Archive for the 'Schalke 04 Games' Category

09 03 2016

2015/16 シャルケ・シーズンレビュー

いつもの通り、別サイトで昨シーズンのシャルケのレビューを書きましたので、こちらにも転載いたします。
毎回お忙しい中、時間を割いてまとめてくださる暁さんには本当に感謝です。



内外の逆風に苦しめられたブライテンライター


ブライテンライターとシャルケは不思議な縁がある。2000-2001シーズン最終節、先に試合を終え、優勝をほぼ手中にしたシャルケは、4分後にバイエルンの逆転優勝でどん底へ落とされた。その試合、ブライテンライターは対戦相手のウンターハヒンクでゴールを決めている。敗戦し、降格したにもかかわらず、シャルケサポーターの悲劇の前には、それすらも小さなことのように感じたと語っている。

一昨シーズンのシャルケ・ホーム最終戦。当時の監督だったディ・マッテオは、試合後、観客から凄まじいブーイングを突きつけられた。奇しくもその試合で、対戦チームの監督をしていたブライテンライターには、大きな拍手が送られた。その時、自分はここで監督をするべきだと、ブライテンライターが確信したのも理解できないことではない。
シーズン終了後に解任されたディ・マッテオの後任として、ブライテンライターは候補の3番手ながら、監督の座を手にした。就任にあたりマネージャーのヘルトは、順位のノルマは課さないと明言した。しかし、テーニース会長はこの選択を100%支持していなかったと、一部の報道関係者がリークしている。

シーズン開幕から前半折り返しまでは、予想以上に素晴らしい結果となった。第7節終了時点で、勝ち点16、首位から5ポイント差の3位というのは、この20年(勝ち点3方式になった1995-96シーズン以降)で最高のスタートだった。

にもかかわらず、ブライテンライターを取り巻く環境は厳しかった。シャルケに彼を連れてきたヘルトは、シーズン限りでクラブを去ることが決まり、後任としてマインツのハイデルの名前が取りざたされた。

後半戦が始まった1月には、独「スカイ」が、匿名のクラブ関係者の取材を元に、監督の資質について疑問を投げかける番組を放送している。放送は戦術や練習内容への疑問に加え、監督への人格批判も含んでいた。フェアマンを筆頭に、選手は監督を支持し、報道そのものはすぐに霧消したが、この時の内容が最後まで足を引っ張ったことは否めない。

独「ビルト」とスカイはその後もネガティブキャンペーンを繰り返し、第30節バイエルン戦の試合直前には、スカイのレポーターが、その時点では憶測に過ぎなかった後任監督決定について、ブライテンライターにカメラの前でコメントを迫っている。

数字だけを見ると前半は8勝6敗3分。後半は7勝6敗4分。前後半どちらも負けた相手はバイエルンのみである。ヨーロッパリーグも無敗で決勝トーナメントに進出した。ベストとは言わないまでも、悪い結果ではない。にもかかわらず、クラブとメディアからはここ数年で最も酷い扱いを受けた。

守備では、多くの解決できない問題が山積していたのは事実だ。ナスタシッチの怪我による早期離脱、ヘーベデス不在の間は、マティプとノイシュテッターがセンターバックに起用された。ガイスが二人の間に下りてくる形で、当初はビルドアップの起点になることも期待されたが、外へのロングボールが多く、想定したほどには機能しなかった。

マティプの安定感はともかく、コンビを組むノイシュテッターは、シーズンが深まるにつれ、裏と表の両方に一人で対応しなければならない局面を、何度も利用されるようになった。連動して守りたいサイドバックのカイサラは、守備に問題があるだけでなく、不用意なパスで決定的な場面を作られていた。
中盤や前からのプレスは、試合の前半には見られたが、途中から消滅することが多かった。シーズンを通して、ナスタシッチ、ヘーベデス、内田の三人が起用できなかったことが、チームに与えた影響は大きい。

トップレベルのクラブで監督を務めるには、ブライテンライターに経験不足の部分があったことは、確かに否めない。パーダーボルンでは、1試合を通じて、選手がゲームプランを忠実に遂行したが、シャルケではうまくいく時とそうでない時の差が大きかった。
象徴的なのは第31節、レーバークーゼンとの試合だ。前半はビルドアップとプレスが機能したが、後半に入ると、レーバークーゼンの修正に対応できず、失点を重ねた。シャルケは1試合の中で、また、シーズンを通じて波のある試合を繰り返したが、これが指導力の欠如なのか、メンタルも含めた選手の資質と傾向なのか、このチームを長年見ていても判断のつきかねるところがある。

攻撃においては、縦に素早くボールを動かした時は見事なゴールにつながったが、相手に守備を固められると、崩しのパターンは正確さを欠いた。それでも、環境のサポートがあれば、最終順位がチャンピオンズリーグに届いてもおかしくはなかった。マックス・マイヤーやゴレツカ、サネのような若手の能力を引き出した功績も大きい。ドルトムント戦やバイエルン戦のように、フォーメーションを替えて、選手に役割を徹底させ、チーム戦術の土台も導入した。後を継ぐワインツィアルにとっては有益な下地となるだろう。

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09 26 2015

BL 2015/16 第5節:シュトゥットガルト対シャルケ

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チームはヨーロッパリーグの行われたニコシアから、ゲルゼンキルヒェンには戻らず、そのままシュトゥットガルト入りです。やはりELはCLよりもスケジュールが厳しい。
疲れもあると思いますが、シュトゥットガルト戦でローテーションしないのはなんとなく予想できました。
シャルケのここまでについては、ブライテンライター監督による『教育段階』だと考えています。個人任せではなく、チームとして機能させる過程を構築している段階で、ここまでのところは予想以上に早いペースでうまく行っています。
ローテーションしなかったのは、こういう連戦が続く苦しい中でも、他人に頼らずに最後までチームでやれという、監督から選手に対するチャレンジかなと。勝ったという結果より、最後まで規律を守ってプレーした事で選手が得たものは大きいはずです。

1. Bundesliga, 2015/16, 5. Spieltag
VfB Stuttgart – FC Schalke 04 0:1 (0:0)

Torschützen
0:1 L. Sané (53., Linksschuss, M. Meyer)

VfB Stuttgart
Tyton (3) – Klein (4), Sunjic (3), Baumgartl (4), Insua (4)(87. Rupp) – Serey Dié (3,5) – Gentner (3,5) – Maxim (3)(65. Didavi), Kostic (3) – Ti. Werner (4)(74. Harnik), Ginczek (4)

FC Schalke 04
Fährmann (1) – Junior Caicara (5), J. Matip (5), Neustädter (5), Aogo (5) – Geis (4) – L. Sané (3)(62. Höjbjerg), Goretzka (4,5), M. Meyer (3)(88. Höwedes), di Santo (4,5), Huntelaar (4)(71. Choupo-Moting)


シュトゥットガルトはここまで未勝利でしたが、無失点で敗戦したことはなく、点をとってもやられるというパターンを繰り返しています。ただ決して得点力のないチームではないのです。
ハイライトなども見てもあと一歩が届かないという感じでした。
シュトゥットガルトのツォルニガー監督は、2013/14シーズンに三部からRBライプツィヒを昇格させ、二部でも昇格争いに加わっていたのですが、20節でアウエに負けて解任されています。ライプツィヒ自体は好きなチームではないのですが、ツォルニガーさんのサッカーはアグレッシブでスピードがあり、見ていて面白かったです。

シュトゥットガルトでも序盤からプレスが非常に効いていて、前からどんどんボールを取りにきます。
特に左サイドのコスティッチは、ブライテンライター監督が昨シーズン対戦した中でベストの選手と賞賛した通り、ドリブルからクロスと何度も怖い場面を作り出していました。ギンチェクやゲントナーにもう少し決定力があれば、前半で何点とられていたかわかりません。

