2013/14 RL West:フォルトゥナ・ケルン対アーヘン

ザルツブルクからさらに旅の続きです。デュッセルドルフ空港についてからは時間との戦いでした。
最短でケルン中央駅に到着する電車ルートを、券売機のタイムテーブルであせりながら調べて切符を購入。接続が悪くて思っていたより時間がかかることと、時間帯的に電車が混んでいたことにいらいらします。

この日はレギオナル・リーガ・ヴェストの開幕戦があり、このあとはケルンでフォルトゥナ・ケルン対アレマニア・アーヘンの試合に行こうと思っていたのです。

ケルン中央駅でロッカーにスーツケースを放り込み、KVBのライン16に乗って待ち合わせ場所のアイフェルシュトラーゼまでは一本。もう一息つく暇もありません。

ようやく友人たちと落ちあってフォルトゥナ・ケルンのホームであるSüd Stadionへ向かいます。
キックオフは19時だったのですが、とてもそんな時間だとは思えないくらいの日差しでとにかく暑く、私は移動の疲れもあってなかばぐったりしていました。

スタジアムの中はこんな感じ。陸上用のトラックがあります。ブンデスリーガももちろん素晴らしいとは思いますが、トップリーグ以下ののんびりとしたスタジアムの雰囲気は格別のものがあります。

GaffelのFassbrauseが売っていたので、ごくごく飲みながら試合開始を待ちます。時間がたつにつれだんだんに増えてきたフォルトゥナサポ。

こちらはアーヘンのゲストブロック。昨シーズン、カップ戦の決勝でフォルトゥナのサポにアーヘンのサポが攻撃をしかけたりしたので、アーヘンのサポは怖くてちょっと苦手。ケルンからは近いので、開幕戦ということもあって多くのアーヘンサポが訪れていました。

そしてこの日の私のお目当ては・・・アーヘンに加入した吉原正人!

アビスパユース出身の元アビスパ福岡の選手で、昨シーズン、クラブとの契約が終了した後の去就が気になっていました。その後、彼はドイツに渡り、アーヘンに練習参加をしてみごとに今シーズンの契約を勝ち取りました。

いきなり正人応援モードに気合が入ります。本当はフォルトゥナの応援をしようと思っていたのですが、つい日本人選手がいるチームを応援してしまうという人の気持ちがよくわかった瞬間でした(汗)

このカードがレギオナル・リーガ・ヴェストの開幕戦でもあったので、試合前にはセレモニーも行われました。
今季のRLヴェストはとにかく昔の名前で出ていますチームが多くて、フォルトゥナ・ケルンやアーヘンもそうですが、ほかにユルディンゲン、RWエッセン、オーバーハウゼン、さらにシャルケやレヴァークーゼンのリザーブチームなどと、けっこうな激戦区です。
セレモニーではそれぞれのチームのユニを着た子供たちが勢ぞろい。

試合は実は暑さと疲れで朦朧として、あまりよく覚えていません。フォルトゥナのホームなのでなんとしても勝ってほしかったのですが、序盤にペースを握ったのはアーヘン。

18分にガルシア、38分にSangare(手前のふわふわ髪の人です)がゴールを決めて前半で2-0とリードします。
サンガレは正人と同じく今シーズンからアーへンに加入した19歳の選手ですが、テクニックがあってなかなか良い選手でした。

後半にはいり、49分にアーヘンが追加点で3-0とほぼ試合を決めたところからフォルトゥナの攻勢が始まりました。4分後にはLauxが1点を返し、さらに反撃にでようとします。

実はこのころからアップをしていた正人が試合よりも気になって(笑)
いつ呼ばれるかな、出番はくるのかなと、コーチがアップをしている選手たちの方へ行くたびにそわそわしました。リードしている展開のままだったらもしかした出場機会もあるかもと、フォルトゥナに追いつかれることをちょっとおそれたりもしていました(ごめんw)
ようやくコーチに呼ばれたのは80分過ぎ。
先制ゴールを決めたガルシアと交代でピッチに登場します。正人のデビューを偶然にも目にすることできるとはなんというラッキーな・・・。

ほんの10分くらいですが、積極的にボールに触りに行って、シュートも1回ほど打つ機会もありました。背が高いのでドイツ人の間に混じっても遜色はありません。

試合はこのままアーヘンが3-1で逃げ切り、開幕戦勝利をかざりました。アーヘンサポのゲストブロックにあいさつに行くときは他の選手にポンポンと肩をたたかれていたりして、笑顔もでていました。

アーヘンは第12節を終わった時点で、5勝7敗の11位とやや低迷してます。一方で対戦相手だったフォルトゥナ・ケルンはアーヘン以外にこのあと1敗したのみで2位と好調です。試合を見た限りではアーヘンの方がチーム状態もよさそうだったのですが、リーグってわからないものです。

正人はこれまでに5試合に出場。いままでのところリーグ戦でのゴールはゼロです。8節以降出場機会がないのが少し気になりますが、アーヘンのリザーブチームではゴールをあげたりしているので、またトップチームでの活躍を期待したいところです。
あと、調べているうちに気がつきましたが、アーヘンにはいま、正人を含めて3人の日本人選手がいるんですね。昨シーズン所属していた村上選手の名前は確認できなかったのですが、アーヘンIIにはGKの伊藤幹人選手とMorita Takuya選手が所属しています。
正人にとっては初めてのドイツでなにかと勝手が違うでしょうが、チームメイトに同国人がいると少し心強いですね。