Weltのテニエス・インタビュー

Welt onlineにクレメンス・テニエス会長のインタビューが出ていました。
長いので、主要な部分だけまとめてみます。間違ってたらごめんなさい・・・。

マガト解任の真相については、双方の合意のもと沈黙を守るということになったので、詳しい事情についてはテニエスも全く答えていません。そのため、多少抽象的なインタビューになっていますが、シャルケというチームを知るにはなかなか良い内容ではあります。

やはりマガトの1年目というのは、テニエスから見て、マガトは正しい方向へ向かっている、彼はシャルケというチームを理解していると感じていたようです。
特に昨シーズン終盤のブレーメン戦では、テニエスが『ついにマガトは真のシャルカーになった』と確信を抱いた瞬間でした。
確かにあの試合でのファンのサポートを見たら、どんな監督でも心を動かされる・・・と外から見ても思うはず。
それがなぜ、『マガトは非人間的なやり方でクラブを引き裂こうとしている』と思うようになったのか。それはこの先も決して語られることはないのでしょう。

テニエスの語るシャルケについて。

シャルケというのは特別なフットボールファミリーであり、ドイツの中でもこういう形はほとんどなく、このことに誇りを抱いています。すべてのファンが共に含まれなければなりません。そしてここで働く人たち、具体的に言うとファンショップのキャッシャーから、役員会のメンバー、もちろんスポンサーもです。シャルケはたまたまカルト的なクラブになったのではなく、長い歴史を経てそうなったのです。ファンの文化は同じ方向を向いて共に結束しあう中での信頼を意味しています。良い時も悪い時も一緒に過ごしてきました。家族内にひびがあれば、成績がどうであろうと、その理由を知らなければなりません。それがシャルケの哲学であり、そうであり続けるものなのです』

 
シャルケのファンについて。

サポーターはクラブが人生の重要な生きがいなのです。クラブに忠誠を誓う者は一番の優先価値を持っています。モダンフットボールのビジネスの中ではたくさんの人がやってきて、また去っていきます。ただシャルケのファンはほとんど、生きている限りここにとどまるでしょう。

 
なぜラングニックの方がマガトより良いと考えたか。

彼はシャルケがどのように機能しているか、クラブがどう成り立っているか知っています。彼はすぐにファンに歩み寄ります。人間的にもふさわしい。また卓越したフットボール指導者でもあることも疑問の余地はありません。

 
財政的な面については。

負債は減少しています。2010年のアニュアル・レポートが出たらもっと正確な数字について準備できます。チーム(の過剰な部分)についてはマネージャーのホルスト・ヘルトとラルフ・ラングニックが減らしていくでしょう。

 
マネージャーのホルスト・ヘルトについて。

昨年は彼にとって簡単ではなかったけれども、ようやく彼の時が来ました。彼は基礎的な知識と、高いソーシャルスキルを持ち、人々にアピールすることができますし、目的志向で物事を実行します。

テニエスという人は決断力と、決めたことを遂行する能力のある人だというのは、はたから見ていても確かだと思います。
シャルケがこれからどうなるのか、もちろん良い方向へ行ってほしいと願っていますが、どんなにダメなときでもEinmal Schalker, Immer Schalker(ひとたびシャルカーになれば、ずっとシャルカー)。
惚れた弱みってやつですね(汗)。