Archive for the 'SC Paderborn 07' Category

12 10 2016

パダボーンにエメルリンク新監督

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パダボーンのミュラー監督が解任され、ケルンU21でユースを指導していたエメルリンクさんが新たに監督としてパダボーンにやってきました。
と同時に、退任したフィンケも会長としてクラブに戻ってきました。
個人的には戻ってくると思っていたよ、フィンケさんという感じです。とてもアクの強い人ですが、フィンケ会長がいなくなったパダボーンは、良くも悪くも個性のないチームになった気がして、成績よりもその点がちょっと寂しかったのです。

プレスカンファレンスでフィンケは「パダボーンは私の赤ちゃん」と言っていましたが、一つのクラブに愛情を惜しみなく(金は惜しむけど)注ぐことができる存在はやはり大切だという気がしました。(数年後にはフィンケやめろと言っているかもしれないけど。笑)
フィンケの構想では2年で再びツヴァイテに戻ることを考えているようです。できるできないは別として、何よりもクラブとしての目標をはっきりとさせることは重要なことですよね。

ところで解任されたミュラー元監督ですが、彼のことは現役時代から好きで、彼がパダボーンの監督をすることにロマンは感じていましたが、能力的にはかなり厳しく、エッフェがとったマンマークをそのまま踏襲して失点を重ねました。監督としてはもうどこでも復帰できないのではないかと危惧しています。

新たに就任したエメルリンクの能力はまだ未知ですが、3度ほどトレーニングをした後に、チームについてかなり手厳しいことを言っています。
「選手たちは自信をなくし、勇気もない。横パスやバックパスが多く、お互いの明確なコミュニケーションやはっきりとした取り決めもない」

もちろん批判だけでなく、自分の分析を選手たちと共有し、考えるきっかけになって欲しいとコメントしています。
個人的には選手の質はそれほど低いと思っていないのですが、守備面でチームとして機能しているところがあまり見られないので、監督の言うように決まりごとをはっきりとさせて、失点を減らすことにまず着手して欲しいなと思います。

今節はやはり残留を争っているプロイセン・ミュンスターとの対戦。このところ好調なミュンスターは4連勝中。厳しい相手ですが勝てば勝ち点では並ぶことができるので、パダボーンにはなんとか食らいついて、サポに希望を見せて欲しい。

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07 26 2016

パダボーンの降格と新シーズンに向けて

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2015/16シーズンはブンデスリーガ一部から二部に降格し、新監督で臨んだパダボーンですが、最終的に18位で三部に自動降格という結果になりました。三部が創設された2008/09シーズンから見ても、一部から三部まで毎年ストレートに降格したのはパダボーンが初めてのことになります。降格と共に、20年クラブに奉仕してきたフィンケ会長も辞任。数々の優秀な監督をいち早く見つけ、パダボーンに連れてきたボルンSDも、解任されチームを離れました。一つの時代が終わったことを強く感じます。

昨シーズンは、11月にフライブルクまでパダボーンの試合を見に行きました。ちょうどエッフェンベルクが監督に就任して5試合目のことでした。



フライブルクのシュトライヒ監督にも会えるので、この試合をとても楽しみにしていたのですが、パダボーンが守備の脆さを露呈し、ペーターゼンにハットトリックをされる散々な結果となりました。



シーズン初めから指揮を執っていたゲルハウス監督は、10節に最下位のデュイスブルクに敗れ、解任されました。後任のエッフェンベルクは、初戦のブラウンシュヴァイクとの試合に2-0と勝利しましたが、その後は、このフライブルク戦を見ても顕著なように、守備の決まりごとをほとんど構築できないまま、チームを徐々に崩壊へと導きました。

ただし、パダボーンが降格した理由はエッフェンベルクだけではありません。地元紙の特集によると、一部から降格した際に18人も移籍したことでチームが壊れ、チームスピリットやリーダーシップも損なわれてしまったこと。残ったうちの何人かは移籍を望み、給与格差に不満を抱く選手もいたこと。特にあとから高額でレンタル加入したジルベストルとヘレニウスの存在は、完全にチームの給与体系を破壊しました。

さらに、第18節ボーフムに4-0で負けた後、ダニエル・ブリュックナー、マヒア・ザグリク、スルジャン・ラキッチが、チームから追放される事件がありました。チームメイトはこれを横暴だと感じ、三人の追放がなぜなのか理解できませんでした。おそらく、エッフェンベルクがうまくいかないチーム管理に、見せしめとして力を誇示したかったのだろうと推測しますが、本当のところはわかりません。ブリュックナーは長年このクラブでプレーしていただけに、この追放を機に彼がチームを去ったことは未だに残念でなりません。

冬のトレーニングキャンプでも騒動が起こりました。最終日の打ち上げで、キャンプの調整をしていた会社の女性が、泥酔したFWのプロシュヴィッツからハラスメント受けたと告発。プロシュヴィッツはチームから解雇される事態となり、管理責任を問われたエッフェンベルクも辞めるのかと思いましたが、この時点では続投という選択がなされました。

エッフェンベルクはその後も23節まで指揮を執りましたが、ライプツィヒ戦に1-0で負けた後に、新たなスキャンダルが起こりました。それは、彼の持っている監督ライセンスが、履修を受けるという要件を満たしていなかったため、適格ではないというものでした。度重なる事態に、ついにフィンケ会長はエッフェンベルクの解任を決め、ユース部門の責任者であるミュラーが後をつぎました。
ミュラーはこれまでも監督が解任されるたびに、リリーフで暫定監督を務めていましたが、今回初めて正式にパダボーンの監督に就任。ただ、残り11試合は2勝5敗4分という成績で、結局、降格は免れることができませんでした。

今季は7シーズンぶりに三部からのスタートとなります。前回落ちた時は入替戦を経て、1年で二部に戻ることができましたが、その当時から比べると三部のレベルは格段に上がり、どのチームにとっても勝つことが非常に難しいリーグとなっています。
監督はそのままミュラーが続けます。ミュラーにとってはプレシーズンを経験し、きちんと準備して迎えるのは初めてのことです。実のところ、昨シーズンの采配を見る限り少し不安はあるのですが、昇格云々よりも、とにかく三部残留だけはしてほしいというのが偽らざる今の気持ちです。

選手も大幅に変わりましたので、簡単にまとめてみます。ちなみにどの新規加入選手もフリートランスファーです。

新規加入

パスカル・イッター(SVグレーディヒ)右SB

イッターはシャルケでもプレーしていたので、パダボーンに加入してとても嬉しいです。オーストリアのグレーディヒに移籍したのですが、降格とともにドイツに戻ってきました。

