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10 06 2014

2014/15 BL第4節: パーダーボルン対ハノーファー

2節続けてのホーム開催です。この試合フジNEXTで録画放送があり(清武&酒井君のおかげです。ありがとう!)、開幕戦に続き2度目のテレビ中継となりましたが、あいにく実家に戻っていたので、録画していた試合をチェックできたのは数日後でした。
とても残念なことに、この一生の宝物にしたかったホーム初勝利は何かの電波の干渉(おそらくソフトバンクのLTE周波数)を受けてノイズがひどく、ほとんど見られるような状態ではありませんでした。
なので試合の感想もブンデスラジオを聞いた時の印象をもとにしています。

この試合の前までハノーファーは2勝1分の3位。失点も開幕のシャルケ戦で決められた1失点のみ。試合前のキッカーの記事でブライテンライター監督は、所属していたチームとの対戦は特別だが、ハノーファーは調子がいいし、ここからの4試合(ハノーファー、バイエルン、グラートバッハ、レヴァークーゼン)は対戦相手も強いので、勝ち点が取れればボーナスゲームと発言していました。

1. Bundesliga, 2014/15, 4. Spieltag
SC Paderborn 07 – Hannover 96 : 2-0 (0-0)Hannover 96

Torschützen
1:0 Kachunga (71., Rechtsschuss, Hünemeier)
2:0 Stoppelkamp (90. + 3, Rechtsschuss, Hünemeier)

SC Paderborn 07
L. Kruse (3) – Heinloth (3,5)(68. Kutschke), Strohdiek (3,5), Hünemeier (3), Brückner (3,5) – Wemmer (3,5), Ziegler (3), Vrancic (3,5), Stoppelkamp (2) – Kachunga (4)(89. Vucinovic), Koc (2) (79. Bakalorz)

Hannover 96
Zieler (3,5) – H. Sakai (5), Marcelo (3,5), C. Schulz (3,5), Pander (4,5) -Schmiedebach (5)(57. Andreasen (4,5)), Gülselam (4) – Bittencourt (5)78. Karaman), Kiyotake (5) – A. Sobiech (5), Joselu (5)(77. Briand)


実家でラジオ実況を聞いていた限りでは前半途中からハノーファーが押している感じだったので聞きながらドキドキ。ハノーファーのパンダーもよいボールを蹴っていたようで、本当にきちんとした映像で見られなかったことがすごく残念でした。

後半もしばらくは一進一退の状態が続き、これは前節のケルン戦みたいに双方疲れてスコアレスドローかなと思っていた71分。カチュンガがゴールを決めてパダボーンが先制しました。
このシーン、おそらく手前にいたストッペルカンプはオフサイドのポジションだったと思いますが、その奥にいたカチュンガは見事にラインの後ろで、ヒューネマイヤーが頭で落としたボールに反応してゴールを決めてしまうところはさすがだと思いました。
失点してハノーファーもかなり攻めてきたようですが、パダボーンも負けじと前へとボールを運び、双方にゴールのチャンスがありました。

しかしこの試合、大きな話題となったのはストッペルカンプの82.3メートルというブンデス史上最長のゴールでしょう。
試合終了間際、ハノーファーのセットプレーでGKのツィーラーもあがってきていたのがパダボーンにとって幸いでした。
セットプレー崩れから、ストッペルカンプが大きくハノーファー側のゴールに蹴り出したボールはそのままゴールへ。



まさにセンセーショナルとしかいいようのないゴールでパダボーンが2-0とブンデスリーガでのホーム初勝利を飾りました。
ストッペルカンプは「ボールが目の前に落ちてきて、蹴るしかないと思った」そうです。試合の後には比較的眠れない方だそうですが、この試合は特にホームでの初勝利、対戦相手は元所属していたチーム、さらに歴史的なゴールを決めたことで自分のキャリアの中でも特別な一日となったようです。

そしてこの試合の結果で一時的に暫定首位に立ったパダボーンだったのですが、なんともラッキーなことにその後試合のあったドルトムント、レヴァークーゼンが敗戦しグラートバッハが引き分けたため、第4節にして首位確定というとんでもなくすごいことがおこりました。



ブライテンライターさんが好んで言う「究極のアウトサイダー」であるパダボーンがブンデスリーガ一部のトップに立つとは、さすがにこのチームを応援している私ですら夢に見たこともありません。
それでも小さな声で「ざまあ見ろ」(特にドイツのジャーナリストたちに)と言ったのは内緒ね(笑)

 

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10 05 2014

2014/15 BL第3節: パーダーボルン対ケルン

昇格組同士の対戦となったホームでの2試合目。
昨シーズンのツヴァイテでの対戦はパダボーンの1勝1分。ケルンに対しては比較的得意な印象があります。ただし、今期からケルンに加入した大迫には、1860ミュンヘンの時に点を決められているのでそこは少し怖い。

ところでこの試合のあった頃、ワールドサッカーダイジェストにパダボーンの紹介ページが掲載されました。南ドイツ新聞の記者をしていたというドイツ人サッカージャーナリストの書いた2ページに渡る紹介コラムで、まあそれはそれは辛辣なことが書いてあったのですが、その中でパダボーンは「棚ぼた昇格」という記述があり、こういう人たちって本当に昨季のツヴァイテを見てないんだなあとがっかりしたりしました。
昨シーズンのパダボーンは上位チームとの対戦で2敗ということは一度もなく(ケルンに1勝1敗、フュルトに1分1敗、カイザースラウテルンに1勝1敗、カールスルーエには1勝1分、デュッセルドルフには1勝1敗)、少なくともこの点においては実力で昇格したと思っています。
もしこの記者さんがこれらのライバルとなる上位チームが下位に負けたりしたことから「棚ぼた」と言っているのだとしたら、それはあまりにツヴァイテというリーグを知らなすぎるとも思いました。日本のJ2と同じく、順位通りの位置が試合結果をそのまま表すことはなく、上が下に負けることが多々起こる非常に競争の激しいリーグなのです。だから魅力的だということも言えます。



と、余談がすぎましたが、ケルンとの対戦は同じツヴァイテの競争をくぐり抜けてきた仲間として楽しみでもありました。
この試合、出場したら怖いと思っていた大迫は、代表戦で日本とドイツを往復したばかりだったのでベンチスタート。正直助かったと思いました。

