Archive for the '1.Bundesliga' Category

10 21 2014

2014/15 BL 第6節: パーダーボルン対グラートバッハ

前節バイエルンと対戦し今期初の負けを喫したパダボーン。ずるずると行くのは避けたいところですが、第6節はこれもタフな相手であるボルシア・メンヒェングラートバッハ。

グラートバッハとは2部時代に対戦したことがあり、そのときのパダボーンの監督はBMG出身のファッハで、グラートバッハは現ヘルタ監督のルフカイでした。ルフカイはファッハの前にパダボーンで監督をしていたことがあります。

両チームは比較的縁があり、レンタルから完全移籍したカチュンガはFohlenユース出身です。また同じく今期移籍してきたルップも昨シーズンまではグラートバッハでプレーをしていました。またグラートバッハでプレーするブラーウェルスも元はパダボーンの選手です。
カチュンガは今節の前にブンデス公式でユース時代のプレーや元チームメイトだったヘアマンにスポットをあてた映像が特集されていました。





ネットラジオと途切れ途切れの映像を見ながらの試合観戦だったので、全体の流れについてはreisさんのブログをご参照ください。

パダボーンはこれまでの4-1-4-1から、バイエルン戦と同様、4-4-2ヘフォーメーションを変えています。ツートップはカチュンガとクチュケ。

試合はまず1分にクチュケがエリア内で倒されましたが、いきなりすぎたのかPKとはなりませんでした。この後にも前半ロスタイムにヒューネマイヤーが倒された場面がありましたが、こちらもPKとはならず。

今期リーグでは初スタメンのヘアマンに対応するのはブリュックナーです。
ブリュックナーは長年このチームで見ていますが、実はこんなに素晴らしい選手だったのかというのを再認識し続けているところです。プレーの判断も早いし、何よりも押し込まれても守備では落ち着いて、なおかつファイトしてくれるので頼もしいです。
しかしこの試合、失点はブリュックナーのサイドでした。まずラファエルが左から中へと斜めに走り込みながら外のフルゴタへパス。それをフルゴタがピッチを横切る低めの早いボールを出し、右サイドからヘアマンがゴールを決めるという、そうそうお目にかかれないパーフェクトなカウンターでした。グラートバッハのカウンターが怖いのは対シャルケ戦でも証明済みで、みんな気をつけていたとは思いますが、それでも防ぎきれない失点でした。

ハーフタイムにSkyのゲストだったバカロルツは、失点の場面はブリュックナーも前に出ていたので戻りきれず、ああいう場面では守るのは難しいとコメントをしていました。

さらに失点の6分後にはラファエルの追加点であっという間に2-0とされてしまいます。
ラファエルのヘディングは一度はGKのルーカスがはじいたのですが、ゴール前でヴェマーとラファエルが取り合いとなり、ラファエルが素早く押し込んでいます。ルーカスは怒っていましたが、ディフェンダーと50・50のボールだったからこれはもう仕方がないとバカロルツ。

前節で4失点もしているせいか、失点した後は多少守備陣が混乱していましたが、前半はこのまま終了。

後半に入り、パダボーンは積極的に攻撃をしかけますが、決定的な場面はグラートバッハの方が多かったかもしれません。
個人的には69分にヘアマンを下げてくれたのはパダボーンにとっては少し助かったかもです。この日のヘアマンは素晴らしかった。

70分にはストッペルカンプのクロスから、ゴール前のヴェマーが決めて1点差に追いつきます。これはいけるかもとパダボーンも終盤まで怒濤の攻めを見せたのですが、さすがにグラートバッハの守備は堅く、最後まで追いつくことは出来ませんでした。
押しているように見えて手玉に取られている感じの非常に悔しい敗戦です。

ところでこの試合、reisさんも書かれていますが、ファールを受けた選手が審判にあれはファールではないと申告したため、カードが取り消されるという珍しい事が起こりました。

ファールを取られたのはクラマー。後ろからファールを受けたのはクチュケ。手がかかって倒されたように見え、クラマーにイエローカードが提示されます。それを見たクチュケはすぐに審判に『当たってない』と言いに行き、それを聞いたマルコ・フリッツ審判が即座にカードとファールを取り消し、ドロップボールから試合は再開されました。





クチュケによると芝ですべって転んだとのことで、彼のフェアプレーについてはこの試合の後、ずいぶんとあちこちで取り上げられました。
グラートバッハのファブレ監督は試合後の記者会見で、選手もだが審判も素晴らしいと賞賛していました。確かに審判にとっても勇気のある決断ですね。

クチュケは今期ヴォルフスブルクから移籍してきたのですが、その前のRBライプツィヒ時代もサポからずいぶんと愛されていた選手でした。この後、第8節のフランクフルト戦で初ゴールをあげるのですが、その時の祝福のされ方を見てもみんなから愛される良い性格の選手なんだなあというのが伺えます。

1. Bundesliga, 2014/15, 6. Spieltag
SC Paderborn 07 – Bor. Mönchengladbach : 1-2 (0-2)

Torschützen
0:1 Herrmann (8., Rechtsschuss, Hrgota)
0:2 Raffael (14., Linksschuss)
1:2 Wemmer (70., Rechtsschuss, Stoppelkamp)

SC Paderborn 07
L. Kruse (2,5) – Wemmer (4), Ziegler (4), Hünemeier (3), Brückner (4,5) – Rupp (4)(78. Meha), Vrancic (3)(85. Strohdiek) – Koc (2,5), Stoppelkamp (3) – Kutschke (4), Kachunga (5)

Bor. Mönchengladbach
Sommer (3) – Jantschke (3,5), Stranzl (2), Alvaro Dominguez (3), Wendt (4) – Kramer (3), G. Xhaka (3,5) – Herrmann (2)(69. Hahn), Traoré (3) – Raffael (2)(60. M. Kruse (4)) – Hrgota (3)(85. Nordtveit)


6節を終了してパダボーンは勝ち点8の11位へと後退してしまいました。4節が首位だったことを思うとジェットコースターの急降下のようです。


 

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10 13 2014

ケラー解任をドイツ人はどう分析したか



ケラーが解任された後、いくつも新聞記事やコラムを読んだのですが、一番納得したドイツ人のブログをちょっと訳してみました。
この方は以前からシャルケの試合を戦術面から解説するコラムを書いていて、これまでずっとケラーについては良い面を強調しつつ書いていたのですが、今回は非常に辛口です。

