シャルケのソーシャルネットワーク戦略

マガトがFacebookにページを持ったということで、ずいぶん話題になっています。

 

 
なぜ、このタイミングで?とか、意味あるの?ということについて、Auswärtssieg!にわかりやすいポストが掲載されていたので、ひっぱってきてみます。

以下、ポストの内容をまとめたものです。

ソーシャルネットワークを使うかどうかについては、去年の10月にシャルケのプレス担当者Dittrichが『すでに公式サイトやニュースレターで情報はカバーされているので、FacebookやTwitterなどは考えていない』と答えていたようです。(『”Social Media ist kein Allheilmittel”』

それについて、一人のブロガーがDEL(ドイツアイスホッケーリーグ)の例をとって、シャルケのメディア戦略を痛烈に批判。
その間、公式ではなく、誰が作ったかわからないシャルケのFacebookページは90,000人のファンを獲得。プレスのプロであるDittrichがニュースレターには30,000人が登録していると威張っている間に、プロの仕事ではなかったFacebookはその3倍のファンをあっさりと獲得していたわけです。

そして突然に、Facebookに『ファンとのコミュニケーションを試みる』マガトのページが公開されました。
この期に及んで、Dittrichはなお『シャルケの公式Facebookは考えていない。マガトのページはプライベートなもの』と言っているようです。

Facebookはプロのサッカークラブにとって意味があるかどうか?

現在、Facebookの非公式シャルケページには127,000人を超えるファンがいます。これはBVBの200,000、バイエルンの700,000に比べるとまだ少ない数です。他のリーグで言うと、リバプールの公式FBは4,3000,000人超、マドリーは8,700,000人です。

Raphael BrinkertというハンブルクのWebマーケティングの専門家は、『Facebookでは、かつてのWebのように客やファンという立場ではなく、みんなが自由な会話やディスカッションを試みている』と言っています。
Facebookの特徴は、YouTubeのような『I dislike this』のボタンがないことです。批判的なことを書きたい場合でも、まず『Like』をクリックしなければ書けません。そのため批判的な態度というのは心理的にとりにくくなるそうです。

そして、本当に突然、マガトのページが出現しました。
ページの中でマガトは、『ファンとのコミュニケーションに対し、私はいつでもオープンであり、すべての質問について答える用意がある』と言っています。

Auswärtssieg!でこのポストを書いているMatthiasは、マガトがFacebookに登場したことは良いことであると思っているようです。
また彼のページを読んで、ここのところ批判にさらされていたマガトに対する印象もよくなったみたいです。
ただ、彼が気に入らないのは、マガトを盾にして、シャルケというクラブ自体は、ソーシャルネットワークを活用していくことに積極的ではないことのようです。

私もこの意見にはすごく同感です。

私はリバプールの応援もしていますが、リバプールのソーシャルメディア活用術は本当に素晴らしく、ファンとの双方向のコミュニケーションの理想のようになっているのを見るたびに、シャルケというクラブがまだまだオープンでないことを思い知らされます。
メディアの使い方もホントに遅れていると思うし、そもそもS04TVがシーズンを折り返してもまだつかえないという時点でやる気あるのか?って感じです。

ただ、ブログの中でMatthiasが言っているように、マガトのFacebookというのは一つの突破口かもしれないし、うまく活用されるならシャルケというクラブもソーシャルメディアの重要性について思いなおすことがあるかもしれません。
・・・というかそうなることを願っています。