コビの発言 : 事実関係を整理

コビアシュヴィリの発言がなんか大きく取り上げられているので、現在の事実関係を整理してみます。

1. コビの発言についてドイツでは今のところ、報道すらされていない。(あのBildですら)

2. ドイツで報道されているのは、昨日Expressに掲載された内容とほとんど同じ。(『アトレティコ戦前日・記者会見』参照)

3. スポナビのソースはスペインのmarca紙。

marcaの元記事はこちら。

4. イタリアでも報道されているが、こちらのソースはグルジアのスポーツ紙Sabrieli。

おそらく、marcaもイタリア紙かグルジア紙の記事をもとにしていると思います。

5. 少なくとも、昨日のCLではベンチ入りしていたし、遠目だったので確実ではないけど、アップもしていたと思う。
プレーしないと公言する選手をベンチ入りさせて一人枠をつぶす余裕は、さすがにありませぬ。

6. コビが本当にこう発言したかどうかは不明。さすがにグルジアの言葉までチェックできないので。

7. グルジアのメディアを使ったプロパガンダはアメリカ仕込みなので、あまり信用はできません。コビはスポーツ関係ではグルジアのスターですしね。ドイツ紙が報道しないところを見ると、プロパガンダに巻き込まれたくないので、公式かなにかで報告があるまで静観中なのではという気もします。

8. ロシアを100%悪者扱いにする見方が多いですが、今回の紛争の発端に関しては、かなりの部分でサーカシュヴィリ大統領に問題があります。不必要な戦闘を始めたのはサーカシュヴィリ。ただし、これをいいことに、戦闘を長引かせたロシアには避難が集中すると思いますが・・・。

こんなところですかね。

まあ、スポナビに一度取り上げられると、それがすべての事実のように一人歩きするのは、ラキティッチの件(『死の脅迫はビルトのでっちあげ?』参照)を見ても明らかですけど。

シャルケ公式なり、その他のドイツのニュースでコビの発言が取り上げられるまでは、静観するつもりです。続報があったらまたご紹介します。

 

コビの発言 : 事実関係を整理」への2件のフィードバック

  1. 元々の経緯は分かりませんが、気をつけないといけませんね。
    いつ、どこで、偏見を持たされるような心理操作を受けているとも限りませんし。

    日本では、グルジア出身の力士達がロシア大使館に、嘆願書(だったと思う・・・)を持っていった様子が
    報道されていました。
    TVでは、北京五輪で報道される機会は少ないですが、反ロシア的なスタンスが多いです。

    グルジアで有名なサッカー選手といえば、カラーゼやショタ・アルベラーゼ(引退してAZのコーチらしい)らがいますが、この件に関して、何かコメントした。というニュースは日本メディアでは見かけないです。
    カラーゼなんか、ミラノでいるのだし、イタリアメディアはすぐにでもコメント取れそうなものですが。

    今回のコビアシュビリの発言は、米広告屋の捏造かしら??
    アメリカ経済は不況だし、北京五輪に合わせたタイミングといい、非常にキナ臭いですね。
    (湾岸戦争やイラク戦争のタイミングもそうだし。)

    ロシアも国際的な政治力を持ってるし、戦争にはならない。と思ってますが。

  2. >alenaさん、
    こういうネタはBildとか大好きだと思うのに(しかもあそこは情報が早い)、出てないというところが不思議です。まあ、明日のベンチ入りメンバーを見れば本当はどうなのかわかるとは思いますが・・・。

    ドイツもけっこう五輪がメインですけど、合い間に報道されるニュースではけっこう大きく報道されています。
    あと、私のところはCNNも映るので、そっちでもやってたなー。

    そういえばカラーゼはこの件について発言をしたと聞いてないですね。
    コビのことについてイタリアではそうとう大きく報道しているというのに。
    たぶん、シャルケはガスプロムがスポンサーだから、反ロシア的ニュースを作りやすいんだと思います。

    >米広告屋の捏造
    ねつ造かどうかはわからないし、一方で、ほんとに発言したのかどうかもわかりません。
    ただ、紛争が始まってすぐ、サーカシュヴィリがCNNに出て、いろいろ訴えていました。
    今回の件については、ほんとに謎が多いけど、戦闘の開始に当たっては、サーカシュヴィリがアメリカをあてにしていたのはあるんでしょうねえ・・・。

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