U21EM予選:ウェールズ対イングランド

U21欧州選手権予選プレーオフ:ドイツ対フランスを見ていたのですが、それが終わった後に見た、U21:ウェールズ対イングランドがあまりにも面白かったので、なんだかドイツの試合の印象がふっとんでしまいました。

Wales 2-3 (2-2) England

【Goals】
Wales: Church 13, 44.
England: Wheater 19, Johnson 35, Agbonlahor 61.

【Wales U21】 fon Williams, Eardley, Blake, Nyatanga, Wiggins, Adams (Allen 59), Collison, King (James 84), MacDonald (Brown 76), Ramsey, Church.

【England U21】 Hart, Wheater, Mancienne, Taylor, O’Hara, Milner, Cattermole, Huddlestone, Johnson, Noble, Agbonlahor (Campbell 76).

スコアを見てもわかるように、点の取り合いでした。

ウェールズ・ホームなので、序盤は応援に乗せられるかのように、ウェールズが試合を支配します。
イングランドは前にポルトガルとの試合を見た時もそうだったけど、ちょっとエンジンのかかりが遅いのかなあ。最初のうちは前に行っても、そこでパスミスをしてボールを取られ、一気に攻め込まれるという感じでした。

13分にイングランドのDFのミスからウェールズに先制点を献上。
最初にCBのマンシェンが、チャーチのボールをきれいに止めたのに、その戻したボールをスティーブン・テイラーが受けるときに大きくはじいてしまいます。前にいたチャーチがそれを拾って、そのままゴール。
スタジアムはすごい盛り上がりようでした。
その後も、続けてシュートチャンスやCKを与えてしまい、さらにイングランドはパスミスも依然として多いし、いったい大丈夫なのか・・・状態。

それが、19分に、CKからウィーターが打点の高いヘディングで代表初ゴールを決めて同点にすると、ポルトガル戦に引き続き、急にエンジンがかかったかのようによくなるイングランド代表。
それからは今までのミスがうそのようにパスがきれいにつながるし、クロスも質のいいクロスがはいるようになってきます。不思議なチーム・・・。

それでもイングランドが押すばかりという試合ではなかったのが、面白かったんですけど。ウェールズもかなりいいシュートを打っていたのですが、イングランドのGK、ハートが非常にいいセーブをして、危機を逃れていました。
イングランドもアグボンラホーが得意の足を生かして独走、シュートという場面もあったりしました。

33分に、ジョンソンのゴールでイングランドがリードしますが、前半終了間際の44分にはまたしてもチャーチに同点にされます。テイラーが寄せていたのにちょっとすべったので、シュートチャンスを与えてしまったような感じ。テイラーは今日は散々でしたね・・・。

後半もとにかく面白く、両チームのペースが落ちないまま90分が経過し、気がついたら終わっていたという試合。

61分にオハラのパスを受けたハドルストンがねばり、それを拾ったノーブルがグラウンダーのボールを入れ、アグボンラホーが決めて、これが決勝点になりました。

いやー、いいね、U-21イングランド。

なにがいいって、調子にのったときには、ほんとにぐだぐだ感がないのです。ベクトルがちゃんと定まっていて、みんながゴールへ向かうという意思統一がされているようなプレーをするんですよね。今日はウェールズもそういうところがあったなあ。
なので、両チーム、とにかく展開が早くて、見ていて面白かったです。(人によってはめまぐるしすぎるという意見もあると思うけど)
あと両キーパーが非常に良いパフォーマンスで、何度も好セーブで危機を切り抜けていたので、よけいに試合が締まって見えたのかも。

手元のメモを見ると、後半は『ミルナー』の名前が連発なのですが、サイドを大きく展開するときの早いパスやクロス、ミドルシュート、フィジカルの強いところなど、かなーり好きなタイプでございます。
(これはポルトガル戦の時の写真ですが、ちょっと気にいっている。ミルナーは7番の選手)



イングランドで行われるプレーオフ第2戦はヴィラ・パークなので、ヴィラサポもきっと盛り上がることでしょう。