私も監督在任中はできるだけ良い面を見るようにし、監督批判は避けたいのですが、一度新しい局面に物事が動いた時は、これまでの問題を棚卸ししてみないことには先に進めません。
ケラーのサッカーを見てなんとなく感じていたことを彼が説明してくれたおかげで、かなり頭の中がすっきりしました。

ケラーさんは人間的には本当に素晴らしい人で、全く悪く思うところはないのですが、監督として見た時にいくつも解決できない問題を抱えていたように思います。
良い人だった、結果もそれなりに出していた、でも解任された、クラブが悪い、ではなく、今後につなげるためにもKarsten(Twitter ID @KarstenTS)の意見を紹介してみます。

(前段は飛ばします)

信条:ディフェンスの安定性

ケラーは失点をとめるという任務を持たされていた。しかしこれは2014年後半をのぞいてほとんど満たすことができなかった。大部分はトランジション(Umschaltspiel)の問題だった。筆者の2013/14のブログを見ると、シャルケはカウンターからの多くのゴールをつかまえることもなかったが、カウンターを通して得点することも少なかった。数多くの試合でディフェンスにおける切り替えは問題だった。今シーズンははるか手前に残っているか、あるいは素早く戻りきれずにいた。

特にサイドバックは攻撃的な役割でプレーしていた。これはケラーの元でもモダンフットボールでも珍しいことではない。安全の確保はいつでも与えられるわけではない。対戦相手が中盤でボールを持つと、センターバックの前には投げ出されたボランチが一人だけということがよく見受けられた。
コレクティブなゲーゲンプレッシングは最初のうちは見られた。シャルケがグラートバッハに負けた時は華々しいものだった。昨シーズンの前半はシャルケはほとんどリーグの射的小屋のようだった。

長所:ディフェンスの規律

昨シーズンの高い失点数とカウンター攻撃の影響の受けやすさを、実際の守備における動きと混同してはならない。シャルケはいったん基本的な守備の秩序を見つけると非常に安定した。ケラーのもとではいつも4人の列を二つ作り、前の二人の選手がボールを運ぶ選手を見るか、あるいはパスのオプションに向けて走ったりした。4-4-2か4-4-1-1かは対戦相手か定義の仕方による。シャルケは特に昨シーズンはタイトでコンパクトにプレーした。

シャルケはピッチを小さく使う。選手はボールについて位置を動かし、4バックの双方がボールのあるところへと動き、ち密なディフェンダー同士の網で前へのチャンスを引き寄せようとする相手をブロックする。その時にはシャルケは典型的にほぼピッチ半分だけをカバーする。つまりボールだけである。これにより明らかにボールから離れたところにあるウイングはフリーになるが、ボールを持っている選手も走らせることで、ダイレクトなサイドチェンジをしばしば不可能にした。逆サイドでボールを持った相手に対しては背後に走り捕まえた。網をくぐられた場合はそのつどパスの受け手にプレッシャーをかけた。

この遅らせてプレスをかけるというのはとても受け身である。要するに対戦相手を走らせるけれども、めったに本当の意味での一対一(Zweikampf)に巻き込まれることはなく、ただ注意を払うだけである。この考えはシンプルだ。すべてのZweikampfは負けることがある。ボールを失えばディフェンスにおいては魚の網に穴があいたようなものだ。敵は遅かれ早かれパスをするか、プレッシャーに耐えかねてリスクをおかすので、そこでシャルケは攻撃に出ればいい。

パスのチャート図を注意深く見れば、シャルケはペナルティエリアでパスの数がとても少ないのがわかる。また失点も普通の試合では比較的少ない。だがケラーのパッシブなプレッシングはしばしば批判を受けた。メンタルの欠如あるいはそのようなものとよく結論づけられた。確かにシャルケはプレッシングのリーグと言われるブンデスリーガの中では例外的にパッシブ(受け身)だが、そこまでひどくもなかった。賞賛された後半戦ではシャルケは部分的にはプレッシングに積極的だったが、それも長くは続かなかった。

弱点:グループ戦術

アグレッシブなプレッシングをするにはケラーのシャルケにおいては根本的に大きな問題があった。グループ戦術である。一人以上の選手が同時に合わせて動く時にはいつもグループ戦術から話をする。シャルケはボールを保持してる時もそうでない時も、動きが調和することはめったになかった。この問題があると、対戦相手が倍に増えたようになるし、ビルドアップにおいてはひどく邪魔である。俗にしばしばメカニズムと言われるものだ。これがほとんどなかった。

例えば、ボランチがどのように攻撃をするか一貫したプランはほとんど見られなかった。例外はある(バーゼルやドレスデン戦)が、それでもその時だけですぐに消えた。最終的には自分たちで決定をするという責任を負っているように見えた。サイドバックがウィングの後ろを走って上がる時だけが、このカテゴリーから外れているようだった。10番の動きと、どのようにボールを見込みのある位置におくかは完全にアドリブのように思えた。だからシャルケはビルドアップの試合でゴールチャンスを作るのが難しかったのだ。

同時にケラーは守備を安定させようとする衝動からカウンター攻撃の習慣をやめた。結果として少ない人数で実際にカウンター攻撃になることはあった。チュポ・モティングとマイヤーには当てはまらなかった。しかしドラクスラーやファルファンはボールと共に前に疾走し、フィニッシュまできれいにもっていくこともごくたまにあったが、これは全て個人の力によるものだった。

融合 対 成長

ケラーがいつもポジティブに評価されることは、若い才能ある選手をチームに融合させたことだ。これはうまくやっていた。彼のもとでドラクスラーは代表選手になったし、マイヤーやコラシナツ、アイハンはしっかりと成長し、次の選手たちも待っていた。確かに怪我人の問題はあったが、若い選手が押し上げたというのは言うまでもないことだ。

しかし同時にケラーは、若い選手の成長をさらに先へ発展させることができなかった。ドラクスラーは1年以上も停滞し、マイヤーが素早く意思決定できないという問題は、彼の最初のブンデスリーガでの試合同様まだ残っている。コラシナツのポジショニングは依然としてひどいし、アイハンに至っては後退しているように見える。

ケラーの元で自分を出すには思考力を使うことだ。グループ戦術の欠如で良かったことは、アドリブができ、もとからの才能を出せたことだ。ロマン・ノイシュテッターのように。他の選手にとっては少し複雑だっただろう、特にもし彼らがチームメイトと協調して試合をすることに慣れていると。最近ではサムが顕著だ。試合を重ねるごとに彼の素晴らしさは輝いてはいたが、それでもまだ活用されきれないでいる。

