シャルケとブレーメンの双方が申し立てていた選手の五輪派遣問題ですが、スポーツ仲裁裁判所(CAS)の裁定がでました。
端的に言うと、CASはクラブ側の主張を全面的に認めたということになります。
認めた理由は下記の通り。
- 『CASが欧州クラブの五輪派遣拒否認める』 at 日刊スポーツ
(2)五輪はFIFAの公式行事に含まれていない
シャルケ側はこの結果を受けてクラブ内で協議するという声明をだしていたのですが、午後6時すぎ、ようやくクラブ側の今後の対応について公式サイトにアップされました。
なんかタイトルからして『S04はFIFAに勝利し、ラフィーニャの派遣については条件を提示する』と、鼻息荒いです。
ま、FIFAに怒りを覚えるのはよくわかります。
結局、男子五輪をカレンダーに入れなかったのも、FIFA主催の年代別ワールドカップを、五輪に取って代わるものにしたいという気持ちがあって、公式行事に取り込まなかったんだろうなあ、というのが見え見えだし。
それなのに、クラブには協力してくれとか、ブラッターの野郎、あんまりなめるんじゃねえ!って感じです。
で、いつものシャルケらしくなく、けっこう今後のことについては現実的な対応をするみたいです。
ミュラー、グッジョブ。ちょっと見直した。
公式をまとめると、
『その条件とは、たとえば大会で怪我をした場合の保障について覚書が必要であるということだ』
『すでにCBF(ブラジルサッカー協会)には弁護士を通してFAXにて書面を送っている』
『ブラジルの監督ドゥンガがA代表の監督でもあることから、ラフィーニャには、将来の代表への道を閉ざすようなプレッシャーをかけたくない』
『クラブにとっては難しい決断だった。CLの予選でアトレティコ・マドリーと対戦するのは非常にきびしい組み合わせだ。ただ、ラフィーニャを連れ戻しても、失望と不満で、ベストのプレーをすることはできないだろうと判断した』
『我々はこのような状態にラフィーニャを置きたくなかった。FIFAとCBFには何か月も前からこの状況はわかっていたはずだ』
CAS裁定結果の後押しがあるので、かなり痛烈にFIFAのことを批判しています。
個人的には、一番望ましい結果に近づいてきたかなと思います。
クラブとしてはCASの裁定通り、選手を出す義務はないけど、折れてやったんだから、大会中の怪我については保障しろと言うことですね。
ようやくここまできました。今後の推移もこまかく見守りたいと思います。
ラフィーニャはとにかく怪我には気をつけること!
代表チームだと、呼んで試合に出すのは、タダですからね。
今までは、クラブ側としては、移動や試合による疲れもあるし、怪我の可能性もある。
ということで、一方的にリスクを負わされている状況でしたし、
この決定は、クラブのファンとして、非常に嬉しいです。
バルセロナは、メッシは試合に出させない。なんて強気な態度を取ってるみたいです。
合流したんだから、出させても良いと思うんだけど。(1週間に1試合とかの条件付きで)
その点、シャルケは大人な対応でGJ!ですね。
ホントは、一度A代表に選ばれた選手は、下のカテゴリーでは出場できない。などの制限ルールは作った方が良いと思います。
そうしないと、能力の高い選手に負担がかかって、結果的に、彼らを潰してしまいかねないです。
当然、OA枠も廃止して、オリンピック本来のアマチュア的な選手だけが参加するようにした方が良いと思います。
全世界的なサッカーにおけるオリンピック大会の位置付けって、そういうもので良いと思うんだけど。。
前々から、こういう事態になるのは、予測できたことなんだから、なんとかして欲しいですよね。
>alenaさん、
メッシ、大活躍でしたね。バルサに許可なくプレーしたってことになるのかしら。
シャルケ側の対応は文句なしでしたが、予想通り、CBFの方がシャルケ側の条件を無視しているみたいです。まあ解決が長引いてもいいから、シャルケには自分たちの言い分をCBFに認めさせてほしいです。
クラブにとってのいい前例になるとも思うし。
それと、すでにクラブと協会間の問題に棚上がっているので、ラフィーニャには気持ち良くプレーしてもらいたいですね。(けがだけはかんべんしてね)
OA枠は廃止される方向なんでしたっけ?
廃止されると年代別だけになるのかな、それとも、年代に関係なく出場できるようになるのかな。
サッカーに関しては五輪って微妙な位置づけですよね。
てか、五輪自体が微妙になってきてるのかな。プロがどんどん出るようになって、なんだか重要度がさがったような気がします。