シャルケにもカウンターのチャンスがありました。19分にはマイヤーがボールを奪ったところから、最後はディ・サントにシュートチャンスがあったのですが、相手に入られコーナーへ。
ガイスのコーナーキックからマティプのシュートは残念ながらDFに足を入れられます。この時エリア内でフンテラールが倒されていたのですが、倒したクラインにカードが提示されたにもかかわらず、PKは与えられませんでした。Schalke TVでもいったいどういうこと??と疑問符が飛び交っていましたよ、グレチェさん…。

そのすぐ後のカウンターで、ゲントナーがゴール前に迫り、マティプがヴェルナーのマークを捨ててGKとゲントナーの間に入ったのですが、空いたヴェルナーにパスは出されず、そのままシュートを打ってくれたので助かりました。
34分にも、コスティッチのクロスからギンチェクの至近距離でのシュートでしたが、ギンチェクがボールを蹴り損ねます。
この辺りから、あれ、もしかしてチャンスは作られているけど怖くない?と思い始めました。シュトゥットガルトの攻撃が特に雑というわけでもなく、二重三重にボールを拾われて波状攻撃は受けているのですが、なぜか失点する気がしませんでした。
36分にマティプのバックパスをかっさらわれた時はひやっとしましたが、マティプが自分でミスをカバー。あの決定的な場面で得点できないなら、この先も失点はないなという変な安心感…。

41分にはシュトゥットガルトの選手がシュートを打ってはフェアマンに防がれ、拾ってさらにシュートを打つという一連の動きを繰り返しますが、ことごとくフェアマンが体をスライドさせていって、シュートを正面で受ける形になるのが素晴らしかったです。

後半もさらにシュトゥットガルトの攻勢は続きます。手元のメモを見ても相手のことしか書いてない…。
しかし先制したのはシャルケ。53分に相手スローインをゴレツカが奪い、ショートパスをつないで持ち出しカウンター。マックスがシュニッチとクラインの間にボールを通し、最後はザネ君がクラインをかわして落ち着いてシュートを決めます。

66分にはコスティッチからのスルーパスを受けたヴェルナーが、エリア内にスルスルと侵入。ラストパスをギンチェクに出したのですが、アオゴが入り防いでいます。この辺りの、誰かが必ずカバーする意識の高さは素晴らしいなと思っていました。
その後も書ききれないくらいシュートを打たれましたが、結局最後まで守りきり1-0の勝利。

フェアマンは相手ゴールが決まらなかった事について、「頭で考え始めたら人はすでに負けている」と深淵なコメントを残しています。なぜ入らない…と疑い始めた時点で、ますますゴールは遠くなるという事なのでしょう。

試合後のプレスカンファレンスで監督は、「勝利を受けるには全くもって値しないね」コメント。本当にそう思っているかどうかはニヤニヤ笑いが本心を語っている気がします。実際には、してやったりと思っているに違いありません…。



次は中2日でホームにフランクフルトを迎えます。忙しい日程はまだまだ続きます。

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09 23 2015

EL2015/16 第1節:アポエル・ニコシア対シャルケ

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ついにヨーロッパリーグ初戦がやってきました。
ブライテンライター監督が欧州デビューする日がこんなにも早くに来るなんて…とちょっと感動しておりました。
シーズン前に白峯神宮に奉納に行ったシャルケのマフラーも、祈祷がすんで無事飾られている事も確認できました。 (ヘルタサポのSiebenendenwegさん、ありがとう)



今から7年前フェアマンが初めて欧州の舞台でプレーしたのもこのアポエル・ニコシア戦でした。正GKにはノイアーがいましたが、怪我で離脱している時にフェアマンが何試合かプレーしています。私はちょうどこの頃にドイツにいたので、当時のフェアマンのプレーを何試合か現地で見る事が出来ました。デビューしたてで危なっかしく、本当に今のフェアマンの安定度を見ると、ゴールキーパーというのは自信と経験でこんなにも成長するものかと思ったりもします。

Europa League, 2015/16, Gruppenphase, 1. Spieltag
APOEL Nikosia – FC Schalke 04 0:3 (0:2)

Torschützen
0:1 J. Matip (28., Kopfball, Geis)
0:2 Huntelaar (35., Rechtsschuss, M. Meyer)
0:3 Huntelaar (71., Rechtsschuss, M. Meyer)

APOEL Nikosia
Waterman (3,5) – Mario Sergio (4,5), Astiz (5), Carlao (5), Antoniadis (23. Artymatas (4)) – Vinicius (5), Nuno Morais (4) – Makridis (4), de Vincenti (3,5)(61. Stilic) – Vander (4,5), Sotiriou (4)(56. Cavenaghi (4))

FC Schalke 04
Fährmann (2) – Junior Caicara (4), Neustädter (3), J. Matip (2,5), Aogo (4) – Goretzka (2,5), Geis (2)(61. Höger) – L. Sané (2)(80. Sam), M. Meyer (2) – di Santo (4,5), Huntelaar (2)(75. Höjbjerg)

Rote Karten
APOEL:de Vincenti(77., Schiedsrichterbeleidigung)

シャルケのスタメンは風邪でお休みのチュポの代わりにザネが入ります。それ以外はマインツ戦と変わらないメンバー。
序盤からシャルケは積極的にプレーし、8分にはマックスのシュートがバーに当たる惜しい場面もありました。
10分にガイスが後ろからファールで相手選手を止めてイエローカード。

20分にはカイサラとアントニアディスがボールを競って互いの足がぶつかりそうになり、アントニアディスが内転筋のあたりを痛めて交代。アポエルにとっては予期せぬ選手交代だったかも。
22分にはガイスのミドルシュートがまたもバーを直撃。マックスといい、ガイスといい、わざわざバーを狙わなくていいのよ(笑)

先制したのは28分。ガイスの左からのFKをマティプが頭であわせてゴール。
ガイスのセットプレーからマティプの頭は定番になりそうです。マティプは高さもあるので、ヘディングはもかなりの脅威ですね。

さらに31分に相手スローインをゴレツカが奪い、マイヤーがつないで、フンテラールが30メートルの距離のロングシュート。キーパー手前でバウンドして外に流れて行くようなボールはお見事でした。決められた相手GKのヴァーテルマンが、やられたという感じで体育座りしていたのが印象的でした。オランダ人選手のヴァーテルマンは、フンちゃんとはヘーレンフェーンでチームメイトだった時代があります。試合前にも二人で親しく話をしていましたね。

2-0とリードしましたが前半終了間際には少し危ない場面も。

後半は比較的オープンな展開となりました。カウンターのチャンスもかなり増え、3本くらいザネがカウンターでチャンスを作る場面も見られました。
相手はプレスをかける時、ラフな感じでがむしゃらに向かってくるのでちょっと怖かったのですが、幸い主審が比較的ファールをとってくれたのにも助けられました。

シャルケがあまり前に行けなくなった60分頃、相手のチャンスになりかけたところをガイスがタックルに行き、ファールを取られます。カードが出るかと思ってヒヤリとしましたが、幸いなことに出ませんでした。監督はすぐにガイスに替えてヘーガーをピッチに送り込みます。
2枚目のカードをもらう前に、素早く下げてしまうところはスピーディで良い判断だと思いました。

63分にマイヤーからのボールを、ゴレツカがゴール右に流し込んだ時は、素晴らしい追加点だと思ったのですが、残念ながらフンテラールは触ってないのですが、オフサイドポジションにいたせいか、ゴールは認められませんでした。(でももう新ルールではそこにいるだけではオフサイドにはならないと思うのですが…。相手競技者への干渉を取られたのでしょうか。いずれにしてもレオンのゴールにならなくて残念です)

71分、自陣ゴール付近でマイヤーが相手ボールを止め、ディ・サントが持ち出して、マイヤーに戻し、ラストパスをフンテラールが決めてついに待望の3点目。これで勝負あり。マイヤー&フンちゃんのコンビでこの試合2得点です。