ファン・デル・ビーゼン(アルミニア・ビーレフェルト)FW

ビーゼンはお隣のビーレフェルトからやってきました。カールスルーエでもプレー経験があり、193センチと長身です。地元紙の報道によると、彼がFWの柱になる可能性が高いようです。

ディノ・メジェドヴィッチ(ヴォルフスブルクII)FW

ひそかに一番期待しているメジェドヴィッチ。昨シーズンはヴォルフスブルクIIでレギオナルリーガ・ノルトで優勝し、得点王になっています。

クリスティアン・シュトローディク(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)CB

昨シーズン、フォルトゥナ・デュッセルドルフにあっさりと移籍したシュトローディクですが、出場機会を求めて古巣へ戻ってきました。ポカも多いのですが、マイペースなところが妙に憎めない変な選手です。愛称はタッカー。2014/15シーズンにパダボーンで試合があった時には、内田選手とユニフォーム交換をしたヤツでもあります。



マルク・クルスカ(FSVフランクフルト)MF

パダボーンと同じく降格したFSVからクルスカが加入。まさかパダボーンに来るとは思わなかったので、ちょっとびっくりしました。ボランチでスタメンを確保しそうです。

あとはまだよくわからないので名前だけ。少しずつ覚えていかないと。

ベン・ツォリンスキ(ノイシュトレーリッツ)右SB

スヴェン・ミヘル(エネルギー・コットブス)左サイド

フェリックス・ヘルツェンブルッフ(RWオーバーハウゼン)左SB

ニコ・ドブロス(キッカーズ・オッフェンバッハ)MF

ティム・マネク(パダボーンU19)FW

ティル・ブリンクマン(バダボーンU23)GK

アイクト・ソヤク(バダボーンU23)DMF

ヤン・ステフェン・エリサ(パダボーンU19)CB

セミール・サリッチ(パダボーンU19)MF

地元紙によると、現在の布陣はこんな感じとのこと。フォーメーションは4-1-4-1か4-3-3だそうですが、ミュラーによると、対戦相手を見て考えるとのことです。プレシーズンを見ていないので、どんなチームに仕上がっているか、不安でもあり楽しみでもあります。



契約満了、あるいは移籍した選手たち

どの選手にも思い入れがあるので、別れはいつも辛いです。また、せっかく移籍してきたものの、怪我に泣かされ、プレーするところを見られなかったキルヒや、理由もわからず干されてしまったラキッチは、現役引退となりました。このような終わりを迎えて本当に残念です。

マルセル・ヌジェング

ワトフォードとのプレシーズンマッチで決めたロングシュートが、FIFAの2015年プスカシュ賞の候補になったりしましたね。ベテランらしいプレーもあったと思うのですが、エッフェンベルクになってからはスタメンで使われることもほとんどなくなりました。スペインのアトレティコ・バレアレスに移籍が決まっています。

ミヒャエル・ハインロート

パダボーンでも大好きな選手の一人だったハイニー。チームを去ることは早いうちから本人が知らせていましたが、最終的にオランダのNECナイメヘンでプレーするが決まりました。バイエルンと対戦した時にリベリー相手に頑張っていた姿が今でも忘れられません。オランダでの成功を祈ります。いつかまたドイツに戻ってきてね。



ハウケ・ヴァール

二部で一番のイケメンと言っても過言ではないヴァールは、インゴルシュタットへ移籍しました。今季から、インゴルシュタットの監督がカウチンスキさんになったので、カールスルーエで対戦して、ヴァールのことは知っていたのではないかと思います。いつかは一部でプレーするだろうと思っていたのですが、こんなに早く実現して嬉しいような寂しいような。頑張ってほしいです。

マルヴィン・バカロルツ

ハノーファーに移籍。キャプテンとして、大変だったチームを支えてくれたバカロルツには感謝の言葉しかありません。二部に降格した昨季も、パダボーンでプレーしてくれて、本当にありがとう。

ケヴィン・シュテーガーとドミニク・ウィドラ

二人は揃ってボーフムヘ移籍することになりました。特にシュテーガーは昨シーズンは見ているだけで楽しい選手でした。きっとこの先も良い選手に成長すると期待。

カレド・ナレイ

ナレイはドルトムントU23からレンタルでプレーしていましたが、個人的に好きなタイプの選手でした。パダボーンもシーズン終了後にオファーをしたのですが、残念ながら断られたようです。その後フュルトへの移籍が決まりました。

モリッツ・ストッペルカンプ

パダボーンで伝説を作ったストッペルカンプもチームを去ることになりました。昨季は、おそらく、最初のうちは移籍したかったことだろうと思いますが、残留争いをしていた最後の方は、一生懸命チームを引っ張ってくれました。カールスルーエでの活躍を祈っています。



ラファ・ロペス(レアル・バジャドリード)

ダニエル・ホイヤー=フェルナンデス(ダルムシュタット)

ニクラス・ホーヘネーター(ホルシュタイン・キール)

マルク・ブラスニッチ(レンタル終了。フォルトゥナ・ケルンへレンタル)

フロリアン・ハルテルス(アルミニア・ビーレフェルト)

イドール・ウアリ(コルトレイク)

マヒア・サグリク(移籍先未定)

ミルネス・ペピッチ(エルツゲビルゲ・アウエ)

スレイマン・コチ(移籍先未定)

オリヴァー・キルヒ(引退)

スルジャン・ラキッチ(引退)

ニクラス・ヘレニウス(レンタル終了。オールボーに復帰)

ヤクブ・ジルベストル(レンタル終了。ニュルンベルクに復帰)

三部の開幕は7月29日金曜日。開幕試合はデュイスルブルク対パダボーンです。


 

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01 27 2016

パダボーンの新トレーニングセンター

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パダボーンの新しいトレーニング&ユースセンター(TNLZ: Trainings und Nachwuchsleistungszentrum)がついに完成し、昨日、メディアを迎えてセンターのお披露目がありました。
2013/14シーズンに二部で2位となり、昨シーズンはクラブ史上初めてブンデスリーガ一部に昇格。その勢いや、当時の監督だったブライテンライターさんの後押しもあって、ついに新しいトレーニングセンターが建ったことを思うと感激もひとしおで、昨日は一人で静かに嬉しさを噛み締めていました。
工期は7ヶ月ほど。予定より二週間早い完成です。



フィールドは4面。1面はプロ用で、それ以外はユースやアマチュアのトレーニング場として使用されます。パダボーンのユースやアマチュアはこれまであちこちで練習をしていましたが、ようやく一つの場所にまとめられました。プロの横で練習できるというのは、子供達にとっても素晴らしい事だと思います。

