パダボーンにエメルリング新監督

パダボーンのミュラー監督が解任され、ケルンU21でユースを指導していたエメルリングさんが新たに監督としてパダボーンにやってきました。
と同時に、退任したフィンケも会長としてクラブに戻ってきました。
個人的には戻ってくると思っていたよ、フィンケさんという感じです。とてもアクの強い人ですが、フィンケ会長がいなくなったパダボーンは、良くも悪くも個性のないチームになった気がして、成績よりもその点がちょっと寂しかったのです。

プレスカンファレンスでフィンケは「パダボーンは私の赤ちゃん」と言っていましたが、一つのクラブに愛情を惜しみなく(金は惜しむけど)注ぐことができる存在はやはり大切だという気がしました。(数年後にはフィンケやめろと言っているかもしれないけど。笑)
フィンケの構想では2年で再びツヴァイテに戻ることを考えているようです。できるできないは別として、何よりもクラブとしての目標をはっきりとさせることは重要なことですよね。

ところで解任されたミュラー元監督ですが、彼のことは現役時代から好きで、彼がパダボーンの監督をすることにロマンは感じていましたが、能力的にはかなり厳しく、エッフェがとったマンマークをそのまま踏襲して失点を重ねました。監督としてはもうどこでも復帰できないのではないかと危惧しています。

新たに就任したエメルリングの能力はまだ未知ですが、3度ほどトレーニングをした後に、チームについてかなり手厳しいことを言っています。
「選手たちは自信をなくし、勇気もない。横パスやバックパスが多く、お互いの明確なコミュニケーションやはっきりとした取り決めもない」

もちろん批判だけでなく、自分の分析を選手たちと共有し、考えるきっかけになって欲しいとコメントしています。
個人的には選手の質はそれほど低いと思っていないのですが、守備面でチームとして機能しているところがあまり見られないので、監督の言うように決まりごとをはっきりとさせて、失点を減らすことにまず着手して欲しいなと思います。

今節はやはり残留を争っているプロイセン・ミュンスターとの対戦。このところ好調なミュンスターは4連勝中。厳しい相手ですが勝てば勝ち点では並ぶことができるので、パダボーンにはなんとか食らいついて、サポに希望を見せて欲しい。