冬の移籍ウィンドウがようやく閉まったので、今回の移籍をまとめてみます。
1. ヤン・キルヒホフがバイエルンからレンタル移籍
もうだいぶ前の話のように感じますが、前半戦の最後の試合後、ヘルトがインタビューでキルヒホフ移籍の噂に触れ、彼への関心を示していました。まあ来ないだろうなあと思っていたら、あっという間にレンタル移籍が決まってびっくり。バイエルンが同リーグのチームに出すとは思いませんでした。買取オプション付きで2014年1月から2015年6月まで。
マインツ時代のキルヒホフはすごく好きなタイプで、対戦相手にとってこれほどイヤな選手はいないだろうという印象でした。シャルケとの対戦ではボランチでプレーしていましたが、いまのシャルケにはいない粘り強いマークができる選手です。CBでもプレーできます。 残念ながらカタールキャンプでいきなり怪我をして、手術が必要となってしまいましたが、彼の復帰を心待ちにしています。
2. ジョーンズがベシクタシュへ移籍
キルヒホフの加入で割を食ったのがジョーンズだと思います。自ら移籍先を探したいのでとキャンプにも帯同せず、最後の最後になってトルコのベシクタシュに移籍が決まりました。
ジョーンズは2007年にフランクフルトからシャルケに移籍。同期にユースから上がってきたヘヴェデスがいます。 マガト時代にブラックバーン・ローヴァースへレンタルされていたりしましたが、シャルケではそれなりに長くいた選手でした。 個人的にはジョーンズのことはすごく好きでした。最近ではそのプレーぶりが批判されることも多かったですが、そのたびに、手前でマークをはなしたのは誰よ、ジョーンズがファールしなければゴールまで行ってたよ!と憤慨することもありました。 プレーとは対照的に物静かな人で、ファンサービスなども一番に来てしてくれるような優しい人でした。彼のベシクタシュでの成功とワールドカップでの活躍を祈っています。
3. ラース・ウンナーシュタルがFCアーラウへレンタル移籍
ラースがスイスのFCアーラウへ今シーズン終了までレンタルで移籍しました。
ラースはリーグではもちろん、CLでもプレーしていたことを考えると、第3キーパーであることに甘んじているのは本当に辛かっただろうと思います。 そのあたりの無念さはしょーちゃん&bfbluesさんのラースのインタビューがよく物語っていると思います。
- ラース移籍後インタビュー(翻訳) at @bfblueの覚え書き
ラースはマティップとU-19の時から一緒にプレーしてるんですよね。ラースが本当にいなくなったら寂しいな・・・。 (写真はU-19時代のラース)
4. ティモ・ヒルデブラントとの契約更新はせず
夏で契約が切れるティモとは契約延長をしないことが発表されました。
シュトゥットガルト時代にはキラキラしていて、まぶしいくらいにかわいかったティモが、めぐりめぐってシャルケでプレーするようになるなんて思ってもみませんでした。 色々な経験を経てしっかりと大人の顔になった今のティモも好きです。大変だった時期のシャルケに来て助けてくれたことに対しては、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。よい移籍先が見つかりますように・・・。
5. シドニー・サムが夏にシャルケに移籍
レバークーゼンのシドニー・サムが2014年の夏からシャルケに移籍することが発表されました。契約期間は2018年6月まで。
正直言って少しだけ、なぜだろう?って感じです。レバークーゼンはCLにも出場しているし、リーグでもシャルケより上を行っているのに、移籍する動機ってなんなんだろうなあと思います。 シャルケにとっては意味のある獲得で、夏にシャルケから移籍する選手がいてもいなくても、それなりに考えた獲得だと思っています。いずれにしてもサムも早く怪我が治りますように。
最後はドラクスラーの移籍騒動について。 ユリアンは昨日、試合前にSkyのスタジオゲストで登場しています。そして実際にはオファーがあったけれども、彼に聞くまでもなくヘルトが断ったということを答えています。
そして昨日の試合後、ミックスゾーンでヘルトは『オファーは確かにあった。それ相当な金額ではあったが、私たちには十分ではなかった』と言っているようです。(“Schalke lehnte Last-Minute-Angebot für Draxler ab”) これらの発言からわかることをHonigsteinは、1) イギリスのメディアがアーセナルがビットしたと報道していたのは飛ばしではなかった。 2) ただしシャルケがオファーがあったことを公にしなかったのは満額で売りたかったから、と言っています。
first thing to say about Draxler is that UK media were right in the sense that there was a concrete offer from him from Arsenal
— Raphael Honigstein (@honigstein) February 1, 2014
the fact that Schalke didn’t go public with it at all suggests to me that they would have sold for the right price.
— Raphael Honigstein (@honigstein) February 1, 2014
すぐ知ったかぶりをしたがるSkyのフィヨルトルトが、実はバイエルンが夏に買うから止めたのだと言い出したり、さらにいろいろな憶測が飛んでいるようですが、私の今の望みはユリアン本人が言っているように、早く怪我から復帰して後半戦で活躍し、夏のワールドカップメンバーに滑り込めるよう頑張ってほしいということだけです・・・。(今はあまりその先のことは考えたくない)