第90回天皇杯・四回戦：大宮対福岡

17日は午後半休をとって、大宮へ天皇杯を見に行きました。
今年はもう関東のアウェイ戦で、アビスパの試合を見ることはないんだなあと思っていたら、なんと天皇杯で広島を破り、勝ちあがってきてくれました。
同じ時間に味スタで東京対千葉の試合もあったけど、こんなチャンスはめったにないんだから、福岡の試合を見に行くしかないでしょ。

天気予報は雨。気温はこの秋一番の冷え込み。
夜の氷川神社参道は趣きがあってとてもいい感じでした。NACKはこの参道も含めて、ほんとにいいスタジアムだよなー。（雨の日は屋根がないからしんどいけど）

大宮も福岡もどちらもほぼ控え中心のメンバーです。
永里は次節のリーグ戦は出場停止でお休みなので、この試合にはフル出場。おお、鈴木惇がキャプテンマークを巻いている！



試合は18分に大宮の藤田が、DFの寄せが甘かった一瞬をついて、枠ぎりぎりのところへゴールを決めます。
目の前で見たけど、まっすぐに飛んできたボールがちょっとだけ曲がってネットに突き刺さる軌跡が素晴らしかった。うわっ、プロのボールってすごい！と普通に感心。NACKはピッチが近いのでほんとに迫力があります。

福岡のCBは山口和樹と柳楽。
最初のうち、和樹の出だしは微妙に遅く、大丈夫かなあと思ったのですが、試合がすすむにつれてどんどんよくなってきました。J’s Goalのコメントを読むと、やはりかなり緊張していたみたいですね。
その一方で柳楽は、うっすらと余裕を感じさせるプレーぶりで広い範囲をカバー。ナギが安定してこういうパフォーマンスを出せるようになれば、ほんとCBの層も厚くなるんだけど・・・。いや、でもほんとにこの日は、柳楽さんかっこええーと思えるプレーでした。

先制されたその1分後、泰のクロスを受けた孫正倫がゴールを決めて追いつきます。
うわー、孫くんの初ゴールに立ち会っちゃったよー、と個人的にエキサイト。彼はアビスパ福岡ユースから今年トップに昇格したのですが、下関で育った子なのです～。

試合自体はかなりミスも多かったし、互いにボールをプレゼントするようなシーンも多々あり、細部のレベルは高くなかったかもしれないけど、全体に躍動感があって、見ていて非常に面白かったです。
やっぱりこの試合でチャンスをつかむのだという前向きな気持ちを、出場している選手全員が持っていたのかなあ。

後半、PKを獲得した場面では、え、勝っちゃう？勝っちゃう？とゴール裏もノリノリだったのですが、惇のボールはGK江角の好セーブにあい、どどっとずっこけるゴール裏。いや、しかし、あれだけ『うおおおおお』と言いながら両手を前に突き出し、ゴールが決まる瞬間に、腕を振り上げるつもりで待っているサポを目の前にしてPKを蹴るのは、なかなか大変だったんじゃないのかしらー（笑）



その後、杉山のファインゴールで突き放された時も、不思議と沈む気持ちはなかったです。勝つと信じていたわけではないけど、負ける気も全くしなかった。
それだけに泰のゴールで追いついた時の喜びと言ったら、言葉には言い表せません。

平石が延長前半に足が攣って動けなくなり、交代で丹羽がピッチに入ります。
その丹羽が、延長前半を終了した時、福岡のゴール裏に向かって『まかせろ！』という感じで、ユニフォームの胸のあたりを叩いたときは、不覚にも泣きそうになりました。なんてかっこいい選手なんだ！

PKは最初にいきなり六反が止めて盛り上がります。
最後は阿部嵩が落ち着いて決め、120分の長い長い試合にようやく決着がつきました。



あー、嬉しいなあ・・・。
途中で雨はどんどんひどくなるし、体感温度も下がるし、立ちっぱなしで足は疲れてくるしと、観戦環境はサイアクでしたが、行ってよかったー。こんなに楽しい思いができるのなら、サッカーも捨てたもんじゃないわよね。

準々決勝は12月25日、クリスマス。相手はFC東京です。
2005年の天皇杯4回戦で東京と対戦した時、味スタに見に行ったなー。その時は負けてるから、なんとか雪辱したいものです。