セアド、マックス、レオンのトリオ・ザ・インタビュー

だいぶ前の号ですが、SportBildにセアド・コラシナツ、マックス・マイヤー、レオン・ゴレツカの三人のインタビュー記事が掲載されていました。ちょっと興味深かったのでご紹介してみます。
三人三様の考え方があって、それぞれ特徴が違います。レオンはこの年でなかなか外交官的な発言をしますね。
それにしてもマックス君はしゃべらない子ねえ(笑)

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スタメンについて

セアド: みんなそうこうするうちに馴染んできたし、うまく定着してきたと思います。誰がたくさん出場時間を得るか、ですね。

レオン: 今の時点で定位置を求めるのはやり過ぎでしょうが、僕たちはトレーニングの場でそういう論争を提供したい。そうすることで監督が問題なく僕たちを起用することができるように。僕たちは準備万端ですよ。

ユリアンは19歳ですでにお手本ですが?

レオン: 彼が来た道は僕らみんなが行きたい道だと思います。

若い選手は前はいつも大きな箱を運ばなければいけなかったようですが、横着になってきたりしてますか?

レオン: いいえ。僕たちはいつもトレーニングでは箱を運んでいます。それどころか箱は大きくなったくらいです。でも基本的には今は18だろうが25だろうが扱いは同じです。僕たちはチームにいて心地よさを感じるし、十分に溶け込んでいます。

アビトゥーアについて

セアド: 僕は自分の中級課程を終えて、それに続いて片手間にオフィスで働いていましたが、時間的に難しくなったことに気がつきました。それでサッカーを取ったんです。決して簡単な決断ではありませんでした。

マックス: 僕も中級課程を終えました。本当に難しかった。というのも昨年はU-17代表でたくさん出かけていて、僕は第10クラスを再履修しなければいけなかったんです。それで夏に学校をやめる決断をしました。ストレスは減りましたが、時々退屈です(笑)

レオン:僕がシャルケに移籍してきたのも、アビトゥーアをそのまま続けることができたからです。ボーフムの時と同じように学校に残ることができて、ものすごくうまくいきました。

シャルケではトレーニングの時間をほとんど変えたりしてないですよね?

レオン: ええ、その通りです。でもクラブには全面的にサポートしてもらっているし、週を追うごとに重要で意味のあるものになっています。

学校ではサッカー選手は実のところどう思われていますか?

セアド: マックスと僕は同じ学校へ行っていました。他のドイツ人が猛勉強しなければいけないときに、僕たちがトレーニングへと行かせてもらったりすると、当然ながら恨まれたりしました。

マックス: 一番ひどかったのはガラタサライと対戦した時でした。トルコ人の同級生もたくさんいましたからね。

レオンはどうでしたか?

レオン: 僕のために女の子たちが長蛇の列を作りました(笑)。いや、ないです、正直言って。まあアウエに6-1で負けて月曜日に学校へ行ったりしたら、一部のボーフムファンから当然なにかしら聞こえてきたりはしますね。

移籍でいろいろあった時は?

レオン: アドバイスしようとする人や、ののしる人や、何人かは確かに限界に来ていました。人は時間と共にそういうことをうまく処理することを学ぶものですよ。

ソーシャル・メディアについて

セアド: インスタグラムやツイッターはジョーンズだとかクラース・ヤンに聞くべきですね。Facebookはやっているけど、家族や本当に親しい友達とだけです。

10代でいきなり大金を稼ぐようになるとどうなりますか?

セアド: 好きなものが何でも買えるのが素晴らしいことは確かです。でもそういうことは僕はすでに職業訓練で経験しましたからね(ニヤリ)。

どういうことにお金を使うことが好きですか?

レオン: 僕たちは毎日買い物に行くわけではないです。でも自分に良い服を買ってあげるのは好きですね。何か特別なものを奮発して買うことができるのも素敵なことです。ほら、僕は正直です。

シャルケで年を重ねていきたいと思いますか?それとも他のクラブへ移るまでの通過点?

