試合について書く前にMSVデュースブルクについてちょこっとだけ。
5-0という結果だけで片づけられてしまうには惜しいくらい、今シーズンのMSVは良いチームでした。
フンちゃんやクルーゲなど、怪我人がポカール決勝に向けて復帰してきたシャルケと対照的に、MSVはシーズン終盤に怪我人が続出。しかも復帰まで時間のかかる大きな怪我が多かったです。
特にBVBからレンタル中のDFユリアン・コッホが、膝の怪我でシーズンを棒に振ったのは痛かった。シャシッチ監督やチームメイトも彼のために勝とうと言っていたようで、20歳の彼はチームでもほんとに信頼されていました。(どうでもいいが、ノイルーラの後だけにシャシッチ監督が必要以上に良い監督に思えるw)
怪我をした24節までですが、kickerの平均採点は2.83とツヴァイテのDFでは一人だけ2点代です。
試合前に、彼がインタビューを受ける様子が大型スクリーンに映し出されていましたが、この試合、白いシャツ姿のコッホはベンチで一緒に観戦していたようです。
うー、決勝の舞台で彼を見たかった。(来シーズンはBVBに帰るんだよね・・・? いろんな意味で残念すぎる)
さらに、かつて日本でもプレーしていたことのある、FWでキャプテンのバーヤックも30節で左ひざを怪我しシーズン終了。
バーヤックと並んで得点源だったFWのマイヤーホーファーも、同じ頃に右足の手術で離脱。一時期はニュースフィードを見るたびにMSVの選手が怪我をする情報を見つけて、つらく感じたほど・・・。
デュースブルクは彼らが1部にいた2007/2008シーズンに試合を見に行ったことがありますが、サポがほんとに親切で、個人的にはわりと好きなチームです。
ところで試合前、試合後に何人かのシャルカーと話したのですが、みんなに共通していたのは『シャルケが勝つかどうか自信がない』という不安感でした。ポカール決勝まで6試合連続黒星。
マンU戦後、どこかチーム全体がプツンと糸が切れたような感じで、押される展開になるとそのままずるずるとやられてしまうのではないかという気がしてしょうがありませんでした。
そんな不安を吹き飛ばすユリアンのゴール!!!
なんて技術の高い素晴らしいゴールなの。この大会、すっかりポカール男になった感じのユリアン。
この17歳のデビュー年を見ることができて、ほんとに私たちは幸せだと思うわー。
サポ席はもちろん大騒ぎです。そしてこのどさくさにまぎれて、1列目にいた若い女性がキャーと叫びながら思い切り胸をつかんできました。痛てーよー。orz。
お嬢さん、どんな喜び方なん、それ(汗)。
さらに4分後には待望のフンちゃんゴール!
右サイドのファルファンからのボールをダイレクトでゴールに流し込みました。ああ、ちゃんとしたゴールだー。フンちゃんはこうでなくちゃ。
前半終了間際にはCKからヘヴェデスのヘディングで3点目!
この試合、ベニー・ユニで臨んだ私へのプレゼントだよね?ね?ね?
隣でベニー・ユニを来ていたおじさんも大喜びで、思い切り上空に抱きかかえられる私。その私に、2階席だというのに1列目から抱きついてきて前方にひっぱる胸つかみお姉さん。ひー、怖いってば―。
この時ばかりは2階から落ちるかと、一瞬だけ身の危険を感じました・・・。
ハーフタイムには優雅に紅茶を飲みつつ、入場時にもらい損ねたマッチデープログラムを手に入れるという、いつにない余裕っぷり。
4点目はフンちゃんからの絶妙のパスを受けたフラドが決め、最後の5点目はMSV側のDFのミスからボールを奪い、最後はフンちゃんが決めたものでした。
5点目を決めたフンちゃんはベンチのショバーのところへ抱きつきに行きました。
ショバーはこの時点で手袋もはめて、ピッチにいつでも出られるように準備をしていたようでした。
72分にユリアンと交代でマティップが登場。
前半にザーパイの負傷により1枚カードを切っているので、交代できる選手はあと一人。
シャルケゴール裏では『Wir wollen den Schober sehen』という歌が始まっていました。みんなここでショバーがノイアーに替わって登場するものだとばかり思っていました。
・・・ところが、3枚目の交代カードは内田選手。(ドテッ
いやいや、内田君がこのフィナーレの舞台に出てきたことは個人的にはすごく嬉しかったです。ずっと脇でアップをしているのも見えていたので、出たいだろうなあと思っていました。
うーん、でもやっぱりここはショバーを出してほしかったよ、教授・・・。