初めてのトレーニングの様子はこちらに。とにかく広いの一言。



以前の練習場にも行ったことがありますが、一面をとるのが精一杯。もちろん芝暖房などもないので、冬になるとピッチはひどい状態でした。(写真は一昨年の12月のもの)



クラブハウスも自前のものはなく、練習場の隣にあった公共のスポーツジムを使っていました。そのせいか、練習が終わると選手達が裸足にサンダルでうろうろしていて、それはそれで楽しくもありました。



2008年に今のアレーナへとスタジアムを移し、2014年に二部で2位となり昇格、2015年にはブンデスリーガでプレー、そして2016年にはトレーニングセンターの完成と、パダボーンの大きく変わる歴史にずっと立ちあう事が出来て本当に嬉しく思います。最初に見始めた頃は、こんな風にクラブが成長して行くとは思ってもみませんでした。
これからもよろしくね、SC Paderborn 07.

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07 26 2015

2015/16シーズンのパーダーボルン

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ドイツ二部リーグの2015/16シーズンが始まりました。開幕戦は昇格してきたMSVデュイスブルク対カイザースラウテルン。パダボーンは日曜13時からボーフムと対戦します。

降格したこともあって、チームの人事はずいぶんと様変わりしました。
特にブライテンライターさんのシャルケ監督就任に伴い、アシスタントコーチ、アスレティックコーチ、キーパーコーチがそれぞれ一緒にチームを離れました。



それとはまったく別に、チームのレジェンドであり、永遠に私たちのキャプテンであるクレシェが、レヴァークーゼンのアシスタント・コーチに就任しました。クレシェは一昨年引退して、昨年はU23チームの指導に当たり、見事に昇格させました。才能ある彼を失うのはとても辛いのですが、下部リーグで戦うよりも、シュミット監督のもとでトップチームのアシスタントコーチをする方が彼のキャリアのためになると信じています。いつかパダボーンに帰ってきてくれることを願って。

降格と共に移籍条項を使って去って行った選手たちの今後の活躍を祈ります。もしかしたら残りたかった選手もいるかもしれないのですが、予算の関係で積極的に移籍を推奨したように見えます。残念ですが、毎年多くの選手が入れ替わるので、基本的にはそれほどのショックはありません。ただ昨年の大好きだったチームがもう二度とみられないのは本当に残念…。残留したかった。

新しい監督はゲルハウスさん。パダボーンではルフカイが監督をしていた時にアシスタント・コーチをしていた経験があります。その後はルフカイについてアウクスブルク、ヘルタでアシスタントコーチ。2006/07にパダボーンで3試合だけ暫定監督を務めたことがありますが、本格的に監督として自分がトップになるのは今回が初めてです。
ブライテンライターさんの去就が不明な頃から後任としてゲルハウスさんの名前が出ていました。前監督とは違い、物静かな感じの方です。



以下、チームを離れた選手たちのリスト。それぞれの選手たちの今後の活躍を祈ります。

【OUT】

エリアス・カチュンガ(インゴルシュタット)

パトリック・ツィークラー(カイザースラウテルン)

マリオ・ヴランチッチ(ダルムシュタット)

ルーカス・ルップ(シュトゥットガルト)

アルバン・メハ(トルコ/コンヤスポル)

イェンス・ヴェマー(パナシナイコス)

シュテファン・クチュケ(ニュルンベルク)

クリスティアン・ストローディク(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)

ダニエル・リュック(コットブス)

マルヴィン・ドゥクシュ(レンタル終了/ドルトムント)

ティム・ヴェルカー(ヘッセン・カッセル)

ニコ・ブルヒャート(引退/パダボーンのGKコーチへ)

リック・テン=フォルデ(本人の希望により契約解除・移籍先未定)

マルティン・アメディク(引退)

【IN】

GK: ダニエル・ホイヤー・フェルナンデス(オスナブリュック)
ポルトガルU21代表経験もあるキーパーだそうです。

DF: フロリアン・ルック(TSGホッフェンハイムII)
ホッフェンハイムのU23ではキャプテンも務めていたルック。センターバックの選手です。

DF:ニクラス・ホーヘネーダー(RBライプツィヒ)
待遇の良さそうなライプツィヒから貧乏なパダボーンに選手がキタ!とちょっとびっくり(笑)
テストマッチを見る限り、彼がCBでプレーすることが多いようです。

DF: マルセル・ヌジェング(ヘルタ・ベルリン)
ヘルタからはヌジェングが加入。ゲルハウス監督とはヘルタ時代からの旧知の仲です。

DF: カレド・ナレイ(ドルトムントII)
ナレイも1年契約でレンタル移籍してきました。左右どちらのサイドバックもできるようです。

MF:ドミニク・ウィドラ(ラピド・ウィーン)
CMFの選手で攻撃的にも守備的にもどちらでもいける感じでしょうか。まだ見てないので期待が高まります。

MF: セバスチャン・ションロウ(SCフェール/レンタルからの復帰)

FW:マルク・ブラスニッチ(レヴァークーゼンU19)
レヴァークーゼンU19から2年契約でレンタル。U19ブンデスリーガでは得点王になっています。楽しみです。

FW: ニック・プロシュヴィッツ(ブレントフォード)
シュミット監督時代に得点王になったプロシュヴィッツがパダボーンに戻ってきました。すごく嬉しい。イングランドへはSCP史上最高の金額で移籍したのですが、結局あまりフィットせず、この夏にカイザースラウテルンで練習参加しているところをボルンSDがかっさらってきました。さすがです。

それ以外に、昨年一部で戦かった選手たちも比較的残っています。あちこちのチームで噂のあったコチが今シーズンもパダボーンでプレーするのはとても大きい。
あとはヒューネマイヤー、バカロルツ、シュトッペルカンプ、ハインロート、ラキッチなども。
みんな今シーズンもよろしくお願いします。

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06 13 2015

ブライテンライターさんがシャルケの監督に就任



昨夜は帰宅後、なぜか急にパーダーボルン昇格記念DVDが見たくなり、いままで流す程度だったビデオをじっくりと見ました。昇格した2013/14シーズンを、選手やクラブ関係者、監督のインタビューを挟みながら振り返るドキュメンタリーです。34節までのハイライトを堪能し、昇格した時の嬉しかった気持ちをなんとなく思い出したりしました。
そしてまさに見終わった直後に、ブライテンライターさんがシャルケの監督に就任したというニュースを目にしたのでした。なんというタイミング・・・。

