良かったかも。まだ30歳だし、外れるのはちょっと本人も納得できないでしょうね。これも監督が決めることだから、仕方ないけど。
    そしてドラちゃん、(ホルドビー)、フクス、マティプの左は守備力がちょっと弱くなっちゃいますね。う~~む。

    内田君に関しては、そもそもドイツサッカーに向いているとは言い難いし、(かと言って、スペインでやるほど上手くはないけど‥)、監督の好みで外れるのは仕方ないかな、と思ってます。
    内田君の性格は知らないのでいろいろ詮索してもしょうがないけど、監督とコミュニケーションを取ったらどうなる、という問題ではないような気がします。
    試合に出る機会はあるでしょうから、ファンはその機会をじーっと待つのみです(苦笑)。

    長文、失礼しました。

  5. おっと、意味不明の一文が(汗)

    守備が物足りボランチは、ホルドビーです(汗)

  6. つまらなくなったのと前日からの寝不足で、後半は意識が飛んでた。
    ラウールの飛び込みゴール、逆転されそうになったときの見事なクリア。勝てると思ったのに逆転負け。残念。
    EL、バイエルン戦と続くので気合い入れ直してほしい。バイエルンに負けたくないぞー!!

    >しょーちゃん
    YouTubeで、そのシーンを見ました。
    ファルファンから話しかけに行ったので、よっぽど言いたいことがあったんだろうなぁって思いました。
    篤人を甘やかさずに、ファルファン「お前、いい加減にしろよ」とボコボコにしちゃって!(笑)

    真ん中は、ボール持たれたら取り返せないし止められないのはきつい。DFにも影響するから、
    経験値の高い選手が必要かなって思います。ついつい、クルーゲェって思っちゃう。
    篤人とヘーガーについては、私は篤人サポなので、篤人使って~って思ってしまうこと多々です。
    だけど、ヘーガーを本来とは違うポジションで使うってことは何かあるってことで、
    両者に長所短所があるのだから、ローテーションで使ってお互いが相手を見ることも出来るのにそれもなし。
    ってことは、篤人に何かを気づかせようとしてるのかな?って思う。
    ヘーガーは、得意なポジションじゃないから、試合中の判断不足や迷いが出ることが多いのでしょう。
    篤人は、SHやボランチを使って攻撃に参加して行くタイプなので、去年ファルファンと早い段階で
    連携が取れるようになったんだと思います。最初の頃は、信用されてなかったけど。。。
    鹿島に入ったとき、周りのおじさんたちに必死にカバーしてもらいながら実践経験を積んで、
    少しずつだけど出来ないことが出来るようになって、いまに至っている。ヘーガーも同じかな。
    あぁ見えて(こらっ)21歳だし、プロ経験浅いんですよね?(海外では、十分な年齢なのかもしれないけど。)
    って思うんだけど、周りがカバーできるおじさんたちじゃないんですよねぇ。(苦笑)
    みんなが若いから、困ったもんです。
    篤人は助っ人外人で右SB専門なので、助っ人である頼もしさと専門として揺るぎない技術と意地を持たなければ、
    ポジションは戻って来ないぞーって思ってます。
    篤人が右SBに戻ったら、ヘーガーは本来の位置で出来るかもしれないしね。そんなに甘くないか。。。

    >kameさん
    >自分で殻を破ることを監督も期待しているんだと思いますけど。
    うんうん。去年ドイツに行ってから、引き続きの課題ですね。
    まだまだ、クールに飄々としてて、何考えてんの?って感じですからね。早く気づけ!変われ!

  7. 本当につまらなかったです笑。圧倒的な強さを見せ付けられたというわけでもないのに逆転負け。分が悪い相手ですけど、今日は勝てる!って感じたし、実際素晴らしい先制点を取ったのに。でもその後はただ時間が過ぎていくだけで、こういう試合の後はどうしようもなく気分が凹みます。ディフェンスもひやひやしますが、攻めがやっぱり中途半端な気がします。見方の動きが見えてる?読めてる?と思ってしまうのは、観客だから簡単に言えることなのかもしれないけど。今日はEL。ここはきっちり結果を残したいですね。バイエルン戦を前に、気持ちはできるだけ上向きでいたい。

  8. みなさん、コメントありがとうございます。
    時間がたってしまってすみません。ちょっと気力がないので個別にお返事するのは割愛させていただきます。ゴメンナサイ・・・

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