ショバー自身はここで自分が交代しなかったことについて、確かにその場ではがっかりしたようですが、後で『僕はそれについてはちっとも不機嫌になってないよ。5対0になってGKを交代するのは確かにちょっと間抜けに見えるからね』と言っています。また教授は、『選手とさよならをする印象を与えたくなかった』と言っているのですが、それならなぜショバーに準備をさせていたのか疑問の残るところです・・・。
あ、書き忘れた。
MSV側の交代選手で元シャルカーのトローヤンが出てきたときは、ちゃんと、あ、トローヤンだ!とみんなが口ぐちに言っておりましたよ。
そしてこの後は試合後のセレモニーへと続く・・・。
「2010/11 DFBポカール決勝:デュースブルク対シャルケ」への11件のフィードバック
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限りなく不安に、1票。(笑)あんな試合するとは思わなかったですよ。
地道に勝ちを重ねてくれてたら、あんなにドキドキしながらスタジアムに行かなくてよかったのにぃ。
ユリアンは、初ゴールがPokalでしたね。あのゴールでチームがひとつ上に行けたし、決勝戦では、
チームを優勝に導く思い切りのいい先制弾!とんでもない17歳です。このデビューは、語り継がれますね。
>ああ、ちゃんとしたゴールだー。フンちゃんはこうでなくちゃ。
ポストにもバーにも当てず、オフサイドでもないナイスゴールでしたね。(笑)
フンテラールが、ショーバーに抱きついたときの写真を見直しました。グローブはめてますね。
ちゃんとアップを始めた篤人を見てて、もしかして出る?って気になって、ショーバーのグローブに気づかなかった。
見られないんだなぁって思ってたから、篤人が呼ばれたときは嬉しかったし優勝のピッチに立たせてくれた
チームに感謝でしたけど、グローブ姿が目に入ってたらショーバー出してぇ~って思ってたな。見たかった。
Duisburgは、そういう状態だったんですね。
サポーターは、途中ちょっと静かになったときもありましたけど、最後まで諦めずにすっごい応援してて、
席が近かったので、たまに応援に見入っちゃってました。
ユリアンは17歳なのに決勝戦で落ち着いてよくきめてくれましたね~
ユリアンといえばニュルンベルク戦のゴールですよね^^
フンテラールも復活したようですし来年はマイスターシャーレもとれますね
来年はお金ためてユニフォーム買いたいですっ!!
>マンU戦後、どこかチーム全体がプツンと糸が切れたような感じで
私も同じくきちんと立て直すことができたのか?と心配でなりませんでした。
一発勝負の試合は先に点を取られてしまうと、取り返すために前がかりになりさらに失点を重ねるというのがよくあるパターンなので、ドラクスラーのゴールは本当に素晴らしかったし、行ける!と思わせてくれました。
>ショバーがノイアーに替わって登場するものだとばかり思っていました。
3枚目の交代の前、ショバーのところにコーチ(だと思います)が話をしに行っていて、放送席も私もそうだと思っていました。
私としては優勝の瞬間にピッチに立たてたこと嬉しく思い、決勝戦前のラングニック監督と内田選手とのやり取りを読んでジーンときましたが、負傷で1枚目を使ってしまったのが監督にとっては誤算で苦渋の選択だったのでしょうね。
でも準備までしていたのに、ショバーの気持ちを考えると・・・
そのほかにもフンテラールが得点し復活したのは喜ばしいことなのですが、彼が欠場中頑張っていたエドゥだったり、優勝はこの試合に出場した選手だけで勝ち取ったものではないから、できることならみんな立たせてあげたかったです。
何度もゴールを見れて盛り上がれて、うらやましい~と思っていたのですが、ゴールの度にちょっとしたハプニングに見舞われていたのですね。
>kyokoさん、
不安でしたよね。
ほんとにあんなに点差がつくとは思わなかったです。ユリアンのゴールがビューティフルすぎて、とにかくあれが突破口になった気がするー。
>ポストにもバーにも当てず、オフサイドでもないナイスゴール
まともなゴールでしたね(笑)
いつも曲芸的なまでに入らないシュートが多かったのに。
Duisburgのサポ、よかったですよね。
>あしゅさん、
ユリアンはほんとに17歳とは思えないくらい落ち着いてますよね。
素晴らしい選手だー。
>フンテラールも復活したようですし来年はマイスターシャーレもとれますね
もちろん、とりますとも!
