Kleine Gruppeについて

先々週くらいからシャルケのファンサイトではいろいろな動きがありました。
記事をあれこれ読んでいるのですが、私のつたないドイツ語理解力では、何が正しくて、何が間違っているのか、いまひとつ状況が把握できません。
もしかしたら、ドイツ語の能力だけの問題ではなく、情報が錯綜し、人々の意見がばらばらなせいなのかもしれませんが・・・。

ただ、こういうときこそ自分が正しいと思う感覚に頼る方が良いかなと思い、SFCV(Schalker Fan-Club Verband)の『Kleine Gruppe』(小さなグループ)に賛同する署名をしてきました。

『Unser Verein beugt sich nicht– ein Bekenntnis zu Demokratie und Nachhaltigkeit』 at SFCV

日本語にするととてもぎこちないのですが、『私たちのクラブは屈しない – 民主主義と持続可能性へのコミットメント』という宣言になります。

先々週、シャルケの広報担当責任者、Dittrichからの1本の電話で、シャルケのファンクラブ代表者だったRolf Rojekが職を解かれました。Rojekは22年前にファンの代表者として、初めてシャルケのボードメンバーの一員となった人です。
それからずっとシャルケのために働いてきたというのに、たった一本の電話でクラブから放り出されるなんて。

あれこれ記事を読んでみたのですが、クラブ側は罷免した理由として、『機能していなかったから。Rojekには個人的に話した』と述べているだけで、詳しいことはわかっていません。

もちろん、シャルケのファンクラブを代表する立場にあり、なおかつ、クラブ側の組織の一員というRojekの役割が矛盾を生み出すという、クラブ側の説明もわからないわけではありません。あと、Rojekその人に対してもフォーラムでは様々な意見があります。

ただ、あまりに一方的すぎるクラブ側の態度に、ファンの間で『マガトは独裁的だ』という強い反発を招いたのも事実。
DFBポカールの対Aalen戦でサポーターが、『Unser Verein ist kein Diktator』という弾幕を出したり、HSV戦でサポが『Kleine Gruppe』という白いTシャツを着て応援したり、ファンとクラブの間は緊張が高まっています。

もちろんここまで反発を招くには下地もあります。
ずっと据え置かれていたチケット代が値上げされたことや、主力のあいつぐ放出(しかもマガトの意向だとしか思えないような出され方)など、サポの中には単純に不満が爆発しているだけという人もいると思います。

ただ、SFCVのサイトで署名しようと私が思ったのは、やはりシャルケというチームが人々のものでなくなり、一握りの人々がすべてを決定するようなものになったら、それはシャルケというチーム自体の終わりを意味するのと同じであると考えたからです。
サポとクラブの距離が世界で最も近いチームであることが、シャルケというチームのレゾンデートル(存在理由)だと信じています。
そこだけはクラブ側の人間にもきちんと理解しておいてほしい部分なのです。もちろんクラブ側も十分わかっているとは思いますが、念には念を押したい。

個人的にはマガトが志向していることも理解しているつもりです。
記者会見でも語っていましたが、マガトはクラブに変革をもたらし、ローカルな存在から、意識の上でもひとつ上を目指そうとしているんだと思います。それはすごくよくわかるのですが、あまりに性急すぎる改革に、人々が恐怖心を感じたのが今回の騒動なんじゃないでしょうか。



ちょっと気になるのはHSV戦の後で、選手の一部がファンから手渡された『Kleine Gruppe』のTシャツを着たことかな。
選手と監督の間だけは一枚岩でいてほしいのですが・・・。

 

Kleine Gruppeについて」への2件のフィードバック

  1. Tシャツを選手達が着たことは、どうやらワケわからず着ちゃったとこがあるようなので、
    そんなに問題がないように思えます。
    ただ、気になるのは、このTシャツを選手達に配ったのはマヌだったらしいこと。
    そんで、SFCVのリストのかなり上部にBuerschenscaftがあること。
    でも、マヌ本人はTシャツを着なかったよね?

    このKleine Gruppeに関して話し始めると、kameさんが言うように、
    いろいろとウラがあるようで、表面だけではわからないことが多過ぎるようですが
    大事なことは、シャルケは数少ない単純なスポーツ団体であること、
    そして、みんなシャルケの成功を願っていること。

    だれも、お家騒動はやりたくないはずです。

  2. >しょーちゃん、
    たぶん、マヌ以外の選手は全然わかってなかったでしょうねー。それは私も思いました。
    それにしても、マヌが配ったというのはどういうことなんでしょ。
    彼がシャルケにすごく愛着があるのもよくわかるけど、できることなら、彼にはプレー以外のことにあまりかかわってほしくないのですが・・・。

    >表面だけではわからないことが多過ぎるよう
    そうなの。読めば読むほどわけがわからなくなってきます。
    人事的な部分って必ず裏があるし、表面にあらわれてきたことだけが真実であるとは思えないので、うかつなことは言えないのですが、ただ大半のシャルケファンがあれこれ心配して、心を痛めていることだけは事実だと思います。
    そして、ファンの愛情表現がへんに爆発するような方向へ行ってほしくないと願っているんだけど。

    それにしても、お家騒動はまたビルトあたりが面白おかしく書くし、ほんと避けたいです・・・。
    どうなるのか心配で、胃が痛いです。

コメントは受け付けていません。