個人の上におこったことは同じようにチームの上にもおこっている。ケラーはあれこれと試してみては、3〜5試合後にはそれは消えてなくなった。先シーズン後半のゲーゲンプレッシングは確かにうまく行っていたが、後半5試合目でそれは消え失せた(対レヴァークーゼン戦)。個別のケースでは理由はあるかもしれないが、サッカー辞典を通せばチーム全体としては間違いであり、目標なしの成長というものはない。

シャルケはポゼッションのチームのようにプレーしたいと思っていたが、ボールポゼッションのコンセプトが欠けていた。カウンターを減らそうとしたが、めったに良いカウンタープレスをかけることができなかった。そしてケラーはいつも全く気づいてなかったが、サイドに集中されている時に4-4-2でクロスをあげることは価値がなかった。さらに誰も前にいない時にはクロスは意味のあるプロセスを作ることができたが、ではもし相手が4バックでクロスに対応できるディフェンダーだったとしたら。

ケラーはまたきついコルセットをはめて考えていた。いつでもフォーメーションへのアプローチはわかっているようだったが、ほぼテストマッチでのみだった。勝ち点のかかる試合ではかたくなに4-2-3-1でプレーした。交替する時は適正なポジションのみだった。ポジションについて違う解釈があるとしたら、個人の即興のみで、戦術的な必要性ではなかった。この問題で意味があったのはレオン・ゴレツカを試合に当てはめたことだろう。

結論:ケラーは時機を逸した

これは極端に聞こえるかもしれない。しかし個人的にはケラーを長く引っ張りすぎたのは失敗だったと思う。チームの成長は少なくとも途切れ途切れとなり、多くの根本的な問題においてケラーは答えを見いだすことが出来なかった。成功した後半戦を思い違いしたのは、ダービーでの勝利がすぐに去るのと同じようなものだ。彼は昨シーズンで勇退しておくべきだったのかもしれない。

(新監督に関する最後のパラグラフは省略)

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10 10 2014

2014/15 BL第5節: バイエルン対パーダーボルン

まさかのパダボーン首位で迎えた第5節バイエルン戦。なんだか冗談なのでは?と言いたくなる状況です。

バイエルンにとってはCLやミッドウィークが重なる過密スケジュールでしたが、メンバーをあえて落とさなかったことに対し、試合後にブライテンライター監督は「我々にとって名誉なことである」と発言しました。
シーズンが始まる前に各チームの人件費の内訳が報道され、パダボーンの今期の総人件費がラームひとり分にしか過ぎないということは少しだけ話題になりました。この試合、パダボーンの選手にしてみればやってやるぜという気持ちが大きかったと思います。

パダボーンは4-4-1-1。ツートップというよりカチュンガがトップにひとり残る感じで、その下にゲームメイカーとしてストッペルカンプがいる布陣でしたが、実際には最初のうちはカチュンガの方が下がり気味にプレーしていました。
守備に多少難のあるヴランチッチを控えに回し、ツィークラーとルップのダブルボランチ。本当はバカロルツがいれば心強かったのですが、残念なことに風邪でこの試合は欠場していました。
これまでのボランチひとりからふたりにしたのは、中盤をやや厚めにしてバイエルンの攻撃に備えたのだと思いますが、失点後にはブライテンライターは意外とあっさりとこのフォーメーションを変更します。

右SBはハインロートがスタメン出場。22歳にはバイエルンはかなり荷が重かったかもしれないです。
試合後の記者会見でもハインロートに関する質問が出ていましたが、監督は「ミヒャエルは14ヶ月前はレギオナルリーガで550人くらいの観衆の前でプレーしていた。今日の対面はマリオ・ゲッツェだった。よくやっていたよ。後半から交代したのはもう少しスピードのあるコチを入れて切り替えを早くしたかったからで、コチは2度ほどチャンスも作った」とコメントしています。
後半からコチを入れてヴェマーをハインロートの位置に下げてディフェンスをケアさせ、押し込まれてた右サイドはコチの突破とキープ力で押し上げを計る。これはある程度は機能したと思います。

4失点もしていますが、守備が大きく破綻しての失点ではなかったと思います。4点とも相手が卓越していたと言うしかない。3点目の失点だけは少し不運だったかと思いますが、それでも押し込んだゲッツェの抜け目なさをほめるべきでしょう。
このレベルの選手たちが最初の10分から20分に本気で攻撃を仕掛けてきたら、普通ならもっとパニックに陥るところですが、むしろよく冷静に持ちこたえたと感心したくらいです。

最初の失点は8分。映像で見るとCBの間にきれいにゲッツェとミュラーのふたりが入っているのがわかります。DFの枚数が足りないところに加え、ワンツーでゲッツェがフリーになって先制を許しましたが、敵ながらワールドクラスの崩しだと思いました。

この失点の後、ツィークラーが最終ラインに下がり5バック気味の5-4-1になったことで、中盤のルップの負担が大きくなり、徐々に押し込まれ始めます。そして14分にはレバンドフスキに追加点をあげられてしまいます。
5バックはベンチからの指示だったとは思いますが(プレシーズンでも試していました)、結果的には苦しい展開になったので、後半戦でバイエルンとあたる時はもう少し高い位置でサッカーをしたいものです。

昨シーズンのシャルケとの試合でもあったと思いますが、怒濤の15分をすぎるとギアをフルスロットルからやや落とし、ペースをコントロールし始めるのがバイエルンというチームの印象。ただしパダボーンが引き気味だったせいもあり、2点を取った後もどんどん押し込んできます。

中盤が空いたことで、中と後ろの守備にヴェマーが追われていた右サイドに比べ、ブリュックナーとウアリの左サイドは前への意識もあり、22分にはカウンターからウアリがシュートまで持ち込みます。これがきっかけでようやくこの辺りから一方的なハーフコートサッカーから脱しました。(15分くらいから22分くらいまで見ていて辛かったです)
とは言うものの、前半はこのあともほとんど我慢の展開のまま終了。時間がものすごく長く感じました。

後半に入り、コチを入れたことで少しパダボーン側も展開できるようになりました。もちろんバイエルンがペースを緩めたというのもあります。さらに62分にウアリに替えてヴランチッチを入れたことでボールが動き始め、コチの惜しいシュートなどが生まれました。
見ている側ももしかしたら得点することができるかも?という期待にかわります。
さらに75分、ルップに替わってドゥクシュ。押せ押せな雰囲気になってきたのですが、試合巧者のバイエルンは一瞬の隙を見逃さず、78分にゴール前の混戦からゲッツェに3点目、さらに85分にロッベンのクロスをミュラーがニアに入って4点目を決められてしまいました。
残念ながら見事なくらいの完敗でした。