1. Bundesliga, 2014/15, 3. Spieltag
SC Paderborn 07 – 1. FC Köln : 0-0 (0-0)

Torschützen
keine

SC Paderborn 07
L. Kruse (3,5) – Wemmer (3,5), Strohdiek (2,5), Hünemeier (2,5), Brückner (3,5)(87. Bertels) – Ziegler (3,5) – Rupp (4,5)(73. Ouali), Bakalorz (4), Vrancic (3,5), Stoppelkamp (2,5) – Kachunga (4)(78. Ducksch)

1. FC Köln
Horn (2,5) – Brecko (4,5), Maroh (2,5), Wimmer (2,5), Hector (3,5) – M. Lehmann (3,5), Vogt (3)(86. Gerhardt) – Risse (4), D. Halfar (5) – Zoller (5)(60. Peszko (4)), Ujah (4)(77. Osako)


試合開始早々、ウジャのヘディングでひやりとさせられますが、相変わらずペースを握ったのはパダボーンの側。
特に前節からワントップで前線に張っているカチュンガは、一度くさびとなるボールを受けて戻し、その間にスペースへ移動して相手のマークをはがす動きが非常にうまく、このチームの戦術の核なんだろうなあというのがよくわかります。
昨シーズンも確かにスタメンでプレーはしていましたが、やや当たり負けする部分もあってボールを失うことも多かったのですが、今シーズンの彼は本当に頼もしい。
今回始めてU21ドイツ代表にも招集され、途中交代でデビューを飾りました。
10分にもボールをもらってからの振り向きざまのシュート。これは残念ながらサイドネットでした。

その後も、ストッペルカンプが何度か積極的にシュートを打ち、ケルンのGKのホルン君がナイスセーブをするというシーンがありました。
危なかったのは27分、ブレチコがゴール前でGKとほぼ一対一になり決定的なチャンスを作ったところ。ゴールにボールを入れるだけというシーンだったのですが、つめてきたGKのルーカスが気になったか、はずしてくれて本当に助かりました。
その後もパダボーンはチャンスは何度となく作るのですが、ケルンの堅い守備に阻まれ、なかなかゴールを割ることができません。

後半にも55分のカチュンガのシュートをホルン君がビッグセーブ。
パダボーンは終盤には多少攻め疲れて雑になってきたこともあり、結局、両チームとも得点することができず0-0で勝ち点1を分け合いました。パダボーンにとってはかなり攻撃をしかけていたので、勝ち点3をとってホーム初勝利をあげたかったところですが、これは次回にお預けです。
また3節目で、ようやく個人的に期待をしているドゥクシュがパダボーン・デビューを果たしたのですが、時間帯的にチームもミスが多くなっていて、ボールが彼のところまで回ってこなかったのは少し気の毒でした。

試合後のプレスカンファレンスでブライテンライター監督は「得点のチャンスはあったがうまく使えなかったのが残念。まあそれもサッカーだし、ケルンの守備がよかった」とコメントしています。



これで3試合を終わって1勝2分の勝ち点5。順位も予想外の5位。シーズンが始まる前には考えても見なかった好スタートです。

 

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10 05 2014

2014/15 BL第2節: パーダーボルン、ブンデスリーガ初勝利

今シーズンが始まる前、パダボーンの試合は全部記録しようと考えていたのに、まったく更新できてなくて我ながら自分の怠惰さにあきれます(汗)
とりあえず手元のメモを見ながら少しずつ更新していこうかと思います。

ブンデスリーガ一部での初勝利は第2節。1勝をあげるのにもっと時間がかかると思っていただけに本当にびっくりしました。
昇格する時も実にあっさりと昇格し、記念すべき初勝利も実にあっさりと決めてしまったパダボーン。ブライテンライター監督のメンタルマネージメント能力はもしかしてとんでもなくすごいのではないかと改めて思い直しているところ…。

第2節HSVとの対戦はHSVホームでの試合。試合前にピッチレベルからの映像が映っていましたが、見上げるばかりのスタジアムの大きさに私の方がドキドキ。一度行ったことがありますが、とにかく威圧感のあるスタジアムです。
ブライテンライター監督にとってHSVは選手時代に3年半プレーしたチームで、良い思い出がたくさん残っている場所。試合前にはHSV時代の思い出やエピソードが記事になっていました。
また1節の対ケルン戦を見る限り、HSVは昨年より組織され安定しているので今期はヨーロッパの大会を狙える順位を争うと確信しているよとコメントしていた監督。とんでもない狸野郎です。相手をリスペクトする発言をしながら最初から勝つ気満々だったでしょ?

スタメンは初戦と少し変更。4-4-2から4-1-4-1へ。CBにストローディクが入り、前節でCBだったツィークラーは中盤の底へ。ヴランチッチ、バカロルツはやや前に。トップは前節のクチュケとカチュンガのツートップからカチュンガのワントップへ。これはブライテンライター監督の好きな形で、実のところキッカーの予想スタメンでも全くこの通りに予想されていました。

1. Bundesliga, 2014/15, 1. Spieltag
Hamburger SV – SC Paderborn 07 : 0-3 (0-1)

Torschützen
0:1 Kachunga (29., Rechtsschuss, Koc)
0:2 Vrancic (68., Rechtsschuss)
0:3 Stoppelkamp (87., Rechtsschuss, Brückner)

Hamburger SV
Adler (3,5) – Diekmeier (4), Djourou (5), Westermann (5), Jansen (4)(71. Ostrzolek) – Behrami (3,5), Badelj (5) – Arslan (6)(46. Stieber (5)), van der Vaart (4)(37. Rudnevs (6)), Ilicevic (3,5) – Lasogga (5)

SC Paderborn 07
L. Kruse (3) – Wemmer (3), Strohdiek (3), Hünemeier (2,5), Brückner (3) – Ziegler (2) – Koc (3) (64. Rupp), Bakalorz (3) (77. Kutschke), Vrancic (2)(84. Vucinovic), Stoppelkamp (2) – Kachunga (1,5)

HSVのスタメンを見ると、ファン・デル・ファールトだとか、ラソッガだとか、イリセヴィッチだとか、名前を聞くだけで負けそうと思ってしまうメンバー。序盤は彼らが前線にあがってくるだけで見ている私がわけもなくおびえていました。
ただ攻撃の精度は低くシュートが枠をとらえることができません。試合のペースを握ったのはむしろパダボーンの方でした。
18分にはブリュックナーからのクロスを左サイドでうまくスペースに抜け出たストッペルカンプが強烈なシュート。これはアドラーのナイスセーブに阻まれます。
さらに前へ前へと攻勢を強めるパダボーン。待望の先制点は29分。
左からコチがミドルシュート。アドラーが一度ははじいたのですが、逆サイドにいたカチュンガが押し込みます。
ゴール前で対応したヴェスターマンはオフサイドかと思ったのかもしれないですが、少し反応が遅すぎるのが昨季からの失点が多いチーム状態を表している気がしました。