77分にはヘーガーを倒したヴィンチェンティが審判に対する侮辱行為でレッドカードで退場となっています。

その後、ホイビュルクの初出場や、サムがピッチに登場するなど嬉しい交代もあり、結局3-0のクリーンシートでヨーロッパリーグ初勝利。嬉しいなあ。監督おめでとうございます!
またこの試合2アシストと大活躍だったマックス。時差の関係でドイツではまだ前日ですが、キプロスで誕生日を迎えました。
素晴らしい20歳の夜になった事と思います。おめでとう、マックス。



真夏のような天候で、夜になっても気温の下がらない条件の中、良く最後までだれることなく試合を終えたチームには、本当に拍手を送りたいと思います。いいチームになりつつある実感が、ますます次の試合を楽しみにさせてくれます。(昨シーズンにはなかったなあ、こんな期待感…)

EL2015/16 第1節:アポエル・ニコシア対シャルケ はコメントを受け付けていません。

09 22 2015

BL2015/16 第4節 : シャルケ対マインツ

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昨シーズンの悪い頃に戻ったようなヴォルフスブルク戦でのパフォーマンスと、その後の移籍騒動で動揺したまま、代表ウィークの中断に入ったため、リーグ再開のホームゲームは始まる前からいつになく緊張しました。
ブライテンライター監督の手腕をこれっぽちも疑った事はありませんでしたが、シーズン前から良い方向へ向かっていたチームの流れが、ヴォルフスブルク戦で全く消えてしまった事はショックでした。もしかしてシャルケがチームとして変わる事は誰がやっても不可能なんだろうか。どんな監督を連れてきても、チームがアグレッシグかつ流動的にプレーする事は難しいのだろうか。

そんな杞憂は試合が始まってすぐに消えました。
中盤はゴレツカとガイス。左がアオゴで右がカイサラ。トップはフンテラールとディ・サント。個人的に一番安定し、ベストであると思うスタメンに戻っていました。ドラクスラーのポジションにはマックス・マイヤー。ゴレツカは子供の頃からお互い旧知のマックスと共にプレーでき、特に嬉しかったようです。スタメンだった選手が抜けた後をチャンスと捕らえることは健全なこと。マックスには本当に頑張ってほしい。

1. Bundesliga, 2015/16, 4. Spieltag
FC Schalke 04 – 1. FSV Mainz 05 2:1 (1:1)

Torschützen
1:0 J. Matip (37., Kopfball, Geis)
1:1 Malli (42., Rechtsschuss, Clemens)
2:1 Huntelaar (61., Rechtsschuss, J. Matip)

FC Schalke 04
Fährmann (2) – Junior Caicara (3,5), J. Matip (2), Neustädter (3), Aogo (3) – Geis (2,5)(90. + 3 Ayhan), Goretzka (2,5) – Choupo-Moting (4)(62. L. Sané), M. Meyer (3)(90. + 1 Kolasinac) – di Santo (4,5), Huntelaar (3)

1. FSV Mainz 05
Karius (1,5) – Balogun (4,5), Bungert (4), Bell (5), Bengtsson (4) (87. Niederlechner) – Baumgartlinger (4), Latza (3,5)(82. Klement) – Brosinski (4,5), Clemens (3,5)(66. De Blasis), Malli (3) – Muto (3,5)

序盤は試合前の不安を吹き飛ばすような内容でした。
開始3分にアオゴがエリア内で倒されて、まずPKを獲得します。これをフンテラールが決めていればもっと楽な展開になったかもしれませんが、GKのカリウスに防がれてしまいます。フンちゃんはこれで4連続PK失敗です…。FWとしては蹴りたいでしょうけど、そろそろ考えてね。ただし、フンちゃんがPKを失敗するとチームは勝つという謎ジンクスも。

10分にもマックスのシュート、12分には右サイドを駆け上がったディ・サントからの斜めに横切るクロスに、フンちゃんがヘッドであわせたシュート。ディ・サントの他FWへの長めのクロスはブレーメン時代にも見た光景。ここから得点が生まれるようになるとチームもぐっと楽になるんでしょうけど…。

20分過ぎくらいまではシャルケの前線からのプレスも素晴らしく、ほれぼれするような試合内容でした。
徐々にゴール前を脅かされるのは、23分にマリのシュートをマティプが直前で足を入れて防いだ辺りから。マインツが前からもプレスをかけ始め、シャルケとしては簡単にボールを運べない状況になってきました。マインツは中盤ではバウムガルトリンガーが厳しくボールを奪いに行き、そこからの素早い切り替えというのは徹底していました。

待望の先制点は37分にコーナーキックから。ガイスの蹴ったボールをマティプが頭でゴールに叩き込みました。
今シーズンのマティプはアシストといいゴールといい本当に素晴らしい!
しかし前半終了間際に、マイボールのスローインから相手に奪われ、シャルケユース育ちのラッツァがガイスをかわして前線にスルーパス。これを武藤が受けてチャンスを作り、最後はマリに決められて追いつかれます。

前半はこのまま1-1で終了。

ところでこの試合で面白いなと思ったのは、ビルドアップの時に必ずガイスがDFラインに下がって、左ノイシュテッター、右マティプのスリーバックのようになることです。ただガイス自身はつないで組み立てて行くというより、ロングボールをサイドに出すか、あるいは序盤によく見られたようにノイシュテッターに預けて、ノイシュテッターが左からアオゴにつなぐという選択が多いです。ビルドアップして行きたいのなら、中盤でゴレツカがつなぐか、あるいはヘーガーを起用という選択肢もあるかもしれません。ただ今の時点ではそこまで模索している感じはなく、むしろシンプルに前へ運ぶ事を優先している感じもします。このあたりがシーズンが深まるに連れてどう変わるのか(あるいは変わらないのか)も興味深いです。
ただDFラインの真ん中にガイスを置くと、彼は相手につめられても慌てないので、マティプやノイシュテッターにも良い影響を与えている気はします。

後半は互いにプレスを掛け合い、それぞれにチャンスも作りました。お互いがピッチ上のどこに突破口を作ろうかと模索している感じがとても面白かったです。
追加点は61分。
前でボールを受けたカイサラがいったん最終ラインのマティプまでボールを戻します。マティプはパスをどこへ通すかうかがい、フンテラールがするっとバウムガルトリンガーの前に入ったところを、すかさず長いボールを通しました。フンちゃんは体を入れかえてボールを受け、そのまま前へ出てシュート。
オランダ代表での鬱憤や、前半でのPK失敗を吹き飛ばすような力のこもったシュートでした。そのままコーナーフラッグをキックして激折り(笑)
気持ちは伝わってきたよ、フンちゃん。

この試合、個人的なマン・オブ・ザ・マッチは間違いなくゴレツカ。
彼自身もこれまでで一番良いパフォーマンスだったと言うように、中盤も左右から最終ラインまで広い範囲を走り回り、相手にプレスをかけ、彼のボール奪取から何度もチャンスを作り出しました。
この代表ウィークに行われたU21の代表戦でもキャプテンを務め、ようやくシャルケでもゴレツカの時代がきたという予感をただよわせます。
シャルケは終盤には少し怖い場面もありましたが、ロスタイムにセットプレーで上がってきていたカリウスを見て、フンテラールが大きく相手ゴールを狙うシュートもありました。外れてしまったので、昨シーズンのシュトッペルカンプのロングショート再来は惜しくもならず。

ところで試合後の両監督の記者会見も興味深かったです。
マインツのシュミット監督が、自分たちは走行距離、スプリントなどで勝ち、意図的な走りはいつも自分たちの目標を定めてやっているので、勝ち点はとれなかったものの悪くないと言うと、ブライテンライター監督は、走る部分では負けていても、一対一やポゼッションではうちの方が良いと負けずに言い返しました。
こういう、基本的には互いをリスペクトしつつも、主張するところは主張する瞬間が、プレスカンファレンス好きとしてはたまらなく面白いところです。