1. Bundesliga, 2014/15, 5. Spieltag
Bayern München – SC Paderborn 07 : 4-0 (2-0)

Torschützen
1:0 M. Götze (8., Rechtsschuss, T. Müller)
2:0 Lewandowski (14., Rechtsschuss, Lahm)
3:0 M. Götze (78., Rechtsschuss, T. Müller)
4:0 T. Müller (85., Rechtsschuss, Robben)

Bayern München
Neuer (3) – Rode (2,5), J. Boateng (3)(46. Rafinha (3,5)), Dante (3), Alaba (3) – Lahm (2,5), Xabi Alonso (2)(80. Höjbjerg) – Robben (2), M. Götze (2) – T. Müller (2), Lewandowski (2,5)(76. Juan Bernat)

SC Paderborn 07
L. Kruse (4,5) – Heinloth (5)(46. Koc (3)), Strohdiek (4,5), Hünemeier (4), Brückner (5) – Ziegler (4,5) – Wemmer (5), Rupp (4,5)(76. Ducksch), Ouali (5)(62. Vrancic) – Stoppelkamp (3) – Kachunga (4)

試合後のプレスカンファレンスは映像が埋め込みできなかったので下にリンクします。
ブライテンライターさんが対戦相手のことを賞賛するのはもちろんですが、自分たちの選手のことも、解決策を求めてみんな努力したとほめております。彼の記者会見やインタビューを見るたびに、モチベーションをあげるのが本当にうまい監督だなあといつも感心します。

また記者会見の中で「敗戦は問題ではない。ここまで選手たちは非常によくやっている。褒美に水曜日はオクトーバーフェストに連れて行くとしよう」と発言しているのですが、単なるジョークではなく、翌日、本当に選手たちをつれてオクトーバーフェストの会場に現れた時は、なんて男前なんだ!ともう何度目かわからない惚れ直しをしました。




映像の中、お金がないのでこのあと飛行機ではなくバスで帰るというナレーションがちょっと泣けます…。
それでもバイエルンと対戦してみて、トップリーグにあがるというのは、2部では知ることのできない貴重な経験を山のように得られることなんだなあとつくづく思いました。これからのパダボーンの冒険がさらに楽しみです。

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10 08 2014

ケラー解任

久しぶりにシャルケについて書くのにこのような話題でとても残念です。
これまでにも何度となくケラー解任の噂はありましたが、今回ばかりはヘルトや選手側からの批判めいた発言もあり、危ういなあと思っていたら、あっという間に監督交代ということになってしまいました。

ビルトによると、ヘルトとテニエス会長はCLのマリボル戦の後に新しい監督となったディ・マッテオとすでに接触していたようです。その前にブレーメン戦、ダービーでの勝利がありましたが、上層部のケラーに対する疑念は消えず、マリボル戦で確信に至ったとのこと。
ホッフェンハイム戦をケラーがどのように分析するか確認した後、ヘルトはロンドンに飛び、ディ・マッテオと契約について話し合い、アシスタントコーチなど細かい点も決めています。

一方でその日、ケラーは「Sky90」という番組に出演。
番組の中で、自分の将来についてケラーは「チームが自分抜きで来年のプランをたてるはずがない。私たちはいつも互いにオープンにやってきたし、私はまだ監督である」と答えています。(Gast bei “Sky90” Vertragsverlängerung für Keller derzeit kein Thema)

その同じ日にヘルトはディ・マッテオと契約を結んでいたわけです。

ヘルトはこの件に関し、タイミングは間が悪かったが、(出演を)とりやめるためのうまい理由がなかったと言っています。
解任させるつもりだから出てくれるなとはもちろん言えなかったとはいえ、結果的にピエロになったケラーのことを考えると痛ましい気持ちでいっぱいになります。

ただ、解任については個人的にはやむを得ないのかなという気がしています。

上述のSky90の中で、ケラーの考える最適なシステムという質問があり「守備においてはコンパクトに組織し、プレッシングゾーンでは積極的にボールを奪い、素早いトランジションをしたいと思っている」というのを読んで、思わず、そうだったの?と声をあげてしまいました。
この言葉をもし、レヴァークーゼンのシュミット監督やBVBのクロップが言ったとしたら簡単にイメージできるのですが、シャルケのサッカーからはそういう方向へ向かっているというイメージを持ったことはありませんでした。トランジションどころか、守備は守備、攻撃は攻撃という分業に近いなあと思ったりすることも。
守備に関しては最後まで組織的に整備されないまま終わってしまったと思います。怪我人などの不運もありますが、クラブとしてはそれも含めての判断だったのではないでしょうか。

それでも人間としてのケラー監督は尊敬しているし、このようなプレッシャーの大きなクラブでずっとポジティブでいられるメンタルはすごいことだと思っています。
昨年夏のキャンプで会話を交わした時の優しい表情も忘れられません。
CLで結果を出したこと、リーグでも2年続けてCLへ行ける順位の成績を残したこと。これまでの彼の功績については本当に感謝の言葉しかありません。
あと、アシスタントコーチのヘアマンさん。心のクラブであるレヴァークーゼンからのオファーも断ってケラーとシャルケのために残ってくれてありがとう。このような結果になって本当に残念です。GKコーチのゲルケも含め、三人のこれからの成功を祈っております。





 

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10 06 2014

2014/15 BL第4節: パーダーボルン対ハノーファー

2節続けてのホーム開催です。この試合フジNEXTで録画放送があり(清武&酒井君のおかげです。ありがとう!)、開幕戦に続き2度目のテレビ中継となりましたが、あいにく実家に戻っていたので、録画していた試合をチェックできたのは数日後でした。
とても残念なことに、この一生の宝物にしたかったホーム初勝利は何かの電波の干渉(おそらくソフトバンクのLTE周波数)を受けてノイズがひどく、ほとんど見られるような状態ではありませんでした。
なので試合の感想もブンデスラジオを聞いた時の印象をもとにしています。

この試合の前までハノーファーは2勝1分の3位。失点も開幕のシャルケ戦で決められた1失点のみ。試合前のキッカーの記事でブライテンライター監督は、所属していたチームとの対戦は特別だが、ハノーファーは調子がいいし、ここからの4試合(ハノーファー、バイエルン、グラートバッハ、レヴァークーゼン)は対戦相手も強いので、勝ち点が取れればボーナスゲームと発言していました。