さらに33分、ブリュックナーのクロスからカチュンガがヘディングで追加点をあげたのですが、これはオフサイドの判定。試合後にも監督が少しコメントしていましたが、オンサイドでもおかしくないくらいの微妙なタイミングでした。

後半はHSVが積極的に攻め上がり、いつ失点してもおかしくない状態ですが、イリセヴィッチやラソッガのシュートは枠をとらえることができず助かりました。
試合を決定づけたのは、68分。パダボーンのシュートミスからボールを奪取したHSVはカウンターに転じたいところだったのですが、ルドネフスの展開しようとしたパスが甘く、ヴランチッチがボールをインターセプトしてそのままドリブルで前へ。アドラーをかわして追加点となる自身ブンデスリーガ初ゴールを決めました。
この試合を観戦していたTwitter上の友人はあれで試合が崩れたといってましたが、自陣に近いあの場所で相手にボールをとられるようなことをしていては、キーパーにもDFにもノーチャンスですよね。

パダボーンはさらに87分にもブリュックナーの長いクロスを素晴らしいトラップで受けたストッペルカンプがそのままボレーシュート。完璧な形で3点目。

まさかの3-0でブンデスリーガ初勝利をアウェイで飾ったパダボーン。きれいに相手を崩してスペースを作り、パスとドリブルで相手が数的に対応できないうちに、チャンスを作ってしまうサッカーは見ていて本当に気持ちがいい。ツヴァイテ時代から比較しても一段レベルのあがった感じがあります。


この試合にもたくさんつめかけたパダボーンのサポたち。まるよしさん、写真をありがとう!

 

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08 30 2014

パーダーボルン:イケメン度順選手紹介

マインツ戦を見た方から、パダボーンってもしかしてイケメンぞろい?という感想をいただきました。
そうです。なぜか昔から整った顔立ちの選手が多いチームなのです。(スポーツディレクターの趣味?)
以前はもっとイケメンが多かったのですが、これでもかなり減った方。とはいえ、言われて見直してみると確かに他チームに比べてクラシカルな色気?のある選手が多いかも。
普通に紹介してもなかなか覚えられないと思うので、顔面偏差値プラスアルファ能力(当社比)順に選手紹介をしてみたいと思います。

1. マリオ・ヴランチッチ(MF)25歳

このチームで一番好きな選手です。パスセンスがとにかく素晴らしい。昨シーズンはメハがチームの最優秀選手としてあげられることが多かったのですが、本当はマリオのチームだと思っています。背番号8のまだ25歳。プレースキックもうまいのでぜひ注目してください。



2. ミヒャエル・ハインロート(DF)22歳

昨シーズンは右SBのヴェマーが怪我でずっと離脱していたので、彼がそのポジションでプレーしていました。たぶん今年は控えかな。個人的にはあがりのタイミングだとかすごく好きなのでもっとプレーを見たいです。



3. イェンス・ヴェマー(DF)28歳

昨シーズンは怪我で後半は全く出場しませんでした。ヴェマーがいなかったのにちゃんと昇格できたというのは個人的にはすごいことだと思います。今年は最初からプレーできるので一人補強したような気分です。右SBでも前目でもプレーできます。(Quelle: Neue Westfälische)



4. アルバン・メハ(MF)28歳

ハイファとのテストマッチでシーズンが始まる前に膝の靭帯を怪我してしまい、手術が必要となったのは本当に残念。直接FKだけで一試合2得点とかやってしまう選手です。贔屓目なしに見ても今ならブンデスリーガで3本の指に入るプレースキッカーだと思います。昨年あたりからプレーに幅が出てきて、パスで人を使うのもとてもうまくなりました。

 



5. ウーヴェ・ヒューネマイヤー(DF)28歳

われらの新キャプテン。試合終了間際でもゴール前まであがって得点してしまう勇気のある男です。昨シーズンの初めにコットブスから移籍してきました。コットブスで干されていたというのが信じられないくらい良い選手で、プレーするほどにどんどん成長しているので、一部での経験はさらに彼の身になってくると思います。(Quelle: Westfalen-Blatt)



6. トーマス・ベルテルス(DF)27歳

ベルテルスも怪我でオフに手術をしたのですが、プレシーズンでまた怪我をしてしましました。左SBは彼の怪我でブリュックナーやハルツにチャンスが転がり込んできた感じかな。パダボーン近くのSC Verlやリップシュタットでプレーしていたので、時々SC Verlの試合を見に行っている様子が映像に映っていたりします。あまりゴールにからまないイメージの選手なのですが、昨シーズンは珍しく得点をあげるところを目撃しました。早く復帰してほしいなあ。

 



7. マルヴィン・バカロルツ(MF)24歳

真ん中がバカロルツです。こう見えてまだ24歳です。(おっさん顔…)
昨シーズンは冬にフランクフルトからレンタルで移籍してきたのですが、今シーズンの初めに完全移籍。彼が来てからのパダボーンの中盤の守備はものすごく安定したと思います。また豪快なミドルも特徴。開幕戦で見せた長めのクロスも持ち味の一つです。

 



8. ルーカス・ルップ(MF)23歳

ルップは2011/12シーズンの冬から半年だけパダボーンにレンタルされていた時期があります。このたびグラートバッハから完全移籍してきたのですが、なんとなく『お帰り!』という気持ちになります。
レンタルされていた時期は短かったのですが、すぐにチームにフィットして能力の高いところを見せてくれたので、今シーズンもすごく期待しています。




9. モリッツ・ストッペルカンプ(MF)27歳

今期1860ミュンヘンから移籍してきました。いつもフリートランスファーの選手しかとらないパダボーン(お金がないから)が、珍しく契約が残っていてもつれてきたかったのがストッペルカンプです。元々はハノーファーでプレーしていて1860に移籍したのですが、家族やガールフレンドがハノーファーに残っているので、こちらに戻ってきたかったそうです。
プレスリーを連想させるロカビリー風な異色イケメンです。