5月末にはパーダーボルンの事務所で、フィンケ会長とボルンSD、ブライテンライター監督の三者会談があり、その時は監督はチームに残りそうだという報道がされていました。それだけに、昨夜はまさかの急展開に気持ちがついて行きませんでした。

個人的には、ブライテンライターさんがいつかシャルケの監督になってくれればいいのに、という願いは持っていました。パーダーボルンの後、ブンデスリーガの中堅クラブで経験を積み、それから縁があってシャルケに来るというのが理想だったのですが、監督はいきなり大変な状況のシャルケを引き受けることになりました。

報道にもありますが、ブライテンライターさんは元々は第一候補ではありません。シャルケの一番の希望はアウクスブルクのヴァインツィール、それからベルギー代表監督のヴィルモッツ。ブライテンライターさんはその次でした。

キッカーによると、クラブ側も彼に対し今一つ自信を持っていなかったようですが、予備会談の段階で、監督はシャルケが抱える本質的な問題点に対する詳細な分析を準備し、他の競争相手よりも強い印象を与えたようです。

2013/14シーズンから2年間、パーダーボルンでブライテンライター監督を見てきました。一言でいうと不屈の人です。そして天性なのか、後天的に身につけたものかわかりませんが、そのポジティブな考え方は周りに強い影響を与えます。正しいやり方で真面目に努力をすれば、自分にもできるのではないかという自信を、選手だけではなくファンからも引出してくるのです。そういう意味ではモチベーションを上げ、それを維持させるのがとてもうまい人です。

シャルケに比べると雑音の少ないパーダーボルンですら、なかなか結果が出なかった就任当初は、途中で解任を求める声もありました。試合を見続けていれば、チームがよくなっているのははっきりとわかるのですが、それでも勝ち点が取れずに下位に沈めば、どうしても不安に思う声も多くなります。まして監督はパーダーボルンに来る前は、ハヴェルセというアマチュアのチームでの経験しかありません。
正直私もこの監督で大丈夫なのかと思ったことがあります。終了間際の失点がなかなか減らなかった時期に、選手が「時間をうまく使って失点を減らしたい」と真剣にコメントしているのに、「終了間際の失点はメンタルが大きい」という監督の談話がキッカーに掲載された時は、ずいぶん能天気な人だなあと思ったりもしました。
しかしウィンターブレイク中のキャンプで守備を組織的に整備し、後半戦はクリーンシートの試合も増え、最終的にはクラブ初のブンデスリーガ昇格という結果を勝ち取ります。引き分けでも順位の入れ替わる最終節でしたが、見事に勝利して自動昇格を勝ち取ったメンタルの強さは、この1年で監督が浸透させたものです。

翌2014/15シーズン、昇格はしたものの、降格候補ナンバーワンだったパーダーボルンを「究極のアウトサイダー」と称し、無力な子羊を装いながら、実は残留するための綿密な準備はおこたりませんでした。
シーズンに入る前のトレーニングキャンプでは、チームビルディングと体力作りに専念、サッカーらしいトレーニングを始めたのは、キャンプもかなり終盤にさしかかってからでした。
やり方としてはまず到達点を見定め、そこから逆算する形でトレーニング日程を組み立てていきます。おそらくシャルケでも、キャンプ当初はテストマッチの結果が伴わないと思いますが、彼の場合、過程はあくまで過程でしかなく、目指すビジョンははっきりと持っています。それはいままでのシャルケの監督にはなかったものだと思います。

シャルケのマネージメントにはいろいろと思うところはあります。特にフクスやバルネッタが、チームを去った後に語ったことが事実だとすると、あまりに誠実さと信頼関係の欠けた態度のように思えます。
ブライテンライターさんがパーダーボルンで成功したのは、彼だけの力ではありません。感情の起伏が激しく失言の多いフィンケ会長も、いざとなると全面的に監督をバックアップしました。またスポーツディレクターのボルンさんは、ブライテンライターさんに100%の信頼を与え、彼のよき理解者としてサポートしました。
シャルケが再びクラブとして輝くためには、マネージメントの方々がブライテンライターさんを信頼し、全面的に支持してあげることが不可欠だと思います。
彼と一緒に笑顔で2015/16シーズンを終えることを心から願っています。

(戦術的な部分については、現在2014/15シーズンレビューを他で準備しているので、そちらで触れたいと思います)

 

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03 17 2015

2014年3月の記録:ウニオン・ベルリンのホームへ

昨年3月の旅行記の続きです。(前回は「2014年3月の記録:ドイツでアイスホッケー」

【ドイツ・スペイン観戦旅行記2014 vol.8】

ケルンでアイスホッケーを見た翌日はさらに移動。ICEでべルリンに向かいます。
早く行って観光したいと思っていたのですが、さすがに疲れていたので比較的遅い時間からのスタートになりました。それでも午後には到着してうろうろと街歩き。

夕暮れ時のベルリンは美しいです。



ベルリンでは金曜日の夜に開催されるウニオン・ベルリン対SCパダボーンの試合を見る予定でした。
翌日の日中はDDRミュージアム(東ドイツ博物館)などを訪ねて観光。夕方からウニオン・ベルリンのホームであるシュタディオン・アン・デア・アルテン・フォーシュテライに向かいます。



最寄駅はSバーンのケーペニック(Köpenick)で、まずオストクロイツ駅まで行き、ここでS3に乗り換えます。距離があるためチケットのゾーンはBになります。
ウニオン・ベルリンは試合によってはチケットが売り切れますので、基本的には事前に前売りを買っていった方が無難。チケットはオンラインで購入し、自分で印刷する形式なので気楽です。

もともとビビリなので、オスト・クロイツ駅のホームでこわそうなお兄さんたちが電車を待っているのを見ただけでドキドキ。
ケーペニックの駅を降りてからは、ウニオン・ベルリンサポと思しき人たちの後についてスタジアムへ向かいます。

しばらく道路を歩くとこんな標識が。
上からスタジアム入口、VIP・プレス、チケット売り場、ゲストブロックです。



私はメインスタンドのチケットを買っていたので、一番上のスタジアム入口方向へ。
こんな感じの林の中を延々と歩きます。本当にこの先にスタジアムがあるのかと途中少しだけ心配に。



シュタディオン・アン・デア・アルテン・フォーシュテライ(Stadion an der alten Försterei)というのは林務官駐在所のそばにあるスタジアムという意味なので、林の中にあるのは想像できたのですが、思ったよりも本当に林の中でした。
そうこうしているうちにスタジアムに到着。