1. Bundesliga, 2014/15, 4. Spieltag
SC Paderborn 07 – Hannover 96 : 2-0 (0-0)Hannover 96

Torschützen
1:0 Kachunga (71., Rechtsschuss, Hünemeier)
2:0 Stoppelkamp (90. + 3, Rechtsschuss, Hünemeier)

SC Paderborn 07
L. Kruse (3) – Heinloth (3,5)(68. Kutschke), Strohdiek (3,5), Hünemeier (3), Brückner (3,5) – Wemmer (3,5), Ziegler (3), Vrancic (3,5), Stoppelkamp (2) – Kachunga (4)(89. Vucinovic), Koc (2) (79. Bakalorz)

Hannover 96
Zieler (3,5) – H. Sakai (5), Marcelo (3,5), C. Schulz (3,5), Pander (4,5) -Schmiedebach (5)(57. Andreasen (4,5)), Gülselam (4) – Bittencourt (5)78. Karaman), Kiyotake (5) – A. Sobiech (5), Joselu (5)(77. Briand)


実家でラジオ実況を聞いていた限りでは前半途中からハノーファーが押している感じだったので聞きながらドキドキ。ハノーファーのパンダーもよいボールを蹴っていたようで、本当にきちんとした映像で見られなかったことがすごく残念でした。

後半もしばらくは一進一退の状態が続き、これは前節のケルン戦みたいに双方疲れてスコアレスドローかなと思っていた71分。カチュンガがゴールを決めてパダボーンが先制しました。
このシーン、おそらく手前にいたストッペルカンプはオフサイドのポジションだったと思いますが、その奥にいたカチュンガは見事にラインの後ろで、ヒューネマイヤーが頭で落としたボールに反応してゴールを決めてしまうところはさすがだと思いました。
失点してハノーファーもかなり攻めてきたようですが、パダボーンも負けじと前へとボールを運び、双方にゴールのチャンスがありました。

しかしこの試合、大きな話題となったのはストッペルカンプの82.3メートルというブンデス史上最長のゴールでしょう。
試合終了間際、ハノーファーのセットプレーでGKのツィーラーもあがってきていたのがパダボーンにとって幸いでした。
セットプレー崩れから、ストッペルカンプが大きくハノーファー側のゴールに蹴り出したボールはそのままゴールへ。



まさにセンセーショナルとしかいいようのないゴールでパダボーンが2-0とブンデスリーガでのホーム初勝利を飾りました。
ストッペルカンプは「ボールが目の前に落ちてきて、蹴るしかないと思った」そうです。試合の後には比較的眠れない方だそうですが、この試合は特にホームでの初勝利、対戦相手は元所属していたチーム、さらに歴史的なゴールを決めたことで自分のキャリアの中でも特別な一日となったようです。

そしてこの試合の結果で一時的に暫定首位に立ったパダボーンだったのですが、なんともラッキーなことにその後試合のあったドルトムント、レヴァークーゼンが敗戦しグラートバッハが引き分けたため、第4節にして首位確定というとんでもなくすごいことがおこりました。



ブライテンライターさんが好んで言う「究極のアウトサイダー」であるパダボーンがブンデスリーガ一部のトップに立つとは、さすがにこのチームを応援している私ですら夢に見たこともありません。
それでも小さな声で「ざまあ見ろ」(特にドイツのジャーナリストたちに)と言ったのは内緒ね(笑)

 

2014/15 BL第4節: パーダーボルン対ハノーファー はコメントを受け付けていません。

10 05 2014

2014/15 BL第3節: パーダーボルン対ケルン

昇格組同士の対戦となったホームでの2試合目。
昨シーズンのツヴァイテでの対戦はパダボーンの1勝1分。ケルンに対しては比較的得意な印象があります。ただし、今期からケルンに加入した大迫には、1860ミュンヘンの時に点を決められているのでそこは少し怖い。

ところでこの試合のあった頃、ワールドサッカーダイジェストにパダボーンの紹介ページが掲載されました。南ドイツ新聞の記者をしていたというドイツ人サッカージャーナリストの書いた2ページに渡る紹介コラムで、まあそれはそれは辛辣なことが書いてあったのですが、その中でパダボーンは「棚ぼた昇格」という記述があり、こういう人たちって本当に昨季のツヴァイテを見てないんだなあとがっかりしたりしました。
昨シーズンのパダボーンは上位チームとの対戦で2敗ということは一度もなく(ケルンに1勝1敗、フュルトに1分1敗、カイザースラウテルンに1勝1敗、カールスルーエには1勝1分、デュッセルドルフには1勝1敗)、少なくともこの点においては実力で昇格したと思っています。
もしこの記者さんがこれらのライバルとなる上位チームが下位に負けたりしたことから「棚ぼた」と言っているのだとしたら、それはあまりにツヴァイテというリーグを知らなすぎるとも思いました。日本のJ2と同じく、順位通りの位置が試合結果をそのまま表すことはなく、上が下に負けることが多々起こる非常に競争の激しいリーグなのです。だから魅力的だということも言えます。



と、余談がすぎましたが、ケルンとの対戦は同じツヴァイテの競争をくぐり抜けてきた仲間として楽しみでもありました。
この試合、出場したら怖いと思っていた大迫は、代表戦で日本とドイツを往復したばかりだったのでベンチスタート。正直助かったと思いました。

1. Bundesliga, 2014/15, 3. Spieltag
SC Paderborn 07 – 1. FC Köln : 0-0 (0-0)

Torschützen
keine

SC Paderborn 07
L. Kruse (3,5) – Wemmer (3,5), Strohdiek (2,5), Hünemeier (2,5), Brückner (3,5)(87. Bertels) – Ziegler (3,5) – Rupp (4,5)(73. Ouali), Bakalorz (4), Vrancic (3,5), Stoppelkamp (2,5) – Kachunga (4)(78. Ducksch)

1. FC Köln
Horn (2,5) – Brecko (4,5), Maroh (2,5), Wimmer (2,5), Hector (3,5) – M. Lehmann (3,5), Vogt (3)(86. Gerhardt) – Risse (4), D. Halfar (5) – Zoller (5)(60. Peszko (4)), Ujah (4)(77. Osako)


試合開始早々、ウジャのヘディングでひやりとさせられますが、相変わらずペースを握ったのはパダボーンの側。
特に前節からワントップで前線に張っているカチュンガは、一度くさびとなるボールを受けて戻し、その間にスペースへ移動して相手のマークをはがす動きが非常にうまく、このチームの戦術の核なんだろうなあというのがよくわかります。
昨シーズンも確かにスタメンでプレーはしていましたが、やや当たり負けする部分もあってボールを失うことも多かったのですが、今シーズンの彼は本当に頼もしい。
今回始めてU21ドイツ代表にも招集され、途中交代でデビューを飾りました。
10分にもボールをもらってからの振り向きざまのシュート。これは残念ながらサイドネットでした。

