ケルンWDR交響楽団

昨日は、ドイツの匂いをかぎに、アクロス博多のシンフォニーホールで行われたケルンWDR交響楽団の演奏を聞きに行ってきました。
WDR(Westdeutscher Rundfunk)というのはケルンにある放送局で、マウスはこの局の番組です。



ケルンにいるときは一度もWDR交響楽団に行く機会がなかったのに、まさか日本で聞くことになるとは(汗)

アクロス博多のシンフォーニーホールは初めて行ったのですが、シューボックス型で、大きすぎず、小さすぎず、とても素敵なコンサートホールでした。音響も私が今まで行った中でも(って、たいして行ってませんがw)、ベストだと思うくらいよかったです。
コンサートホールの内部は撮影できないので、アクロスの外観だけ。



建物の中は吹き抜けになっています。この写真の右後ろにシンフォニーホールがあります。



プログラムは、シューマン『≪マンフレッド≫序曲・作品115』、ベートーヴェン『ヴァイオリン協奏曲 二長調 作品61』、ブラームス『交響曲 第4番 ホ単調 作品98』でした。

ヴァイオリンの音はけっこう好きなのですが、今まで行ったコンサートは室内楽が多く、ソロの演奏を生で聞いたのは初めてかも・・・。(友人がプライベートで演奏するのは聞いたりしましたが)
ベートーヴェン『ヴァイオリン協奏曲』でソロで弾いていたのはヴィヴィアン・ハーグナーという女性。

この方の技術の高さと音の素晴らしさは、クラシック素人の私にもはっきりとわかるくらいでした。とにかく一つ一つの音が精密で、すべての音が演奏技術の高さに裏打ちされた、非の打ちどころのない演奏といいましょうか。
アンコールで弾いてくれたパガニーニの曲も、素晴らしかったです。ヴァイオリンの音って、こんなにきれいで深みがあるのかというのをあらためて認識しました。

休憩後は、ヴァイオリンのケースを持ったヴィヴィアンは客席に座って演奏を聞いていました。地味な紫の服に着替えた彼女はほっそりと小さく、さきほどまで演奏していた人とは別人みたい。どこにあんな演奏のパワーがあるのか信じられません。

また彼女の演奏を聞いてみたいなあ・・・。
ドイツ成分を補給したのでちょっと元気になりました。