10. パトリック・ツィークラー(DF) 24歳

ツィークラー(向かって右)は私の中ではずっと微妙な選手という評価なのですが、それはすべてこの下がり眉がいけないのだと思います。頼りないんだもん!
パダボーンに来た当初から比較的スタメンで起用されている選手です。ほんとに頼りなかったけど見ている間にかなり成長しました。マインツ戦ではCBでプレー。昨シーズンは4-1-4-1で中盤の底で起用されることも多かったです。
とはいえ、このチームでキミが一番心配なのでがんばってください(笑)



さて、10位以下にもご紹介したい素敵な選手たちがいるのですが、写真を探すのに疲れたのでまた次回。コチ君はベスト3に入れてもいいくらいのイケメンですが、前のエントリーでもご紹介したことがあるので省略しました。(『コチとワールドカップトロフィーの話』
このチームの中心となるカチュンガや大守護神のクルーゼ、ベテランのブリュックナー、ごつごつ顔トリオのストローディク、ハルツ、ドゥクシュなども紹介したいので近いうちに。

そして忘れちゃいけない、われらのアンドレ・ブライテンライター監督。
きっぱりとした記者会見での発言や、昇格した時の豪快なビールのかけられっぷりに動じない様子など、本当にかっこよくて男前な監督だと思います。
いま一番尊敬しているサッカー監督です。

 



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08 29 2014

パーダーボルン・ブンデスリーガ開幕戦

ついに待ちに待ったパダボーン(パーダーボルン)がブンデスリーガ1部にデビューする日が来ました。
本当はもっと早くに更新したかったのですが、嬉しくてFOXで録画した試合映像をなんども見直したり、ニュース記事を読みに行ったりすることに忙しくて、ついつい遅くなってしまいました。
日本のテレビでパダボーンの試合を見る日が来るなんて、2年前の私に言ってもきっと信じなかったでしょう。夢のような出来事です。



プレシーズンでの段階をふまえた仕上げ方を見て、個人的には初戦からそこそこやれるはずだと思っていたのですが、やっぱりふたを開けてみなければどこまで通用するかはわからない。
スタメンを見てまたドキドキ。チーム一のベテランで良い選手だけど、たまに致命的なポカをするブリュックナーが左SBに入っている!中盤なら比較的良い仕事をするけど最終ラインでは信用ならないツィークラーが、ヒューネマイヤーとCBのコンビを組んでいる!。プレシーズンでずっと左SBをやっていたハルツはベンチにも入ってないよー。どうなってるの?エヴァートン戦で良いクロスをあげていたウアリもベンチ外?
パダボーンで不安があるとしたら守備面なので、このスタメンを見たときは何点取られるかなあと心配になってしまいました。

1. Bundesliga, 2014/15, 1. Spieltag
SC Paderborn 07 – 1. FSV Mainz 05 2:2 (1:1)

Torschützen
0:1 Okazaki (33., Rechtsschuss, Geis)
1:1 Kachunga (37., Rechtsschuss)
2:1 Hünemeier (87., Kopfball, Bakalorz)
2:2 Koo (90. + 4, Foulelfmeter, Rechtsschuss, Okazaki)

SC Paderborn 07
L. Kruse (3) – Wemmer (3), Ziegler (3), Hünemeier (3,5), Brückner (3,5) – Vrancic (3), Bakalorz (2,5) – Koc (2,5)(81. Vucinovic), Stoppelkamp (3,5) – Kutschke (4)(81. Rupp), Kachunga (3)(77. Ducksch)

1. FSV Mainz 05
Karius (4,5) – Bell (3,5), Bungert (4), Noveski (3)(52. Jara (3)), J.-H. Park (4) – Geis (4), Baumgartlinger (3) – Brosinski (4)(62. Moritz), Koo (3) – Djuricic (3) (83. Malli)- Okazaki (2)

さらに試合前にアナウンスされていたスタメンではカチュンガとザグリクだったのに、ウォーミングアップ中にザグリクが怪我をして急きょクチュケがスタメンに入るというアクシデントも。
ザグリクはKickerで今シーズンにかける意気込みを語っていただけになんとも残念。昨シーズンは出場時間が少なかったけれども、決定力が素晴らしく2部の得点王にもなっています。
ちなみにザグリクの怪我はふくらはぎの筋束断裂。キャリアで初めての大きな怪我だとか。数週間の離脱が見込まれています。ああ…。

そんな暗雲垂れ込める始まりだったけど、試合自体はまずまずの展開。
さすがに最初のうちはミスが目立ちましたが、昨シーズンにも特徴的だった選手同士の距離感の良さと、パスの出し手がどこに選手がいるかをきちんとわかっている位置取りのうまさ。やはりブライテンライター監督は組織だったチームを作ってくるなあと実感しました。

記念すべきブンデスリーガ・ファーストシュートはコチ。
すっかりスタメンに定着したコチはこの試合でも右サイドで積極的にプレーをし、チャンスを何度も作っていました。
いい感じでプレーしていただけに先制されたのはちょっとこたえました。
33分にガイスのFKからのシュートをルーカスが一度は弾いたのですが、岡崎につめられてマインツが先制。よりによって岡崎に。(日本の新聞の見出しが目に浮かぶようだわ)

しかし4分後にはゴール前、ガイスのパスミスを受けたカチュンガがしっかりとゴールを決めて同点に追いつきます。
わー、もう最高の気分!!!
ちょうどお天気なのにこの瞬間だけ雨の降っていたスタジアムがなんだか祝福のお酒をまいているような幻想的な光景に見えました。この写真好きだー。(Quelle: DPA)



ハーフタイムにはSkyのインタビューでメハが登場。カチュンガのゴールの時もスタンドのメハが映し出されていましたね。
ハイファとのテストマッチで半月板外側靭帯を損傷して手術したメハですが、彼がピッチに戻ってくればパダボーンの攻撃にもさらに幅が広がるはず。いまから復帰が待ち遠しい。



個人的にすごくいいなと思ったのが1860ミュンヘンからやってきたストッペルカンプ。
よく考えたら彼は以前はハノーファーでプレーしていましたね。1860に移籍した時、なんでわざわざ二部へ?と思ったことがあったわ。左サイドだけでなく、中や時には右にも顔をだしていました。
後はバカロルツ。彼が昨シーズンの冬に移籍してきてからはパダボーンの守備が安定しました。この試合でも攻撃の芽を摘む的確なアタックや、あとはなんといっても2点目につながったクロス。慣れてくればもっと実力を発揮できるはずです。

