今期、一番つらい試合でした。中立の人にはなかなか面白い試合だったと思うけど。
クラニィがボールを持つたびにすさまじいブーイングでした。
私は基本的にブーイングはきらいなのですが、こういう意味のないブーイングには自分も心理的に戦ってしまうので、疲労困憊してしまいます。
いまだに精神的にちょっと立ち直っていません・・・・。
余談ですが、スポーツの敗者(ケヴィンを敗者というのはちょっと違いますが・・・)に対して、侮辱するような行為は、日本人にはあまり見ないことじゃないかと思います。
なんというか、『そっとしといてやれ』みたいな、思いやりがあるというか。個人的には日本人のそういう優しさは美点だと感じる今日この頃・・・。
試合後、DSFのルッテンのインタビューで、ケヴィンを交替した理由を聞かれ、『Kevin war kaputt』と答えたのを聞いて、泣きそうになりました。(その時は文字通り壊れた・・・という意味にとってしまい、とても悲しかったのですが、実際には疲労困憊だったという意味のようです)
たしかに試合中、時間がたつにつれ彼が弱っていくのが感じられました。
それはHSVのファンですら、心がここにないようなプレーを見て、一度だけ虚をつかれたようにどよめいたことがあったくらいでした・・・。
彼はほんとに大丈夫なんだろうか。
シャルケサポのクラニィ・コールがスタジアムに響き渡っていたのがほんとに救いでした。
私は今回、サイドを間違えて席を買ってしまい、HSVサポ側だったのですが、クラニィが交代するときには、まわりがブーイングする中、半分ブチ切れながら拍手を送りました。
あー、だめだ。
思い出しても怒りがこみあげてくる。このことについて考えるのはやめよう。憎しみしか感じなくなる・・・。
試合について。
【Tore】
1:0 Trochowski (29., Rechtsschuss, Vorarbeit Jarolim)
1:1 Höwedes (48., Kopfball, Farfan)
【Hamburger SV】
F. Rost (2,5) – Demel (3), B. Reinhardt (3), Mathijsen (3), Atouba (4) – Jarolim (2), Benjamin (4) – Trochowski (3), Pitroipa (3,5) (86. Torun) – Guerrero (4,5) (61. Petric), Olic (3,5)
【FC Schalke 04】
Neuer (2,5) – Rafinha (3), Bordon (3), Krstajic (3) (46. Höwedes (2)), Westermann (3,5) – F. Ernst (3) – Jones (3), Engelaar (5) – Farfan (4), Halil Altintop (3,5) – Kuranyi (5,5) (63. Asamoah)
スタメン発表のとき、シャルケの控え選手のところで、他の選手は名前だけなのに、ヘヴェデスのときだけ『Nationalspieler(ドイツ代表選手)、ベネディクト・ヘヴェデス!』と場内コールがあったんですよ。おお、U21で試合を決めるゴールをあげたからかしら。
HSVのDJさん、粋なことを。
失点の場面はとにかく、あっ、と思いました。
ボルドンからのボールを受けたエンゲラールが気の抜けたような中途半端なバックパスを出し、それをヤロリムが拾って、トロがゴールを決めたのですが、エンゲラールはあんな致命的なミスをしてはいけない。あれは味方の信頼をなくします。
よくシャルケはその後、立ち直って、引き分けに持ち込んだと思いました。チームがぷちっと壊れてもおかしくないプレーなのに。外から見るよりチームにはまだまだ信頼関係があるとみていいのかな。
エンゲラールは攻撃面では効果的なパスを出すこともあるので、はずしたくない理由もわかるのですが、それ以上に守備に問題があって、もうちょっと相手に体を寄せろよと思うようなこともありました。
はあ、どうするんだろうなあ。このまま使い続けるんだろうか、ルッテン。(あんなプレーは懲罰交替ものだと思うけど)
後半に入り、シャルケサポがマフラーを掲げて応援している姿を見て、ちょっとうるうるしていたら、ファルファンのFKからヘヴェデスのヘディングで同点に!
ロスト、一歩も動けず。
ちょっと相手の前に入るような巧いヘディングで、シュートを打ってすぐにベニーが両手をあげていたので、会心のシュートだったんでしょう。
ルッテンの選手交替策がうまくはまったみたいです。ベニー、乗ってるなあ。
(追記:クルスタイッチは怪我で交替だったんですね・・・)
ところで、HSVのスタジアムは非常に見やすいのですが、上から見ると、ヴェスターマンの動きがすごく効果的なのがよくわかります。
とくに、ボールをはたいて、すーっとスペースに移動するときの動きのうまさには唸ってしまいました。ダイレクトで次にどこに出てくるのか、予測して動いているんですね。
彼は見ていてほんとに楽しいわー。
後半はペトリッチのシュートがポスト直撃だったのが一番あぶなかったかな。
あと、トロがウェールズ戦のような距離でボールを持って、ちょうど前が開いたので、イメージとしてはウェールズ戦みたいにシュートしたんだと思うのですが、ややドライブがかかって落ちるミドルをノイアーがかっちり押さえた時は、さすがや、ウェールズとはちゃうで!と思いました。(ごめんね、ヘネシー。あなたもいいキーパーだけど)
このとき、スタジアム全体が代表でのトロのゴールをイメージしたのが感じられました。というか、私もイメージしてしまったので。面白いなあ、イメージの共有。
でも、止めたノイアーはほんとにえらいっ!
