2012/13 1.BL 第3節 フュルト対シャルケ

試合前、フュルトのキャプテン、マフライとホルトビー、フクスがしっかりとハグして挨拶をしていたので、あれ、マフライってマインツだったけ?と思ったら、この3人ボーフム時代に一緒だったのですね。なるほど。
3節目にしてようやくシャルケのキャプテン、ベニーもスタメンで登場。
内田は扁桃炎とのことですが、扁桃腺は疲労がたまると腫れやすくなるのでお大事に。CLも始まるのでこれからどんどん過密スケジュールになりますね。

1. Bundesliga, 2012/13, 3. Spieltag
SpVgg Greuther Fürth – FC Schalke 04 : 0-2 (0-0)

Torschützen
0:1 Draxler (48., Rechtsschuss)
0:2 Holtby (88., Linksschuss, Barnetta)

SpVgg Greuther Fürth
Grün (3) – Nehrig (5), Kleine (4), Mavraj (4,5), Schmidtgal (4) – Fürstner (4), Pekovic (3,5)(77. Asamoah) – Klaus (4,5)(68. Pektürk), Prib (4) – Sararer (3,5) – Edu (5)(83. Azemi)

FC Schalke 04
Unnerstall (3) – Höwedes (3,5), K. Papadopoulos (3), Matip (3), Fuchs (3,5)(90. Kolasinac) – Neustädter (3) – J. Jones (3,5) – Afellay (3,5)(67. Farfan), Holtby (2,5), Draxler (2,5) (85. Barnetta)- Huntelaar (4,5)

 
それにしてもブシュケンスの姿を見ると泣きそうになってしまうー。私は現役時代は知らないのですが、いろんなことがあったシャルケの監督時代や、リザーブの指導者時代を思い出します。
18年も在籍したチームとの対戦で、特別な感情はもちろんあると試合前の記者会見で答えていたマイク。ちなみにこの試合に勝ったら11歳の小さな友達ジモン君にスパゲティ・アイスクリームをおごってあげると約束したのだとか。



 
試合は2分にいきなりジョーンズが切れのあるミドルを打って、GKのグリュンがこれをセーブ。
このところジョーンズはオフェンスに積極的ですね。その分、ノイシュテッターがディフェンスをカバーしているってことでしょうか。
サラレルがカウンターに行きかけたところを、ノイシュテッターが素早くつぶしに行ったシーンが非常にかっこよかったです。

12分にはフンテラールのクロスをドラクスラーがヘディング。タイミング的にはどんぴしゃでしたが少しだけ高さが合わず。
シャルケ、いい感じ・・・と思っていたのですが、この後はフュルトの方がサイドからの良い展開で徐々に押し気味に試合を進めてきます。
最初、内田が体調不良だったとは知らなくて、ベニーを使ったのはプリブやシュミットガル対策なのかなと思ったのですが、かなりサイドから押し込まれるシーンも多かったような気がします。ベニーは久々のスタメンということもあって、慎重な試合の入り方でしたが、シュミットガルがキックがうまいのを知っているので、守備面ではうわー、もう少し詰めてーとドキドキしながら見ていました。

それにしてもやっぱりシュミットガルのキックはいいわー、うん。
敵ながら彼をフリーで蹴らせるのは怖いです。鋭いクロスもあったし、FKもうまい。
左サイドではフクスとフュルトの若者、クラウス君がかなりマッチアップしていたし、サイドの攻防は見てて面白かったです。(勝ったから面白かったと言えるのですがw)

トップはエドゥが頑張っていましたが、ものすごーく正直なことを言うと、先シーズンのオーシャンに比べるとまだ多少怖さが足りない気がする・・・。でもフュルトは基本、戦術がしっかりしているチームなので、エドゥにはこれからどんどんチームにフィットして他のチームから得点を稼いでほしいわー。コンビを組んでいたサラレルは、自分でゴールをあげるのも、得点をおぜん立てするのもうまいですから。

39分にはジョーンズからのプレゼントパスを、42分にはアフェライからのスルーパスを、フンちゃんがどちらも決めきれなかった時には頭を抱えました(汗)。
後半に入り、48分、先制点となったユリアンのロングシュートは素晴らしかったです。
ゴール前にもう一つ入りきれないときに、ミドルやロングのシュートがあるって効果的。今シーズンのユリアンのゴールに対する貪欲な姿勢もいいですね!