ユニフォーム、誰のネームを入れるか迷いますよね(^^)
>みっきーさん、
シーズンも終盤だし、立て直しってできるのかな?とうことが心配でしょうがありませんでした。
ほんとにドラちゃんのゴールで行ける!って思いましたよね。
>監督にとっては誤算で苦渋の選択
ほんとにそうでしたね。
内田選手とラングニックのやりとりを読んで、私も誰を交代するかの決定は、監督としては悩みどころだっただろうなあと思いました。
内田君もきっとピッチに送り出してくれたことで、すっきりシーズンを終えられてほんとによかったなと思います。
>ゴールの度にちょっとしたハプニング
ははは。みんな普通じゃない状態でした(汗)
えーっと、オフライン状態から復帰してきました(汗)
kameさん kyokoさんお疲れ様でした。
なんか、狂乱の日々から数日たって、ちょっとぼけっとしています。
恒例のGedächtniskircheですでに盛り上がり、そのノリノリ調子で猛暑で満員のUバーンへ、
誰かが引っ張った非常ブレーキのおかげで途中で立ち止まるし、子供はパニックになって泣くわで、始まる前からみんな理性が吹っ飛んだ状態でしたが。
でも、みんなの心の片隅に、これでダメだったらどうしよう・・・ていうのがあったのは間違いないです。
めでたく試合は私たちの勝利に終わり、来シーズンもインターナショナルに参加できることとなりました、ほっ。
ほんとに山あり谷ありの波乱のシーズンでしたが、最後にこのように締めくくれて本当によかったです。みんな本当にお疲れ様。
ショーバーは、試合中いつもグローブをはめてます。
第2キーパーはどこもたいていそうみたい。あれはきっと彼らの第2の皮膚なんでしょうね。
でも、彼がアップしてたのは確かだし、本人もあんなコールがあれば期待しちゃうでしょうね。代わりにうっしーが出たけど、彼もアップからコーチに呼び戻されてるときからウッシーコールがあったし、ずっと試合に出てチームに貢献してたんだもん、3人目の交代は彼でおっけーです。
ところで、うっしーってポカールの持ち上げ方が独特だね?
ラウールのマタドール!かっこよかったー!!
彼らしいのは、観客席から借りたスペインの国旗のお礼に彼のトリコをプレゼントしに戻っていったこと。
最後にファンブロックの前に選手が一人ずつポカールを持って、いえーぃ!と騒いでたとき、ついにマヌは一人でする自信が無く、ラウールと一緒に出てきました。臆病者。
試合後も、kyokoさんが迷子になったり、ファンバスをさがせ~!とか、いろいろハプニングがありましたが、とても楽しかったです!
また来シーズン会えればいいね!
>しょーちゃん、
おかえりなさいませ(笑)
ものすごくエネルギーの凝縮された数日間でしたよね。
あまりに日常からかけ離れていたので、私なんてほんとにあったことなのかちょっと不思議に思うくらいです。
みんな子供みたいに楽しんでましたよね。
>ほんとに山あり谷ありの波乱のシーズンでしたが、最後にこのように締めくくれて本当によかったです
ほんとにもうこの一言につきます。
怒涛のようなシーズンでした・・・。気持ちがハイになったり、どん底まで突き落とされたり。
でもこうやって最後に幸せな試合で終わることができてすごくうれしいです。これからどんなことがあっても来シーズンまでまたがんばれそうな気分。
ショバーっていつもグローブをはめているのですか!
知らなかった。
なるほど、第2キーパーはいつ出番があるかわからないだけに、彼らなりの準備が必要なんでしょうね。
ドイツの第2キーパーって日本なんかよりもずっと出番が少ないので、メンタルも強くないとやっていけないですよね。
>うっしーのポカールの持ち上げ方
日本的なのかも。よっこらしょ(笑)
>観客席から借りたスペインの国旗のお礼に彼のトリコをプレゼントしに
ラウール、ほんとに素晴らしい人ですね!
いろいろありましたが楽しい一日でした!
またお会いしましょう。
しょーちゃん・・かっちょいいでしょ・・あの・・マタドール・・
エンリケポンセから・・手ほどきうけたっていう・・・
あれが見てくて・みたくて・・・
しょーちゃん・・トリコて・・・なに??
彼らしい・律儀な・・ネネ・・・
2002年から・・・なんと・ながいこと・・2007年にりーガで優勝すまで・・待ち焦がれてました・・
やっぱり・・放送わくには・・はいらなくて・・あとで・・動画めぐりして・・見れた時の感動たらね・・
今回も・・・やっぱり・・テレビの放送わくからは・・はみだしてたのですが・・あわてて・・ネットで・・続きをみたら・・やってました・・ネネ・・
うれしいかつた・・・
あんなに・・幸せそうな・・ラウール・・見てるだけで・・私も幸せでいた・・
いらぬ・・余興にもからだされないで・・・ただただ・・サッカーと・チームと・・家族と・ファンのことだけを・・考えてるラウールは・・ほんとに・・忘れられないシーズンになったのでは・・と・・おもいました・・・
ちょと・・おもたのは・・うっしーにも・・日の丸誰か・・手渡してほしかつたかな・・・なんて・・思いました・・・・
なにより・・あの素晴らしい中に・・いれて・・超幸せでしたね・・
私も・・ドラちゃンゴールが決まるまで・・不安でした・・・爆
5点全てが気持ちのよいゴール、失点もゼロに抑えての文句なしの優勝をこの目で見れて本当に良かったですね!!