セアド: もちろんここでベテラン選手になっていくのは夢です。ここにはとてもたくさんの若い選手がいます。僕たちは数年のうちに何かしら作り上げたいし、そうできるでしょう。

レオン: 大きな展望を持った選手がたくさんいます。大切なのはいくつかの試合で上手くいかなくても同じように冷静さを失わないことです。

ドルトムントからも関心を寄せられていましたが、なぜシャルケを?

レオン: もう何度も言っていますが、シャルケに決め手となるものがあったのです。

ドルトムントでプレーすることはありえないですか?

マックス: 僕は、はい。

セアド: 僕も。

レオン: 僕もシャルケと長期の契約を結んでいます。ドルトムントは宿敵です。これですべて物語っているでしょう。

みんな代理人がいますが

レオン: 代理人はいろいろなことについて専門的なアドバイスをしてくれるし、選手に意味のある交渉をします。中には真面目に仕事をしない人たちもいますので、正しい選択をすることが重要です。
僕はたくさんの代理人と話をしました。そうすると、どういう関係なのか、信頼できるのか、そうではないのかすぐにわかるものです。それからが取引です。

同じようなひどい経験がありますか?

マックス: ええ。イタリアで代表の試合の時、バスに向かう途中で三人の代理人が無造作に話しかけてきました。

レオン: で、携帯電話をくれようとしてこなかった?13や14には確かにカッコいいと思うけど、そういうことで引っかかるんですよ。

マックス: 13や14でもう話しかけられるというのはひどいですが、気をつけないといけない。

何かを決めるときはやはり両親の影響はありますか?

セアド: とてもあります。質問があるときや相談したいときはパパやママに最初に聞きます。彼らはいつでも僕の言うことに耳を貸し、全面的に信頼することができます。

マックス: 僕が最初に話すのは父親ですね。僕はまだ18になってないので(この時点ではまだ17でした)、いずれにせよ父がオーケーをしないといけません。

レオン: 決定をするのに相談相手がいないときには相談します。何かに署名しなければいけないときは自分に責任があります。だから少なくとも二つの意見を聞きます。家族は僕のことを知っていて、僕にとってベストのことをのぞんでいます。

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セアド君は怪我もあって今シーズンは少しで遅れましたが、ようやくアウクスブルク戦で今季初出場。マックスは同じアウクスブルク戦で初ゴールを決め、レオンも順調に試合に出場することができています。
個人的に彼らが23から25になる5年後がシャルケ勝負の年と思っています。
これからの彼らの成長を見守るのが本当に楽しみです。

セアド、マックス、レオンのトリオ・ザ・インタビュー」への2件のフィードバック

  1. 記事の翻訳、ありがとうございました。
    プレーと同じで、それぞれの個性が出ていておもしろいですね。

    マックス君、バーゼル戦ではほんとうにがんばっていて、
    でも終始無表情に近かったのが印象的でした。
    ふだんでもあまりニコリとしない子のようですが。
    老け顔なのか、30くらいのビジネスマンの顔写真を
    スポーツ選手の身体に貼り付けたような感じがします(失礼!)
    内田選手の飄々感とは、また違った感じですね。

    それにしても、シャルケは若手にいい選手がそろってますね。
    これからも、いろいろと教えてください。
    よろしくお願いします。

  2. >canさん、コメントありがとうございます!

    本当に三人三様で面白いですよね。それぞれの発言に個性が感じられて面白かったです。
    マックス君はあまり表情が変わらない子ですよねえ。
    ユースチームのチームメイトだったアヤンと一緒にいるときはにこにこしたりしてますが。
    もしかして大人の中で緊張感があるのかと思っていたけど、インタビューを見る限りではあまり感情表現をしない子なのかも~。
    レオン君もわりと顔の表情かたいなと思うこともあるけど、彼はインタビューを見る限りよく話すし、そのあたりのマックス君との違いも面白いです。
    ほんとうに若手にいい選手がそろっているので楽しみですね!

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