メインスタンド以外はすべて立ち席です。キャパは21,723(立ち席17,916)席。このくらいの規模のサッカー専用スタジアムが個人的には一番好きです。本当に雰囲気のあるスタジアムで感動。来てよかったと思いました。



ウニオン・ベルリンも好きなのですが、もちろんこの日はこっそりパダボーンを応援。
とはいえこの日の試合は、ウニオン・ベルリンで好きな選手たちがみんな出場して嬉しかったです。特にこの後に移籍してしまったマトゥシュカやネメッチだとか、パダボーン時代から大好きなブランディや、ウニオン・ベルリンユース上がりのクィリンクなどが出たので非常に私得な試合でした。

2. Bundesliga, 2013/14, 26. Spieltag
1. FC Union Berlin – SC Paderborn 07 1:1 (0:0)

Torschützen
1:0 Brandy (53., Kopfball, Mattuschka)
1:1 Hünemeier (89., Linksschuss, Koc)

1. FC Union Berlin
Haas (2,5) – Pfertzel (4), Eggimann (3,5), Schönheim (3), Kohlmann (2,5) – Özbek (3,5), Kreilach (3) – Brandy (2)(76. Quiring), Köhler (4)(69. Dausch) – Mattuschka (3,5)(86. Puncec) – Nemec (3,5)

SC Paderborn 07
L. Kruse (2) – Heinloth (3,5)(83. Ziegler), Strohdiek (3,5), Hünemeier (2,5), Bertels (5)(63. Kachunga)- Bakalorz (4)(74. Saglik), Vrancic (3,5) – Meha (3,5), Brückner (3,5) – Wurtz (5), Koc (2,5)

こちらはウニオン・ベルリンのマスコット、リッター・ケウレ。動物ではなく人型マスコットは珍しいかも。試合が白熱すると手に持った鉄球をぶんぶん振り回します(笑)



試合前のHymne(賛歌)はネットでは何度も聞いたりしていたのですが、ライブで聞くと本当にすごくて鳥肌が立ちます。(YouTubeの映像 “Eisern Union – Die Hymne von Union Berlin”



試合は前半は双方ともに動きの少ない内容でしたが、後半に入り活発化。53分にブランディのゴールでウニオン・ベルリンが先制すると、そのまま勢いに乗って押し切ってしまいそうでしたが、パダボーンは試合終了ぎりぎりの89分にヒューネマイヤーがミドルシュートを決めて追いつきました。
心の中では追いついた!と飛び上がっていたのですが、静まり返る周りのウニオンサポの気配にちょっと申し訳ない気持ちに。
でもこの勝負強さ。あきらかにウニオン・ベルリンの勝ち試合だったのですが、パダボーンがしぶとく引き分けに持ち込んで勝ち点1を拾うところを見ると、これはもしかして最後まで昇格争いに残るかも…と密かに期待しました。(この時点で3位)



帰りは気持ちが高揚していたので、暗い林の道もSバーンもそれほど怖さを感じずにホテルまで戻ることができました。
それにしてもシュタディオン・アン・デア・アルテン・フォーシュテライ。また機会があれば行ってみたいです。(できればクリスマス時期に)

  

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11 17 2014

2014年3月の記録:パーダーボルン対ディナモ・ドレスデン

【ドイツ・スペイン観戦旅行記2014 vol.1】

今年の3月にドイツとスペインに観戦旅行に行ってからすでに半年以上がたってしまいました。今更感があるのですが、やはり自分の記録のために残しておきたいので、他のエントリーと並行してぽつぽつ始めたいと思います。
3月の旅程はこんな感じでした。あいかわらず一つのところにいないで、試合を求めて転々としてしまいます。

フランクフルト空港 → パダボーン → ミュンスター → マドリード → ケルン → ベルリン → ゲルゼンキルヒェン → フランクフルト空港

今回は初めて羽田から出発する深夜便を利用しました。かなり前から予約をしていたのですが、出発をする1週間くらい前になって何となく日程を確認していたら、金曜日の仕事が終わってその夜1時過ぎに発つ飛行機を予約したつもりが、金曜日の早朝、つまり木曜日の仕事が終わった夜の1時ということに気がつきました。もう大パニック。
虫が知らせたとしかいいようがないのですが、事前に予約を間違えていることに気がつかなければ、金曜日に仕事が終わって羽田に行き、自分の乗る飛行機は前日に発っていたというオバカなことをやりかねなかったという(汗)
会社には土下座して(してない)1日多く休みをもらいました。スマンカッタ。
そんな感じで波乱含みの旅行幕開け。

深夜便なので眠れなかったらどうしようと心配していたのですが、以前に処方してもらった睡眠導入剤を服用するとそのまま8時間くらい意識を失っていました。
ドイツに着いたのは朝の6時くらいでしたが眠気も全くなく、こんなに快適なら次回も深夜便を使おうと決意。

実はうっかり一日早く着く日程になったおかげで、金曜日夜に予定されていた試合も観戦できることになりました。(計画通り?いいえ違います…)
金曜開催でアウクスブルク対シャルケ、SCパダボーン対ディナモ・ドレスデンがあったので、どちらにするかずいぶん迷いましたが、やはり見る機会の少ないドレスデンも見てみたいのでパダボーンへ向かうことに。
一度ケルンに立ち寄って朝ごはんを食べ、さらにICEでパダボーンまで。

チケットは買ってなかったのですが、スタジアムの窓口に行くとあっさり当日券が買えました。この時は25節で、パダボーン3位、相手もけっこう動員するドレスデンだったのですが、まあパダボーンならこんなもんです。(さすがに一部に上がった今はムリですが)



早く行ったのは新しくできたオフィシャルストアに行ってみたかったからなのですが、すっかり忘れてスタジアムへ入ってしまい、結局18時半のキックオフまでだらだらと練習を見ていることに。

右はフュルトに移籍してしまったヴルツ。この時の試合で彼を直接見るまでそこまで良い選手だとは思ってなかったのですが、前線から献身的にプレスをするし、ファーストタッチもうまいし、スピードも早いし、ポジショニングも気が利いているしで、すっかりファンになりました。



左からハインロート、ツィークラー、ストローディク。
この頃にはまさかシーズン終了時にパダボーンが昇格するとは思ってみませんでした。昇格した今シーズンもほとんどの選手が残っていますが、この3人も主力として活躍しています。


2. Bundesliga, 2013/14, 25. Spieltag
SC Paderborn 07 – Dynamo Dresden : 2-1 (2-0)

Torschützen
1:0 Bakalorz (38., Rechtsschuss)
2:0 Wurtz (44., Rechtsschuss, Hünemeier)
2:1 Dedic (55., Handelfmeter, Rechtsschuss)