後半はどちらも得点の機会はそれほどなく、でも試合が進むほどにパダボーンがよくなっているので、なんとか勝ってほしいなあと願っていました。
そしてこのまま終わるのかと思い始めた87分。バカロルツの長めのクロスに前線まで上がってきていたCBのヒューネマイヤーがヘディングで合わせます。ボールは丸い弧を描き、GKの手に当たったもののそのままゴールへ。
なんという素晴らしい勝ち越しの瞬間!
しかも最初の起点になったのはヒュネマイヤーのインターセプトからでした。奪ったボールをツィークラーに預けてそのまま上がり、バカロルツからのボールに合わせたんですね。あの時間に上がっていったヒューネもすごいけど、ちゃんと見ていたバカロルツも素晴らしい。

このまま終われば初めてのブンデスリーガ一部の試合で初勝利だったのですが、さすがにうまくはいかなかった。
ロスタイム残り1分というところで、ヒューネマイヤーが岡崎をエリア内で倒してPKを与えてしまいます。うーん、ツヴァイテだったらPKじゃなかったかもしれないけど…。こういうところは学んでいかないといけないよね。
なんとも残念な点を与えてしまい、結局2-2でデビュー戦は引き分けに終わりました。

試合後はピッチに倒れこんでいるストッペルカンプが印象的でした。本当に残念…。ヒューネマイヤーも試合後のインタビューは少し辛そうでしたが、ファンとしてはとにかく初めての試合で勝ち点1、しかも2ゴールもあげたので満足しています。
シーズンをなんとか戦えそうな気分にもなってきました。少なくともそこまで選手の質に差があったとも思えないし、組織としてはよく鍛えられたチームだというのが印象的でした。

次はアウェイでHSV戦。もう明日ですが。
HSVはブライテンライター監督が現役時代にプレーしたチームで、監督も『昨シーズンに比べると安定し、組織化されている』と印象を語っています。
パダボーンの冒険は始まったばかり。残りの33試合もしっかり楽しみたいと思います。

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07 23 2014

コチとワールドカップトロフィーの話

スレイマン・コチは2013/14シーズンの冬にパダボーンに移籍してきた選手の一人です。
パダボーンに移籍する前はベルリン近郊のポツダムにあるSVバベルスベルク03(ドリッテリーガ/3部)でプレーをしていました。

2011年12月、コチは他のプロサッカー選手仲間らと共にカジノ強盗の容疑で逮捕され、ベルリンの地方裁判所で3年9カ月の求刑を言い渡されます。
彼はこの時点でバベルスベルクからの契約を解除されましたが、自分を見つめなおし、サッカーを続けたいと監房で出来るトレーニングをすべて試しました。刑務所内での模範的な服務態度により刑期は軽減され、まもなく保護観察という形で刑務所外の活動も許されます。
そしてバベルスベルクからはセカンドチャンスとして再度1年の契約を提示され、サッカーにも復帰します。
2012/13シーズン、当時3部だったバベルスベルクでは29試合に出場し2ゴール5アシスト。Kickerでの平均採点は3.4です。
実力が認められ、2014年冬にはパダボーンと2年の契約。シーズン大詰めの31節、フュルトとの大切な試合で先制ゴールをあげたことは忘れられません。

2014/15シーズン、コチはパダボーンの一員として間もなくリーグ最高峰のブンデスリーガでプレーをします。

FIFAワールドカップのスポンサーの一つであるコカコーラが、キャンペーン活動の一つとして、ワールドカップ・トロフィーツアーの物語をいくつかサイトにアップしています。その中の一つが上に書いたコチのエピソードです。



映像の中で、ワールドカップ・トロフィーの前にたったコチは目の前にあるのは本物だろうかと3度確認したと言っています。

『自分は手にするようなことはないだろうけれども、目の前にするだけで十分でした。マラドーナ、ペレ、世界の偉大な選手たちが掲げたトロフィーの前に立っている。もっとサッカーを頑張ろうという気持ちになりました』

彼は将来にあまり展望が持てないような若者のためにも手本になりたいと考えています。そしてサッカーはピッチをはるかに超えて先へも行けるのだということを見せたいとも。
2014/15シーズンのパダボーンのチャレンジと同時に、コチのブンデスリーガでの活躍を心から応援したいと思います。

ところで、バベルスベルクは以前からちょっと気になっているクラブで、昨日も違うニュースを見ていて、クラブ内にRefugee(難民・亡命者)で形成されたチームを持っていることを知りました。1903年に創設されたクラブは東ドイツ時代にはツヴァイテリーガでプレー、また統一後にも2部に昇格しています。
ドイツは比較的、間違いをおかしたことに対し寛大だという印象がありますが、もしかしたらコチはバベルスベルクでプレーしていたから、よりセカンドチャンスを得やすかったのかもしれないという気もします。(罪をおかした人間とのドイツ人の接し方については、シーラッハの名作『犯罪』が非常にイメージしやすいのでお勧めです)

バベルスベルクのサポはまた、ネオナチや人種差別、ホモフォビアにも反対を表明しています。
こちらはサポグループが作ったクリップですが、淡々とした日常の間に発炎筒での競演や宵闇に潜んでのストリート・ペインティングがはさまれ、思わず見入ってしまいます。ベルリン近郊の町と、バベルスベルクというクラブの雰囲気がなんとなく伝わってくるクリップです。



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06 25 2014

2014/15シーズン・スケジュール(SCP編)



2014/15シーズンのブンデスリーガ、ツヴァイテ・リーガのスケジュールが発表されました。

パダボーンの開幕はホームでマインツとの対戦になります。
いきなりバイエルンやシャルケと当たるよりは、比較的スタートを切りやすいカードで良かったと感じています。特にマインツは監督が替わったばかりなので、降格候補筆頭のパダボーンにも多少付け入る隙があるんじゃないかなあとちょっぴり期待。

個人的に大注目のシャルケとの対戦は16節と33節。
16節はミッドウィークの開催になるので、パダボーンは近隣住民との話し合いをどうするのかも気になります(平日夜20時以降の試合については、これまで近隣住民の苦情により開催できませんでした)

シャルケとは2013年の1月に親善試合で対戦したことがあります。当時の映像。(『2012/13 練習試合:パダボーン対シャルケ』参照)



