ユーロ決勝の静かな夜

クラスメートの中南米グループと一緒に、街に決勝を見に行きました。ベネズエラ、チリ、コロンビアのスペイン語圏と、あとはブラジル人のクラスメート。当然ながらみんなスペインの応援モードです。

スペインレストランに行こうと、2時間前にお店に行ったにもかかわらず、すでにいっぱい。この日はケルンアレーナもその時間には規制をするくらい混雑していたそうです。

近くのレストランに席を見つけてもぐりこみ、ドイツ人に混じってこっそりとスペインの応援です。

クラスメートで、サッカーに造詣の深いパレスチナ人の兄ちゃんも一緒だったのですが、今回のドイツは『ポルトガル戦くらいしか内容のいい試合がなく、正直、勝ったとしても優勝には値しない』と言っていました。
ま、その通りになったわけですが。

ケルシュをがんがん飲みまくっていたので、試合内容はあんまり覚えてないのですが、一度だけ、メッツェルダーがパスしたあと、ガーッと上がって行って、途中でパスカットされ、戻りきらないうちに攻め込まれたシーンがあり、ほんとに危機感もセンスもないなあとがっくりしました。動きが遅いんだから、そんなこじゃれたことをしようなんて思わないで、動かないで守ってたら?

バラックは怪我の具合はわからなかったけど、まあスタメンでくるんだろうと思っていました。スタメンで来たら、ドイツは負けるかなとも。てか、スタメンじゃなくて、使うなら途中交代でなにがいけないの?精神論なんかかんべんしてくれ。

レヴの温情っぽいところというか、情に負けそうなところが大嫌いです。
彼本人がどうこうと思うところはありませんが、監督のタイプとして、私の一番嫌いなタイプです。最後にゴメスを出してきたのも、スペイン戦だからでしょ?
そうじゃないにしても、そう思わせてしまうところが嫌い。(それ以外にゴメスを使う意味がわからなかったもので)
クラニィの使い方も間違ってるし。えー、ここはノイビルだろ、って思わずお店で叫んでしまいました。

あー、ほんとにドイツに関しては、いらいらさせられ通しだったユーロをありがとう、レヴ。きみはドイツの監督になるにはちょっと甘すぎるよ、すべてが。

帰りは家までだらだらと歩いて帰りました。
時折、クラクションを鳴らして走り抜けていく車は、スペインのフラッグを持った人たちばかりで、それでも絶対量が少ないので、なんだかとても静かな夜でした。
祭りの終わりのそこはかとない寂しさを感じます。



なんだかね・・・。
スペインが勝ってとても嬉しいけど(しかもトーレスのゴールだ!)、なんだかちぐはぐなまま、ここまで来てしまったドイツ代表に、なんともいえない不完全燃焼さが残ります。

ヴェスターマンとエンケとトロコフスキーとアドラーはお疲れ様でした。