SC Paderborn 07
L. Kruse (3) – Heinloth (3,5), Strohdiek (3), Hünemeier(3,5), Bertels (3) – Bakalorz (2,5), Vrancic (3) – Kachunga (4,5), Brückner (3)(77. Hartherz) – Saglik (4,5)(86. Ziegler), Wurtz (4) (71. ten Voorde)

Dynamo Dresden
Scholz (3) – Menz (4)(78. Mar. Hartmann), Leistner (3,5), Bregerie (4), Schuppan (3,5) – Losilla (5) – Ouali (4), Fiel (5)(46. Dedic (4)), Kempe (4)(82. Trojan), Grifo (4) – Poté (5)

試合は38分にバカロルツの素晴らしいミドルシュート(行って来いミドルとも言う)でパダボーンが先制します。
さらに前半終了間際にはヴルツのダイレクトボレーでの見事なゴールで2-0に。
この二つのゴールを見ただけでもわざわざパダボーンまで来た甲斐があったなあと思いました。





この試合に行く前、ディナモ・ドレスデンサポが暴れたらどうしようとやたらと心配をしていたのでしたが、びっくりするくらいおとなしくてむしろ拍子抜けしました。
ただもちろん応援は迫力がありました。



試合終了後はさすがに疲れてホテルに戻ってぐったりしてしまいました。

 

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11 12 2014

2014/15 BL第7節: レヴァークーゼン対パーダーボルン

さぼっていたパダボーンの試合レポートをぼちぼちと再開。

パダボーンが昇格したときからこの両チームの対戦をとても楽しみにしていました。
レヴァークーゼンのシュミット監督は2012/13シーズンにパダボーンを率いて、チームを昇格争いにも加わるような活躍に導き、最終的には5位でしたが、初めてパダボーンでもブンデスリーガでプレーする日があるかもという可能性を感じさせてくれた方です。
ザルツブルク、そしてレヴァークーゼンと順調にキャリアを重ねていて、個人的にとても嬉しい。
このシュミットさんの時代のパダボーンは、とにかく見ていてものすごく楽しく、いまでも忘れられない最高のシーズンでした。またインタビューなどで見せる彼の素晴らしい人間性は強く心に残っています。今はシャルケやパダボーンから見ると同じディビジョンの対戦相手ですが、それでもレヴァークーゼンでの成功を心より祈っています。

この試合は両チームに全く興味のない人が見ても面白いと思えるような好ゲームだったのですが、残念ながら放送がなく、再びラジオと途切れ途切れの映像での観戦となりました。
最終的なポゼッション率はレヴァークーゼン64%、パダボーン36%。途中パダボーンのバカロルツがレッドで退場になったことを考慮してもSCPのポゼッション率は低い。

実はこれに関しては試合後の記者会見でブライテンライター監督はこのように言っています。
「レヴァークーゼンはトランジションからの試合展開に長けているので、逆にわざとボールを持たせて、仕掛けられないようにした」(KSTAの記事より。“Bellarabi rettet Bayer einen Punkt”。残念ながら公開期間が切れているので全文は見られないのですが)
そういう観点で試合を見直してみると(見直すことはできないので、頭の中で再構築してみると)パダボーンのゲームプランがうまくはまっていたことが分かります。

さらにブライテンライター監督は「CLに出場しているチームから勝ち点1を取ったことはセンセーショナルだ。この4試合は(勝ち点が取れれば)ボーナスな試合だと考えていたので4ポイントとれたことに満足している。」ともコメント。そしてパダボーンの選手たちはライオンのように勇敢に戦ったと賞賛しています。



1. Bundesliga, 2014/15, 7. Spieltag
Bayer 04 Leverkusen – SC Paderborn 07 : 2-2 (1-1)

Torschützen
0:1 Koc (20., Rechtsschuss, Rupp)
1:1 L. Bender (42., Rechtsschuss, Bellarabi)
1:2 Stoppelkamp (87., Linksschuss, Rupp)
2:2 Bellarabi (90., Rechtsschuss, R. Kruse)

Bayer 04 Leverkusen
Leno (5) – Hilbert (5), Jedvaj (2,5) (82. R. Kruse),Toprak (2), Wendell (4) – L. Bender (2)(63. Öztunali), Reinartz (3) – Bellarabi (2), Son (5) – Calhanoglu (5)(67. Drmic) – Kießling (4)

SC Paderborn 07
L. Kruse (4,5) – Wemmer (11. Heinloth (4)), Strohdiek (3,5), Hünemeier (4), Brückner (3,5) – Ziegler (3,5) – Koc (2), Bakalorz (4,5), Rupp (4), Stoppelkamp (2) – Kachunga (5)(79. Kutschke) (75. Vrancic)

Rote Karten
Paderborn: Bakalorz(72., rohes Spiel, Wendell)



普段は素晴らしいセーブを見せるレヴァークーゼンのレノが、この試合はどういうわけか不安定で、前半20分にカチュンガの長いパスに反応し、前に出てきたのになぜかクリアを空振りしてしまい、そのままコチが無人のゴールに蹴り込んでパダボーンが先制します。

レヴァークーゼンも前半終了間際、ベララビのシュートをルーカスがはじいたところを、つめていたベンダーが決めて追いつきます。どちらの得点もキーパーのミスと言えばミスで、実にらしからぬプレーでした。
しかし、ミスだけで終わらないのが二人の良いところ。後半に入りベララビの強烈なシュートをルーカスがセーブしたり、レノの方もストッペルカンプのシュートを左手一本でぎりぎりのところではじくという好プレーを見せました。

77分にバカロルツがヴェンデルを後ろから倒してしまい、レッドカードで退場になります。パダボーンとしては苦しい展開になりましたが、逆に数的不利になった方が一瞬のチャンスを逃さないというのはサッカーの面白いところです。87分に、カウンターからストッペルカンプがレノをかわし、角度のないところからシュートを決めてパダボーンが勝ち越し!
サポーターたちもとにかく大喜び。私も最高の気分でした。

このまま試合が終われば大金星だったのですが、90分にクルーゼのクロスを受けたベララビに見事に決められて同点とされました。試合は2-2のまま終了。
とにかく見ていてこれぞサッカーの醍醐味と言うべき非常に密度の高い試合でした。
詳しい試合内容やスタジアムの雰囲気は、現地で観戦されていたFusshaltさんのブログをご参照ください。

試合後のシュミットさんが「選手は体だけでなく頭が疲れていた」とコメントしているのを聞くと、やはりパダボーン的には本当に対戦相手の過密日程に助けられたなあと思いました。