その後も、ストッペルカンプが何度か積極的にシュートを打ち、ケルンのGKのホルン君がナイスセーブをするというシーンがありました。
危なかったのは27分、ブレチコがゴール前でGKとほぼ一対一になり決定的なチャンスを作ったところ。ゴールにボールを入れるだけというシーンだったのですが、つめてきたGKのルーカスが気になったか、はずしてくれて本当に助かりました。
その後もパダボーンはチャンスは何度となく作るのですが、ケルンの堅い守備に阻まれ、なかなかゴールを割ることができません。

後半にも55分のカチュンガのシュートをホルン君がビッグセーブ。
パダボーンは終盤には多少攻め疲れて雑になってきたこともあり、結局、両チームとも得点することができず0-0で勝ち点1を分け合いました。パダボーンにとってはかなり攻撃をしかけていたので、勝ち点3をとってホーム初勝利をあげたかったところですが、これは次回にお預けです。
また3節目で、ようやく個人的に期待をしているドゥクシュがパダボーン・デビューを果たしたのですが、時間帯的にチームもミスが多くなっていて、ボールが彼のところまで回ってこなかったのは少し気の毒でした。

試合後のプレスカンファレンスでブライテンライター監督は「得点のチャンスはあったがうまく使えなかったのが残念。まあそれもサッカーだし、ケルンの守備がよかった」とコメントしています。



これで3試合を終わって1勝2分の勝ち点5。順位も予想外の5位。シーズンが始まる前には考えても見なかった好スタートです。

 

2014/15 BL第3節: パーダーボルン対ケルン はコメントを受け付けていません。

10 05 2014

2014/15 BL第2節: パーダーボルン、ブンデスリーガ初勝利

今シーズンが始まる前、パダボーンの試合は全部記録しようと考えていたのに、まったく更新できてなくて我ながら自分の怠惰さにあきれます(汗)
とりあえず手元のメモを見ながら少しずつ更新していこうかと思います。

ブンデスリーガ一部での初勝利は第2節。1勝をあげるのにもっと時間がかかると思っていただけに本当にびっくりしました。
昇格する時も実にあっさりと昇格し、記念すべき初勝利も実にあっさりと決めてしまったパダボーン。ブライテンライター監督のメンタルマネージメント能力はもしかしてとんでもなくすごいのではないかと改めて思い直しているところ…。

第2節HSVとの対戦はHSVホームでの試合。試合前にピッチレベルからの映像が映っていましたが、見上げるばかりのスタジアムの大きさに私の方がドキドキ。一度行ったことがありますが、とにかく威圧感のあるスタジアムです。
ブライテンライター監督にとってHSVは選手時代に3年半プレーしたチームで、良い思い出がたくさん残っている場所。試合前にはHSV時代の思い出やエピソードが記事になっていました。
また1節の対ケルン戦を見る限り、HSVは昨年より組織され安定しているので今期はヨーロッパの大会を狙える順位を争うと確信しているよとコメントしていた監督。とんでもない狸野郎です。相手をリスペクトする発言をしながら最初から勝つ気満々だったでしょ?

スタメンは初戦と少し変更。4-4-2から4-1-4-1へ。CBにストローディクが入り、前節でCBだったツィークラーは中盤の底へ。ヴランチッチ、バカロルツはやや前に。トップは前節のクチュケとカチュンガのツートップからカチュンガのワントップへ。これはブライテンライター監督の好きな形で、実のところキッカーの予想スタメンでも全くこの通りに予想されていました。

1. Bundesliga, 2014/15, 1. Spieltag
Hamburger SV – SC Paderborn 07 : 0-3 (0-1)

Torschützen
0:1 Kachunga (29., Rechtsschuss, Koc)
0:2 Vrancic (68., Rechtsschuss)
0:3 Stoppelkamp (87., Rechtsschuss, Brückner)

Hamburger SV
Adler (3,5) – Diekmeier (4), Djourou (5), Westermann (5), Jansen (4)(71. Ostrzolek) – Behrami (3,5), Badelj (5) – Arslan (6)(46. Stieber (5)), van der Vaart (4)(37. Rudnevs (6)), Ilicevic (3,5) – Lasogga (5)

SC Paderborn 07
L. Kruse (3) – Wemmer (3), Strohdiek (3), Hünemeier (2,5), Brückner (3) – Ziegler (2) – Koc (3) (64. Rupp), Bakalorz (3) (77. Kutschke), Vrancic (2)(84. Vucinovic), Stoppelkamp (2) – Kachunga (1,5)

HSVのスタメンを見ると、ファン・デル・ファールトだとか、ラソッガだとか、イリセヴィッチだとか、名前を聞くだけで負けそうと思ってしまうメンバー。序盤は彼らが前線にあがってくるだけで見ている私がわけもなくおびえていました。
ただ攻撃の精度は低くシュートが枠をとらえることができません。試合のペースを握ったのはむしろパダボーンの方でした。
18分にはブリュックナーからのクロスを左サイドでうまくスペースに抜け出たストッペルカンプが強烈なシュート。これはアドラーのナイスセーブに阻まれます。
さらに前へ前へと攻勢を強めるパダボーン。待望の先制点は29分。
左からコチがミドルシュート。アドラーが一度ははじいたのですが、逆サイドにいたカチュンガが押し込みます。
ゴール前で対応したヴェスターマンはオフサイドかと思ったのかもしれないですが、少し反応が遅すぎるのが昨季からの失点が多いチーム状態を表している気がしました。

さらに33分、ブリュックナーのクロスからカチュンガがヘディングで追加点をあげたのですが、これはオフサイドの判定。試合後にも監督が少しコメントしていましたが、オンサイドでもおかしくないくらいの微妙なタイミングでした。

後半はHSVが積極的に攻め上がり、いつ失点してもおかしくない状態ですが、イリセヴィッチやラソッガのシュートは枠をとらえることができず助かりました。
試合を決定づけたのは、68分。パダボーンのシュートミスからボールを奪取したHSVはカウンターに転じたいところだったのですが、ルドネフスの展開しようとしたパスが甘く、ヴランチッチがボールをインターセプトしてそのままドリブルで前へ。アドラーをかわして追加点となる自身ブンデスリーガ初ゴールを決めました。
この試合を観戦していたTwitter上の友人はあれで試合が崩れたといってましたが、自陣に近いあの場所で相手にボールをとられるようなことをしていては、キーパーにもDFにもノーチャンスですよね。

パダボーンはさらに87分にもブリュックナーの長いクロスを素晴らしいトラップで受けたストッペルカンプがそのままボレーシュート。完璧な形で3点目。

まさかの3-0でブンデスリーガ初勝利をアウェイで飾ったパダボーン。きれいに相手を崩してスペースを作り、パスとドリブルで相手が数的に対応できないうちに、チャンスを作ってしまうサッカーは見ていて本当に気持ちがいい。ツヴァイテ時代から比較しても一段レベルのあがった感じがあります。


この試合にもたくさんつめかけたパダボーンのサポたち。まるよしさん、写真をありがとう!

