カーリングカップQF:チェルシー対リバプール

先週の日曜日、ギャリー・スピードが自ら命を絶ったことには多くの人が衝撃を受けました。

マンチェスター・シティとの対戦を控えていたベラミーはショックのため試合に出場できないことをダルグリッシュに伝えました。スピードはベラミーにとってメンターであり、よき友人であり、またウェールズ代表の監督でもありました。
火曜日のカーリングカップではベラミーはスタメンでプレーしましたが、試合前、両チームの選手と観客がスピードのために黙とうと拍手を捧げた時には涙をぬぐう姿も見せました。うう、ベラミーさん・・・。

リバプール公式にその時の映像がアップされています。

ベラミーはチェルシー戦2得点のどちらのお膳立てもしました。かなり精神的に辛い状態だったのは間違いないはずですが、この日のベラミーのプレーすべてが本当に素晴らしかったです。
前から大好きだったけど、ますます好きになったわよ・・・。

前半はとにかく対戦相手のチェルシーの内容がひどくて、あー、こんなチームだったっけ?とびっくりするくらいでした。

22分にアレックスとキャロルが競った時に、アレックスがエリア内で手を使ってリバプールにPKが与えられます。
ドイツ人なら確実に決めていたと思いますが(汗)、キャロルさんの蹴ったボールはきっちりとGKに止められ、リバプールは絶好のチャンスを逃します。(蹴る前からイヤな予感はしていたのよねw)

後半になってからチェルシーはやや持ち直し、攻め込まれる場面も少し多くなりました。
ランパードのFKからシュートしたボールがバーに当たり、その後あたふたと防いだ場面は怖かったなー。

押されていた時間帯ながらも、58分ヘンーダーソンからの素晴らしいパスを受けたベラミーがゴール前でマキシ・ロドリゲスにラストパスを通し、それをマキシが決めてリバプールが先制します!
LFC公式にその時の写真があるんですが、遠方にマキシの背中が映り、手前でベラミーがガッツポーズをしている写真がほんとに素晴らしくて。

さらに、63分にはベラミーが自分で受けたファールのFKから、ケリーがヘディングでゴール!
うわー、ケリー、初ゴールおめでとう!



79分に途中交代でベラミーが下がる時にはスタンフォードブリッジにつめかけていたリバプールサポがギャリーの『There’s only one Gary Speed』を歌い、その場面には私も思わず涙が出てしまいました。

試合は終盤チェルシーにかなり決定的な場面を作られたりもしたのですが、レイナの好セーブなどでリバプールがリーグ戦に引き続きチェルシーに勝って、カーリングカップ準決勝へ駒を進めました。
うんうん、この日はほんとにいいチームだったよ。モチベーションが高くて、規律がしっかりとしていて。
途中、膝の怪我で担架で運ばれたルーカスが本当に心配ですが、この調子でさらに上を目指してほしいわー。

そして、R.I.P. Gary Speed。
現役時代を知っている選手が亡くなるのはものすごくショックです。しかもエンケのことがあってただでさえ感傷的になる11月にこのようなことが再び起きるなんて。
残されたご家族、友人、ファン、選手、すべての人の辛い状態が少しでも軽減されますように・・・。