BL2015/16 第4節 : シャルケ対マインツ はコメントを受け付けていません。

08 26 2015

BL2015/16 第2節:シャルケ対ダルムシュタット

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いよいよホーム開幕戦です。初戦の相手は昨季2位で昇格してきたダルムシュタット。
試合前のプレスカンファレンスで監督も『難しい相手』と警告をしていましたが、想像以上に難しい相手でした。
ダルムシュタットについては2013/14シーズンの三部時代に、ハイデンハイム、RBライプツィヒと三つ巴の昇格争いをしていたことがすごく記憶に残っています。3位で終わったダルムシュタットは入替戦にまわり、ビーレフェルトに逆転勝利して二部に昇格、当時から勝負強さというのは際立っていました。
昨季はその同じ昇格組のハイデンハイムやRBライプツィヒを尻目に、さっさと2位でブンデスリーガへ昇格。今季は33年ぶりの一部でのプレーになります。

昨シーズンの失点は26点(一試合平均0.76点)と守備も非常に固く、リーグ34試合中半分の17試合で無失点。スピードのあるヘラーや、高さのあるシュトロー=エンゲルを前線に据え、カウンターやロングボールで得点を取りにきます。試合展開としては、先制されると守備を固められるから、得点するのが難しいなあと思っていました。

1. Bundesliga, 2015/16, 2. Spieltag
FC Schalke 04 – SV Darmstadt 98 1:1 (0:1)

Torschützen
0:1 Rausch (9., Rechtsschuss, Stroh-Engel)
1:1 Draxler (47., Rechtsschuss, di Santo)

FC Schalke 04
Fährmann (2,5) – Junior Caicara (4,5), Matip (3), Neustädter (3,5), Aogo (4) – Geis (3,5) , Höger (4) (80. L. Sané) – Choupo-Moting (3,5), Draxler (2,5) – di Santo (4) (73. M. Meyer), Huntelaar (4,5)

SV Darmstadt 98
Mathenia (2,5) – Garics (3), Sulu (2,5), Caldirola (3,5), Holland (4) – Niemeyer (3), Gondorf (3,5) – Heller (2,5), Vrancic (4,5) (50. Sailer (4)), Rausch (2,5) (87. Kempe) – Stroh-Engel (4,5) (83. Wagner)


シャルケは初戦と少しメンバーを入れ替え、ゴレツカのポジションにはヘーガー。右SBにリーターではなくカイサラを起用します。カイサラは予想通り。ヘーガーについては、試合後のプレスカンファレンスによると、トレーニングでよく頑張っていたことや、対人面の強みを考慮してとの事でした。ブライテンライターは勝っているチームをあえていじるクセがあります。競争によって選手のモチベーションを高めるという利点もありますが、そのために試合がうまく行かないケースも見受けられます。結果論ですが、この試合に関して言うと、スペースをうまく作り出せなかったヘーガーよりも、ゴレツカの方が良かったのではないかという気がしました。

試合前には、亡くなった元ドイツサッカー連盟会長のゲルハルト=マイヤー・フォアフェルダーさんのために黙祷。選手は喪章をつけてプレーしました。

試合の入り方はなんとなく様子見なところがありました。シャルケは昨シーズンはカウンターにやられることも多々あり、ダルムシュタットのヘラーの早いカウンターなどという情報もあったせいかもしれません。
シャルケは4-4-2、ダルムシュタットは4-2-3-1で、ワントップがシュトロー=エンゲル、左にラウシュ、右にヘラー、トップ下にヴランチッチ。この4人が攻撃の際には怒濤のように横一列になって走ってくる姿は壮観でした。初戦では出番のなかった元パーダーボルンのヴランチッチは、先制のアシストもしたし、自ら追加点の惜しい場面もあったし、キッカーがつける4.5というほどひどくはなかったと思います。好きな選手なので今後の活躍にも期待したい…。

7分にはヘーガーが頭で競って落としたボールをラウシュが拾い、シュートを打っています。この時点でラウシュ先制ゴールの伏線があったとも言えます。2分後にはGKからのフィードをシュトロー=エンゲルが競って落とし、それをヴランチッチがパス、ラウシュがダイレクトでシュートをゴール隅に決めてダルムシュタットが先制します。
前半で言うと、ロングボールはほぼシュトロー=エンゲルのところに収まっていましたし、先制の場面でもうまくノイシュテッターに競り勝っていました。ただノイシュテッターの競り方を見ると、シャルケは本職のディフェンダーではない弱みが少し出ている気がします。またチュポとカイサラの間に入ったラウシュのポジション取りもすごくうまいです。シュスター監督のプラン通りだったのではないでしょうか。

ダルムシュタットがよく鍛えられたいいチームだというのはオフサイドの取り方を見ても感じられます。
17分にチュポがオフサイドを取られた場面では、セットプレーで守備に戻っていた長身のシュトロー=エンゲルが、最初はひとりオフサイドラインの外に残っていたのですが、プレー開始と同時に一気に全力で上がり、結果的にチュポをオフサイドにしています。FWでもセットプレー後にラインを上げる事を忘れない辺りが、チームとして徹底されているなあと感心したのでした。

ところでこの試合、主審を務めたのは今期からブンデスリーガ一部で笛を吹く事になった26歳のベンヤミン・ブラント。
最初にこの試合を見たときは、前半はカードを出さずに良くやっていると思ったのですが、2度目に見直した時には、18分のフンテラールへのファールでまずカードを出して、ダルムシュタットに対して警告しておくべきだったよなあと思いました。
結局、カードをうまく使えなかったツケは後半に払わされる事になります(シャルケがね)。

34分にはドラクスラーがボールをヘラーに奪われ、一気にカウンターに持ち込まれます。最終的にヴランチッチのシュートをフェアマンが防ぎましたが、あれこそダルムシュタットが狙っている事で、またブライテンライターもシャルケでやりたいだろうなあと思いました。

守備の堅いチームに先制され、全員に引いて守られ、隙あらばカウンターというのは本当にお手上げな展開です。
しかし後半始まってすぐの47分にはついにユリアンのゴールで追いつきました!素晴らしい。こういう膠着した状態を打破するのはいつも才能ある選手の一発だったりしますね。

1-1になってからは、ダルムシュタットはとにかく時間を使う方向で全員が団結します。シュトロー=エンゲルはしょっちゅう倒れるし、ヴランチッチに替わって入ってきたザイラーもファールと、大げさな倒れ方を繰り返します。
シュトロー=エンゲルは二部のときからずっとあれをやっていたので(汗)、あ、またか、くらいにしか思わなかったのですが、主審は昨シーズンはツヴァイテで笛を吹いているのだから、もう少しうまく対処してほしかったかな。(チェックしてみたらダルムシュタットは1試合も担当してなかったわ…)

でも敵ながら最高だったのは、シャルケのFKの場面で両チームの選手達が主審を囲んでいる時に、ニーマイヤーがセットされたボールをちょっとだけよそに動かしたところ。シャルケの選手からするとめちゃめちゃイラっとする行為ですが、むしろここまでいら立たせる行為をチームとして徹底できるのはある意味痛快かも、とつい笑ってしまいました。しかもいかにもニーマイヤーがしそうな行為だし。

試合は結局、このまま1-1の引き分けに終わりました。シャルケとしては、カウンターでは1失点だけだったというのは評価しても良いと思うし、あれだけ苛立たせる相手だったにも関わらず、最後まで得点しようとあきらめなかったのは素晴らしいと思います。
監督のホーム初戦を勝利で飾る事が出来なかったのは残念ですが、個人的に加熱しすぎていた期待が沈静化する機会を得て良かったかも。へへへ。
新しい監督を得たものの、戦術的に未成熟なチームが、少しづつレベルをあげていくシーズンであることを忘れないようにしないとね…。