 

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08 30 2014

パーダーボルン:イケメン度順選手紹介

マインツ戦を見た方から、パダボーンってもしかしてイケメンぞろい?という感想をいただきました。
そうです。なぜか昔から整った顔立ちの選手が多いチームなのです。(スポーツディレクターの趣味?)
以前はもっとイケメンが多かったのですが、これでもかなり減った方。とはいえ、言われて見直してみると確かに他チームに比べてクラシカルな色気?のある選手が多いかも。
普通に紹介してもなかなか覚えられないと思うので、顔面偏差値プラスアルファ能力(当社比)順に選手紹介をしてみたいと思います。

1. マリオ・ヴランチッチ(MF)25歳

このチームで一番好きな選手です。パスセンスがとにかく素晴らしい。昨シーズンはメハがチームの最優秀選手としてあげられることが多かったのですが、本当はマリオのチームだと思っています。背番号8のまだ25歳。プレースキックもうまいのでぜひ注目してください。



2. ミヒャエル・ハインロート(DF)22歳

昨シーズンは右SBのヴェマーが怪我でずっと離脱していたので、彼がそのポジションでプレーしていました。たぶん今年は控えかな。個人的にはあがりのタイミングだとかすごく好きなのでもっとプレーを見たいです。



3. イェンス・ヴェマー(DF)28歳

昨シーズンは怪我で後半は全く出場しませんでした。ヴェマーがいなかったのにちゃんと昇格できたというのは個人的にはすごいことだと思います。今年は最初からプレーできるので一人補強したような気分です。右SBでも前目でもプレーできます。(Quelle: Neue Westfälische)



4. アルバン・メハ(MF)28歳

ハイファとのテストマッチでシーズンが始まる前に膝の靭帯を怪我してしまい、手術が必要となったのは本当に残念。直接FKだけで一試合2得点とかやってしまう選手です。贔屓目なしに見ても今ならブンデスリーガで3本の指に入るプレースキッカーだと思います。昨年あたりからプレーに幅が出てきて、パスで人を使うのもとてもうまくなりました。

 



5. ウーヴェ・ヒューネマイヤー(DF)28歳

われらの新キャプテン。試合終了間際でもゴール前まであがって得点してしまう勇気のある男です。昨シーズンの初めにコットブスから移籍してきました。コットブスで干されていたというのが信じられないくらい良い選手で、プレーするほどにどんどん成長しているので、一部での経験はさらに彼の身になってくると思います。(Quelle: Westfalen-Blatt)



6. トーマス・ベルテルス(DF)27歳

ベルテルスも怪我でオフに手術をしたのですが、プレシーズンでまた怪我をしてしましました。左SBは彼の怪我でブリュックナーやハルツにチャンスが転がり込んできた感じかな。パダボーン近くのSC Verlやリップシュタットでプレーしていたので、時々SC Verlの試合を見に行っている様子が映像に映っていたりします。あまりゴールにからまないイメージの選手なのですが、昨シーズンは珍しく得点をあげるところを目撃しました。早く復帰してほしいなあ。

 



7. マルヴィン・バカロルツ(MF)24歳

真ん中がバカロルツです。こう見えてまだ24歳です。(おっさん顔…)
昨シーズンは冬にフランクフルトからレンタルで移籍してきたのですが、今シーズンの初めに完全移籍。彼が来てからのパダボーンの中盤の守備はものすごく安定したと思います。また豪快なミドルも特徴。開幕戦で見せた長めのクロスも持ち味の一つです。

 



8. ルーカス・ルップ(MF)23歳

ルップは2011/12シーズンの冬から半年だけパダボーンにレンタルされていた時期があります。このたびグラートバッハから完全移籍してきたのですが、なんとなく『お帰り!』という気持ちになります。
レンタルされていた時期は短かったのですが、すぐにチームにフィットして能力の高いところを見せてくれたので、今シーズンもすごく期待しています。




9. モリッツ・ストッペルカンプ(MF)27歳

今期1860ミュンヘンから移籍してきました。いつもフリートランスファーの選手しかとらないパダボーン(お金がないから)が、珍しく契約が残っていてもつれてきたかったのがストッペルカンプです。元々はハノーファーでプレーしていて1860に移籍したのですが、家族やガールフレンドがハノーファーに残っているので、こちらに戻ってきたかったそうです。
プレスリーを連想させるロカビリー風な異色イケメンです。



10. パトリック・ツィークラー(DF) 24歳

ツィークラー(向かって右)は私の中ではずっと微妙な選手という評価なのですが、それはすべてこの下がり眉がいけないのだと思います。頼りないんだもん!
パダボーンに来た当初から比較的スタメンで起用されている選手です。ほんとに頼りなかったけど見ている間にかなり成長しました。マインツ戦ではCBでプレー。昨シーズンは4-1-4-1で中盤の底で起用されることも多かったです。
とはいえ、このチームでキミが一番心配なのでがんばってください(笑)



さて、10位以下にもご紹介したい素敵な選手たちがいるのですが、写真を探すのに疲れたのでまた次回。コチ君はベスト3に入れてもいいくらいのイケメンですが、前のエントリーでもご紹介したことがあるので省略しました。(『コチとワールドカップトロフィーの話』
このチームの中心となるカチュンガや大守護神のクルーゼ、ベテランのブリュックナー、ごつごつ顔トリオのストローディク、ハルツ、ドゥクシュなども紹介したいので近いうちに。

そして忘れちゃいけない、われらのアンドレ・ブライテンライター監督。
きっぱりとした記者会見での発言や、昇格した時の豪快なビールのかけられっぷりに動じない様子など、本当にかっこよくて男前な監督だと思います。
いま一番尊敬しているサッカー監督です。