いまから後半戦の両チームの対戦が楽しみです。
(その時にはぜひ放送をお願いします。たぶん内容に外れのない試合だと思います…)

 

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10 21 2014

2014/15 BL 第6節: パーダーボルン対グラートバッハ

前節バイエルンと対戦し今期初の負けを喫したパダボーン。ずるずると行くのは避けたいところですが、第6節はこれもタフな相手であるボルシア・メンヒェングラートバッハ。

グラートバッハとは2部時代に対戦したことがあり、そのときのパダボーンの監督はBMG出身のファッハで、グラートバッハは現ヘルタ監督のルフカイでした。ルフカイはファッハの前にパダボーンで監督をしていたことがあります。

両チームは比較的縁があり、レンタルから完全移籍したカチュンガはFohlenユース出身です。また同じく今期移籍してきたルップも昨シーズンまではグラートバッハでプレーをしていました。またグラートバッハでプレーするブラーウェルスも元はパダボーンの選手です。
カチュンガは今節の前にブンデス公式でユース時代のプレーや元チームメイトだったヘアマンにスポットをあてた映像が特集されていました。





ネットラジオと途切れ途切れの映像を見ながらの試合観戦だったので、全体の流れについてはreisさんのブログをご参照ください。

パダボーンはこれまでの4-1-4-1から、バイエルン戦と同様、4-4-2ヘフォーメーションを変えています。ツートップはカチュンガとクチュケ。

試合はまず1分にクチュケがエリア内で倒されましたが、いきなりすぎたのかPKとはなりませんでした。この後にも前半ロスタイムにヒューネマイヤーが倒された場面がありましたが、こちらもPKとはならず。

今期リーグでは初スタメンのヘアマンに対応するのはブリュックナーです。
ブリュックナーは長年このチームで見ていますが、実はこんなに素晴らしい選手だったのかというのを再認識し続けているところです。プレーの判断も早いし、何よりも押し込まれても守備では落ち着いて、なおかつファイトしてくれるので頼もしいです。
しかしこの試合、失点はブリュックナーのサイドでした。まずラファエルが左から中へと斜めに走り込みながら外のフルゴタへパス。それをフルゴタがピッチを横切る低めの早いボールを出し、右サイドからヘアマンがゴールを決めるという、そうそうお目にかかれないパーフェクトなカウンターでした。グラートバッハのカウンターが怖いのは対シャルケ戦でも証明済みで、みんな気をつけていたとは思いますが、それでも防ぎきれない失点でした。

ハーフタイムにSkyのゲストだったバカロルツは、失点の場面はブリュックナーも前に出ていたので戻りきれず、ああいう場面では守るのは難しいとコメントをしていました。

さらに失点の6分後にはラファエルの追加点であっという間に2-0とされてしまいます。
ラファエルのヘディングは一度はGKのルーカスがはじいたのですが、ゴール前でヴェマーとラファエルが取り合いとなり、ラファエルが素早く押し込んでいます。ルーカスは怒っていましたが、ディフェンダーと50・50のボールだったからこれはもう仕方がないとバカロルツ。

前節で4失点もしているせいか、失点した後は多少守備陣が混乱していましたが、前半はこのまま終了。

後半に入り、パダボーンは積極的に攻撃をしかけますが、決定的な場面はグラートバッハの方が多かったかもしれません。
個人的には69分にヘアマンを下げてくれたのはパダボーンにとっては少し助かったかもです。この日のヘアマンは素晴らしかった。

70分にはストッペルカンプのクロスから、ゴール前のヴェマーが決めて1点差に追いつきます。これはいけるかもとパダボーンも終盤まで怒濤の攻めを見せたのですが、さすがにグラートバッハの守備は堅く、最後まで追いつくことは出来ませんでした。
押しているように見えて手玉に取られている感じの非常に悔しい敗戦です。

ところでこの試合、reisさんも書かれていますが、ファールを受けた選手が審判にあれはファールではないと申告したため、カードが取り消されるという珍しい事が起こりました。

ファールを取られたのはクラマー。後ろからファールを受けたのはクチュケ。手がかかって倒されたように見え、クラマーにイエローカードが提示されます。それを見たクチュケはすぐに審判に『当たってない』と言いに行き、それを聞いたマルコ・フリッツ審判が即座にカードとファールを取り消し、ドロップボールから試合は再開されました。





クチュケによると芝ですべって転んだとのことで、彼のフェアプレーについてはこの試合の後、ずいぶんとあちこちで取り上げられました。
グラートバッハのファブレ監督は試合後の記者会見で、選手もだが審判も素晴らしいと賞賛していました。確かに審判にとっても勇気のある決断ですね。

クチュケは今期ヴォルフスブルクから移籍してきたのですが、その前のRBライプツィヒ時代もサポからずいぶんと愛されていた選手でした。この後、第8節のフランクフルト戦で初ゴールをあげるのですが、その時の祝福のされ方を見てもみんなから愛される良い性格の選手なんだなあというのが伺えます。

1. Bundesliga, 2014/15, 6. Spieltag
SC Paderborn 07 – Bor. Mönchengladbach : 1-2 (0-2)

Torschützen
0:1 Herrmann (8., Rechtsschuss, Hrgota)
0:2 Raffael (14., Linksschuss)
1:2 Wemmer (70., Rechtsschuss, Stoppelkamp)

SC Paderborn 07
L. Kruse (2,5) – Wemmer (4), Ziegler (4), Hünemeier (3), Brückner (4,5) – Rupp (4)(78. Meha), Vrancic (3)(85. Strohdiek) – Koc (2,5), Stoppelkamp (3) – Kutschke (4), Kachunga (5)

Bor. Mönchengladbach
Sommer (3) – Jantschke (3,5), Stranzl (2), Alvaro Dominguez (3), Wendt (4) – Kramer (3), G. Xhaka (3,5) – Herrmann (2)(69. Hahn), Traoré (3) – Raffael (2)(60. M. Kruse (4)) – Hrgota (3)(85. Nordtveit)


6節を終了してパダボーンは勝ち点8の11位へと後退してしまいました。4節が首位だったことを思うとジェットコースターの急降下のようです。


 

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10 10 2014

2014/15 BL第5節: バイエルン対パーダーボルン

まさかのパダボーン首位で迎えた第5節バイエルン戦。なんだか冗談なのでは?と言いたくなる状況です。

バイエルンにとってはCLやミッドウィークが重なる過密スケジュールでしたが、メンバーをあえて落とさなかったことに対し、試合後にブライテンライター監督は「我々にとって名誉なことである」と発言しました。
シーズンが始まる前に各チームの人件費の内訳が報道され、パダボーンの今期の総人件費がラームひとり分にしか過ぎないということは少しだけ話題になりました。この試合、パダボーンの選手にしてみればやってやるぜという気持ちが大きかったと思います。

