2011 J1第9節 仙台 1-0 福岡

一昨年まではよく見た組合せだけど、J1でこの対戦カードを見ると、また格別なものがあります。

ユアテックスタジアムへ行くのは実は初めて。
ずっと行ってみたかったので、今シーズンのスケジュールが出た時から仙台には行こうと思っていたのですが、地震で大きな被害を受け、一時はスタジアムで試合がいつ再開できるか危ぶまれていました。
スタジアムや交通機関などの復旧に注力された皆さま、本当に言葉を尽くしても足りないくらいに感謝しています・・・。私にとってもそこに行って試合を見るということに、いつも以上に大きな意味があるような気がしました。

まだ福岡から仙台への空の便がないので、福岡側のビジター席前売りが70枚しか売れていないと聞いて、うわーどうしようと思いましたが、こんなときこそ『これないやつらのためにも』がんばろうと思いました。

アビスパサポーターからのメッセージが書かれた横断幕。



ユアスタは話に聞いていた通り素晴らしいスタジアムでした。
仙台は昨シーズンの浦和戦@埼スタでちょこっとゴール裏におじゃましたことがあり、応援はすごく好きです。力強い彼らの応援を聞いているとなんだかすごく嬉しかったり、よし、負けないぞという闘志が燃えてきたり。



アビスパのスターティングメンバーはほとんど変わらず。怪我をしていた成岡がようやくベンチ入りしました。
選手紹介で松浦の名前が呼ばれた時に仙台サポが一斉に大ブーイングしていたのは申し訳ないけど、ちょっと笑ったぞ。仙台からしてみれば入替戦での天敵ですものねえ。忘れられない選手でしょう。

現地で見ていると、前半は相変わらずミスも多く、なんだか間延びした試合のように見えたのですが、帰ってきて録画を見直すとお互いそれほど悪いわけではなかったのですね。
仙台のセンターバックコンビの守備は堅く、福岡が真ん中から突破しようとすると、はさまれてうまくつぶされていました。よそごとながら、今季の守備はすごくいい感じですね、仙台。

前半終了前のセットプレーの後、中町みずからダメ出しをして、気がついたらピッチにいなかったので、どうしたんだろうとどきどきしてしまいました。録画で見ると、前半36分過ぎくらいに中町がちょっとももの後ろあたりを痛めたように見えたのですが、大丈夫なのか―。前半は末吉とともにすごく効いていたので、無得点で折り返したとはいえかなり暗澹とした気分に。

ところが中町が抜け、鈴木惇の入った後半はチームとしては前半よりも機能して、より攻撃的に厚みのある内容になりました。
なによりも替わって入った鈴木惇のプレーがよかったことと、選手間のバランスが、昨年好調だった時の福岡のようにうまく保たれていて、かなりいい感じで押しあげることができていたことが挙げられます。まあ、そこでうまく点が取れないのが今の難しい状況を象徴しているともいえるのですが・・・。

仙台にしてみれば後半はがまんの時間も長かったと思いますが、うまくワンチャンスをものにして、1-0で勝つのはさすがだと思いました。
やっぱりJ1でプレーを続けるということは、チームとしての経験値を上げ、自分たちの力を信じるという点において重要なんですねえ・・・。

でも福岡に関してはあまり悲観はしていません。
個人的に末吉選手がぐぐっと成長してきた感じも見ててすごく嬉しい。昨シーズン終盤は判断が遅く思えた時期もあったのですが、どんどんJ1のスピードに対応して力がついているということですよね。
たとえ負けても、やっぱりJ1で試合をするという意味は、計り知れないくらい大きいと思っています。

それにしても、前でうまく起点になる選手がもう一枚いれば・・・。(個人的にはジャンボもだけど、それよりも久藤が抜けたことがすごく大きい気がする。試合を落ちつかせることのできる選手がほしいー)

なかなか勝ち点が上げられないと落ち込むけど、みんな、前を向いてがんばりましょう。