BL2015/16 第2節:シャルケ対ダルムシュタット はコメントを受け付けていません。

08 22 2015

BL2015/16 第1節:ブレーメン対シャルケ

いよいよ、待ちに待った新シーズンが始まりました。今期はブライテンライターさんがシャルケの監督になったことで、見る側も力が入ります。

サッカーの試合で個人的に一番好きなのは、相手がどのような布陣でくるのか、それに対しこちらは誰を当てるのか、思うような展開にならない時、打開するためにどうフォーメーションを替えていくのか、交替策はどうなのか、試合展開はどうなるのかなど、試合の内容についてあれこれと考える時間です。残念ながらディ・マッテオ時代は、そのような楽しみをほとんど見出すことができませんでした。

1. Bundesliga, 2015/16, 1. Spieltag
Werder Bremen – FC Schalke 04 0:3 (0:1)

Torschützen
0:1 Gebre Selassie (34., Eigentor, Linksschuss, Matip)
0:2 Choupo-Moting (68., Rechtsschuss, Matip)
0:3 Huntelaar (85., Rechtsschuss, L. Sané)

Werder Bremen
Wiedwald (2) – Gebre Selassie (4,5), Lukimya (2,5), Vestergaard (3), U. Garcia (4,5) – Bargfrede (3) – Fritz (3,5)(70. Grillitsch), Junuzovic (4) – Bartels (4)(84. Galvez) – Öztunali (5)(57. Johannsson (3)), Ujah (3,5)

FC Schalke 04
Fährmann (3) – Riether (3,5), Matip (2), Nastasic(17. Neustädter (3)), Aogo (3) – Goretzka (3)(82. L. Sané), Geis (3) – Choupo-Moting (1,5), Draxler (2) – di Santo (4,5)(61. Höger)), Huntelaar (3)


ブレーメン戦、シャルケは右SBはリーターが先発でした。ポカールではカイサラ。戦術的な理由以外に、監督はローテーションをしながら同ポジションの競争を促す傾向もあり、右SBをどのように起用するかは今後も注目だと思います。

中盤はガイスとゴレツカ。このポジションのファーストチョイスはこの二人で決まりではないでしょうか。

いつも参考にさせてもらっているKarstenさんの分析では、ポカールの試合はフォーメーションは4-2-2-2だったと書いていました。ブレーメン戦もフンテラールとディ・サントのツートップの下は右にチュポ・モティング、左にドラクスラー。Karstenさんによると、このシステムではチュポはかなり高い位置までポジションを取り、ドラクスラーは中央のスペースへ斜めに入ることで、攻撃の組み立てなど自由度が増すという分析でした。(“Neue Saison, neuer Trainer, neue Systeme. MSV Duisburg – FC Schalke 04, 0:5”

これまでのテストマッチ(ポルト、トゥエンテ)あるいはポカール(デュイスルブルク)では、どうしても客観視しづらかったシャルケの今期の実力が、ブレーメンという強敵との対戦によりわかる時が来ました。ブレーメンはシーズン前にゼルケがRBライプツィヒに、さらにディ・サントがシャルケに移籍しました。新規加入としてケルンからはウジャ、またオランダのAZからヨハンソンを獲得しています。個人的にはレンタル先のウニオン・ベルリンからコビランスキが戻ってきたのも気になります。彼には活躍してほしいな。

試合は残念なことに、開始17分にナスタシッチがアキレス腱を痛めてノイシュテッターに交代します。ナスタシッチはその後の診断でアキレス腱断裂で長期離脱が確定しました。キャンプ・テストマッチでの怪我人の離脱がなかっただけに、シーズンが始まってからの怪我はチームにとっても本当に痛い。ナスタシッチの早期回復を祈ります…。
交代で入ったのはノイシュテッター。このブレーメン戦に向けてのプレスカンファレンスでは、ノイシュテッターについての質問を受けた監督が特別に賞賛したほどに、真面目で評価の高い選手です。「彼は今期は私たちのためにたくさんの試合に出るだろう」と言ったことが早くも実現しました。元々は中盤の選手ですが、ライバルも多いポジションなだけに、CBでのプレーで評価をあげれば出場機会も増えそうで、個人的にも嬉しい。

もう一人、今期注目しているレオン・ゴレツカも積極的にシュートを打っていきます。ヘディングでのシュートは相手GKヴィートヴァルトに防がれ残念でした。レオンはボーフム時代には、思い切りの良いゴールをよく決めていた印象があるので、今期はその辺りにも期待したいです。

昨季と比較してシャルケが変わったのは明らかで、全体にボールを下げることなく前でプレーするようになっていました。特に素晴らしかったのはマティプ。元々ボールの配給にはセンスがあると思いましたが、チームが積極的に前でプレーする事で彼の良さも引き出されていました。この試合、先制となったセラシエのオウンゴールもマティプからのパスがきっかけでした。

前半を1-0で折り返したシャルケですが、監督は満足ではなかったようで、ハーフタイムにはロッカールームで「戦って倒れてこい。誰も全てを出さなかったと責められられないようすべきだ」と選手にハッバをかけました。
シャルケの問題は、少しリードすると緊張がほどける、全体に緩くなるということだと思うので、いかに監督が今シーズンを締めて行くかというのは重要な課題でもあります。

61分にはディ・サントに替えてヘーガーを投入。ディ・サントはいきなりの古巣との開幕戦でやりにくかったと思います。替わって入ったヘーガーはガイスと中盤でコンビを組み、ゴレツカは一つ前に入りました。ワントップはフンテラールです。
これが功を奏したのか、68分にはチュポが決めて2-0とします。アシストはやはりマティプ。素晴らしい。

さらに82分にザネがゴレツカと交代でピッチに登場。
『欧州フットボール批評 issue03』のシャルケプレビューでは、レロイ・ザネがトップチームでプレーできるめどが立った事がチーム最大の補強、と書かれていました。そのレロイは自陣近くからボールを奪って、一人駆け上がり、最後にフンテラールへパス。これをフンテラールが決めて3-0と試合を決めました。ほとんどレロイの得点といってもいいですよね。
シャルケがこんなカウンターを決めたのって最近ではほとんど記憶にないくらい…。
かつて、やはりブレーメン戦でリンコンが一人で決めた見事なカウンターを連想したほどです。

アウェイでの難しい開幕戦でしたが、終わってみれば3-0の快勝。
試合後にはピッチで円陣を組む選手&スタッフの姿も。これはパダボーン時代もおなじみの光景です。ブライテンライターさんのチームは、勝っても負けても試合後にはかならず円陣を組みます。今期は選手たちが幸せな表情で円陣を組むシーンをたくさん見たいですね。



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08 06 2015

2015年7月の記録:WAC対シャルケ

【2015年7月 オーストリア Vol.2】

ヴォルフスベルク駅前のホテルにチェックインし、とりあえずシャワーでリフレッシュして、いよいよヴォルフスベルクのスタジアムへ今期初のシャルケを見に行きます。
駅前でタクシーを拾って10分くらいでラヴァンタル・アレーナへ到着。うーんと、ア、アレーナ?



