2013/14 DFBポカール一回戦:Nöttingen vs Schalke

ようやく始まりました2013/14シーズン。
リーグ戦に先立ち、DFBポカールの1回戦があります。すでに緑のユニフォームを着て敗退したチームにブレーメンとグラートバッハがあり、ゲルゼンキルヒェン色の新しい緑と黒のユニには試合前から不穏なイメージがただよいます・・・。

DFB-Pokal, 2013/14, 1. Runde
FC Nöttingen – FC Schalke 04 0:2 (0:1)

Torschützen
0:1 Huntelaar (30., Rechtsschuss, Fuchs)
0:2 Goretzka (90. + 4, Rechtsschuss, Huntelaar)

FC Nöttingen
Rausch – Schmidt (89. D. Jung), Bischoff, Fuchs, Frank – Zachmann – Schenker, Brenner, Ozan (67. S. Hofmann), Bilger – Schürg (78. Hecht-Zirpel)

FC Schalke 04
Hildebrand – Höger (63. Uchida), Matip, Höwedes, Fuchs – Neustädter, J. Jones – Clemens, Draxler (84. Goretzka) – Huntelaar, Szalai (65. Barnetta)

 
ポカールの1回戦はがむしゃらに向かってくる下部リーグのチーム相手にどこも苦戦しますが、個人的にはこのヌッティゲンというチーム、けっこう気に入りました。
確かに荒いプレーも多かったですが、最終的にイエローカードが2枚(ドラクスラー、クレメンス)しか出なかった審判の流しっぷりも拍車をかけたかなという気もします。とはいうものの、もし厳格にジャッジする人だったら、試合開始後すぐにヘヴェデスがPKをとられてもおかしくなかったので、何とも言えません・・・。

ヌッティンゲンのシステムは4-1-4-1でかなりコンパクト。最終ラインの4人も中盤の4人もピッチいっぱいにラインをとりながら、隣との距離感を保ち、ボール保持者には二人がかりで守りにいきます。
ボールを持つとがんがんプレスをかけてくるので、中盤のスペースのなさとあいまって序盤、シャルケは思うようにボールを運ぶことができません。
オーバーリーガはリーグでいうと5部相当ですが、こんな風に組織的にサッカーしてくるチームなんだーと思うとなんだか楽しくなってくる始末。

ヌッティンゲンが4-1-4-1で行くというのは前日報道でちょっと読んでいたし、ケラーが同じオーバーリーガの他のチームの監督にスカウティングしたりしたというのも読んだので、フンテラールのワントップで行くのかなと思っていたら、フラットな4-4-2だったのはちょっと意外でした。
ファルファンがいないので右にクレメンスを持ってくると、左サイドに誰を使うかなど考えた末なのでしょうか。ユリアンをトップ下に使えば左を誰にするかという問題もあったでしょうし。
鉄板のように見えたシャルケの補強でしたが、バストス一人抜けただけで急にオプションが少なくなるのは痛いですね。

サイドがライン際に押し出されるように相手に守られると、中盤でボールの出しどころがなくなってしまい、相手の思うツボにハマる時間帯が長く続きました。ただ、こういうハマってしまった状態を見るのは割と好きで(汗)、どう打開するのかとかそういうところをいろいろ考えながら見るのはけっこう楽しい。
そんな中でも先制点のシーンはこうやって崩すのだよというお手本のようでした。フクスのパスを真ん中でサライがスルーし、その先にいたフンテラールがシュート。
サライがボールを止めていたらきっとDFに囲まれていたはずですが、あそこでスルーできるとはフンテラールの位置をよく見てるなーと思いました。こういう二人のコンビネーション、今シーズンはたくさん見たいですね。

その後も35分に、フリーダム・クレメンス君がトラップしてシュートを決めたのですが、これはハンドを取られました。
良くも悪くもポジションにとらわれないクレメンスもなかなか面白い。高いレベルのリーグで壁にぶち当たるか、それともこのままフリーダムを続けていけるのかいろいろ楽しみです。

この日スタメンだったヘーガーは全体に消極的なプレーで少しがっかりでした。やっぱりヘーガーはボランチの位置の方がイキイキするなー。内田は出場する予定にはなかったようですが、63分にヘーガーと替わってピッチに登場。
さらに65分にサライを下げてバルネッタを左サイドに起用します。
これでようやく真ん中にポジジョンを移動できたユリアンですが、84分にはしつこく足をかけてきたBilgerにキレて突き飛ばすという、大変珍しいことをしてしまいます。これでイエロー。
その前からレオン・ゴレツカが準備していたので、ユリアンとの交代は予定通りだったと思いますが、うっかりこんなことで赤をもらってしまったら、その後のヌッティンゲンの猛攻を考えても試合そのものが危ないところでした。それにしても珍しい・・・。

レオンは初めの方のボールタッチでうっかり相手にボールを渡してしまって大丈夫かーと心配しましたが、ロスタイムの終了間際、相手選手からボールを奪取したところから、フンテラールへとボールが渡り、最後は自分でシュートを決めて試合を決定づける2点目、そしてシャルケでの公式戦初ゴールを決めました。
素晴らしいデビューでした!

苦戦はしましたが、きっちりと勝ってポカールは二回戦へ。抽選は土曜日ドイツ時間の21時です。
そして、週末はいよいよリーグ戦です!また今シーズンもよろしくお願いします。