この頃はホフマンがパダボーンでプレーしていたので、その関係で親善試合が組まれたのだろうと思いますが、当時の主力はメハにしてもカチュンガやザグリクにしてもけっこう残っているので、なんとなく今シーズンのイメージがわきやすいです。ブリュックナーのサイドから失点するのは仕様でしたが(汗)、おそらく新シーズンはそこは1860ミュンヘンから移籍してきたストッペルカンプがプレーするのではないかと・・・。
新規加入選手については近々まとめる予定。


第1節 2014年8月22-24日 SCパーダーボルン07 対 FSVマインツ05
第2節 2014年8月29-31日 ハンブルガーSV 対 SCパーダーボルン07
第3節 2014年9月12-14日 SCパーダーボルン07 対 FCケルン
第4節 2014年9月19-21日 SCパーダーボルン07 対 ハノーファー96
第5節 2014年9月23-24日 バイエルン・ミュンヘン 対 SCパーダーボルン07
第6節 2014年9月26-28日 SCパーダーボルン07 対 ボルシア・メンヒェングラードバッハ
第7節 2014年10月3-5日 レヴァークーゼン 対 SCパーダーボルン07
第8節 2014年10月17-19日 SCパーダーボルン07 対 アイントラハト・フランクフルト
第9節 2014年10月24-26日 ホッフェンハイム 対 SCパーダーボルン07
第10節 2014年10月31日-11月2日 SCパーダーボルン07 対 ヘルタ・ベルリン
第11節 2014年11月7-9日 FCアウクスブルク 対 SCパーダーボルン07
第12節 2014年11月21-23日 SCパーダーボルン07 対 ボルシア・ドルトムント
第13節 2014年11月28-30日 ヴェルダー・ブレーメン 対 SCパーダーボルン07
第14節 2014年12月5-7日 SCパーダーボルン07 対 SCフライブルク
第15節 2014年12月12-14日 VfLヴォルフスブルク 対 SCパーダーボルン07
第16節 2014年12月16-17日 SCパーダーボルン07 対 FCシャルケ04
第17節 2014年12月19-21日 VfBシュトゥットガルト 対 SCパーダーボルン07

—- Winterpause —-

第18節 2015年1月30日-2月1日 マインツ 対 SCパーダーボルン07
第19節 2015年2月3-4日 SCパーダーボルン07 対 ハンブルガーSV
第20節 2015年2月6-8日 FCケルン 対 SCパーダーボルン07
第21節 2015年2月13-15日 ハノーファー96 対 SCパーダーボルン07ン
第22節 2015年2月20-22日 SCパーダーボルン07 対 バイエルン・ミュンヘン
第23節 2015年2月27日-3月1日 ボルシア・メンヒェングラードバッハ 対 SCパーダーボルン07
第24節 2015年3月6-8日 SCパーダーボルン07 対 レヴァークーゼン
第25節 2015年3月13-15日 アイントラハト・フランクフルト 対 SCパーダーボルン07
第26節 2015年3月20-22日 SCパーダーボルン07 対 ホッフェンハイム
第27節 2015年4月4-5日 ヘルタ・ベルリン 対 SCパーダーボルン07
第28節 2015年4月10-12日 SCパーダーボルン07 対 FCアウクスブルク
第29節 2015年4月17-19日 ボルシア・ドルトムント 対 SCパーダーボルン07
第30節 2015年4月24-26日 SCパーダーボルン07 対 ヴェルダー・ブレーメン
第31節 2015年5月2-3日 SCフライブルク 対 SCパーダーボルン07
第32節 2015年5月8-10日 SCパーダーボルン07 対 VfLヴォルフスブルク
第33節 2015年5月16日 FCシャルケ05 対 SCパーダーボルン07
第34節 2015年5月23日 SCパーダーボルン07 対 VfBシュトゥットガルト

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06 23 2014

パーダーボルンに関する10の知識

Published by under SC Paderborn 07

本日からのトレーニング始動を前に、ブンデスリーガ公式英語版が昇格時に【パーダーボルンに関する10の知識】として掲載したものを、Twitterで少し訳したものがあるので、加筆してBlogにも載せてみたいと思います。
(当ブログではパダボーンという表記でずっと来たので、個人的に愛着のあるパダボーンという書き方と、おそらく来期テレビなどで表記されるであろうパーダーボルンという書き方の両方を混在させる予定でいます)

【パーダーボルンに関する10の知識】

1.Backwater no longer

街の名前は、ドイツで最も短かい4キロのパーダー川とドイツ語で泉をさす”Born”、つまりパーダー川の源泉からきている。 ドルトムントからは100キロのこの町の人口は15万弱。フランスのルマンとは836年から姉妹都市で、世界最大のコンピューター博物館がある。

2.Stadium hopping

1957年から2008年まではヘルマン・レンス・シュタディオンがホームだった。熱心なサポは送電線が頭上を這うこのスタジアムをクラブの象徴として讃える。6年前から現在の場所へ移った。パラゴンアレナ、エネルギーチーム・アレナの名称を経てベンテラーアレナへ。金曜夜の試合は近隣住民の苦情で開催できない。1900台分の駐輪場がある。

3.Pillars of Paderborn

1907年8月14日、20人の友人グループがアルミニア・ノイハウスを創設。この他にFCプロイセン・パダボーン、SV07ノイハウス、TuSゼンネラガーが元になっている。1985年にTuSシュロスノイハウスは1.FCパダボーンと共にTuSパダボーン・ノイハウスに吸収される。その後1997年に現在のSCパーダーボルン07に改名された。

4.Building tradition

パーダーボルンはトップリーグでは収容者数が一番少ないスタジアム(15,000)。「確かにここはサッカーの中心ではありません」と、元監督であり、RBザルツブルクを経て今期よりレバークーゼンの監督に就任したロジェ・シュミット。「基本的にはサッカーの街ではありませんでしたが、ずっと成長し続けています。そして今は幸福感の波に乗っています」昇格後にキャプテンのマルクス・クレシェは語った。

5.On the up

1985年以来、パーダーボルンはドイツ最高のクラブの間に自分たちの場所を得るため努力を続けてきた。キャプテンのクレシェは「2001年にチームに来た時ヘルマン・レンスの観客は600人だった」と語る。その年に4部から昇格、4年後の2005年にはドチェフ監督のもと2位で2部に昇格した。

6.Schmidt goes close

降格と昇格を経験した後、2009年から2012年の間で2度5位となった。特にロジェ・シュミットのもとカウンター攻撃が冴えた。11/12シーズンは勝ち点1で入替戦に届かず、シュミットはRBザルツブルクに引き抜かれた。翌年もシュミット(ただしシュテファン)が率いたが、前任者の成績を模倣することはできなかった。

7.Coach in the fast lane

35歳でコーチングライセンスを取り、4部降格危機にあったTSVハヴェルセをトップクラスのチームに育てたブライテンライターが13/14シーズンから指揮を執った。スタメンをいじり、システムを固定しない傾向にあったためスタート時は苦労したが、前半戦で勝ち点23をあげた。

8.Breit side of life

多くがパーダーボルンは中位で終わると予想したが、ブライテンライターとスタッフはそうは考えなかった。DFをより組織された形に立て直し、後半はリーグトップの勝ち点を稼いだ。「サッカーの神様に歴史を作れますようと祈った」とMFバカロルツ。34節にアーレンに2-1で勝ってクラブ記録を作った。

9.Party-born Spain-side!