あとは写真など適当に。こちらはスタジアム正面入口。
おれのヨル。
これが有名な降格したことないんだぜ時計。あー、あやかりたい・・・。
>ブーイング
「ケヴィンに鋼の雨が降り注いだ」と書かれてたので心配していたのですが・・・やはりそうですか。。。
地元紙の記者が心の問題の専門家に診て貰う必要があるのでは、とも言っているようですね。
ケヴィンが「限界」と言っていたのは、要するに心のことだったわけですし。。。
シャルケは専属の精神科医やカウンセラーを置いているのでしょうか?
若しまだ精神的なケアをしていないのなら、一刻も早く取り掛からないと、
とりかえしのつかないことになるのではないかと、
取り越し苦労であって欲しいと願いつつ・・・心配しています。
か、kameさんハンブルクに来られてたんですね!残念!
ケルンからだと遠いしと思って聞かなかったのですが・・・。
私たちはゲストブロック立ち席にいました。
そーです、あのブーイングの中、クラニーコールを続けたブロックです。
ケヴィンかなり心配です。
あとでTVで見たんですが、試合中彼の顔の表情が全然ありませんでした。
あれはかなりあぶない。
何とか手を打ってよねミュラー!
でないとダイスラーのように・・・。
次の2試合がホームなのが幸いです。
話は戻ってHSV戦ですが、前半は、うえー!やべー!の連続で、失点1点なのはマヌに感謝!でしたよね。あの失点も、マヌがゴール前で足を滑らせていなかったら、止めてたかも。
kameさんご指摘の通り、エンゲラーは足長いし、DFうまくいかないみたいような。前半あの失点時以外にもかなりパスミスがあったし、頭の中で味方がどこにいるかイメージできないようで、ボールをキープしながらもたつくシーンが多く見られました。ちょっと気になったのは、失点された時点で、誰もエンゲラーのほうへ行かなかったことです。
ちょっと肩をたたいたり、話すだけでも気が楽になるのに・・・。そんなもんなのかしら?
まあ、後半には彼の動きも少しはマシになったけど。
後半に決まったベニーのゴールはとってもうれしかったです。
でも、ウルトラの旗に視界をさえぎられて見えなかったんですよぉ(泣)
TVで見直して、感動しました。すっごいヘディング!絶対止められない所にはいりましたよね。
最後にハイコ。左サイドバックに久々に戻ってちょっとしんどかったんじゃないかなぁと思いました。
もちろん!彼はいいプレーをしましたよ!前にも良く出てきてたし。ここしばらく右のラフィーからの攻撃が多かったけど、今回は両方のバランスが取れてたと。ただDFの点で、勝手が変わって辛そうに見えました。コビとパンダーはどうやら木曜に間に合わないようなので、UEFAカップもこのポジションですな。
>Moritz.Bさん、
私は今、考えるだけでつらいです。
第三者の私がこれだけまいっているのだから、ケヴィンのことを思うと、ほんとに苦しいです。
>専属の精神科医やカウンセラー
イヤーブックには載ってないので、なんともいえないけど、ケアしてあげてほしいですよね。
ごめんなさいね、なんだかケヴィン関係の記事に目を通すと、自分が息苦しくなってくるので、つい避けていました・・・。
下でしょーちゃんも書かれてますが、HSV戦での表情のなさに、ハッと虚をつかれるようなものがありました。
もうどうしていいかわからないよー。
外からは彼の名前をコールすることくらいしかできない・・・。
>しょーちゃん、
あそこにいたんですね!
