土曜日は本当に久しぶりに、おばと一緒に歌舞伎座へ行ってきました。
来年4月の建て替えを控え、ずっとさよなら公演をしています。あと203日。
私は銀座の街に独特の異彩を放つ歌舞伎座のたたずまいが大好きなんですが、新しい建物はこの外観が全く残らないデザインになると聞き、ほんとにがっかりしています・・・。
お昼の演目は『毛抜』『蜘蛛の拍子舞』『心中天網島・河庄』『音羽嶽だんまり』でした。
『毛抜』はバカバカしくてすごーく好きな話です。三津五郎がまた、ちょっとダメおやじ的な粂寺弾正の役がぴったりで、見ていて嬉しくなっちゃいました。
『蜘蛛の拍子舞』は玉三郎の踊りを久々に。
花道のセリからすーっと上がってくる玉三郎の姿がなんとも幻想的で、その後の大グモの正体の奇怪さとのギャップが素敵。
途中ででてくる大グモの着ぐるみが見得を切るシーンには爆笑しましたが。
『心中天網島・河庄』は関西の世話物で、今回、私たちは東の3階席を取ったので、ほとんど舞台の右側は見えませんでした。まあなんというか、関西のぐだぐだで情けない男は江戸の世話物と違って見ていてスカッとするところがないですねえ・・・。
最後、『音羽嶽だんまり』では尾上松緑の長男・藤間大河くんが初お目見得。まだ3歳なので舞台でお辞儀をするだけですが、もうちっこくて超かわいいの。
やっぱり現在の歌舞伎座があるうちに舞台でお披露目しておこうという意向があるんでしょうか。まだ小さいのでほんとに舞台に出てきただけという感じでしたが、冨十郎や吉右衛門、菊五郎の口上もよかったわー。
初お目見得ってほんとにいいですね。歌舞伎が脈々と続いてきたこと、これからも続いていくことを感じさせます。
「歌舞伎座へ」への2件のフィードバック
コメントは受け付けていません。
こんにちは。
歌舞伎座の建て替えの件、気になったので完成予想図を調べてみたのですが、オフィスビルと一体化したものになるのですね。正直に言って、あれはいただけません。
>reisさん、
私も予想図を見てみました。
なんというか・・・。
ほんとかどうか知りませんが、現在の都知事が『銭湯みたいな建物』と言ったとか言わないとか・・・・。
なんか、日本人として悲しいです。