2015年夏の移籍まとめ

ようやく移籍市場が閉まったので、昨シーズン終了から8月末までのシャルケの移籍関係を少しまとめてみます。

【新規加入】

ヨハネス・ガイス

ガイスはずっと噂にはなっていましたが、まさかシャルケを選ぶとは思いませんでした。マインツ時代はFKがとにかくすごいというイメージでした。ただ中盤でボールを供給するのもうまいですし、良い相棒と一緒に組ませるとさらに効果的なプレーが望めそう。今のところ、ゴレツカとのコンビが個人的には良いバランスだなと思っていますが、ホイビュルクと組むのも面白いかもしれません。
お手本にしているのはベッカムだそうで、確かにFKを蹴るときの体の傾け方とかがよく似ています。

ジュニオ・カイサラ

ブルガリアのルドゴレツからシャルケに移籍してきました。昨シーズン、リヴァプールがルドゴレツと対戦したとき見たけど、彼のことは覚えてない…。ただよく組織された良いチームでした。
内田をのぞくと、右サイドバックは本職ではない選手が苦労しながらプレーしている感じがありましたが、ようやくここにきてちゃんと選手を補強したかという感じです。カイサラは右SBだけでなく、左SBも、さらにひとつ前のポジションも経験があるようです。

ミヒャエル・グシュプアニング

昨年はシャルケU23でプレーしていて、契約終了の予定だったのですが、ギーファーの怪我などもありトップで契約を結ぶことになりました。オーストリア代表の経験もあるのだとか。フクスと共にアメリカのFox Soccer Academyを手伝っていますね。(写真後ろ姿でゴメン)

ザシャ・リーター

リーターは2年前、フラムが降格した時にシャルケに来るという報道がありましたが、結局その時はフライブルクへ移籍しました。
プレミアリーグ時代はヤヌザイに対するファールなど残念なこともありましたが、個人的にはイングランドでプレーするドイツ人として密かに応援していました。シャルケでも経験を活かして頑張ってくれると思います。

フランコ・ディ・サント

ディ・サントはブレーメンとの契約延長のニュースが流れていたので、てっきり更新したのだとばかり思っていました。
キャンプも終わった時点で急に名前が浮上し、あっという間に移籍が決まってしまいましたが、シャルケは少し前から段階を踏んで交渉はしていたようです。これだけの金額を出せば移籍可能という条項を使っての移籍でした。
実はブレーメンの時のディ・サントはけっこう好きだったので、ブレーメンサポには申し訳ないけど来てくれて嬉しかったりします。同じような活躍ができるかどうかまだわかりませんが、期待しています。

アレキザンダー・ニュベル

アレックスううう。パダボーンの秘蔵っ子がシャルケに取られて本当はすごく悲しいのです。
8歳の時からパダボーンのユースでプレー。すでに10年所属し、昨シーズンはトップに昇格。なんどか控えキーパーとしてトップの試合にもベンチ入りしています。U23の昇格にも大いに貢献しました。まだ18歳なので大切に育てていつかは正ゴールキーパーへと思っていました。
ボルンSDによると、シャルケから話が来たとき、基本的には彼にとって大きなチャンスだし、邪魔をしたくないと思ったそうです。
もちろんギーファーが復帰したらU23に追いやられるだろうとは思っていますが、なんとかトップで第3キーパーくらいには入ってほしいな…。頑張れ、アレックス!