パダボーンは4-4-1-1。ツートップというよりカチュンガがトップにひとり残る感じで、その下にゲームメイカーとしてストッペルカンプがいる布陣でしたが、実際には最初のうちはカチュンガの方が下がり気味にプレーしていました。
守備に多少難のあるヴランチッチを控えに回し、ツィークラーとルップのダブルボランチ。本当はバカロルツがいれば心強かったのですが、残念なことに風邪でこの試合は欠場していました。
これまでのボランチひとりからふたりにしたのは、中盤をやや厚めにしてバイエルンの攻撃に備えたのだと思いますが、失点後にはブライテンライターは意外とあっさりとこのフォーメーションを変更します。

右SBはハインロートがスタメン出場。22歳にはバイエルンはかなり荷が重かったかもしれないです。
試合後の記者会見でもハインロートに関する質問が出ていましたが、監督は「ミヒャエルは14ヶ月前はレギオナルリーガで550人くらいの観衆の前でプレーしていた。今日の対面はマリオ・ゲッツェだった。よくやっていたよ。後半から交代したのはもう少しスピードのあるコチを入れて切り替えを早くしたかったからで、コチは2度ほどチャンスも作った」とコメントしています。
後半からコチを入れてヴェマーをハインロートの位置に下げてディフェンスをケアさせ、押し込まれてた右サイドはコチの突破とキープ力で押し上げを計る。これはある程度は機能したと思います。

4失点もしていますが、守備が大きく破綻しての失点ではなかったと思います。4点とも相手が卓越していたと言うしかない。3点目の失点だけは少し不運だったかと思いますが、それでも押し込んだゲッツェの抜け目なさをほめるべきでしょう。
このレベルの選手たちが最初の10分から20分に本気で攻撃を仕掛けてきたら、普通ならもっとパニックに陥るところですが、むしろよく冷静に持ちこたえたと感心したくらいです。

最初の失点は8分。映像で見るとCBの間にきれいにゲッツェとミュラーのふたりが入っているのがわかります。DFの枚数が足りないところに加え、ワンツーでゲッツェがフリーになって先制を許しましたが、敵ながらワールドクラスの崩しだと思いました。

この失点の後、ツィークラーが最終ラインに下がり5バック気味の5-4-1になったことで、中盤のルップの負担が大きくなり、徐々に押し込まれ始めます。そして14分にはレバンドフスキに追加点をあげられてしまいます。
5バックはベンチからの指示だったとは思いますが(プレシーズンでも試していました)、結果的には苦しい展開になったので、後半戦でバイエルンとあたる時はもう少し高い位置でサッカーをしたいものです。

昨シーズンのシャルケとの試合でもあったと思いますが、怒濤の15分をすぎるとギアをフルスロットルからやや落とし、ペースをコントロールし始めるのがバイエルンというチームの印象。ただしパダボーンが引き気味だったせいもあり、2点を取った後もどんどん押し込んできます。

中盤が空いたことで、中と後ろの守備にヴェマーが追われていた右サイドに比べ、ブリュックナーとウアリの左サイドは前への意識もあり、22分にはカウンターからウアリがシュートまで持ち込みます。これがきっかけでようやくこの辺りから一方的なハーフコートサッカーから脱しました。(15分くらいから22分くらいまで見ていて辛かったです)
とは言うものの、前半はこのあともほとんど我慢の展開のまま終了。時間がものすごく長く感じました。

後半に入り、コチを入れたことで少しパダボーン側も展開できるようになりました。もちろんバイエルンがペースを緩めたというのもあります。さらに62分にウアリに替えてヴランチッチを入れたことでボールが動き始め、コチの惜しいシュートなどが生まれました。
見ている側ももしかしたら得点することができるかも?という期待にかわります。
さらに75分、ルップに替わってドゥクシュ。押せ押せな雰囲気になってきたのですが、試合巧者のバイエルンは一瞬の隙を見逃さず、78分にゴール前の混戦からゲッツェに3点目、さらに85分にロッベンのクロスをミュラーがニアに入って4点目を決められてしまいました。
残念ながら見事なくらいの完敗でした。

1. Bundesliga, 2014/15, 5. Spieltag
Bayern München – SC Paderborn 07 : 4-0 (2-0)

Torschützen
1:0 M. Götze (8., Rechtsschuss, T. Müller)
2:0 Lewandowski (14., Rechtsschuss, Lahm)
3:0 M. Götze (78., Rechtsschuss, T. Müller)
4:0 T. Müller (85., Rechtsschuss, Robben)

Bayern München
Neuer (3) – Rode (2,5), J. Boateng (3)(46. Rafinha (3,5)), Dante (3), Alaba (3) – Lahm (2,5), Xabi Alonso (2)(80. Höjbjerg) – Robben (2), M. Götze (2) – T. Müller (2), Lewandowski (2,5)(76. Juan Bernat)

SC Paderborn 07
L. Kruse (4,5) – Heinloth (5)(46. Koc (3)), Strohdiek (4,5), Hünemeier (4), Brückner (5) – Ziegler (4,5) – Wemmer (5), Rupp (4,5)(76. Ducksch), Ouali (5)(62. Vrancic) – Stoppelkamp (3) – Kachunga (4)

試合後のプレスカンファレンスは映像が埋め込みできなかったので下にリンクします。
ブライテンライターさんが対戦相手のことを賞賛するのはもちろんですが、自分たちの選手のことも、解決策を求めてみんな努力したとほめております。彼の記者会見やインタビューを見るたびに、モチベーションをあげるのが本当にうまい監督だなあといつも感心します。

また記者会見の中で「敗戦は問題ではない。ここまで選手たちは非常によくやっている。褒美に水曜日はオクトーバーフェストに連れて行くとしよう」と発言しているのですが、単なるジョークではなく、翌日、本当に選手たちをつれてオクトーバーフェストの会場に現れた時は、なんて男前なんだ!ともう何度目かわからない惚れ直しをしました。




映像の中、お金がないのでこのあと飛行機ではなくバスで帰るというナレーションがちょっと泣けます…。
それでもバイエルンと対戦してみて、トップリーグにあがるというのは、2部では知ることのできない貴重な経験を山のように得られることなんだなあとつくづく思いました。これからのパダボーンの冒険がさらに楽しみです。

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