2013/14 BL 第1節:シャルケ対HSV

いよいよブンデス1部も開幕しました。今シーズンもどうぞよろしくお願いします。

1. Bundesliga, 2013/14, 1. Spieltag
FC Schalke 04 – Hamburger SV 3:3 (2:2)

Torschützen
1:0 Huntelaar (2., Rechtsschuss, Draxler)
1:1 van der Vaart (12., Handelfmeter, Linksschuss)
1:2 Beister (24., Kopfball, Diekmeier)
2:2 Huntelaar (45. + 2, Kopfball, Fuchs)
2:3 L. Sobiech (49., Kopfball, van der Vaart)
3:3 Szalai (72., Rechtsschuss, Clemens)

FC Schalke 04
Hildebrand (3) – Uchida (3,5), Matip (5), Höwedes (3,5), Fuchs (3,5) – J. Jones (3), Neustädter (4,5) (58. Szalai (2))- Farfan (3), Draxler (23. Goretzka (3,5)), Clemens (3,5) – Huntelaar (2)

Hamburger SV
Adler (5) – Diekmeier (2,5), L. Sobiech (3), Westermann (3), Jansen (2,5) – Badelj (4,5) (64. Rincon), Arslan (3) – Beister (3) (83. Rudnevs), Zoua (4,5) – van der Vaart (2) – Calhanoglu (4) (74. Aogo)

 
バストスの離脱はあったけど、戦力的にはかなり満足のいく補強で迎えた今シーズン、あとは監督・コーチ陣がいかにこの戦力を最大に生かしてくれるのか期待が高まります。
ケラーはDFBポカール前のプレスカンファレンスで、今シーズンは4-4-2あるいは4-2-3-1を選手の状態や対戦相手に応じて用いると発言していましたが、リーグ開幕戦はフンテラールのワントップという昨シーズンから慣れている形で臨んできました。
一方、HSVは4-4-2、Spielverlagerung.deには4-2-4(0)とありましたが、真ん中の二人が出てくることもあれば、サイドがトップに出てくることもあり、非常に攻撃的な形。前線は新戦力のゾウア(バーゼルから移籍)、バイスター、ファン・デル・ファールト、KSCから加入したカルハノグル。

対するシャルケは右から内田、マティップ、ヘヴェデス、フクス。
昨シーズンはマティップが左、ベニーが内田のサイドの右に位置していたのですが、今年からは入れ替わっています。マティップの利き足が右なので、右にポジションした方がスムーズにラインをとりやすいことがスイッチの理由だとSchalke TVで解説されていました。(ベニーも右足ですが比較的どちらも問題ないからということです)

試合は2分にいきなりフンテラールのゴールでシャルケが先制します。
キャンプ中から好調だったフンテラール、昨シーズンと比較してもすでにトップフォームに近いことを感じさせます。

ところが11分にマティップのハンドでPK。意図的ではないと思うけど、ややうっかりプレーかなー。内田がポンポンとマティップを励ましに行ってましたが、こういう気の使い方はいいですね。
このPKをファン・デル・ファールトが決めて、ゲームは1-1と振り出しに戻されます。

15分にはアルスランのスパイクが脛に入り、ユリアンがアキレス腱を痛めて23分に負傷退場。思いもかけずレオン・ゴレツカのリーグデビューが早い段階で回ってきました。がんばれ、レオン。

24分、それまでシャルケの右サイドからの攻撃が多かったHSVですが、ヴェスターマンのロングフィードからディークマイヤーがクロスを上げ、中央にいたバイスターがほぼフリーの形でヘディングを決めてHSVに逆転されます。
ハイコがパスを出すときにクレメンスもフクスもディークマイヤーを気にはしているのですが、これはハイコのボールが素晴らしすぎたというのもあって、防ぎようのない形でやられた感じです。

前半のうちに追いつきたいシャルケは、ロスタイムにクレメンスのショートコーナーからフクスがクロスをあげ、フンテラールのゴールで同点に。
フクスのスタメンについてアザモアは驚いたとコメントしていましたが(彼はコラシナツがスタメンだと思っていたらしい)、こういうどんぴしゃクロスや1点目の起点になったパスがあるのは本当に捨てがたい・・・。
CKの時点で、ロスタイム1分をだいぶ過ぎていたので、クレメンスがショートコーナーをした瞬間に笛を吹かれるかとも思ってヒヤヒヤしました。

後半も先手を取ったのはHSV。
49分にCKからファーにいたゾービッヒのヘディング。これもファン・デル・ファールトからの素晴らしいボールでした。
シャルケは追う展開になると途端に落ち着きがなくなり、あわてる場面も増えるのが今後の課題でしょうか。このあたりはDFBポカールでもチームとしての若さを露呈していた部分でもあります。

58分にノイシュテッターに替えてサライを入れ、レオンをボランチの位置に下げて、フンテラールとサライのツートップになります。
この試合、ノイシュテッターとレオンのプレーを見ていて思ったのは、この先、ノイシュテッターがスタメン落ちする可能性も高いのではないかということです。見ていて判断が遅い。ボールを持ってから止まりながら考えることが何度かあり、そのあたりのポジショニングや判断、さらに落ち着きは、レオンの方が今の時点ですでに優れているような気がします。
インテリジェンスがあるとファブレにも賞賛されたノイシュテッターの巻き返しを期待したいところなんですが・・・。

69分の内田のクロスからサライのシュートはアドラーがセーブ。このクロスはすごく良かったです。
さらに72分、クレメンスのシュートをアドラーがうまく落とし損ねたというか、落ちたボールのバウンドが予想外だったというか、弾かれたところをサライが詰めて3-3の同点に。
その後も両チームとも点を取りにアグレッシブにプレーしますが、結局このまま試合終了。開幕戦は引き分けとなりました。

思いのほかHSVが良かったというのもあるけど、個人的には勝てたのにという気持ちより、負けなくてよかったという感想の方が強いかも。
もちろんユリアンの怪我というアクシデントは残念でしたが、HSVの方が現時点ではチームの完成度は高かったかな。
Schalke TVの試合後のインタビューで内田は、型にはめようする意識が強いというようなことを言っていますが、キャンプを見ていてもそれは感じました。監督・コーチの理想形と、シンプルにプレーする現実的な部分との融合がスムーズに進むといいのですが・・・。