 



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08 30 2014

2014/15 ブンデスリーガ今季の展望

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シーズンが始まる前にブンデスリーガ好きが集まって、今シーズンの展望をそれぞれに予想するという企画に参加しました。(パダボーンのマスコットHolliの名前で参加しています)

海外などではよくある、複数の書き手がひとつのテーマについて書くという形式をかねがねうらやましく思っていたので、こういう企画を発案してくださった暁さんにはとても感謝しています。
リンク先にもありますが、私のブンデスリーガ一部の予想順位をこちらにも転載。

1位 バイエルン
2位 レヴァークーゼン
3位 ドルトムント
4位 フランクフルト
5位 グラートバッハ
6位 シャルケ
7位 ヴォルフスブルク
8位 ヘルタ
9位 ホッフェンハイム
10位 ケルン
11位 シュトットゥガルト
12位 HSV
13位 ブレーメン
14位 ハノーファー
15位 パダボーン
16位 マインツ
17位 フライブルク
18位 アウクスブルク

他のクラブを応援している友人たちがいるので、実際に真面目に順位予想をしてみると、なんとなく申し訳なくてけっこう精神的にしんどいなあと思ったりもしました。過去には顔別とかそういうネタで予想したりもしたのですが、ほとんど当たりませんでした(汗)(2010/2011 ブンデスリーガ大予想おっさん別・今年のブンデス大予想
シャルケは最初は8位に入れたのですが、やっぱりせめてELくらいには出てほしいのでちょっと順位を上げてみたり、とにかくパダボーンを降格させたくないので、ぎりぎりのところで降格にひっかからない位置に入れてみたり。

優勝はレヴァークーゼンというシナリオも一応考えてみたのですが、シュミットさんのRBザルツブルク1年目を見る限り、たぶんチーム作りには時間がかかると思ったので順位を下げました。

どんな予想を見てもパダボーンが残留すると言っている人はいないのでちょっとドキドキ。
でもせめてファンが「残留する!」と言ってあげなくちゃ、誰が言ってくれるというのよ、ねえ。
シャルケに関しては選手それぞれの質は控えも含めてとても高いと思っていますが、いかんせん怪我人が多すぎて先が読めないというのが正直なところ。あとはサムやチュポという補強はすごく良いと思いますが、他チームに比べると上積み感がないなという気がします。
昨シーズン後半は素晴らしい追い上げを見せてくれたケラー監督の真価も問われますね。

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08 30 2014

広報担当が気になる

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最近妙にブンデス各チームの記者会見(プレスカンファレンス)映像を見ることにはまっています。内容は聞き取れる場合もあり、全く理解できない場合もあり。わからなくてもついつい見入ってしまうのです。
試合前の記者会見はチームによって少しづつスタイルは違うのですが、基本はどこも一緒で、だいたいチームの広報担当と監督の二人組。試合によってはスポーツディレクター、選手が参加する場合もあります。シャルケなどは広報、監督、統括責任者の3人ですね。
個人的にはこの広報(Pressesprecher/Pressesprecherin)と監督が二人で会見する映像の方が好みです。

ブンデスリーガの1部のチームで会見映像をフルでアップしてくれるところは少ないのですが、二部はかなりのチームがフルでアップしてくれます。見ているとたまに監督が質問にピキッと切れる場面や、『Ja』と短く答えたあとに微妙な沈黙がえんえんと続く場面など、時折ただよう緊張感が妙にたまりません。もちろん番記者的な人が質問をした時は、待ってましたと広報と監督がにこにこしたりという貴重な場面もあります。

毎回見ているとだんだんこの広報と監督の間合いというか、関係というのが見えてくるのも面白いです。
かいがいしく水をコップにいれてシュトライヒ監督に渡す広報がいたり、FSVフランクフルトやハンザ・ロストックのように監督が仏頂面なのでやたらと緊迫感のある関係に見えたり。あるいはニュルンベルクでは女性の広報だったり、レヴァークーゼンのようにどこの会社重役ですかという感じのおじさまだったり。

* 記者会見前に水を準備するフライブルクの広報担当・Rudi Raschkeさん。



* ニュルンベルクは珍しく女性の広報担当・Katharina Wildermuthさん。



* 若そうに見えるディナモ・ドレスデンの広報担当・Henry Buschmannさん。



* レヴァークーゼンはいい感じに重鎮っぽく見えるMeinolf Sprinkさん。



でも今、一番気に入っているのはグロイター・フュルトの広報担当者。Immanuel Kästlenさん。
だいたい緑っぽい服をきて、腕には目立つ緑の腕時計をしています。まだ若く25歳の彼は2012年からフュルトの広報で働いています。



なにが好きかって、この監督のクラマーさんとの絶妙な関係がとても好きで、いろいろな瞬間に、あー、仲がいいんだろうなあというのを感じさせてくれます。

気になり始めたのは、3週間前、ニュルンベルクとのフランケンダービーの前に行った記者会見映像でした。この試合前にフュルトのアゼミ選手が交通事故で重傷を負い、フュルトの関係者にとって精神的に参っている状態でのダービー前会見でした。私もアゼミの怪我の状態が知りたくて映像がアップされるとすぐに見に行きました。
そしてなんだかいいな、この兄ちゃん…と気に入ってしまったわけで。
たぶん緑チェックのシャツもチーム愛を感じさせてくれるし、アゼミの事故に集中しがちな質問を「試合に関して何かありますか?」と言っていつもより早めに終わるよう仕切ったりする手際の良さも気に入ったのかも。
フュルトはマメに選手紹介やいろいろな映像を公式YouTubeにアップするので、広報の仕事ぶりにはわりと好感をもっています。




ドイツ以外ではポチェッティーノが監督をしていた時のサウサンプトンの記者会見が好きでした。これもいつも男二人。といっても監督の隣にいるのは広報ではなく通訳です。彼が監督のスペイン語をパキパキした英語で訳すのが本当にかっこよくて、よく記者会見のライブ映像を見ていました。
ポチェッティーノがスパーズに移ってしまってこの二人の絶妙の間合いが見られなくなったのがすごく残念。



とりとめもない話になってしまいましたが、要するに広報と監督が記者団の質問にてきぱきとと答えていく風景や、監督が忘れていることをちゃんと広報がカバーする仕事ぶりを見るのが好きなのね、きっと。
日本のJリーグでも試合後の記者会見映像のライブ配信かフル配信をぜひご検討ください。私が喜ぶから(笑)

広報担当が気になる はコメントを受け付けていません。

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