ピエール・エミール・ホイビュルク(ホイビヤー)

ホイビュルクが1年契約でレンタル移籍。本人はレヴァークーゼンに行きたかったけれども、バイエルンが了承しなかったという報道もありました。かまわん、来てくれただけで嬉しい。昨シーズンはアウクスブルクにレンタルされてプレーしていましたが、対バイエルン戦での活躍がとにかくすごかったなーと記憶に残っています。
シャルケではボランチとして考えているとのことですがどうなるでしょうね。すごく楽しみです。
U21欧州選手権ではデンマーク代表としてもプレー。すでにA代表にも召集されていますね。U21の放送ではデンマーク読みの「ホイビヤー」表記でした。一年だけだけど、ユニフォーム買っちゃおうかなと思うくらいに好きな選手。

【移籍】

トランキーロ・バルネッタ(フィラデルフィア・ユニオン)

バルネッタはレヴァークーゼン時代から好きな選手で、シャルケ移籍が決まった時は本当に嬉しかったものです。彼の良さをチームがうまく活用できなかったことが残念。アメリカでの活躍を願っています。

クリスティアン・フクス(レスター・シティFC)

フクスも大好きな選手でした。シャルケで契約更新するものだと思っていたのですが、報道を読む限り、クラブ側が彼に対し非常に残念な態度を取ったようで悲しい。それでも、本人の長年の希望でもあったイングランド・プレミアリーグへの移籍が決まり良かったです。今後のプレーもチェックしたいと思います。代表でも頑張って。

ジェフェルソン・ファルファン(アル・ジャジーラ・クラブ)

ファルファンはシャルケのファンにとっては特別な選手で、実は彼の移籍について考えることがいまだにつらいのです…。
2011年にキリンカップでペルー代表として来日した時に、松本に試合を見に行きました。その時には生まれて初めてゲーフラも作ったりしました。
とてもシャイな選手で、あまり前面に出てきたりしませんが、みんな彼のことが大好きだったと思います。新天地での活躍を心から祈っています。いつかシャルケでお別れ試合も出来たら良いな…。

ティモン・ヴェレンロイター(レンタル移籍・RCDマジョルカ)

ティモンは辛い事の多かったこの2シーズンでは、数少ない幸せな発見だったと思いますが、出場機会を求めてマジョルカへレンタル移籍する事になりました。今回、U21ドイツ代表にも選ばれ、デンマークとの親善試合でU21代表としてデビューすることもできました。大きく成長してシャルケに戻って来る日を待っています。

パスカル・イッター(SVグレーディヒ)

パスカルはニュルンベルクU19からシャルケU19に移籍したときは期待していたのですが、なかなかトップで出場するまでには至りませんでした。彼は2012年にU17フリッツ・ヴァルター・メダルの銅を受賞しています。そのときの銀はマックス・マイヤー、金はゴレツカ(当時ボーフム)でした。トリオでトップでプレーできたら最高だったのですが…。
オーストリアのグレーディヒで活躍し、再びドイツ・ブンデスリーガに戻ってくることを期待しています。

マルセル・ソボトゥカ(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)

ソボトゥカはキャンプの最終日前に、練習が終わった後、長い間ヘルトと話をしていました。その時点でおそらくデュッセルドルフからオファーが来ている事が告げられたのではないかと思います。移籍先のフォルトゥナでは早速プロデビューも果たしました。買い戻しオプション付きなので、大きく成長して戻っておいで。

クリスティアン・ヴェトクロ(シャルケU23)

昨シーズンはヴェトクロがシャルケのユニフォームを着てアレーナのゴール前に立つ事をずっと期待していたのですが、残念ながら彼の夢はかないませんでした。チームをずっと献身的に支えてくれた彼には、試合終了前の1分でいいからそういう報いがあっても良かったと思います。そういう面でも私はディ・マッテオが好きではありませんでした。
今期からU23のゴールキーパーコーチに就任。U23のチームでもプレーしています。彼がシャルケに残ってくれた事は本当に嬉しい。

ここで一言述べられなかった選手達はごめんなさい。今後の活躍を祈っています。シュレーター君は経験を積んでちゃんとシャルケに戻っておいでね。

フェリックス・シュレーター(レンタル移籍・ハイデンハイム)
モーリス・ムルトハウプ(インゴルシュタット)
ヤン・キルヒホフ(レンタル終了・バイエルン)
ユリアン・ドラクスラー(VfLヴォルスフブルク)
チネデゥ・オバジ(契約満了)