ビールをかけられながらもブライテンライターは、「昇格は運命ではなくハードワークのおかげ」と胸を張る。バカロルツは「倒れるまでパーティだ」。市庁舎前には2万のファンが集まった。さらに選手は翌朝5時にマヨルカ島へ。「パーティは若者にまかせたよ。彼らの方が経験豊富だ」とクレシェ。

10.This is your captain speaking

歴代選手では現ヴォルフスブルク監督のヘッキンクが有名だが、クラブのレジェンドはマルクス・クレシェだ。33歳の彼は2013/14シーズンの終わりに特別なメッセージを送った。「先週のことを考えるとまだ鳥肌が立つ。こんな信じられない経験を経て、素晴らしい13年にありがとうを言う時が来た」

詳しくは書かれてないですが、この他に三部に落ちて入替戦で勝って昇格したり、現ヘルタの監督であるルフカイや、グラートバッハファンなら懐かしいファッハが監督をした時代もありました。シューベルトも特筆すべき一人です。彼もユースの責任者という立場から、ドチェフ解任後に初めてトップサッカーチームの監督に就任し、翌年はチームを5位に躍進させましたが、残念ながらその腕を買われてザンクト・パウリに引き抜かれていきました。

クレシェも確かにレジェンドですが、個人的にこのクラブのヒーローの一人は今、ユースの責任者をやっているレネ・ミュラーです。私がSCPを見始めた頃のエースでした。2007年にクラブ100周年を向かえた時のJahrhundertelf(100周年イレブン)にはクレシェやミュラーの他にヘッキンクや、トーマス・ホン・ヘーセンも入っています。

写真は電線が頭上を横切っているヘルマン・レンス・シュタディオン。



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05 13 2014

SCパダボーン、昇格しました!

Published by under SC Paderborn 07

SCパダボーン(パーダーボルン)07が実にあっさりと昇格してしまいました。

32節でフュルトと入れ替わりに2位となりそのまま2連勝。クラブ史上初めての一部昇格を達成しました。
フュルトも最後の2試合は勝ったのですが、結局32節でパダボーンと順位が入れ替わってしまったのが響き(1860ミュンヘン、ありがとう)、3位で入替戦にまわることになりました。
1位ケルンの勝ち点が68、2位のパダボーンは62なので、勝ち点からみても昇格は妥当な成績だったと思います。

最終節の試合、先制したのはアーレン。前節2得点で好調のポーヤンパロが開始9分にゴールをあげます。
スタジアムはもちろん満員で、アーレンのゲストブロックを除くとほぼ全員がパダボーンの応援。今まであまり経験したことのない(苦笑)大歓声に押され、14分にはヴランチッチがスルスルと相手DFをかわしながらゴール前までもちこみ、ラストパスをヴチノヴィッチが決めてすぐさま同点に。
前節のザントハウゼンとの試合では、序盤は見ていてもあー、緊張しているなとわかるくらい固かった選手たちが嘘のようです。

さらに21分には、ザグリクからのパスを受けたヴランチッチが鮮やかにゴールを決めて逆転。
この日のヴランチッチは素晴らしい出来で、キッカーでの採点も1でした。彼のパスのセンスやプレーの技術の高さは本当に見ていて楽しい。
パダボーンはシーズン後半は今季2部では最高の勝ち点39をとりましたが、ヴランチッチは折り返してからはすべての試合にスタメンで出場し、5ゴール5アシスト。数字に表れるものだけでなく、ゲームにアクセントを与え、チャンスを演出し、ゲームメイカーとして活躍しました。

フュルトがリードしていたので、引き分けだとフュルトに抜かれるパダボーンとしては何としても勝たないといけません。
一度はポーヤンパロのシュートがゴールポストの角を直撃し、ああもうだめかと思ったりしましたが、なんとかこのまま逃げ切ってついにタイムアップ!




サポがグラウンドにも突進しないで行儀よく昇格の喜びをかみしめているところが、実にパダボーンらしい。いい悪いは別にしてそういう土地柄なのです。(あとでサポがピッチに降りたりしてましたが)

試合後にはパダボーンの市庁舎の前に特設ステージを作り、みんなで昇格を祝いました。
集まったファンの数は2万人。
市庁舎にバルコニーがないチームはパダボーンとどこかもう一つ(忘れた)あって、昇格するとどこであいさつするんだろねというのがドイツ人サッカーファンの間の使い古されたジョークなのですが、ちゃんとバルコニーがなくても祝うことができたよ!



YouTubeにも祝賀会の映像があります。(埋め込みができなかったのでリンクだけ)

昨日は試合後に写真や記事をあちこち見てまわり、嬉しくてほとんど眠れませんでした。
来季、パダボーンがシャルケと対戦するとき、あるいはパダボーンの元監督のシュミットさん率いるレヴァークゼーンと対戦するときには、できればドイツに行きたいな。
パダボーン、おめでとう!あなたたちを応援してきて本当によかったです…。

ところでこの試合を最後に引退するキャプテンのクレシェ。
試合前には彼のためにバナーが出されました。

パーダーボルンクレシェ

クレシェは3年前にも引退しセカンドキャリアに入ることを考えていたのですが(『クレシェとの契約を延長』)、チームが説得しさらに今年までプレーを続けてくれました。怪我が多かったので最後の方はあまりピッチに立つ時間もありませんでしたが、13年間パダボーンでプレーしてきて、このチームの顔のような存在です。
今思うと、2012年の秋にパダボーンの練習場でクレシェのユニにサインをもらうことができて本当によかったと思います。(『パダボーンのトレーニング見学』
昇格争いの途中でブンデス公式に彼のインタビューが掲載されたのですが、たとえチームが昇格し1部でプレーできることになっても、「いいところでやめたい」と今季限りの引退は撤回しませんでした。
すごく好きな選手だったので引退は残念だけど、セカンドキャリアでの成功を心から祈っています。