初スタメンだったアフェライは他の選手とのコンビネーションやアイデアがすごく良かったです。まだブンデス特有の相手ディフェンスに慣れていないところや、1試合通しての体力に改善の余地があるかもしれないけど、今後に期待が持てます。
試合は88分にホルトビーがボールを奪ったところから、ファルファンへつなぎ、さらにバルネッタのクロスをホルトビーがあっさりと決めて2-0とします。
バルネッタは短い時間だけど良いプレーしているのよね。この後も、もう少しでバルネッタのアシストからファルファンのゴールというシーンもありました。
ポジション争いは激しいと思うけど、バルネッタは個人的にもう少し長い時間見たいので、がんばれー。

90分にはフクスと交替で入ったコラシナツ君、ブンデス・デビュー。おめでとう。

パパ対エドゥ、ジョーンズ対シュミットガルなどかなり激しい攻防もありましたが、全体にみんながよく戦う姿を見せ、しっかりと勝ちきったところには満足です。
アザモアが登場した場面ではシャルカーのブロックからアザのチャントが聞こえましたね・・・。

さて、この試合、元アメリカ国務長官のキッシンジャーがアメリカから観戦にやってきました。
彼はフュルト出身のユダヤ系ドイツ人で、グロイター・フュルト前身のSpVggフュルト時代からの筋金入りのフュルトサポ。(『グロイター・フュルト、1部昇格決定』参照)
ベトナムとの和平交渉中や、国家安全保障会議などの歴史上の大きな出来事の間も、フュルトの成績はかかさずチェックし、試合はインターネットを通して見たりしていたそうです。とんでもないサカオタ爺さんです(笑)
ニュルベルガーの記者との丁々発止の大変面白いインタビュー記事があるのですが、時間がなくてなかなか訳せないので、あえてここに書くことで今後の自分の宿題としておきます・・・。



隣で一緒に観戦しているのはフュルトの会長・ヘルムート・ハックさん。
キッシンジャーはニュルンベルクとのダービーも観戦したいと希望しているらしいので、次はチームが勝つところを見せてあげたいものです。

 

2012/13 1.BL 第3節 フュルト対シャルケ」への2件のフィードバック

  1. 好調なフランクフルトをはじめとして昇格した3チームが好調で対戦相手はどこも苦労しているようですが、そんな昇格チームにも普通に勝つシャルケはやはり強いなと感じます。内容だけでなく結果もしっかり残さないと上位争いは厳しいですからね。
    ところでフュルトのキャプテンはマフライなのですか。2シーズン前のツヴァイテで信じられない凡ミスを1試合に2度も繰り返して以来出番を与えられずにボーフムを去ったマフライがキャプテンで、まったく出場機会を得られないままボーフムを去ったシュミットガルが、今ではともにフュルトの中心になっているとはなんだか感慨深いです。

  2. >reisさん、
    マフライだけじゃなく、シュミットガルもボーフムだったのですね。
    使う人によってずいぶんと変わるということなんでしょうか。
    どちらもいまや確かにフュルトの中心ですね。
    シュミットガルはツヴァイテの昨年も大変良いプレーをしており、ブンデス一部でも十分通用していることがわかって嬉しいです。

    昇格組ががんばっている反面、レバークーゼンやシュツットガルトなどが苦戦していますね。
    毎年のことですが、ブンデスは本当に入れ替わりが激しく油断のならないリーグだなあと感じます。

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