席について、反対サイドだーとわかり、がっかりしたものでした。近くに2,3人、そんなシャルケな人々もいましたけど。
ケヴィンの表情のなさはテレビで見て、私もどきっとしました。
ひとりで抱えてしまうタイプなんだと思うのですが、ほんとにプロのカウンセラーがつかないと、取り返しのつかないことになりそうで怖いです。
ミュラーもルッテンもほんとに頼みます・・・。
エンゲラールは、ミスのあと誰もいかなかったですね。あれはチームとしてかなり心配でした。
あー、みんな緊張が切れたかなあと思ったのですが、ハーフタイムをはさんでチームは持ち直しましたね。
しょーちゃんのおっしゃる通り、ミスやもたもたするシーンがすごく気になります。ブンデスに合わないんだろうか。
あと、なんかチームとしてちぐはぐさが抜けないのですが、どうすればよくなるんだろう・・・。
決して悪い時間帯ばかりじゃない(チームとして向上している)と思うんだけど、なんだか1試合すべてよかったというゲームがないような気がします。
ベニーのゴールはもう嬉しいのなんのって!
しかも、本人もそう思っていると思うけど、完璧でした。私もテレビで見て感動しました。
ハイコはうまいし、どこでもこなすけど、ちょっと気の毒な感じもしますねえ・・・。
Moritz.Bさん、 kameさん
BILDによると、ケヴィンにカウンセラーは不要だとミュラーは断言しています。
彼に必要なのは、試合に出て成功することだと。なんか、昔のガンコ親父みたい。
う~ん。
本人も「逃げはしない」といってるらしい。
ここは、UEFAカップを待つしかないですな。
前回も書いたように、ホームです。ファンのサポートがあれば乗り切られるかも。
kameさん
「なんかチームとしてちぐはぐさが抜けないのですが・・・」
これはシステムが変わったためのプロセスと考えれば、楽観的すぎ?
私もいい方向に向かっていると思います。
なんだか最近のシャルケの試合を見ていて、
全体にふわふわした感じがするんですよねー。
それもあって、ヘベデスの打点の高い強烈なヘッドは、
チームを引き締める目が覚めるような鮮やかさでした。
芯になるようなところがないというか、
悪くはないけど安定している感じもないような。
まあ印象なんでなんだか上手く言えないんですが。
ハイコは短期間の間にミットフィールド、センターバック、サイドバックとあちこち移動して
本人も大変でしょうね。
全てでそつなく、というのも小さくまとまってしまいそうなので、
ちょっと心配ではあります。
まあ彼の一番の長所は頑丈さなんですけど(笑)
クラニー、あまり無理してほしくはないですね。
大丈夫だと本人も回りも強調しすぎるのはかえって問題を押し込めてしまう気がします。
時間をかけてもきちんと向き合うのが一番早い方法だと思うんですけどね。
>しょーちゃん
私もBildを見ました。ちょっと目を疑ってしまいました。
実は今日、練習を見てきたのですが、明るいケヴィンを見て、逆に大丈夫か・・・と思ってしまいました。彼は『逃げはしない』というより、逃げる場所がない感じです。ギャラリーもプレスもいるし、毎日練習で注目されるし。
逃げた方が精神的にずっといい場合だってあるのに。
ゴールでもすればまた少しは気分も持ち直すのかしら・・・。
(代表前の2ゴールの影響が、あの代表戦であとかたもなくなってしまったのが悔しいっす)
>システムが変わったためのプロセス
最初に比べると、ずいぶんチームとしてよくなってきたとは思うので、向上しているのはわかるんですけど。
(・・・って、私が悲観的過ぎるのかも)
>のもんさん、
>全体にふわふわした感じがする
あー、するする。
なんかシャルケじゃないようなへんな感じ。もっとこう強かっただろっ、ていうような・・・。
芯のなさも気になりますね。劣勢になるとあっさり崩れるような怖さがあります。(私も印象ですが)
ハイコはあちこちやっても、それでどんどん吸収できる人なので、しばらくはいいと思うけど、最終的にはどこかに決めてあげないと、ほんとに器用貧乏になってしまいそうな気が。
>大丈夫だと本人も回りも強調しすぎるのはかえって問題を押し込めてしまう
私も同じような感じを持っています。風船がふくらんで、ぱーっとはじけてしまうような・・・。
>専属の精神科医やカウンセラー
しょーちゃんさんのBildのお話から考えても、どうやら置いてませんね、シャルケ。
SVWのようなビンボークラブにも居るというのに・・・残念です。
>大丈夫だと本人も回りも強調しすぎるのはかえって問題を押し込めてしまう
同感です。
あのことを自分自身の精神の深層の部分で「許し、受け入れる」ことが何より大事だと思うんですが。
ミュラー氏が「試合で活躍することが一番のセラピー」と言ったとか・・・
それも一理あるんですが
なんだかちょっと前時代的ですね。。。
>Moritz.Bさん、
ゴール、決めましたね。
プレーもHSV戦に比べるとすごくポジティブというか、自分で向かっていく様子が見られましたのはいい兆候だと思いました。
>「試合で活躍することが一番のセラピー」
前近代的ですが、現状それしかチームが対応してないのであれば、しょうがないでしょうね。