デュイスブルクの怪我人情報、特にマイヤーホーファーの欠場は大きいなぁと思いながらも、みなさんと同じく私もぜーんぜん自信がもてませんでした。シャルケには”絶対”がないんだよなぁと。
とにかく先制してくれ!とかなり緊張してみていたので、ユリアンの思い切りのよい1点目に、張り詰めてたものがプツっと切れたのか、じわわわーんと涙が。横目に見える相方も目を拭ってる?!自分でもびっくりでしたが、すごく感動してしまいました。
アレーナのパブリックビューイングも「ウオォォォォ」っと相当盛り上がりましたよ。
でもゲームが動いたことでデュイスブルクも積極的に反撃に出てきたし、2点目をとってもまだ安心できませんでした。ヘヴェデスの鬼の形相が一度カメラに抜かれてたし、みんな油断しないでーと必死でした。
3点目が入ったらだいぶ楽になり、周りのみんなも早々に休憩へ。ハーフタイム中、いつもの如く売店は長蛇の列でしたが、お隣同士で、「Schalke!」「null vier!!」の掛け合いが続く続く。
後半も点を取りに行くことを止めませんでしたね。そういう姿勢が見ていて嬉しかったな。kameさんも仰っていましたが、ラウールが決められたら更に特別なものになったでしょうね。本当に今シーズンはラウールの存在が大きかったからゴールを決めてもっともっととんでもなく喜んで欲しかったです。
下校の音楽と勝手に名づけている「Konigsblauer S04」、やっぱり勝って聞くこの歌は格別だなぁと思いました。
波乱のシーズン、だいぶ神経すり減らした気がするけれど、優勝おめでとう&ありがとう、ですね。
ちなみに、U19とU17もヴェストファーレンポカール決勝が今週です。是非トップチームに続いてほしいですね。
冷たい母さん
>しょーちゃん・・トリコて・・・なに??
トリコはTrikotで、カミセタのことです。
わたしも、へ?カミセタって?と初めの頃は思ってたのでした、はは。
>うっしーにも・・日の丸
ああ、そうでした。考えが足りなかったー!
私は下段だったので,その気になれば渡せたのにーー!
しょーちゃん・・・トリコはカミセタ・・・だったのね・・・
それで・・わかりました・・
セレモの最後のほうで・・ラウールが・・青いアンダーだけに・・なってたんです・・・
それは・上のエンジのカミセタと・・国旗貸し出した・・サポにプレゼントしたのね・・・
だったら・・・しょーちゃん・・
もしも・・うっしーに・・日の丸手渡してらら・・・ネネ・・
だって・・うっしーて・・ラウールをお手本にしてるもん・
もしかしたら・・・ネネ・・
ちょと・・残念かも・・爆
またのきかいには・・よろしこ・・!!
今シーズンは・・本当に・・現地で・・最高に楽しめたフォローをしてくださって・・
本当に感謝です・・・ありがとうございました・・
>冷たい母さん、しょーちゃん、
うっしーに日の丸、ぜんぜん思いつかなかった。orz
スミマセン。
次回はちゃんと用意して行きますわー。
私たちにとってもそうだったけど、ラウールにとってもきっと忘れられない素晴らしい1年だったと思います。幸せな気持ちでシーズンオフを過ごしてほしいわー。
>ハンザさん、
ほんとにすべてが気持ちのいいゴールでしたよね!
やっぱりみんな自信が持てなかったのは同じでしたよねー。
ユリアンのゴール、ほんとに感涙でした。
サポの誰もが自信なく臨んだ試合で、10代の若者に思い切りよく助けられるとは!私はいまだに思い出すとじわーっときてしまいます。
パブリックビューイングも盛り上がってましたねー。
映像をいろいろ見ました!
スタジアム、パブリックビューイング、家のテレビ、見てたみんなが最高に幸せになることができてほんとに嬉しいです。
>下校の音楽
うはは、確かに。
あれを聞くと、あー、今日も無事に終わったから帰ろうって気になりますね(笑)
U19はヴェストファーレンポカールに優勝しましたね!
U-17は今日決勝?(フォーラムを見ると負けたみたいです・・・)