ヴォルフスベルガーACはオーストリア・ブンデスリーガ一部のチームで、昨季は5位に入り、今期は初めてのヨーロッパリーグへと参戦します。ホームスタジアムのラヴァンタル・アレーナは収容人員7,000人ほど。小さなクラブですが、近年着実に力をつけて強くなってきたチームです。
WACは実はこの翌週にEL予選2回戦が予定されているので、シャルケは最後の仕上げにすごく良い対戦相手だったと思います。

スタジアム前のレストランで、すでに数日前から現地入りしているシャルカーの友人だちと落ち合い、先に入手していただいていたチケットをゲット。



キャンプの楽しみの一つは顔見知りのシャルカーと旧交を温める事。前回のキャンプで知り合った友達や、ロンドンやマドリーのアウェイで出会った人たちなど、だんだんに顔見知りが増えて行くのは楽しいものです。
オーストリアに来たら何はなくともラードラー。ビールをレモネードなどで割ったもので、夏のオーストリアではこればかり飲んでいます。
シャルカーな友人たちとひとしきり旧交を温めた後はスタジアムへ。一番上の写真はバックスタンド側ですが、メインはこんな感じ。私たちはゲストブロックなのでバックスタンド側の席でした。



ピッチの上ではシャルケの選手達がウォーミングアップを始めていました。選手達に準備をさせているのはパーダーボルンから来た新しいアスレチック・コーチのトビアス・シュトック。聞くところによると、この前の練習試合ではファラーが指導していたようですが、この試合は初めてトビアスがウォームアップをさせていたとか。見ていてなかなか興味深かったです。
あー、それにしてもトビアス、本当にキミまでシャルケに来ちゃったのね…。



監督の姿はすぐに見つけたのですが、どれも写真がボケボケなので、少し遠いけど試合中のものを一枚。
この片腕をおなかの前に交差して、もう片方の腕で肘をつく仕草は、ブライテンライター監督が試合中によくするポーズです。くそ、監督、シャルケのトレーニングウエアがよく似合うじゃないか…(涙)



友人から、セットプレーの練習をしていたとか、決めごとをして面白い練習をしていたと聞いていたのですが、この試合に関して言うと全くそのような組織的なプレーのかけらもありませんでした。選手は全体に疲れて体が重そうで、よかったのは最初だけでした。
一方のWACは鋭いカウンターでシャルケゴールを脅かします。
ゴールキーパーは新しく加入したGspurning(名前のカタカナ表記に本当に困ります)。キーパーが防げたかなという失点もありましたが、まあWACのプレスやカウンターはかなり切れが良かったので、しょうがなかったということにしておこう。

フリーキックはドラクスラーが蹴っていました。元気にプレーするユリアンの姿を見るのも久しぶりな気がします。



WACのスタジアムの屋根部分は木で出来ていてとても雰囲気がありました。このあたりは木の豊富なオーストリアならではかな。



試合は結局3-1で負けました。フンテラールのゴールはややオフサイド気味で、まあそれを言うなら相手側も何度もオフサイドを見逃されていたし、お互い様でしょう。
こちらは試合後のスタジアムDJの人。このときのWACのサポの盛り上がりようといったら、悔しいというよりも見てて楽しくなるくらいでした。



試合後のこの感じ。なんだかすごく好き。



WACとシャルケが並ぶなんて個人的には不思議な感じがしました。WACのことは実は前から友人にいろいろと聞いていて、面白いチームだなあと思っていたのですが、まさかシャルケと対戦する日が来るとは思いませんでした。



写真奥の人がたくさんいる方がファンショップです。(売っている商品は高かった。バッチとペナントを買ったのですが、なんとなく言い値で吹っかけられたのではないかという気がするw)



キックオフが18時半。試合が終わって駅前まで戻ってきたのが21時くらい。スーパーももちろん閉まっています。
かろうじて駅前のレストランがオープンしていたので、がっつりとシュニッツェルを食べて大満足。ようやくホテルに戻ります。
翌日は早起きをして、クラーゲンフルトを通り、目的地のフェルデンまで向かう予定。
ああ、本当に長い長い一日よ、さよーなら。おやすみなさい。zzz

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09 10 2013

親善試合:シャルケ対サウサンプトンFC

間が空いてしまいましたが、シャルケトレーニングキャンプの3日目の続きです。

キャンプのスケジュールが決まった時から楽しみにしていたサウサンプトンとのテストマッチ。
試合は隣町のフィロッホであるので、早めにクラーゲンフルトの駅前でランチを食べて電車に乗って目的地に向かいます。
そうそう、このときに食べたヴィンナーシュニッツェルがとにかく美味しくて、みんなで思わずもう一枚注文してしまいました・・・。

サウサンプトン公式のキャンプ映像に試合の様子が映っています。5分くらいから。



これがフィロッホのスタジアム入口です。
なんだか私の地元にあるスタジアムを連想させるのどかな雰囲気のところです。



ちゃんとフラッグ貼りを忘れないシャルケファンの人たち。どこへ行っても本当にマメで献身的です。



すでに移籍してしまったバルネッタ(涙)もいますが、試合前のリラックスしたムード。アップの前にピッチやスタジアムの雰囲気を確かめに出てきたような感じでした。
バルネッタやフンちゃんはリンゴをがしがしかじっていたなー。



サライとノイシュテッター。どちらも長身で二人が並ぶととにかくかっこいいです。

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サウサンプトンの選手たち。真ん中がリッキー・ランバートです。背中側から見ると、この時期まだ体が絞り切れてない感じでしたが、このあとイングランド代表に選ばれましたねー。

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シャルケ側のスタメンはヒルデブラント、内田、アヤン、ベニー、フクス、ゴレツカ、ジョーンズ、バルネッタ、ドラクスラー、バストス、サライ。
前半はスタンドで見ていても少し眠くなるような内容でした。サウサンプトン側もコンディションをそこまでフルにあげていない状態で、ランバートのFKなどもあったのですが、それほどの見せ場もなく0-0のままで折り返しました。

スタンドはほとんど満席で、日本人の観客は30人くらいはいたんじゃないかと思います。(もしかしたらもっといたのかも)
ハーフタイムにはこの日ベンチ入りしていなかった吉田麻也もピッチの脇でボールを蹴ったりしていました。
同じようにコンフェデでプレーしていた内田がこの日フル出場したことを考えると、プレミアのチームはけっこうゆっくりと選手を休ませるのだなあと思いました。同じくコンフェデで準決勝まで行ったウルグアイのラミレスもベンチ入りしてなかったですね。



後半に入り、アヤンに替わってマティップ、バルネッタの代りにクレメンス、ドラクスラーの代りにフンテラールが入ります。
クレメンスはケルン時代もけっこうガツガツ行く子だというイメージだったのですが、この試合で始めてシャルケでプレーするのを見て、あらためてアグレッシブで良い選手だなあと思いました。プレースキックもうまい。
先制点は内田のクロスから。クレメンスがシュートに行ったボールがうまくフンテラールの前に戻ってきたところを決めて1-0。



2点目はやはりクレメンスが絡んでいます。コーナーキックから最後はマティップが足で決めます。



みんなに祝福されるマティップ。



最終的に2-0でシャルケがサウサンプトンに勝利しました。よしよし。



試合が終るとスタンドから一斉に子供たちが選手のもとにかけよります。大人たちもどんどん降りて行って収拾のつかない状態に。
まあ危険な感じではなくサインや写真をお願いするようなものだったので、映像で見るよりはなごやかな空気だったと思います。フンちゃんやクレメンスが子供たちにサインしてますね。



麻也のところにもサインと写真をお願いしに親子づれが。とてもほほえましい光景でした。ちなみに内田はなぜか試合後にサウサンプトン側のベンチに腰を下ろしていました。なぞだ。



試合後は人もまばらになったピッチを突っ切って、再びフィロッホの駅まで歩き、電車を待ってクラーゲンフルトに戻りました。

友達のホテルまで戻ってきたら、さすがに遅い時間だったので下のレストランは飲み物だけになっていました。
ちょっとだけ飲んで、さあ夕ご飯をどうしようかと相談していたら、毎晩、そこで出会うシャルカーなおじさんたちの一人がテーブルにやってきて陽気に話しかけてきました。
彼はすでにいい気分に出来上がっていて呂律は回らないけど、よくよく聞くとゲルゼンキルヒェンから友人3人組でキャンプ見学に来ているとのことでした。3人とも仕事はBergmann(鉱山労働者)。ドイツ語でいうところのKnappenです。その言葉通りに体の大きな、いかにも労働に生きてきた感じのおじさんたちでした。
SportBildのインタビューでユリアンがルール地方の人たちをこう描写していました。