まだまだ書きたいことはたくさんあるのですが、とりあえず眠いので(笑)、最後にひとつの歌をリンクして終わります。
これは試合の前日にツィークラーがTwitterで、なんて今の気分にあうんだろう!とつぶやいていた曲です。



ものすごく適当ですが、歌詞の日本語訳も一部つけてみました。試合前に聞いて、あーそうだよと何度も泣いてしまいました。




Andreas Bourani – “Auf uns”

誰かこの瞬間を凍らせて
これ以上の良さはありえない
私たちの後ろに続く日々を覚えている
もうどのくらい喜びと涙を分け合ってきたのだろう
誰もがお互いのためには火も辞さない
雨の中でも決して一人じゃない
心が私たちをコントロールしている限り
いつだってそうなるだろう
歓声が私たちの前にある
私たちにとっての最高がそこにある
歓声が私たちを一つにする
この時に
歓声が私たちの上に
私たちの人生に
この瞬間
いつまでもこのままで
歓声が私たちの上に
今と永遠の上に
ある一日の上に
永遠

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04 28 2014

これであなたもSCパダボーン通になれる

Published by under SC Paderborn 07

SC Paderborn

ついに残り2節となってSCパダボーン(パーダーボルン)07が2位に浮上しました。
パダボーンを見始めて今年で8シーズン目。この人口14万程度の小さな町の小さなクラブに、ブンデスリーガ1部昇格が現実味を帯びてくる日が訪れるとは考えてもみませんでした。
今節2部で2位になったのもクラブ史上初めてのことです。

2年前の2011/12シーズン、現在レッドブル・ザルツブルクで監督を務めているロジェ・シュミットが率いていた時も、最終節まで3位の入替戦に手が届く可能性が残されていましたが、、それでも本当の意味での昇格争いを経験したことはありませんでした。もちろん創設以来、ブンデスリーガ1部に上がったことも一度もありません。

現在の結果をもたらしているのは今季就任したアンドレ・ブライテンライター監督。40歳という年齢は、もし昇格したら史上一番若くして1部昇格を達成した監督ということになります。
ブライテンライターはレギオナルリーガ(4部)TSVハヴェルセというアマチュアのチームで2年間監督を務めた後、パダボーンで初めてプロのチームを指導。
シーズン当初はリーグワーストの失点で、2節では最下位と低迷しましたが、持ち前の攻撃力で徐々に順位を上げ、ウインターブレイク後、アイントラハト・フランクフルトから移籍してきたバカロルツを中盤に据えてヴランチッチと組ませ、4-4-2の布陣を敷くようになってから安定しました。
シーズン前半から破壊力のあった攻撃は、フリーキックの名手メハを中心に32節の段階で今期2部では最多の59得点。

長いシーズンで転機となった試合は12節フォルトゥナ・デュッセルドルフ戦と20節のFCケルン戦。
デュッセルドルフ戦ではザグリクの4得点を含む6-1で圧倒的な攻撃力を見せつけ、得失点差を0まで戻し、その結果11位から一気に6位まで浮上。うまくはまった時の決定力の高さはチームに自信をもたらしました。

さらに20節、シーズン折り返しから2試合連勝して迎えたケルン戦は、ツィークラーを中盤の底に置いた4-1-4-1で首位ケルンに1-0と競り勝ち、3試合連続のクリーンシート。守備面においてもいけると手ごたえを感じた試合でした。

もともと予算の少ないチームなので、他からレンタルしてきた選手をうまく活用することにも長けています。
ブレーメンからレンタル中の21歳のヴルツは、前線からの守備やダイレクトでのパス回しが非常にうまく、ある時期のパダボーンでは重要な役割を担っていましたが、レンタル元復帰のため早い段階で来期の構想から外れることがわかると、ブライテンライターは冬に獲得したコチを粘り強くヴルツと交代しながら併用し、チーム力を下げることなく中心選手の入れ替えに成功しています。
(注:ヴルツは最終的にはブレーメンへの復帰ではなく、フュルトへの移籍が決まっています)

良い時のパダボーンの試合を見ると、びっくりするくらいパスがつながり、見てて小気味良いほどのスピード感とリズムのあるサッカーをします。キーになるのは選手の距離感の良さ。セカンドボールを拾う率も非常に高く、どこに跳ね返ってくるかの予測と、パスが来たときにどこに選手がいるのかという位置関係を、それぞれがしっかりと理解しているのがわかります。

失点は多いものの、ヒューネマイヤーとストローディクを中心にしたDFは固く、GKのルーカス・クルーズは2部でもトップクラスのキーパーの一人です。

ブライテンライターは一時期は好んで4-1-4-1を多用していましたが、カールスルーエ戦で4-0と崩れた後は、前にも述べたバカロルツとヴランチッチの4-4-2、あるいはカチュンガをトップに置いた4-2-3-1にシフト。理想ばかりに固執するのではなく、現実的な視点は失わない柔軟な監督だなという気がしました。

以上、監督を中心に今期のパダボーンをレビューしてみましたが、このチームの要となるスポーツディレクター(Sportlicher Leiter)のミヒャエル・ボルンについても少しだけ触れておきます。
ボルンは2011年にパダボーンのマネージャーに返り咲くと、持ち前の洞察力で優秀な監督を次々にチームに連れてきています。アンドレ・シューベルト(後にザンクト・パウリの監督)、ロジェ・シュミット(現レッドブル・ザルツブルク監督。来期よりレバークーゼン監督)、そして今回のブライテンライター。いずれも若く、監督としての経験はアマチュアクラブのみという原石。
予算の少ないチームを2部に定着させつつ、2年に一度は上位争いにも加わるという離れ業をすでに5シーズン続けています。
ボルンの元、監督が変ってもパスを主体とした攻撃的なサッカーのスタイルは貫いているのが、このチームの本当に素晴らしいところです。

シーズンも残り2試合。最後の最後までパダボーンの試合から目が離せません。

(写真は旧ヘルマン・レンス・シュタディオンの頃。キッカーはパダボーンを好きになるきっかけとなった元ジェフのクルプニコヴィッチ選手です)

パーダーボルン2007

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