フンテラール:ドイツとの親善試合を前に

ラルナカとの試合で鼻骨を二重骨折してしまったフンテラールですが、15日のドイツとオランダの親善試合を前にBerliner Morgenpost紙にインタビューが掲載されていましたー。


ドイツとの対戦はいつも特別なものなので、その場所にはぜひいたいと語るフンちゃん。
マスクをつけてオランダ代表のトレーニングに出ているので、かなりその状態にも慣れてきたそうです。頭痛ももうなくなり、目の腫れも引いてきた様子。

オランダもドイツもユーロでは優勝候補同士の対戦ですねと水を向けられると、『僕たちもドイツのように予選をうまく戦ってきたし、2010年ワールドカップの時点でも両チームともできるということを証明できていた。僕たちは南アフリカでは、ドイツがイングランドやアルゼンチン相手にたくさんのゴールをあげて勝ったほどには目立ってはいなかった。でも選手は派手ではないけど、チームは安定している。それで決勝まで行けたんだ』

2012年のユーロは、『僕たちがもっと良くなっていることを示したいし、決勝に行ってそれを見せたい。そのためにはいい状態でないといけないし、少しの運もないとね』
『スペインは最高の中盤を持っている。それはチームというものにとって最も大切なことだ。それからドイツと僕たちは大きな大会では安定していることを示している。潜在的な力を持っているイングランドやフランスなどは、いまのところまだ安定が足りない』

フンちゃんのニックネーム『Hunter』(ハンター)の由来について。(実はマスクをよくみると”Hunter”の文字が書いてあります)
『SCヘーレンフェーンでプレーしていた頃、ホームゲームで一人のファンがシーツをフェンスに貼り出したんだ。そこには銃を構えた”Hunter”が描かれていた。それから僕のニックネームになったんだ。僕は気に入っているよ』

フンテラールはヘーレンフェーン時代に大ブレイクしたのですが、その前のPSV時代はかなり困難な日々も送っています。
『いつも競わなければならず、PSVではほとんどチャンスももらえなかった。競争相手はすごかった。ファン・ニステルローイやケジュマン、アーノルト・ブルヒンク、ヘッセリンク。それで自分の手でキャリアをつかもうとヘーレンフェーンに移籍したんだ。そこではプレーして、自分ができることを示すことができた。1年後にはアヤックスだ』

『たくさんの良い選手を観察していろんなことを学ぶことができた。例えばファン・ニステルローイはいつも可能性のあるところに潜んでいるストライカーだ。そして決めるときには彼は足の甲全体ではなく、甲のやや内側でシュートをする。だからシュートを素早く打たなければならない時でも、彼はコントロールして狙うことができる。
アーノルト・ブルヒンクからもとても影響を受けた。アイントホーフェンのトレーニングで彼からは走り方を学んだ。彼はいつもとても抜け目なく動き、ディフェンダーのラインの間に入りこむ』

ストライカーになるためには経験や才能というのは何パーセントくらいを占めているのかという質問には、『才能は重要だけれども、意思の力はもっと重要だ。高いレベルに到達しそれを維持するには、メンタリティと共にたくさんすることがある。決して満足することはない。なぜならもしこれでいいと思うのなら、次のゲームではすでに悪くなっているからね』

『(2010年にシャルケに来てから)僕は自分のためにがんばってきた。レアル・マドリーやACミランで過ごしていた時はあまり幸せだったとは言えなかった。シャルケで初めて自分の内面を見つめなければいけなくなった。僕にはリズムがなかった。というのもミランでレギュラーでプレーしていたわけではなかったから。さらに怪我という問題もあった。シャルケでの初年度はそれほど簡単ではなかったよ』

セリエAやリーガと比べて、ブンデスリーガでゴールをするのは容易いか、それとも難しいかという問いには、『レアル・マドリーでは比較的簡単だった。レアルはいつもとても攻撃的に試合を支配する。レアルやバルサのようなトップチームとリーガのその他のチームの差はとても大きい。
ブンデスリーガではちょっと難しい。(チーム間の)差はそれほど大きくはない。ほとんどのチームは攻撃的ではあるが、確かなリスク回避もしない。彼らはセリエAのように守備的でもないし、レアルほどには攻撃的でもない』

ラウールについて聞かれ、『(ラウールのように)抜け目のない選手がすぐそばにいるというのはとても重要だよ。誰も一人ではゴールを決めることはできない。僕には良いパートナー、キック・オフ相手(試合前にセンターサークルで向き合う選手)が必要だ。ラウールはどうすれば僕のためにスペースが作れるか知っている。これは僕の試合のためには重要なことだよ』

以上、駆け足でまとめてみました。ファン・ニステルローイに関することなど、なかなか面白いインタビューでした。

フンちゃんですが、アップで写真を見ると目の下がまだ少し腫れて紫になっているのが痛々しいです。
ドイツ戦ではプレーしたいでしょうけど、あくまで親善試合なのでほどほどにね・・・。