「シンプルであけっ広げでストレート。でもとても心がこもっている」

言葉では思うように意思疎通ができてないけど、とにかく日本からシャルケを見に来ている私たちと一生懸命コミュニケーションを取ろうとする様子に、あーこれがシャルケをずっと支えてきたルール地方の人たちなんだと、心打たれるものがありました。

夜な夜なシャルカーが集っていたレストラン。昼間に見るとこんな感じです。



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08 23 2013

2013/14 CL プレーオフ1st Leg:シャルケ対PAOK

Published by under 13/14,Schalke 04 Games

HSV戦で3失点、ヴォルフスブルク戦で4失点。2試合で7失点というのはシャルケにとってブンデスリーガになって初めてのことだとか。
ケラーになってからずっと思っていた、どうも守備の決まりごとが緩いという印象はますます強くなるばかり。
この時代に意外と分業なところもあるんですよね。中盤の守備担当はジョーンズ。あと、最後の砦は個人まかせという面もあるので、DFの選手が失点にからむと責められることも多い。
さすがに個人がそれぞれに守備をして終わりな時代でもないような気がしますが。いえいえ、みんなが全くしてないというわけでは決してないのです。FWからGKまでみんな頑張っています。ただあまり組織的じゃないなあという気がするだけ・・・。
またセットプレーはこぼれ球に誰がどう行くのかという決まりがあるのかないのか、ヴォルフスブルク戦ではセットプレーの一発目は防いでも、こぼれ球を決められるということが起きます。

一方でステフェンスが率いるPAOKテッサロニキの前半の守備は統制がとれていました。
隣同士を紐で結んでいるかのように同じ距離感でみんなが動く。シャルケが前半ボールを持っていてもなかなかブロックを崩せなくて攻撃シーンが見られなかったのも、PAOKの守り方に隙がなかったというのもあります。ステフェンスのゲームプランとしては前半はがっちり守ってゼロで押さえ、あわよくばカウンターという感じだったのではないでしょうか。
ボールを持つとユリアンには厳しくマークがついていました。

Champions League Qualifikation, 2013/14, Play-off
FC Schalke 04 – PAOK Saloniki 1:1 (1:0)

Torschützen
1:0 Farfan (32., Linksschuss, Szalai)
1:1 Stoch (73., Rechtsschuss, Lino)

FC Schalke 04
Hildebrand – Uchida, Matip, Höwedes, Fuchs – Höger (78. Goretzka), J. Jones – Farfan (87. Pukki), Draxler, M. Meyer (69. Clemens) – Szalai

PAOK Saloniki
Jacobo – Kitsiou, Katsouranis, Miguel Vitor, Lino – Lawrence (62. Kace), Tziolis – Lucas (90. + 1 Oliseh), Lazar, Stoch – Salpingidis (62. Athanasiadis)

 
前半のシャルケの攻撃で一番良かったのは内田。裏を取る動きがなんどかうまく行き、足元へとつなぐばかりで動きの少なかった前線にアクセントを加えていました。審判にとってもらえなかったけど、9分のエリア内でのハンドを誘うボールもよかったし、対面にいたストッフを何度か置き去りにして上がるタイミングも非常によかった。
守備でもセットプレー崩れのカウンターになった時、中盤で攻撃の芽をつんでいましたし、前半の内田はよく動けていました。

左でも同じことをマックスにしてもらいたかったのですが、マックスはどうしても真ん中へと入ってきてしまうので、ユリアンが左に流れたり、真ん中が密集したりということがおこりました。左サイドをうまく使えなかったのはちょっともったいない。
マックスも真ん中に入るならもう少しドリブルで仕掛けてほしかったです。シャルケのU-19で見たときは非常に効果的なドリブルも持っていたし、それが持ち味だと思っていたので、簡単にワンタッチでプレーしていく姿はちょっと物足りなさがありました。
もしかしたら、前半の早い時間に左サイドで仕掛けようとしてがっつり引っかけられたのも影響があったのかも?
でもこういうしっかり固めてくる守備陣にはドリブルでの突破も効果があるから起用されたのかと思ったのですが。

あまり決定的なチャンスもなかったシャルケですが、32分に先制します。
フクスから中央のユリアンにパス。シュートは相手DFに当たり、サライの足元へこぼれます。一度はDFにはばまれたものの、なんとかファルファンにパスが出て、これをファルファンがダイレクトでゴールの隅に見事に決めます。
この時だけはぎりぎりシュートコースが空いてるんですよね。そこにしっかり決めてくるファルファンもさすがです。サライが中央でDFの注意を引き付けてくれたというのもありますね。

38分にはPAOK側に決定的なチャンス。なんとか最後はフクスがクリアしましたが、ファーにもフリーの選手がいたし本当に危ない場面でした。

後半はうってかわってPAOKがやや攻勢に出ます。
内田か誰かがコメントしていましたが、60分過ぎから全体に明らかに運動量が落ちるのはコンディションなんでしょうか。
逆に前半は散々内田に裏を取られ、ボールを奪われ、スペースに走ってもボールが出てこないと全く良いところのなかったストッフは、68分にゴール脇を抜けるミドルシュートを打ち、少しずつゴールに近づいてきたことを予感させます。

失点シーン。
内田はやはり守備でバランスを取ろうとするので、ジョーンズがLazarについているにもかかわらず、ついLazarとストッフの両方を見ようとしています。スポナビのコメントでは守備の受け渡しがうまくいかなかったと言っていますが、オフサイドポジションに抜けてしまったLazarを捨てて、ジョーンズがストッフについたときはすでに遅く、ストッフは結果的にフリーの状態でミドルを打つことができてしまいました。ジョーンズと内田の二人が見ていたというのに。
その前の68分にミドルを打っていたので、ゴールまでの距離の感覚はあったんだと思います。
パスではなく完全に自分で蹴るつもりでしたね。

ストッフは決してものすごく質の高い選手ではないと思うけど、どれだけボールが来なかったり、ミスしたりしても全くめげないところが素晴らしいです。愚直なまでにトライする。だから最後に結果が出たのでしょう。こういうところ、ちょっと見習いたい・・・。

この同点ゴールのあたりからスタジアムが騒然とし始めます。
中継ではよくわからなかったのですが、シャルケのゴール裏に100人を超える警官隊が突入し、サポにペッパースプレーを撒いたりして怪我人が30人以上出たようです。このことについては最後に書きます。

ケラーは試合後、スタジアムが騒然としていたのはわかっていたが影響はなかったと言っていますが、追い上げなければいけない大切な時間帯だっただけに後悔が残ります。
79分にはキャプテンのベニーがドリブルで上がって行ってシュートを打ちますが、これはセーブされました。こういう攻める気持ちをみんなでもっと後押ししたかったです・・・。
このまま試合終了。シャルケにとってはアウェイゴールも与えてしまったし、痛い引き分けとなりました。

後半にはクレメンスとゴレツカも交替で登場し、CL初出場を決めました。短い時間ですがどちらも自分なりのプレーは見せていたと思います。
クレメンスはやはり精度の高いボールを蹴ってきたし、レオンは囲まれてもボールを持てるところを見せました。彼のパスを出す時のちょっと独特のタイミングの取り方がけっこう好きです。

さて、上でもちょっと触れましたが、シャルケゴール裏(Nordkurve)に対し、警察の過剰なまでの介入および攻撃については、試合後すぐにTwitter上でシャルケ公式が最大級に強い口調で抗議をし、その後公式サイトにボードメンバーのピータースのコメントが掲載されました。

 


そもそもの騒動の発端は、シャルケゴール裏最前列に掲げられていたマケドニアの旧国旗に過剰反応したPAOKサイドの役員が、GEの警察に対し『この状況がエスカレートしたら重傷者や死者がでるだろう。ブロックに入って何も手を打たないとすぐに警察も攻撃される。フラッグを見せているのはギリシャに対する大きな挑発である』と抗議し、警察はこれに反応したわけですが、実際フラッグを下ろすよう促すだけのことに100人も動員し、ペッパースプレーを無差別にばらまくという暴力行為を行う必要があったのか疑問に思います。(警察の発言はGE警察のプレカンより)

また、シャルケもクラブとして正式に『フラッグの件があったとしてもそれはサポを暴力で脅かすことを正当化するものではない』と強く抗議しています。

そもそもなぜマケドニア国旗がシャルケゴール裏に掲出してあったかについてですが、このフラッグ自体は2004年からゴール裏に掲げられているもので、シャルケと友好関係にあるマケドニアのクラブ、ヴァルダル・スコピエのサポがウルトラス・ゲルゼンキルヒェンにプレゼントしたものです。
記憶にもあるかと思いますが、スコピエとは昨シーズン終了後にも親善試合を行っていますね。
昨シーズンのCLでギリシャのオリンピアコスと対戦したときにもこのフラッグは出されていましたが、全く問題にもなりませんでした。

なお正しくはシャルケゴール裏に出ていた国旗は、現在のマケドニア国旗ではなく1995年まで使用されていたものです。ギリシャではマケドニア呼称問題というものがあり、この旧フラッグは古代マケドニアと類似したデザインのため、しばしば民族主義者がシンボルに使用することもあるようです。

なお、警察の介入時の映像がありますのでリンクしておきます。



この問題、続報がありましたらまた追記します。
この説明は私が理解したところの内容を書いただけですので、理解が足りないことにより事実と異なる部分がありましたらごめんなさい・・・。

 

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08 15 2013

2013/14 BL 第1節:シャルケ対HSV

【2013/14 BL Sp.1: Schalke 3-3 HSV】

Published by under 13/14,Schalke 04 Games

いよいよブンデス1部も開幕しました。今シーズンもどうぞよろしくお願いします。

1. Bundesliga, 2013/14, 1. Spieltag
FC Schalke 04 – Hamburger SV 3:3 (2:2)

Torschützen
1:0 Huntelaar (2., Rechtsschuss, Draxler)
1:1 van der Vaart (12., Handelfmeter, Linksschuss)
1:2 Beister (24., Kopfball, Diekmeier)
2:2 Huntelaar (45. + 2, Kopfball, Fuchs)
2:3 L. Sobiech (49., Kopfball, van der Vaart)
3:3 Szalai (72., Rechtsschuss, Clemens)

FC Schalke 04
Hildebrand (3) – Uchida (3,5), Matip (5), Höwedes (3,5), Fuchs (3,5) – J. Jones (3), Neustädter (4,5) (58. Szalai (2))- Farfan (3), Draxler (23. Goretzka (3,5)), Clemens (3,5) – Huntelaar (2)

Hamburger SV
Adler (5) – Diekmeier (2,5), L. Sobiech (3), Westermann (3), Jansen (2,5) – Badelj (4,5) (64. Rincon), Arslan (3) – Beister (3) (83. Rudnevs), Zoua (4,5) – van der Vaart (2) – Calhanoglu (4) (74. Aogo)

 
バストスの離脱はあったけど、戦力的にはかなり満足のいく補強で迎えた今シーズン、あとは監督・コーチ陣がいかにこの戦力を最大に生かしてくれるのか期待が高まります。
ケラーはDFBポカール前のプレスカンファレンスで、今シーズンは4-4-2あるいは4-2-3-1を選手の状態や対戦相手に応じて用いると発言していましたが、リーグ開幕戦はフンテラールのワントップという昨シーズンから慣れている形で臨んできました。
一方、HSVは4-4-2、Spielverlagerung.deには4-2-4(0)とありましたが、真ん中の二人が出てくることもあれば、サイドがトップに出てくることもあり、非常に攻撃的な形。前線は新戦力のゾウア(バーゼルから移籍)、バイスター、ファン・デル・ファールト、KSCから加入したカルハノグル。

対するシャルケは右から内田、マティップ、ヘヴェデス、フクス。
昨シーズンはマティップが左、ベニーが内田のサイドの右に位置していたのですが、今年からは入れ替わっています。マティップの利き足が右なので、右にポジションした方がスムーズにラインをとりやすいことがスイッチの理由だとSchalke TVで解説されていました。(ベニーも右足ですが比較的どちらも問題ないからということです)

試合は2分にいきなりフンテラールのゴールでシャルケが先制します。
キャンプ中から好調だったフンテラール、昨シーズンと比較してもすでにトップフォームに近いことを感じさせます。

ところが11分にマティップのハンドでPK。意図的ではないと思うけど、ややうっかりプレーかなー。内田がポンポンとマティップを励ましに行ってましたが、こういう気の使い方はいいですね。
このPKをファン・デル・ファールトが決めて、ゲームは1-1と振り出しに戻されます。

15分にはアルスランのスパイクが脛に入り、ユリアンがアキレス腱を痛めて23分に負傷退場。思いもかけずレオン・ゴレツカのリーグデビューが早い段階で回ってきました。がんばれ、レオン。

24分、それまでシャルケの右サイドからの攻撃が多かったHSVですが、ヴェスターマンのロングフィードからディークマイヤーがクロスを上げ、中央にいたバイスターがほぼフリーの形でヘディングを決めてHSVに逆転されます。
ハイコがパスを出すときにクレメンスもフクスもディークマイヤーを気にはしているのですが、これはハイコのボールが素晴らしすぎたというのもあって、防ぎようのない形でやられた感じです。

前半のうちに追いつきたいシャルケは、ロスタイムにクレメンスのショートコーナーからフクスがクロスをあげ、フンテラールのゴールで同点に。
フクスのスタメンについてアザモアは驚いたとコメントしていましたが(彼はコラシナツがスタメンだと思っていたらしい)、こういうどんぴしゃクロスや1点目の起点になったパスがあるのは本当に捨てがたい・・・。
CKの時点で、ロスタイム1分をだいぶ過ぎていたので、クレメンスがショートコーナーをした瞬間に笛を吹かれるかとも思ってヒヤヒヤしました。

後半も先手を取ったのはHSV。
49分にCKからファーにいたゾービッヒのヘディング。これもファン・デル・ファールトからの素晴らしいボールでした。
シャルケは追う展開になると途端に落ち着きがなくなり、あわてる場面も増えるのが今後の課題でしょうか。このあたりはDFBポカールでもチームとしての若さを露呈していた部分でもあります。

58分にノイシュテッターに替えてサライを入れ、レオンをボランチの位置に下げて、フンテラールとサライのツートップになります。
この試合、ノイシュテッターとレオンのプレーを見ていて思ったのは、この先、ノイシュテッターがスタメン落ちする可能性も高いのではないかということです。見ていて判断が遅い。ボールを持ってから止まりながら考えることが何度かあり、そのあたりのポジショニングや判断、さらに落ち着きは、レオンの方が今の時点ですでに優れているような気がします。
インテリジェンスがあるとファブレにも賞賛されたノイシュテッターの巻き返しを期待したいところなんですが・・・。

69分の内田のクロスからサライのシュートはアドラーがセーブ。このクロスはすごく良かったです。
さらに72分、クレメンスのシュートをアドラーがうまく落とし損ねたというか、落ちたボールのバウンドが予想外だったというか、弾かれたところをサライが詰めて3-3の同点に。
その後も両チームとも点を取りにアグレッシブにプレーしますが、結局このまま試合終了。開幕戦は引き分けとなりました。

思いのほかHSVが良かったというのもあるけど、個人的には勝てたのにという気持ちより、負けなくてよかったという感想の方が強いかも。
もちろんユリアンの怪我というアクシデントは残念でしたが、HSVの方が現時点ではチームの完成度は高かったかな。
Schalke TVの試合後のインタビューで内田は、型にはめようする意識が強いというようなことを言っていますが、キャンプを見ていてもそれは感じました。監督・コーチの理想形と、シンプルにプレーする現実的な部分との融合がスムーズに進むといいのですが・・・。

 

2013/14 BL 第1節:シャルケ対HSV はコメントを受け付けていません。

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